その35
鈴谷さんとは今までと変わりなく、谷崎さんとは時には熟年新婚カップルのように過ごしていたが、外泊日の前日になると、鈴谷さんから「明日の事、聞いてますか?」と言われ、診察の事かと思い、明日は外泊するから居ないよと答えると、鈴谷さんは「外泊の件です」と言った。
私は外泊手続きに不備があったのかと思い、何か足りない書類があった?と聞くと、鈴谷さんは「いえ、そっちじゃなくて」と言い、私は意味が分からずに怪訝な顔になると、鈴谷さんは、「いや、いいです。また後で」と病室を出て行った。
診察が終わり、リハビリ室に行くと、今日は谷崎さんが休みだった事を思い出し、リハビリをしながら明日の夜の事を考えてると、いつもと違う療法士の男性相手に軽く勃起してしまう自分に苦笑していた。 つづく
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