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堕ちていく女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:堕ちていく女
投稿者: ムック ◆x2DzlqFmYk
それは一通の封書から始まったのである。

サキは、いつも通り仕事を終え愛娘の愛花を保育園に迎えに行った。
「愛花ごめんね、待った?」
「ママぁ、おそいよー」
「ごめんごめん帰ろ、今日は愛花の好きなハンバーグにしようか」
「ほんとー、やったぁ」
サキと愛花はスーパーで買い物を済ませ足早に帰路についた。

自宅に帰りサキはポストを開けると1つの封筒を手に取った。
しかしこの封筒には違和感を感じたが愛花が急かすので引き出しにしまい夕飯の準備をする。

やっと一日の家事が終わりソファーに身体を投げ出したサキはフッと先ほどの封筒を思い出した。
「そういえばあれは何かな?」
サキは封筒を手に取ると違和感の原因に気がつく。

そう切手が貼ってないのだ。もちろん消印もない。
ということは誰かが直接ポストに入れたことになる。
サキは不思議に思いながらも開封することにした。

「え?これは何?」
中には一枚の写真が入っていた。
写っていたのはサキと一人の男性である。
サキは震えるあまり手に持っていた写真を床に落としてしまった。

何故サキはこれほど動揺したのかと言うと相手の男性はサキの不倫相手だったのだ。
「いったい誰がこれを」

彼女の名前は高岩サキ30歳、夫幸太郎35歳と娘愛花5歳の三人暮らしである。
サキは大手広告代理店のマーケティング部で働いていた。
そしてこのマーケティング部の部長拓哉こそがサキの不倫相手であった。

お互い既婚者であるがゆえバレないように細心の注意を払ってきたつもりだった。
しかし見事に二人でホテルに入るところを撮られていたのである。
「いったい誰なんだろう?」
サキは疑心暗鬼になっていた。

その時、夫の幸太郎が帰宅した。
「あなたお帰りなさい、遅くまでごくろうさま」
「疲れたよ、明日も早いから風呂入って寝るわ」
「そうねゆっくり入ってね」

サキは一番に幸太郎を疑ったが不器用なのでポーカーフェイスはできないはずだ。となると誰なんだ?サキは不安で仕方なかった。

翌日恐る恐るポストを見るが入っていなかった。
サキはフゥっと胸を撫で下ろしたが安心は出来ない。
それから一週間がたったある日ついに例の封筒がポストに入っていた。

サキは気にはなったが二人が寝るのを待って夜遅く開封した。
中にはサキたち親子三人の写真と一枚の名刺が入っておりメールアドレスのみが書かれていた。

サキは恐怖を感じたが思いきって書かれているアドレスにメールをしてみることにした。
 
「高岩です。あなたは誰なんですか?」
しかし返信は無かった。








 
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2021/05/22 00:22:04(m8pvOqKv)
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