沙梛(23)が優梛(5)を連れて、俺(晃25)の家に逃げ込んで来た。沙梛は俺が月1で行く、田舎にあるキャバクラで指名するキャバ嬢だった。「どうしたの?いきなり」と言うと「いきなりゴメンナサイ…家賃が払えなくて…アパート追い出されたの…」と言った。「そっか…いいよ家に住みな」と言うと「ホントにいいの?」と言った。「好きな女に頼られて嫌な奴はいないよ」と言うと「ありがとう」と涙を流した。「借金て幾らあるの?」「家賃とサラ金合わせて二百万…」「結構な額だね…」「サラ金に返したら家賃払えなくなって」「そっか…俺が返してあげるよ」「ホントに?…でも」「いいって…こう見えてかなり稼いでんだよ?」「ホントにいいの?返すアテないよ?」「うんいいよ…その代わり家の事してよ?」「うん…ありがとう晃君」…こうして沙梛と優梛は家で暮らす事になった。因みに俺の仕事は一級建築士で、自分で設計した平屋に住んでいる。…俺は貯金を下ろして、沙梛の借金を返済した。沙梛は「ありがとう」とお礼を言った。