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熱病
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:熱病
投稿者: はるか
幼い頃から、私は母が嫌いだった。

キャリアウーマンの母は、私を身籠った時、相手の男性との結婚よりも、仕事を選んだ。そのせいで私は実の父の顔を知らない。
「女だからって、妊娠したら仕事を辞めて育児に専念なんて、どうしてもガマンできなかったのよ」
母は誇らしげにそんな言い方をするが、私は迷惑だった。

赤ん坊の頃から、保育園とかベビーシッターとか、他人に預けられてばかり。3年生からは普通に、夜遅くまでひとりで留守番させられた。母の収入が良かったので生活には困らなかったが、家ではいつも寂しかった。

そんな私が唯一安心して過ごせる場所が、田舎にある母の実家だった。実家と言っても母の実の親は母が子供の頃に亡くなったので、その家に住むのは母の叔父夫婦と従兄弟夫婦、そしてその息子の5人家族。
私はこの家に、夏休みや冬休みに預けられる事が多かったが、家の人たちはいつも優しくしてくれた。それに農家だったこともあり、家にはいつも誰かがいたので、私は寂しい思いをすることがなかった。

この家の息子、私より5つ年上の翔さんも、よく宿題を教えてくれたし、何にもない田舎だったけど、景色のいい場所や新鮮な牛乳が飲める牧場とかに、自転車で連れて行ってくれた。
私がこの、ハトコにあたる親戚のお兄さんに、恋していると気づいたのは、5年生のときだった。優しくてイケメンで、頭のいい高校生のお兄さん。でも私はといえば、同級生の女子と比べても発育が遅く、まるでお子様だったので『好きだなんて言っても、相手にもされないだろうな』と最初から諦めていた。

ところが6年生になると、時々翔さんが、私のことをじっと見つめているのに気づくようになった。正確には、私の身体の一部を。視線に気づいて私が振り向くと、慌てて目をそらす。
『どこを見てるんだろう?』
私は気になって、ある時泊まっていた部屋の、全身が映る姿見の前で、見つめられた時と同じポーズを取ってみた。すると…
翔さんが見ていたのは、私の膨らみ始めたばかりのおっぱい。間違いなかった。
 
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2021/08/11 21:27:47(T3eBf2Os)
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