「おい、平田。お前トイレで何をしてたんだ?」
そこには校内一喧嘩が強いと目されている木村勇作が立っていた。
射抜くような目つきが痛いほど僕の胸に刺さり、僕の身体は硬直して動くことが出来なかった。
「ははぁーん、お前トイレでオナっていたな?何だか少しイカ臭いしな。はははっ。お前も男だったんだな。ちなみにオナネタは誰だ?」
僕が黙っていると木村は何かを悟ったように僕に言葉を放った。
「学校でしたくなったということは先生の誰かだな?お前のクラスは3組だから、、、おおっ、さっきは英語の時間だったな。武川先生か。お前のオナネタは。」
見事な推理であっけに取られた僕は思わず首を縦に振った。
「そうかそうか、お前も見る目あるな。実はな、俺も武川のことがいいと思っていたんだ。あの身体を抱けるとなるとチンポがムズムズするよな。はっはっはっ、、、」
僕はこの時点で木村が不良だとは全然思わなくなっていた。
むしろ僕と同じ高校生なんだなと感じた。
「それより平田。武川の妄想で抜いたのか?」
僕は無意識のうちにズボンの上からスマホを手で押さえていた。
「ははーん、その手で押さえてるところに何かありそうだな。見せてみな。」
僕は不思議と穏やかな気持ちでスマホをポケットから取り出し木村に渡した。
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