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1:ホトトギス(2)
投稿者:
俺
前戯で一度絶頂に達したとは言え、充分に潤ってすぐにでも俺を迎え入れることが可能であるはずだが、俺が次の行為に移行するかとを我慢したのは、単に性急にことを進めたくなかったからだ。15年という月日を飛び越えて、突然目の前に訪れた現実をゆっくりと槌みしめたかった。
腰の上までまくり上げられたスカートの裾を、元の位置に戻すカサコソと音がした。萌は呼吸ももはやほぼ整って自分を取り戻したようだ。 俺の胸の上に頭を乗せ、萌が鼻にかかった甘えた声で言った。 「もおぉ、課長ったら私の弱いところ忘れてなかったんだ、私、最後って一瞬意識とんじゃった。いやらしいこの人差し指が今も健在って感じ・・」 そんな風に話しながら俺の右手の人差し指をもてあそぶ。 「ねぇ、今度は私が課長にしてもいい?昔みたいに、ここ‥」 そう言ってジャージのパンツ越しに、俺の昂まりを上下にそっと撫で上げた。俺は返事もしないで萌のなすがままに任せた。 俺の唇に萌のそれを押し付けながら、ジャージとトランクスのゴムを潜り抜けて、ペニスにじかに手を添えてきた。ペニスの硬度を確かめるように軽く握ると、若干びっくりしたようにおどけた口調で耳元でささやいた。 「うわっっ、すっごぉぉい、硬―い、おっきー、課長のこれ・・・、あの頃とちっとも変っていない」 両手でジャージとトランクスを脱がせにかかった萌に、俺も協力して腰を若干持ち上げた。スルスルと器用に膝までずらし、そのまま足首から抜き取った。萌は悪戯っぽそうな眼差しを俺に向けてから、ペニスを2,3回上下にしごくと『チュッ』と先端をついばむように唇を当てた。そして静かに深くへと飲みこんでいった。そして口に咥えたペニスを、チュパチュパと音を立てて顔を上下させている。片手はペニスの根元を掴み、もう片方の手で柔らかく袋をもてあそんでいる。萌の口の中では舌が俺をいやらしく舐っている。楽しむようにフェラチオを続けている萌に、俺は悪戯を仕掛けることにした。ストロークが一番深くなるところで若干俺の腰を突き出したのだ。ペニスがのどの奥まで達した瞬間、萌は『うげっ』とえずいて、次の瞬間ペニスから口を離しゲホンゲホンとせき込んだ。 「ゴメン、ごめん、苦しかったか、あんまり夢中になっている萌見たら、つい悪さしたくなって」 「ばかぁ、本当に苦しかったんだからぁ」 そう言ってまだ咳をしながら俺の胸に飛び込んできた。 「もう、いいか?」 「課長、して・・もう入れて・・」 二人同時に言葉を発した。 俺がその気になった時、大事な事に気が付いた。この家にはコンドームはない事と、主のいないこの部屋にはティッシュ箱がない事をだ。 コンドームがない事は何とか自制心で制御できるとしても、ティッシュは情事にはなくてはならない。しかし階下まで取りに行くのはせっかく盛り上がったムードに水を差しかねない。 「萌、ごめんよ、ちょっと待ってくれ」 俺は苦肉の策で二階のトイレのペーパーを使うことにして、萌をそのままにして取りに行った。そんなわずかの時間だったが、俺が部屋に戻ると萌はスカートを脱ぎ、ブラジャーも外して先ほど俺が脱がせたショーツと一緒に枕もとに置いて、全裸で俺を迎えた。俺もペーパーを枕元に置いて慌ててジャージの上着を脱ぎ、裸になって萌の横に身体を置いた。 萌は恥じらいから片腕で両目を覆っている。萌の両脚を開いて間に入り込み、ペニスを秘唇にあてがった。もう愛液でしとどになったそこは、いつでも受け入れる準備はできていた。俺はペニスを片手で持って先端で秘唇を数度こすり上げた。 「課長、じらさないで、お願い、ちょうだい、早く私の中に来て・・」 十数年の時の隔たりを取り戻すのには、もう少しだけ悪戯をしたくなった。本当は今すぐにでも挿入へとペニスはいきり立っているのに。 蜜壺にペニスの頭をほんの少しだけ潜り込ませる。 「アッ、ううーーん」 萌の口から小さな喘ぎ声が漏れる。 一旦身体を引いた。そしてまた少し進む。それを数度繰り返した。 萌は自分の腕を顔から外し、切ない目で俺をにらんだ。 「お願い、課長、はやくぅ‥」 「萌、どうして欲しい?」 「課長のばかぁ、もういれて、もっと奥まで入れて」 「なにをだい?何を入れるの、どこへ??」 「課長のオ〇〇ンをー、私のお〇〇んこの奥までー」 「こうかい?」 受け入れ準備の整って濡れそぼった萌の秘芯は、簡単に侵入を許す。まだじらしたくて途中で止める。 「ほーら、入ったよ、これでいいか?」 「もっともっと奥まで、前みたいに一杯に――」 奥まで一気に突き入れた。 「うーーん、そう、これーー、課長が奥まで入ってる、奥にあたってるぅ」 そう告げて尖った顎をつきあげて『くうぅぅぅん』と子犬のような声を上げた。 それからは自分があたかも十数年の昔に帰ったような勢いで萌を攻めた。激しく蜜壺の奥を突き、腰でこねて萌を狂わせた。萌の中は昔より締め付けは欠けていたが、それよりも俺のペニスにまとわりつく粘着感は歳を経た女の履歴だった。 「いく、いく、いくぅっ、いちゃう逝っちゃう、これだめ、きつい、おかしくなっちゃう、やめて、動かないで、課長、だめ――」 そう激しくよがりながらも、俺の腰に巻き付けた萌の両下肢は、きつく俺に絡みついて決して離そうとはしなかった。 「嗚呼あぁぁぁ―っ」 長い余韻を残して萌が悲鳴を上げた。どうやら二度目の絶頂を迎えたようだ。蜜壺の中は熱く、ヒクヒクとうごめいてペニスに自分の快感を俺に伝えていた。俺も射精感が高まってきたが、まだまだ萌を解放する気はなく、コンドームもないことも相まって必死にこらえて、呼吸を整えながら一旦萌の鎮まるのを待った。
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2023/05/23 10:22:35(fACWSZ/d)
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