その出会った日に、彼とセックスする事はなかったが、彼と近いうちにセックスをするのはわかっていた。
彼に唇を吸われ、耳に息を吹き掛けられた時、嫌悪でないぞくぞくとした感覚が足先から頭に抜けていったのを私はしっかり覚えていた。
彼と行為に及んだのは、数日も経っていない夜だった。
ふたりとも、相手は違えど何度もセックスをしてきたはずなのに、初めての違う体に、少なからず緊張をしていたと思う。
彼とのキスは舌を絡め合い唾液のしたたるものだったけど、唇は強ばり、とろとろと交ざり合うものではなかった。
そのキスをしながら、この前、視線を這わせた私の脚に、彼は、手を這わせた。
なぞるように手のひら全体で、太もも全体をなでまわす。スカートはめくれ、私の太ももはラブホテルのぼやけた照明を反射していた。
彼は、私の唇から自分の唇を離すと、そのまま、私の頬やあごを舌でなぞりながら、耳、首筋、鎖骨へと湿った舌を動かしていった。
はぁ………。
私の口からため息が漏れる。
彼はそのまま、私の着ているブラウスの肩をずらし、肩も唾液で湿らせながら、空いてる手でブラのホックを外し、胸を揉んだ。
ブラウスをたくしあげ、両手で揉みしだきながら、彼の唇が私の乳首を捕える。
私は、左の乳首の方が右より少しだけ大きい。
彼は、その左の乳首を吸ったり舌で転がしたり、時には歯を立てたりして、私の快感を煽った。
私の体は徐々に緊張を解かれいた腕はだらしなく開いた。
彼はそれを見逃さず、私の脇に鼻を押し付け、大きく吸った。
「汗の匂いがする」
そう言いながら、そのままそこを舐め始めた。
夏の始まりの頃で、私たちはシャワーを浴びていなかった。
汗の匂いなんて、恥ずかしい。臭いはずだわ。
私は思って、腕を閉じようとするけれど、彼の力がそれを許さない。
私は恥ずかしさで、たくさん声をあげた。
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