長風呂ですっかりとのぼせてしまったようだ。
部屋に戻ると、既に床が延べられていた。
「それにしても、あのカップル凄かったな？」
「そうね、でも彼方も負けて無かったじゃやないの。」
母が意味深な事を言った。
「何となく競争する気持ちになっちゃったのかな。」
「どんな関係の人達かしら・・？ 恋人同士・・それとも夫婦？」
「親子かも知れないよ・・？」
俺がチャチを入れると、
「まさか・・。」
母が鏡を通して俺を見た。
「そのまさかが此処にいるだろう？」
鏡台の前で風呂上がりの化粧を施す母を見ていたのだ。
「そうね、確かにいるわね。 何見ているの？」
「恵子だよ、そうやっている姿、凄くいい・・。」
鏡の中の母が笑う。
「やあね・・おばさんだと思っているのでしょう？」
「そんな事思ってないよ、俺の女なのだなって・・見ていた。」
母と鏡の中で目が合った。
「もう・・嫌な子。」
寝化粧を施した母が鏡台から離れ、蒲団の上に座る俺の前に来て座った。
「それで・・明日逢う人の事話せ！」
母が俺をじっと見つめて言った。
寝化粧が可愛い。俺の為に、一生懸命綺麗に見せようとする母が愛しい。
「参ったな、そう来たか？」
「如何言う人なの？ 一緒になるつもり？」
母が真剣な顔で聞いて来る。
「恵子は言ったよね、俺には普通の結婚をして欲しいと？」
「今でもそう思っているわ、私の事とは切り離して考えて欲しいの？」
「それは母親として・・でしょう？」
俺は意地悪な質問をした。
「そうね・・そうかもしれない。」
「恵子としては如何なの？ 俺が他の女性と結婚して、その人とセックスし
てもいいの？」
「そんな事聞かないで・・、そんな事彼方なら判るでしょう・・。」
母の本音が見え隠れする。
「だから・・俺は彼女を選んだのだよ。」
「？？？？」
俺の言う話の意味が判らない様だ。
当然だと思う、そもそもこの考え自体が普通ではないのだから。
「真理子、彼女の名前だけど・・真理子も恵子と同じなのだよ。」
「私と同じって・・如何言う事？」
「俺と恵子の仲と言えば判るだろう・・。」
母の顔に驚きが浮かぶ。
「子供が居るの？ 真理子さん・・？」
「良治君と言う障害者の子供が居る。」
母が必死に俺の言葉を理解しようとしていたが、
「ダメよ・・そんなのダメ・・そんな人は絶対にダメ。」
母が感情的に叫んだ。
「俺は恵子を愛している、真理子もお腹を痛めて産んだ良治君を心から愛し
ている。ましてや、良治君にとって真理子の存在は欠かせない。真理子もそ
れを感じている。俺はね・・、愛にも２種類あると思うのだ。
母と子と言う強い絆から生まれて来る愛、それとは異なる一般的な男女間の
愛、俺から見れば前者が恵子、後者が真理子だと思ってくれたら良い。勝手
かもしれないが、それを同時に手にする事が出来るのが、真理子と一緒にな
る事なのだ。」
「真理子さんは・・彼方の事をどう思っているの？」
「一人の男として愛してくれていると思っている。２人の女性を同時に幸せ
に出来るのは、これしかないのだよ。」
「そんなの少しも普通じゃないわ、普通じゃない・・。」
母がそう呟きながら俺の胸に身体を預けて来た。
「俺と恵子も普通じゃないのだよ、そうだろう？」
母が俺の胸の中で顔をあげた。
「俺は恵子を一生離さないと誓ったのだよ。」
「恵子も彼方が好きよ、どうしようもない位に愛してしまったの・・。」
「恵子！」
母を引き寄せ、俺達は強く抱き合った。そしてその唇が重ねられた。
そして、俺は狂ったように母の浴衣を剥ぎ取った。
母も同じように俺の浴衣を脱がしながら、その下の強張りを掴み、愛しそう
に手を動かせた。
「好きだ、大好きだ・・。」
「私も・・彼方が好き・・愛して・・・一杯愛して・・。」
母の頼みを聞くが如く、俺は母の乳房を貪る様に愛撫を始めていた。
母も俺に対する思いの丈が、フェラチオと言う形で表現された。
真新しい夜具の上で、母と息子の二人が、互いの性器を激しく嬲り合う姿
は、
まさに、オスとメス一対の獣の姿を彷彿させた。
次回の更新は１８日の朝を予定しております。（影法師）
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