……どのくらい時間が経ったのか。
加奈子は目覚めた。
軽い頭痛があった。
眠っていたらしかった。
ふと自分の置かれた状況に気づいて凍りついた。
ベッドの上で全裸で大の字にされて両手両足を縛られていた。
渾身の力を振り絞って暴れたが身動きがとれない。
加奈子は記憶を辿った。
控室から和室へと移動したのを覚えている。
少しして教祖と名乗る外国人の男が来て茜がここにいることを伝えた。
但し未成年云々については入信時に本人が年齢を詐称したまでで当教団には責任はないと。
加奈子は「いずれにせよ早く娘を返して下さい」と頼んだ。
教祖は「少し待たれよ」と言って部屋を出て行った。
その後の記憶がない。
恐らく部屋に催眠ガスを注入したのだろう。
加奈子は単身で乗り込んだことを後悔した。
警察に連絡すべきだった。
加奈子が寝かされている部屋は8畳ほどの洋室だった。
窓はない。
ラブホテルの部屋とは様相が異なる。
卓上ランプが部屋の四隅に置かれて室内を薄暗くぼんやりと照らしていた。
突然ドアが開いて青いバスローブを纏った男が3人入ってきた。
うち一人は最初に会った信者だ。
加奈子は身構えたが全裸で縛られていては何もできない。
「お願いです、これを解いて下さい」
加奈子は絶望的な状況を悟りつつも懇願した。
男達は無言で加奈子の裸体に手を伸ばしてきた。
「いやっ、やめてっ!」
加奈子が体を捩らせる。
男達の手は加奈子の首筋や乳房、陰部や太ももなどを這い回った。
男達の体から心地よい恍惚となるような香りが漂ってきた。
加奈子は女体の性感を巧みに引き出すような男達の優しく婬猥な手の動きに自身が濡れるのを感じた。
徹の講演旅行中、2週間ほど性交はお預けだった。
毎晩自慰で凌いだ。
が、久々に性交の機会を得ようとしていた。
気持ちとは裏腹に躰が反応していた。
「お願いッ、やめてッ、ゆるしてッ」
加奈子は必死で抵抗した。
が、両手両足を縛られていては抵抗できない。
自身の肉体を見知らぬ男達に弄ばれて感じていた。
いずれ男達に征服される。
男達に弄ばれて快感に身悶えさせられる。
いずれ男達に犯される。
加奈子は自身が置かれた状況を漸く理解した。
「ああッ、ああッ」
男達に巧みに愛撫され、耐え難い快感が加奈子に襲いかかった。
加奈子は意識が朦朧としていた。
3人の男達に全身を弄ばれ、一時間ほどの間に何度も絶頂へと追い込まれた。
呼吸ができないくらい次から次へと快楽が押し寄せた。
男達は女の性感帯を知り尽くしていた。
加奈子の躰から引き出し得る全ての快感を引き出したのだった。
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