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ダイエット
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:ダイエット
投稿者: 彩夏
私の家は、両親と、兄と私の4人家族。どこにでもある平凡な家族に見えるかも知れないが、実は父と兄は、元々他人だった。私が5年生の時、シングルマザーだった母が、職場の上司だった父と結婚したのだ。兄は父と前の奥さんとの間の子だった。

母の結婚が決まった時、私は嬉しかった。父のことは前から知っていて、優しくて誠実な人だと思っていたし、何よりシングルマザーの母とのふたり暮らしは、夜ひとりで過ごすことも多く、ずっと不安だったのだ。

挙式前に、初めて兄と引き合わされた日。兄は小太りで、メガネを掛け、髪を長く伸ばしていかにもオタク風だった。当時中学2年生。でも、「これからきょうだいになるんだよね。仲良くしようね」と微笑んだ笑顔が優しくて、すごく安心した。男性としてはまるでタイプじゃなかったけど、『この人とならうまくやっていけそうだな』と思った。

実際4人での生活が始まると、秀才だった兄はよく勉強を教えてくれたし、面白いゲームをいっぱい持っていて、一緒に遊ばせてくれた。私は幸せだった。

だがその兄が、高校に入って間もなく、不登校になった。ゲームオタクの兄は、パソコンゲームに夢中になってから、毎晩朝方までプレイし、昼夜逆転してしまったのだ。
その事で父と兄はよく口論するようになり、兄は私以外、自分の部屋に入れなくなった。
私は家族として兄のことを心配し、心を痛めていた。

そしてその年の夏。当時中1だった私は、この兄に大きな恩義ができてしまった。
 
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2021/06/04 15:03:07(Wz9.NyVq)
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