徹と加奈子は高輪の自宅から車で5分の所に三階建の建物一棟を購入した。
1階部分は駐車スペースで4台の駐車が可能だ。
そこから上階へ昇る階段がある。
2階及び3階は元は撮影スタジオだった。
が、これを全面改装した。
いずれも入口には狭い受付室、奥に絨毯敷の広い洋室があった。
ダブルベッドと棚が備え付けられていた。
バス・トイレ付きだ。
2人はここで「快楽妊活教室」を始めることにした。
文字通り「子供を作る過程で得られる快楽を存分に味わい、確実に妊娠することを目的とする教室」だ。
子作り未経験者である独身者、または、子供が欲しいシングルマザー希望者が対象だった。
子供を作る過程でいかに深く濃厚な快楽を得るかを実践的にレクチャーする。
徹や加奈子自身も性交の快楽を極限まで追求するつもりだった。
それが教室を開く最大の目的だった。
この教室の生徒としての対象者は次の3点の該当者とされた。
1.独身者(本人の自己申告による)
2.18歳以上40歳未満の者(将来、子作りする意思がある者)
3.健常者(性病検診書の提出が必要)
会員制かつ予約制になっていた。
会費や授業料は不要(つまりタダ)だった。
参加希望者はウェブサイト「快楽妊活教室」で申し込む。
氏名・性別・年齢・顔写真を入力、性病診断書を添付する。
受講希望日時と受講希望内容を入力する。
一両日中に申込者宛に徹と加奈子は開催日時を返信する。
教室は一日につき男女各一人が対象、時間は午後1時~5時だった。
夜間に清掃業者が入り、各部屋を整備することになっていた。
建物の2階は女性会員専用で施術者は徹だった。
3階は男性会員専用で施術者は加奈子だった。
女性会員は未婚の母を希望する者が少なくなかった。
男性会員は単純に性交を希望する者が大多数だった。
SMを求める男性、レズの女性が各々の子供を欲する場合など、例外もあったが、それは極少数だ。
「快楽妊活教室」サイト開催直後から申し込みが殺到した。
加奈子が生徒第一号に選んだのは22歳の学生だった。
加奈子好みの筋肉質なイケメンだ。
名前を羽矢斗といった。
希望内容に「女性を複数回イカせるテクニックを希望」とあった。
受付室で5分ほど談笑した。
羽矢斗には付き合っている短大生の彼女がいた。
彼女は羽矢斗とのセックスではなかなかイケないらしかった。
実際、性交で絶頂に達し得ない女性がどの国にも一定数存在する。
羽矢斗が果てた後、彼女はオナニーで満たすことになるという。
羽矢斗は自信をなくしていた。
加奈子は羽矢斗に女体の性感帯や愛撫の方法や性交での責め方を手解きした。
まず浴室で女体の躰の扱い方、洗い方、浴槽での愛撫の仕方を丁寧に教えた。
浴槽で加奈子は羽矢斗にクンニの方法を実践で教示した。
加奈子は羽矢斗に股間を押しつけながら上下に動かした。
羽矢斗の舌が加奈子のクリトリスを巧みに刺激している。
「ああッ、羽矢斗君、上手よ、あたし、感じるわッ」
加奈子はそのまま昇りつめて腰を痙攣させた。
加奈子は躰の向きを変え、羽矢斗の顔に尻を向けた。
羽矢斗は加奈子の尻に顔を埋め、再びクンニの特訓を受けた。
加奈子は羽矢斗の顔に尻を押しつけながら上下左右に揺らした。
「ああッ、ああッ、いいわッ、気持ちいいわッ、ああッ」
僅かな時間で加奈子は昇天した。
加奈子の昇天が早すぎ、羽矢斗が練習する時間があまりとれなかった。
羽矢斗の彼女が加奈子のように短時間で絶頂してくれるならば羽矢斗に苦労はない。
加奈子は指でクリトリスを愛撫する方法を丹念に教えた。
その直後の実践では、やはり加奈子はたちまち絶頂を極めた。
大量の潮を噴いていた。
加奈子はプレイルームで羽矢斗の躰を愛撫した。
羽矢斗は性欲が溜まっていた。
加奈子が羽矢斗の男根を軽く擦り始めた途端に射精してしまった。
「あら、あなた、もう少し我慢しなければダメよ」
「済みません、でも抑えきれなくて」
羽矢斗は加奈子が自分のクンニで何度もイク姿を見て極度に興奮していたのだった。
「いいわ、もう一度挑戦しましょうね」
加奈子は羽矢斗を浴室に連れて行って再び羽矢斗の躰をシャワーで流した。
再度プレイルームでレッスンを再開した。
加奈子は羽矢斗の逞しい男根を握り締めた。
「あなたのペニス、すごく固くて太くて立派よ、彼女をこれで満足させられない筈はないわ、でも彼女をイかせるにはピストンだけじゃダメ、本気で彼女を可愛がってあげなきゃ、彼女の躰が気持ちよくなるように愛撫して彼女の性感を高めるのよ」
加奈子は羽矢斗に乳房への愛撫やキスの方法を詳しく伝授した。
「ああ……」
加奈子は恍惚となって羽矢斗の愛撫に酔い痴れた。
加奈子は羽矢斗の男根を握り締めてゆっくりと擦っている。
羽矢斗のペニスは再び固くなって天を衝いていた。
「来て……」
加奈子は仰向けにベッドに横たわり、羽矢斗を覆い被せるように抱き寄せた。
羽矢斗の逞しい男根が加奈子の膣にゆっくりと挿入される。
「最初は少しずつ入れるの、そしてゆっくりと深く浅くペニスを抜き差しするのよ」
羽矢斗は言われた通りに腰を動かした。
「大切なことは、このとき、男性は自分が気持ちよくなろうとしてはダメ、女性の表情を見ながら女性が感じるように腰を遣うことが大事なの」
加奈子はそう言いながら自ら腰を遣っていた。
「ああ、気持ちいいわ……あぁ……」
加奈子が喘いだ。
羽矢斗はゆっくり腰を動かし続けた。
一度射精したことで気持ちが落ち着いていた。
が、加奈子の喘ぐ表情を見て羽矢斗の躰には再び快感の火柱が燃え上がろうとしていた。
「ああ、あなた、まだダメよ、我慢して……、女性がイキそうになってもあなたはまだ我慢してね、ああッ、あたしはもうイクわッ、羽矢斗君のペニス、なんて気持ちいいの? ああッ、ああッ」
加奈子はのけ反りながら全身を痙攣させた。
羽矢斗も痴呆のような表情で射精していた。
「あら、……あなた、またイッてしまったのね?」
「だって、加奈子さんの躰が気持ちよすぎて……」
「そこをコントロールするのが目的なのよ、我慢しなくちゃね」
2人は再び浴室で躰を洗い合った。
これを何度か繰り返し、羽矢斗は次第に落ち着いて女の躰を責められるようになっていった。
「男性はね、女性を複数回イカせた後でようやく射精するのがいいんだけど、あなたはすぐに回復するから、毎回一緒にイッても大丈夫、でも体位は毎回変えた方が女性は疲れなくて済むわね、同じ体位をすっと続けられると疲れるから、最初は、屈曲位か座位ね、次に女性優位の騎乗位、それから背面側位か後半位、最後に正常位というのが基本的なパターンかしら」
加奈子はそう言って羽矢斗にその通り実践させた。
加奈子は座位で自ら腰を振り、絶頂した。
次に騎乗位でも積極的に腰を振り、激しく絶頂した。
次は後背位で羽矢斗に尻を責め立てられ、喘ぎ叫んで絶頂した。
最後に正常位で羽矢斗に膣を責め立てられ、泣き叫んで絶頂した。
羽矢斗は泣き叫ぶ加奈子の痴態に耐え切れず呻きながら大量の精液を加奈子の膣に流し込んだ。
実際には加奈子の感度が鋭かっただけだった。
が、羽矢斗にとっては女を何度も絶頂させられたという自信に繋がったようだった。
羽矢斗は満足して帰っていった。
※元投稿はこちら >>