そして俺がC2の時、突然連絡が来て母が亡くなった事を聞いた。葬儀の時、久しぶりに会った父はかなり痩せていた。それから1年が経つ頃に今度は父が亡くなったと言った。「あの時の絶望と悲しみは今も忘れないよ」と言った。残された俺は高校には行かずに働き始め、残りの借金を返済した。二十歳の時、祖母が老衰で亡くなり1人になった。祖母の土地を売り借金を完済した。と言った。「七海の悲しみは凄い解る…だけど七海にはお母さんが、こうして生きてるだろう?…だからあんな事言ったらダメだっ…冷たくなった親に何言っても何も答えてくれないんだぞ?…解るかこの気持ちっ」と言うと、その言葉が届いたのか七海は再び泣き出し、立ち上がると奈緒子を抱きしめ「お母さん…ゴメンナサイ」と謝った。奈緒子もまた「ゴメンね…七海…ゴメンね」と言い2人は和解した。俺は視線を感じそちらを見ると、マスターと店員が見ていた。「大声出してスミマセン」と謝るとまた席に座った。マスターが「いいえ…良かったですね」と言った。
※元投稿はこちら >>