またこのソフトは、バーチャルヘッド3の時代では標準装備だった、1人称視点、3人称視点の設定が可能なソフトであり、加奈子はあらかじめ、ヒロイン役を自分の一人称視点にあてがう設定をした。
そして再生スタートすると、映画シーンがオープニングし、タイトル画面が加奈子の視界に映った。いや、視界というよりかは、脳の中に直接、映像として広がっていくような、そんな感覚だった。
そして以前にも見たことのあるこの映画。、最初はアメリカの田舎の田園風景にポツンと建つ一軒家の外側からの撮影であり、加奈子の記憶が正しければ、この後すぐに、家の中に画面が移り、30代くらいのアメリカ人夫婦がソファーでキスをしているシーンから始まるのだった。
アメリカ人夫婦がソファに座りながらキスをし、
夫「今週の週末どこに行こうか」
妻「どこでもいいわよw」
夫「それが一番こまるんだけどw」
妻「あなたと一緒ならどこでも♪」
夫「地獄でも?w」
妻「ええ♪」
夫「よし、まずはベッドに入って考えよー」
妻「ちょっと、マイク~~~」
と妻は夫の抱きかかえられてベッドルームに入っていき、画面がベッドルームへと変わり、真っ白の薄いシーツの中、男女がいきなり布団の中でモゾモゾと、挿入しているシーン(ただ白い生地がモゾモゾ動くだけ)となり、
夫「ほらw どうだw それww」
妻「あああーんww すごいわマイクww ダメエエ~~~www」
さすが、コメディーというだけはあり、こんな展開で映画が始まるのであった。H要素ありのラブコメディーでは、これといって当たり障りのない展開である。
最初の制作スタッフや登場俳優の名前のロールが終わり、田舎の田園風景から一軒家がうつっていった。
加奈子(そろそろね・・・)
と思った直後に画面は移り変わり、一人称視点で登場人物である、「マイケル・○・ランバート」演じる役者と、自分がキスをしているシーンへと切り替わった。
唇の感度LV2 確かに・・・何か口の中で舌が動いている感触があるのは伝わってきた。だが、唇だけが妙にモゾモゾするだけであり、はっきり言って違和感の他ならなかった。
そしてキスシーンが終わり、ベッドルームへ妻が担ぎ込まれるシーンになっても、映像自体が、ただの白い布が動いているだけであり、いくら一人称視点といっても、その本人が映っていないので、加奈子の眼前でも、ただ白い画面が動いて音声が聞こえるだけで、なにも変わったことがなかった。
加奈子は(なんだこれ・・・w)と映画の再生を停止し、また設定画面へと戻っていくのだった。
そして設定を変更するより前に、まずインターネットで「性感チップ 使い方 バーチャルヘッド3」等というキーワードで検索すると、インターネットの検索画面には、加奈子が求めていた記事がちらほらと書かれているのだった。
そして調べて分かったことは、、、
・設定をMAXにしても、実際にその映画の中で「視覚化出来る行為」が行われていなければ、信号は伝わってこない。そもそもバーチャルヘッドは視覚信号を根底としたシステムである為。
・画面のシーンが切り替われば、(当然の事ではあるが)強制的に信号はストップし、別のシーンに切り替わる
つまり、あくまで映画なら、映画の流れに従わないといけないという事であって、どれだけ映画の中での一瞬の行為の中での感覚が伝わってきても、映画のシーン遷移には逆らえない。というものだった。
そこで他の違法ユーザーはどのように使っているかといえば、希望するシーンの再生ループ。自分が希望するシーンからスタートし、そして終わる寸前で、またループし再生が始まるように映像を編集する。そうすれば、自分好みのシーンからの感覚を半永久的に体感できるというものだった。
加奈子(なんか、、面倒だなー・・・それに、そんな編集ソフトなんて持ってないし)と思った。
そして、何より知った情報の中で、大きかったものが、たまたま偶然、加奈子が見たラブコメディーは、古いソフトだったので、映像側に制御装置がついていなかっただけで、ごく最近のソフトはバーチャルヘッド側のリミッターを解除するなら、ソフト自体にリミッターを付けよう。といことで、違法プログラム対策されているものも多いのだった。
加奈子(なーんだ、、結局、使い物にならないっていうことね!)と、なんだか、深層心理で求めて居た目的を得れないんだ。というムズムズする気持ちと、2万円も損しちゃった。という損した気持ちが思い起こされて、なんだか腹が立ってくる加奈子だった。
そして加奈子はバーチャルヘッドの電源を落とし、食事をとることにするのだった。
加奈子(もう2万円は勉強代という事であきらめよっと。弁護士事務所で働く私がこんな違法プログラム持ってるだけでそもそもやばいし)
と元の加奈子に戻り、食後、「バーチャルコンバット3」のFPSゲームをする事にしたのだった。
バチャコン3のいつものオープニング画面。最初、冷凍保存された主人公が、研究所のベッドの上で永い眠りから覚め、いきなり研究所を襲ってくるエイリアンを近くの銃で撃っていくというスタートであった。
冷凍保存された主人公は、もちろん加奈子の一人称視点。このオープニング画面は加奈子のお気に入りのシーンであり、いつでもスキップできるものではあるが、いつみても作り込まれた研究所、そして研究所のある宇宙船からみえる宇宙のシーンが加奈子はお気に入りだった。
そしてゲームが始まり、、加奈子は研究所のベッドの上でいつもと同様に、目を覚ますシーンから始まったのだった。
NPC医者「お、、おい目を覚ましたのか??」
NPC女医「まさか、、うそ、、信じられない!!!」
NPC医者「おい、計器はどうなってる!!!」
NPC助手「心拍数増加!反応があります!蘇生してます!!!!」
ガシャーーーン(何かが割れる音)
プープープープー(サイレン)
エイリアンが研究所のドアを破って侵入してくる。そしてエイリアンに掴まれて壁になげられ殺されるNPC助手。
加奈子(そろそろね。。えっと銃がベッドの下にあったはずー)
と、いつも慣れたゲームであるので、冷静にベッドから降り、ベッドの下にかくれてある銃を手にした。そして手にしたハンドガンでエイリアンにヘッドショットを決めていき、NPC女医を連れて襲撃を受けた宇宙船から脱出していくというシーン。かれこれ、このシーンだけでもう10回はやったと思う。
NPC女医「ここまできたら安全だわ・・。・・・・っと、、まず服を着ないとね・・ついてきて」
と、NPC女医に連れられてロッカールームへと入っていく。ここもおなじみのシーン。
そしてここのロッカールームでどんな武器を選ぶかで、この先の主人公のステータスが変化していくのだった。
とりあえずアサルトライフルなら、標準的、 ランチャー武器なら遠隔攻撃は出来るが近距離に弱い サブマシンガンは連射には向いているが、破壊力はない、そんな感じである。
ロッカールームに到着し、裸の主人公はまず、下着を装着するところから始まる。このゲームは男性ユーザーの獲得の為か、女性主人公の場合のインナー等も事細かく設定されて種類も豊富だったのだ。
加奈子はロッカールームの中で自分が着用する下着を選ぶために、黒のTバックショーツを選んだ。このゲームでは下着の種類によってステータスが変わるという事もないし、そもそもこの後、すぐにジーンズを装備するので下着は気持ち程度のものでしかない。なので加奈子はただリストの一番上のものを選んだに過ぎない。ただそれが黒のTバックだっただけ。
そして加奈子はTバックを装備したのだが、その時に違和感を覚えたのだった。いつもなら、装備する。というコマンドを選んで装備し、すぐに次にタンクトップを着るだけの慣れたシーン。なんだこの違和感は・・?
Tバックを着用し、タンクトップを来て、ジーンズをはいた。そしてブーツをはいたところで、「その恰好じゃまだ寒いよね」と、NPC女医から白衣を借りるだけ。なにか違和感があった。
そして宇宙船の中の非常用脱出装置まで、またエイリアンを倒しながら進んでいくのだが、その時になってはっきりわかったのが、(なんで、こんなにお尻がモゾモゾするんだろう・・)だった。
加奈子は実際の生活でもTバック等着用したことはなかった。しかし、なぜ今回のプレイにかぎり、こんなにお尻がモゾモゾするのだろう。。。原因は一つしかなかった。
加奈子はゲームを中断し、違法プログラムの設定画面へと入った。すると、、、なんということ!! 全部の設定がデフォルトに戻っており、、、感度が標準のLv5に戻っていたのだった。
(あ、、、設定が戻っている!!!!) 加奈子は焦ったが、、思わずやってしまったLv5という設定を解除しようとは思えなかった。自分の好奇心と興奮。。このままゲームを進めたら、どうなるんだろう。。。という期待。
加奈子はおそるおそる、、、他の数値はLv0にしたが、クリトリスだけをLv10にしたのだった。(試してみるだけ・・w ちょっとだけ・・ww やばかったらすぐやめたらいいしw)
そしてゲームを再開した。四方八方から襲ってくるエイリアン。慣れたゲームではあるので冷静にヘッドショットを決めていく加奈子であったが、はきなれないTバックの繊維が、自分の股間をこすっているような感覚が伝わっていた。
(やばい・・・!! きもちい・・・!!!! ><)
とにかく必死に銃を撃った。そして宇宙船の脱出装置へと到着し、NPC女医を連れてゲームの本編へと進んでいくのだった。
オープニングが終わると、NPC女医はこれからも主人公を支えてくるサポートとして、基地の中で研究開発をしてくれたり、装備のアップグレードをしてくれる役割を果たす。そして加奈子はこれから全世界のオンラインプレイヤーと一緒に、エイリアンを討伐し、地球を救うという為の同時通信対戦へと入っていくのだった。
戦闘、つまりゲーム用語では「狩り」に出ている間、基地の中で他のプレイヤーとコミュニケーションをしたり、討伐の為のチームを組んだりする。加奈子は基地の中にある自分の部屋に入り、周囲に誰もいない事を見渡しながら(誰もいるわけないのだが) 思わず机の角に自分の股間をあてて、振動をくわえたのだった。
ジーーーーーン・・・! ジーン!!! と机の角を股間にあてると、まるで足腰が砕けんばかりの衝撃が背筋をつたって脳天まで到達するのだった。
そして実際の加奈子は、リクライニングチェアに体をあずけ、バーチャルヘッドを頭にかぶりながら、しっとりとショーツを濡らしていた。
ただ、ただ、、とにかくクリトリスだけがおかしくなっていた。そしてどれだけ刺激を与えても、、イク事はなかった。
(オルガスムっていうのがあったよね。。あれのLvをあげたらゲームの中でもイったりするのかな・・・)と思い、またゲームを中断し、設定画面へと入っていった。
そして加奈子が設定したのは以下のとおりだった。
<お好みの数値を設定してください>
体全体の感度Lv10
<詳細設定>
唇の感度 Lv0
口の感度 Lv0
耳の感度 Lv0
首筋の感度 Lv0
乳房の感度 Lv0
乳首の感度 Lv0
クリトリスの感度 Lv10
膣(入口)1の感度 Lv5
膣2(中間)の感度 Lv5
膣3(奥)の感度 Lv5
アナルの感度 Lv5
潮の吹きやすさ 現在Lv10
オルガスム Lv10
ゲーム再開。
するといきなり、もともと机の角オナニーでの余韻が残っていたのか、、ジュワアワアアアアアア!!!!!!!!!!!!!! と下半身から波のようなものがおそってきて、、実際にそのゲームには潮を吹くなんていう設定はないから、視覚上ではなにも出ないものの、確実に加奈子は、下半身から大量の液体を漏らし散らす感覚が伝わってきた。
(アアアアア!!!!!ダメエエエエ!!!!!!!!!!!!!) 思わず加奈子はゲームの画面を中断し、怖くなったのでバーチャルヘッドそのものを頭から外したのだった。
加奈子「ハアア・・・・ハアア・・・・・!!!!!」 やたらと息切れをしていた。そして自分のオフィススーツのタイトスカートをはいたまま、リクライニングチェアをつたって、加奈子の膀胱にあった聖水が流れ落ちている事に気が付いた。
(や、、やばい、、これ・・・><) と、この違法カスタムパーツがもつ真の恐ろしさを体験した加奈子だった。
そして脱衣所へと走り、濡れたタイトスカートを脱ぎ、パンティを下ろした。するとパンツはビチョビチョになっており、、やらしい糸が、ツー・・・・ と自分の股間をつたって、途中でプツン。と切れるのだった。
思わず指を入れてみると、トゥルン・・・。 と奥まで指が入っていった。しかし、快感というものはなかった。いあ、あのバーチャルヘッドでの疑似快感があまりに強すぎて、今更指を入れても何も感じなかったというほうが正解かもしれない。
加奈子はシャワーを浴び、そして着衣を改め、、そしてリクライニングチェア周辺も掃除した。。
(やばい買い物しちゃった・・・・・) という恐怖そして、確実に忍び寄る、新しい性へ期待だった。
続く。
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