徹と奈美子は教団施設内で顔を合わせることはなかった。
「夫婦」として入信している以上、ここで2人が性交する意味はない。
自宅でも性交できるからだ。
これは教団側の配慮だった。
但しごくまれに変態性欲をもつ夫婦が教団施設での性交を希望することがある。
それは、夫が他の女と性交するのを妻が見たがる場合、またはその逆で、妻が他の男と性交するのを夫が見たがる場合だった。
その姿に興奮し、最後に夫婦で交わるのだ。
徹は奈美子と接触して情報の遣り取りをする為にこれを利用した。
奈美子が他の男と性交するのを見たいと申し出た。
徹は緑帯ムスリムの案内で暗証番号付きのドアの内部に通された。
中央にベッドがあり、その上で全裸の奈美子が男に抱かれながらキスを受けていた。
奈美子を抱いている男はムスリムの一人で紫帯だった。
徹はベッドの脇の椅子に座るよう男に命じられた。
男はベッドの上に仁王立ちになってバスローブの帯を解いた。
日焼けした黒く逞しい肉体が現れた。
奈美子は男の前に跪いて男の股間に顔を埋めた。
両手で男の睾丸を愛撫しながら男根を口に含んだ。
じきに男根が情欲を漲らせてそそり立った。
奈美子が顔を大きく前後させて男根を扱いている。
男は徹に「妻が他人に奉仕する様をよく見るがいい、お前の女がどんなに淫乱かを」と低い声で言った。
徹は言われるまでもなく奈美子の痴態を凝視していた。
バスローブの中で徹の股間が大きく膨れ上がっていた。
男は奈美子に男根を舐めさせながら奈美子の股間に足を入れた。
足の親指で奈美子の股間を弄び始めた。
奈美子のそこは豊かに潤っていた。
実際の妻ではないが、知り合いの徹に恥ずかしい姿を見られているという意識が奈美子に甘い淫楽の悦びを覚えさせた。
やがて男は奈美子の肩を足で押し倒した。
奈美子の躰がベッドに仰向けに転がる。
男は奈美子の両足を肩に担ぎ上げると一気に腰を入れた。
「ああッ」
奈美子が喘ぎ叫ぶ。
男は一気に奈美子を貫いた。
そのまま動かなかった。
男根が深々と奈美子に突き刺さっている。
男は奈美子の顔を見つめた。
奈美子も切ない表情で男を見つめている。
「妻が他人に犯されて悦ぶ姿を見せてやろう」
男は徹にそう言うと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ああッ、ああッ」
男に腰を遣われて奈美子が喘ぎ出した。
躰を二つに折り曲げられ深々と男根を突き立てられている。
あられもない姿で犯され興奮している奈美子の顔は歪んでいた。
「奈美子、遠慮せずもっと声を出せ、夫の前で犯される悦びを存分に味わって言葉で表現するんだ」
男は緩慢に責め続けた。
「はいッ、ああッ、気持ちが、いいですッ」
「どう気持ちいいのか具体的に言ってみろ」
「はいッ、あなたの立派なモノが突き刺さっているあたしのイヤらしいところが、ああッ、とっても気持ちいいのッ」
「もっとハッキリ言え、この淫売!」
「ああッ、あたしの淫らなおまんこを、あなたの逞しい男根様で虐められて……、ああッ、もうダメよッ、イクッ、イクわッ、ああッ!」
奈美子は躰をビクンビクンと痙攣させてアクメを迎えた。
男は奈美子を俯せにして尻に跨った。
奈美子はのけぞった。
男の太く逞しいのが奈美子の膣を支配していた。
膣からは愛液が溢れている。
男根を出し入れされる女の淫らな姿だった。
「奈美子、夫と俺とどっちがいいのか言え」
「ああッ、あなたのが、いいわッ、おっきくてゴツゴツした男根さまが、ああッ、もうあたし……、おかしくなりそうッ、ああッ」
奈美子は男が悦ぶ台詞を並べながら自らを絶頂に追いやった。
その後も男は様々な体位で奈美子を自在に犯した。
奈美子は激しく喘ぎ、鋭く叫び、何度も何度もアクメに達した。
男は奈美子の顔に大量の精液をぶちまけて果てた。
男の放った濃厚な白濁汁が奈美子の顔面全体に何本もの白線を交差させていた。
これが人妻を征服した証なのだった。
「ほら、お前の旦那がお前の淫らな姿を見て勃起してるぜ、旦那のモノを抜いてやれ」
男はそう言ってバスルームに入った。
奈美子は動かなかった。
いや、動けなかった。
精魂尽き果てたのだった。
徹は奈美子に近づいて「明日、外で会おう」と囁いた。
奈美子は僅かに頷いた。
奈美子がおもむろに躰の向きを変えた。
徹の男根を握り、口に含んで口腔性交を始めた。
徹は男根を奈美子に咥えられていた。
顔中を精液まみれにされ奈美子が今度は徹の精液を浴びようとしていた。
奈美子と性交することが目的ではなかったが、紫帯のムスリムに疑われないよう、徹は奈美子との口腔性交を続けた。
シャワーを浴び終えた男がベッド脇でその様子を見ている。
徹はじきに耐えがたくなった。
奈美子の巧みな性技に一気に快楽の波が押し寄せた。
「ウッ!」
鋭く呻いて奈美子の口内に射精した。
奈美子はそれを嚥下した。
最後の一滴まで濾し出して男根を舐め清めた。
「お前は戻るがよい」
男は暗証番号を入力してドアを開けた。
徹は部屋から出した。
緑帯ムスリムが廊下にいた。
徹は別の部屋に案内された。
奈美子はこの後も紫帯の男との性交が続く筈だった。
ある程度の階級の者と同衾すれば有益な情報が得られる可能性があった。
徹はそれを期待していた。
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