未完のまま長らくあいてしまいました(>_<)
自己満足ですが、最後まで書いておきます★
薄暗い部屋の中で、熱い身体を寄せ合いながら何度も何度もキスをする。
俺があおいの中に入ろうとすると、あおいは身体を固くしてしまう。
「…あおい、大丈夫?」
「ごめん…大丈夫…っう…」
「もう少しだから…」
ぐぐっと下半身に力を込めると、少しずつ俺のものがあおいに吸い込まれていくような感覚に陥った。
「…ひ、なたく…ま、まだ…?い、たぁ…」
「っ…ん…あ、入っ…た…ぁ」
狭くて熱いあおいの中に、俺は脳が蕩けそうになる。
「ほ、ほんと…?」
「…う…動いて良い?」
「え?」
「ごめん、ほんっと…限界…」
ジュプンッ…ブチュンッ!ニュプッニュプッ…
「あっ!や、だ…ちょ、ゆっくり!ひなたくん!っあ!い、いた…バカぁ!痛いよっ!ちょ、もっとゆっくり…ぃあっ!んんっ!」
「ごめん、あおいの中…気持ちの過ぎて止まんない…」
何度も出入りしている内に、あおいの声は段々と甘くなっていく。
「んっふ…あうっ!んああ!お、奥ダメぇ…ぞくぞくするからぁ…ふぅぅ…」
ギュウッとあおいがしがみつく。
汗ばんだ首筋に舌を這わすと
「っあ…またそれぇ…だめぇ…っうう…」
ブチュブチュ、パンッパンッ…ぬっちょぬっちょ…
「んあっ!ひなたくん…激し…んくぅぅ…」
俺は夢中になってあおいを抱いた。
また離れ離れにならないように、何回もあおいの顔を確かめながら。
「っ…あ、おい…あぁ…イキそ…」
「ひっ…なたくん…」
強く抱き合いながら、俺は果ててしまった。
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「…ごめんって…」
「もうっ!優しくしてって言ったのに!…あんな…激しく……んもぉぉぉ!!」
さっきまで激しく抱き合っていたのを思い出したのか、あおいは真っ赤になった顔を隠す。
あおいの頭を撫でると、顔を隠したままスススッと身体を寄せてくる。
「…ひなたくん、ずっと会いたかったよ」
「ふふ…さっき聞いた」
「うん…会ってね…ちゃんと謝りたかった…」
布団から顔をのぞかせたあおいの目は潤んでいる。
「えっ!あ、あおい…どした」
「あの日の花火大会…私ね、すごく嬉しかったの。
ひなたくんと内緒で外に出て、ドキドキして浮かれちゃった。
ひとりじゃ絶対に見れない景色だった。
それなのに…」
ポロッと涙が横にこぼれ落ちる。
「あんな怖いことに巻き込んで…本当にごめんなさい。たくさんケガもさせて…痛かったよね…」
あの夏の日に思い切り擦りむいた左腕を、あおいはそっとさする。
「家にも謝りに来てくれたって聞いた…
謝るのは私の方なのにね。
ひなたくんにも、ひなたくんのご両親にも嫌な思いさせっ……な、なのに私…お父さんたちに何も言えなくて…ご、ごめ…なさ…うっ…ぐすっ」
俺があおいに会いたくて胸を焦がしていた頃、あおいはひとりで胸を痛めていたんだ。
ぎゅうっとあおいを抱き寄せると、さらに彼女は泣きじゃくった。
「もうとっくにケガも治ってる。なんも痛くないよ。
それより…あおいに会えないことだけが辛かった。
…今日会えて…俺は本当に嬉しかったよ」
胸元で鼻をすすっているあおいは、顔を上げない代わりにぎゅっとしがみついてくる。
「あおい…もっと顔見せてよ。
10年も会えなかったんだからさ、俺…もっとお前の顔が見たい」
しばらく沈黙した後、もぞもぞとあおいが顔を上げる。
泣きすぎて目が赤い。
「ふっ…なに、不細工な顔してんだよ」
「んん~~!もうっ」
「隠れちゃダメ」
両手であおいの顔を包み込む。
「うそだよ…あおい、可愛い」
かぁぁ…とあおいの顔がまた赤くなる。
「…飛行石に感謝だな。あおいと、ちゃんと引き合わせてくれた」
あおいの胸元でゆらゆらと光っている石にそっと触れる。
「うん、さすがお守りの石……あ、そういえば私…この石に何か別のお願いをしてた気が…」
「へぇ、何を?」
「え~何だっけなぁ…確か石の名前調べてた時に…うーん??」
「お前のことだから、どうせ『うまい棒が毎日食べられますように♪』とかだろ」
「ひどーい!!もっとロマンチックだったもん!
…たぶん」
「たぶん(笑)」
くすくすと笑い合いながら、ベッドの中でじゃれあう。
何回も何回もキスをする。
「あおい…好きだよ」
「私も好き、ひなたくん」
今日だけでは、10年分の想いは到底埋まりそうにない。
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『ら…ラ ピ ス ラ ズ リ…?
変な名前…ん、えっ!持ち主の願いを叶えてくれる!?
何これ、すっごい!!
おばあちゃんすごいのプレゼントしてくれたのね!!
えぇ~どうしよう…えーっと、えーっと…』
小さな手で石をぎゅっと握る。
『えっと……い、いつか…
いつか…ひなたくんの………
お、お…お嫁さんになれますようにっ!!
…な、なーんちゃって!
………やだぁ!もぉっ!恥ずかしい~~』
体温の高い手の中で、石は光っている。
『ふふっ…明日はひなたくんとあの映画見ようかなぁ~
早く明日にならないかなぁ~』
石は、まるで夜が溶けたような、深い深い青の色。
おわり
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