お昼になった。俺達は近くの喫茶店で昼食を採った。「翔君凄いね」と珠緒は言った。俺は「翔君は止めろっ…プライベートじゃないんだぞ」と言うと「はい…すみません」と言った。「最初の話し合いは上手く纏まったけど、これからが正念場だ」と言い気を引き締める様に言った。珠緒は「はい…分かりました」と言った。昼食を食べ俺は会社に連絡した。「午後から値段交渉です」「そうか」「幾らまで引き下げましょうか?」「そうだな…300だから…260か70だな」と部長は言った。「分かりましたやってみます」「頼んだぞ」と言い電話を切った。「値段交渉って大変なんですか?」と珠緒が聞いた。「相手は出来るだけ安く、こっちは高くだからな」と言うと「心理戦ですね」と言った。「恐らく向こうは240からくるかもな」と予想した。…午後、交渉が始まった。俺の予想通りだった。俺は290を提示した。相手は徐々に上げ、こっちは徐々に下げた。相手が先に折れ予想より高く275だった。俺は(ヨッシャ~っ)と心の中で言った。
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