結局、徹と奈美子は単に他人の性交を見せつけられただけだった。
が、徹と奈美子は充分に興奮した。
直ちに入信を希望する旨を案内役に伝えた。
その場で20万円の入信料を現金で収めた。
カード払いは受けていなかった。
用心深い団体だった。
徹と奈美子はスマホやタブレットの類は本部に預けるよう命じられた。
内部を撮影したり外部と連絡を取ったりしないようにするためだろう。
教団の用心深さが伺え、非合法団体の疑いをもたせた。
212号室の奥のドアから部屋を出た。
ドアノブの脇にタッチパネルがある。
案内役の男は暗証番号らしきものを入力してドアを開けた。
「こちらへ」と案内する男の後に続く。
薄暗い廊下を少し進み、10畳くらいの和室に通された。
青く光る薄暗い卓上ランプが部屋の四隅にあった。
部屋の中央に比較的大きめの布団が一組敷いてある。
徹と奈美はその脇の座布団に坐った。
「ここでお待ちを」と言って案内役の信者は部屋を出て行った。
少しすると金色のバスローブを纏った男が一人と青いバスローブを纏った3人の男が部屋に入ってきた。
一人は教祖らしかった。
40歳を超えた程度で、徹より少し上の年齢に見えた。
顎鬚や脛毛から判断して全身の体毛の濃さが伺える。
「そなた達は夫婦か?」
教祖が尋ねる。
先ほど記入したアンケートを見たのだろう。
「ならば、今ここで愛し合ってみよ。」
徹と奈美子は予想外の命令に当惑した。
教祖の言葉には逆らい難い雰囲気があった。
4人の見知らぬ男の前で、しかも妻ではない奈美子との性交を今ここで始めることを要求されていた。
「どうした? 夫婦というのは偽りか?」
教祖の声には凄みがあった。
徹は慌てて返答した。
「いや、ただ、皆が見てる前で愛し合うことに慣れていないもので」と取り繕った。
海外映画で見た「おとり捜査」や「スパイもの」では、潜入者は絶対に感情を表に出してはならないという鉄則があったことを思い出した。
誘導尋問に動揺すれば命取りになる。
この教祖が茜や加奈子を辱めた張本人だとしても今ここで感情を出したら取り返しがつかない。
慌ててはいけない。
冷静に指示に従い、時機を見て加奈子や茜の居場所を突き止め、安全に連れ戻すのが徹の使命だった。
「あなた、始めましょ」
意外にも奈美子の方が落ち着いていた。
自ら白いブラウスと薄ピンクのスカートを脱ぎ、徹のポロシャツとズボンも手際よく脱がせにかかった。
実は奈美子は落ち着いていたわけではなかった。
その逆だった。
極度に興奮して理性を失っていた。
先の信者達の性交を見せつけられたせいで極度に疼いていた。
奈美子は2年前に離婚して以来、男に触れていなかった。
待ちに待った日が来たのだった。
気が狂いそうなくらい女の部分が疼き、欲情していた。
奈美子は徹にキスしながら布団に押し倒した。
奈美子は純白の薄地のブラジャーとパンティーを身に着けている。
子供を産んだことのない32歳の奈美子の女体は均整がとれていた。
奈美子は徹の背中に両腕を回し、徹の唇に舌を捻じ込んだ。
奈美子の手がトランクスの上から徹の股間を擦り始めている。
徹のは、なかなか勃起しなかった。
加奈子の躰にのみ発情し勃起する習慣をもった徹のそれは、加奈子の愛撫と他の女の愛撫との僅かな差異を敏感に感じ取っていた。
奈美子にはそれが分かっていた。
が、ここで徹が勃起しなければ教祖に虚偽申請を見破られる恐れがあった。
そうなれば命が危ない。
奈美子は欲情しながら徹を布団に押し倒し、徹に馬乗りになった。
トランクスを脱がし、徹の股間に顔を埋めた。
奈美子は躰の向きを変え、徹の顔に腰を下ろした。
シックスナインの体勢だ。
徹は奈美子の股間に顔を埋めた。
互いにシャワーを浴びていない。
が、贅沢を言える状況ではなかった。
真夏の熱と臭気を帯びた互いの股間を貪り合った。
奈美子は徹の逞しい男根に溺れ込んだ。
夢中になって舐め、扱き、吸った。
徹も肚を括って奈美子の躰に気持ちを切り替えた。
でなければ勃起しないからだ。
奈美子の尻を掴み押し広げて顔を入れた。
小陰唇の間に舌を捻じ込む。
32歳の熟れた躰からドロっとした淫液が垂れた。
膣肉に舌を捻じ込んで掻きだすように淫液を絡め取った。
陰核も丹念に舐め回した。
奈美子が低く呻く。
本気で感じているようだった。
奈美子も徹の陰茎を唇と舌で巧みに愛撫した。
じきにそれは逞しく勃起した。
奈美子の口内いっぱいに膨み、喉の奥を就いた。
徹も奈美子の熟れた女体に興奮し、発情した。
2週間の講演旅行の間、徹も全く女に触れていなかった。
旅行から帰ったら直ちに加奈子を押し倒して加奈子の桃膣にありったけの精液をブチ込むはずだった。
が、あてが外れた。
今、その溜まった淫欲を奈美子の女体に向けようとしていた。
奈美子は躰を起こすと徹の男根に跨った。
騎乗位で性交を始めた。
4人の男たちがそれを冷めた目で見ている。
奈美子はゆっくりと腰を前後させた。
時々上半身を倒して徹と濃厚なキスをした。
徹も下から腰を上下させ始めた。
セックスは男女の協働作業でなければ深い快楽を得られない。
徹は奈美子の背中を抱き寄せながら腰の上下運動を繰り返した。
奈美子に濃厚なキスを与えた。
奈美子が男に飢えているのは分かっていた。
徹も女に飢えていた。
2人の発情したオスとメスは互いの躰を貪るように求め合った。
奈美子の膣は徹の男根をねっとりと包み込み咥え込んでいた。
「ああ……」
奈美子が喘ぐ。
奈美子にとって久々の男根だった。
気持ちよくて蕩けそうな快楽が奈美子の全身を包み込んだ。
奈美子はたちまちアクメに達した。
「ああッ、ああッ」
上半身を前に倒して徹に覆い被さってキスをした。
徹の口内に舌を捻じ込み、徹の舌と丹念に絡めた。
奈美子の口から涎が糸を引いて徹の口に流れ込んでいる。
次に徹は奈美子と結合したまま2人の体勢を上下反転させた。
奈美子が仰向けになり徹が奈美子の上に覆い被さる。
正常位の体勢だ。
徹は奈美子の形の良い乳房を掴みしめた。
徹は奈美子の乳房を揉みしだきながら腰を前後させた。
奈美子の膣が徹の男根を強く締め付けている。
奈美子の膣襞が徹の男根をしごいている。
「ああッ、ああッ、すごいわッ、気持ちイイッ、気持ちイイわッ、ああッ、またイクッ、ああッ、イクわッ、気持ちイイッ、ああッ!」
奈美子は再び恍惚となり呆けた表情で果てた。
ガクンッ、ガクンッ、と全身を痙攣させて潮を噴いている。
徹もたまらなくなっていた。
腰を激しく動かした。
奈美子の膣に直接射精するのだ。
奈美子を妊娠させるかも知れないという思いが性交の快楽を一段と高めていた。
やがて耐え難い快感が怒涛のように押し寄せてきた。
「ウッ、あぅッ!」
と呻きながら奈美子の膣に淫精を勢いよく打ち放っていた。
2週間分を溜めた淫精は大量だった。
奈美子の膣から大量の淫液が溢れ出た。
※元投稿はこちら >>