裏手から店に入り、ガスの栓を開く 業務用の鈍色に光る冷蔵庫から、昨夜秀之が仕込んだうどんを一束掴み、長葱を刻む
鰹出汁に薄口醤油を合わせ、沸々と煮えた湯にうどんを放り込む
ふと思い立ち、秀之達にも振る舞おうと、更に二束、追加した
古民家に盆を掲げながら上がり、卓袱台にうどんを三つ並べた
「ヒデさん?朝飯…」
作業場の前で秀之を呼ぶが、返事が無い…そっと引き戸に手をかけ、覗き込んだ
全裸の裕美子が居た
「貴方、またイク、イク、ああっ」
裕美子の中心部には、あの布袋竹で作られた 漆黒に光る異形の男性器が飲み込まれていた
「貴方、貴方…もっと、もっと頂戴…」
身体中が痙攣し、口の端からは涎が幾筋も流れ出、腰はうねうねと宙に浮いたまま捩れていた 秀之は無言で裕美子を責め続けている
「あ、あ、…おおっ!」
一際大きく、低い呻き声を響かせた後、裕美子は失神した
「タカ、見たろう?これが毎月起こるんだ…」
秀之は振り向きもせず、自分に話しかけた 秀之は裕美子を抱き抱え、引き戸を開けるように自分に目配せした
「風呂、行ってくる」
「あら、タカちゃん、朝御飯の支度してくれたの?」
先程、狂った様に絶頂し続けていた裕美子が、いつもと変わらぬ笑顔で微笑みかけてきた
「あの、大丈夫…ですか?」
「?、なあに?」
続けて現れた秀之が、口を開く
「大丈夫だ、心配ない…」
うどんはすっかり伸びきり、丼はこんもりと盛り上がっていた
「うどん、伸びちゃいました…」
「腹に入れば一緒だ、食え」
「フワフワのおうどんも、結構美味しいのよ?」
何事も無かった様に、いつもの日常のように、二人はうどんを啜っていた
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