再び態勢を入れ替える。上体を起こしてトランクスを脱いで脚を伸ばして座り、彼女は向うむきに脚の間に座らせた。こちらの胸に彼女の背中が密着する態勢だ。
両手を前に回して、両方の乳房を同時にゆっくりと揉みしだく。手のひらに当たる乳首を意識しながら、ゆっくりゆっくり、弾力のある乳房をほぐしていくようにして揉み込んでいく。
「あぁ~、あんっ、あんっ」長く尾をひくため息のような喘ぎ声のあと、程よく鼻にぬけたいい声で啼き始めた。
今度は両手の中指の先端で、両方の乳首を優しく、ゆっくり、押し込むようにしながら小さく円を描くようにする。
「んっ、あんっ、、、んん~、あんっ、だめ、あんっ」
一段と啼き声が大きくなった。
両方の乳首を同時に責められるのに弱い女は多い。彼女も例外ではないようだ。
あまりにいい声で啼き続けるものだから、彼女の腰のあたりに当たっている怒張が硬さを増して痛いほどだ。だが離れずにそのまま強く押しつける。
「あんっ、凄いぃ~っ」
乳首を責めながら、後ろから唇を耳に当てる。
「ああっ、だめっ、あんっ、あんっ、あ、あ、あ」
乳首の硬さも最高潮だ。
再び乳房を揉みこむようにすると、弾力が変化して、より手のひらに馴染むようになっていた。だから感度のいい女の身体は楽しい。
首をひねるようにして後ろを向かせ、唇を重ねた。キスは女の力が抜けたくらいがちょうどよい。柔らかい唇を、こちらの唇で味わう。ややぷっくりとした下唇の感触が絶品だ。
たっぷりと唇を味わった後で舌を絡め合う。口に貯めた唾液を送り込む。彼女は喉を鳴らしてそれを飲む。唾液を飲ませるという行為も、こちらの征服欲を大きく満たしてくれるものだ。
右手を乳房から脚へと下ろし、腿をゆっくりと撫でる。
大きく開いたこちらの脚の間で、折り重ねるようにして閉じていた彼女の脚。その間に手を差し入れて、軽く力を込めて開くようにと促す。おずおずと膝が開くが、足先は尚もくっついたままだ。とりあえずはそのままにさせておいて、両手で両方の内腿をゆっくりと撫で上げる。最初は脚の付け根の方にはあまり近づかないようにして、それを繰り返す中で、徐々に手が股間に近づいていく。
彼女は黙ってじっとしているが、手があそこに触れることを期待しているのは明らかだ。
左手は左の内腿に当てて脚を閉じないようにさせたまま、右手だけを動かし続けた。
時折、あたかも偶然に触れたかのように手がショーツと腿との境目に触れる。そこはほんの少し布がめくれて、短い毛に縁取られた性器の一部が露わになっている。
そこに手が軽く触れるたびに、彼女は短い啼き声をあげる。
「あ、、、あ、、、あ、、、あん、、、」
それはもっとそこに触って欲しいという女の本能が出させる声だろう。
口には出せないお願いだ。もっと触って下さいという。それを言わせるのも楽しみの一つだが、ここはそろそろ期待に応えてやることにする。あまりに長く焦らし過ぎるのも逆効果な場合があるからだ。
中指を伸ばして、その指先で、ショーツからはみ出した外側の襞を軽く擦るように撫でてみる。
「ああんっ」
また大きな声が上がった。まだ内側には触れせず、外側のぷっくりとした襞を、触れるか触れないかくらいのタッチで撫で上げる。
「ああ~っんっ!」
ほとんど力など加わっていないのに、それもまだ外側に触れただけでこの反応だ。愛撫としては非常にコスパが高い。基本的に若い男はセックスに、特に前戯にエネルギーを使い過ぎているのではないかと思う。かく言う自分もそうだった。こんなタッチでと驚くほどの軽い愛撫でも、女は大きな歓びを得られるらしい。
また焦らせ過ぎないように、ほどほどのタイミングを狙って、指をほんの少しだけ内側に入れてみる。外側の襞と内側の襞の中間だ。そこはもうすっかり湿っていて、ねっとりという感触で指先が襞と襞との間を滑っていく。
「ああ~~~」
彼女の啼き声は長く尾を引くものに変わった。
「ああ~~ん」
何度となくそれを繰り返した後、一旦手を離して両膝の内側を持ち上げてそれまでつけられていた足先を離させ、大きく開いたこちらの脚の、そのまた外側に出させることで、大きく開いた脚が勝手に閉じられないように固定した。かなり恥ずかしい態勢ではあるが、もう何の抵抗も示さない。羞恥心よりも快感を求める本能が勝っているのだろう。
右手をショーツの中心部に当てて性器全体を包み込むようにした。ショーツはすっかりびしょ濡れで、手のひらに貼り付くかのようだ。そのまま全体を揉みしだくように愛撫する。
布の上からの間接的な刺激は、程よい快感を生んでいるはずだが、今の彼女はもうその程度では満足できないだろう。
左手ですっかり湿ったショーツの布地を片側に、わざと乱暴に引き寄せて、濡れそぼった女性器の全体像を露わにさせた。
「ああっ!」
急に外の空気に触れたのを感じているだろう。その中心部に指を這わせる。中心の窪みにたっぷりと蓄えられていた愛液が、指の動きによって溢れ出す。
ほんの少しの力を加えるだけで指は簡単に奥深くまで侵入できるだろう。いや、もう力など必要ない。逆に力を抜けばそのまま中に滑り込んでしまうだろう。
そうはならないよう、指先の位置をしっかりとコントロールしながら、中心部をゆっくりと上下に移動させる。溢れ出した愛液をたどれば肛門にまで続いている。ヌルヌルの愛液をたっぷりと塗りつけるように、しっかりと閉じられた肛門を円を描くようにして、そして時折、力を込めて侵入するかのような素振りをみせる。
「あん、あん、いやん、いやんっ」
恥ずかしい穴から得られる快感を隠しようもないが、それでも言葉では嫌がって見せている。触って欲しい、指を入れて欲しいとおもっているのに、触らないで、入れないでというポーズを取っているのだ。
分かったよという風に
指先は肛門を離れて、今度は肛門と膣口の間をくすぐるように愛撫する。
「ああ~~ん、ああ~~んっ」
会陰部も快感の宝庫だ。そこは直接には性器でも肛門でもないのだが、性器や肛門の快感を司る神経が集中しているのだ。蟻の門渡りともいうこの部分への愛撫も、力を必要としない省エネ愛撫の一つだ。会陰部が直接感じる快感を、早く入れて欲しいという期待感が増幅させてもいるだろう。
期待は焦らすことと、応えてやることのバランスが大切だ。
さて、膣口と陰核と、どちらへ指を進めようかと考える。
その前に邪魔なショーツを脱がせた。絞れば愛液が垂れ落ちそうなほどの濡れ具合だ。
もう一度大きく脚を開かせた。
「ああ~~」
いよいよ直接触ってもらえるという期待感が、脚を開くという行為だけで、より大きな声を出させた。
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