熱を帯びたそこを触る事が、私にはどうしても出来ませんでした。
そこに触れてしまうと、私の中で何かが決壊し、違うものを知る事になってしまう。
私は、それが怖くて仕方ありませんでした。
そこにあるものを片隅で意識しながら、そこに触れるのを避け、私は私の体を撫で回しました。
きっと、そこに触れるのは、私の手であってはならない。そういう意識があったと思います。
もっと、ごつごつした太い指の、大きな手で、触られなければ………。
私は、自分の手がそうでないことを知っていました。
その手の持ち主が誰であるかも………。
私は、その手を追い掛けていました。
ずっと、その手に触られる事を気にしていました。
それを想像しながら、自分の体を撫でていると、自分の手がその手になるような錯覚を覚えましたが、それは感触から違うものだと、ちゃんとわかっていました。
あの手が欲しい。
あの手に体を撫で回され、私の熱をもった部分を触って欲しい。
その気持ちだけが、ずっとくすぶっていました。
私は、そうして過ごす間、スタンドミラーの前に全裸で座り、脚を開いて、自分のそこを見ていました。
気持ち悪い割れ目がありました。割れ目の中から更にとろりとした液体が流れてきて、そこを濡らしていました。
私は、それを見せるのも触らせるのもいやだと思う気持ちと、ここを触って欲しいという淫らな欲望に揺れていました。
※元投稿はこちら >>