「?」
秀之が覗く対岸に、人影の様な物が動いた
誰か見ている… そう悟った秀之は裕美子の元に駆け寄った
「あ?貴方?…裕美子のおまんこ気持ち良いの…タカちゃんのオチンチンに襲われて狂っちゃうのよ…変態おまんこ狂っちゃうっ…おまんこ、おまんこしてっ…!」
裕美子は白目を剥きながらガクガクとイキ果て、普段は口にするのも憚られる四文字を連呼しながら失神していた 秀之は裕美子の身体を支えながら対岸を睨み付けたが、影は見当たらなかった
「…子…裕美子…」
「はい?なんでしょう、貴方?あれ?何処?」
裕美子が失神から目覚めた時には、正気に戻っていた 恐らく自ら沢に出向いたことも、記憶から抜け落ちているのだろう
「戻ろうか…」
秀之は憔悴していた 今までの夫婦の秘め事が、誰かに知られた…或いは以前から見られていた… 辺りの住人の顔が、スライド写真の様に脳裏に浮かんでは消えて行った
「タカちゃん、おはよう」
屈託なく、ふんわりとした、愛らしい笑顔で裕美子は自分に微笑みかけてきた
「あ、おはようございます」
沢から戻ってきた二人は、対照的な顔付きだった 秀之の瞳には光が無く、まるで白紙のような顔色を見せていた
「今日は店を閉める」
秀之は一言だけぶっきらぼうに告げると、裕美子の肩を抱いて古民家に戻って行った
「はあ…」
店を閉めるなら、今日は沢で釣り 出来るかな などと、呑気に考えていた
「タカ、後で話が有るんだ…とりあえず店の物で朝飯食ってくれ」
店の鍵を放られ、慌ててキャッチした
「はい…ヒデさん達は?」
「飯食ったら作業場に来てくれ…ちょっと裕美子を休ませたいんだ」
いつもと変わらぬ裕美子に見えたが、違和感を覚えた 裕美子の右手が、自身の中心部を捕らえ続けている…
時折、ガクガクと震えながら秀之に支えられ、二人は古民家に消えて行った
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