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それは その一言から始まった
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:それは その一言から始まった
投稿者: ケン
『今日 一緒に帰ってもらえない?』
それは、その一言から始まった。

前置きが少々長くなるかもしれません、面倒な方は飛ばして下さい。

その一言の主は 宮本典子52歳。
私、板橋健一51歳と この4月から同じラインで働く事になった同僚。
〔この4月〕と言っても、コロナがいよいよ巷に溢れ始めた年だから2020
だろうか?、その年の9月の ある日の事だった。

それまでは、朝礼や たまに喫煙所で挨拶をかわす程度で、たいして話しをする間柄でもなかった。
が、この4月から同じライン、それも隣りで仕事をする事になった。

そこは某家電メーカーの工場、俺達のラインは 様々な理由で不良品になった物を解体して リサイクルにまわす為の処理をする所だった。

配置換えの初日に
「板橋です」
『宮本典子です』
『喫煙所ではたまに…、でも板橋さん?下のお名前は?』
「健一です」
『じゃぁケンちゃんね、宜しくお願いしますね』
「…こちらこそ…(50過ぎのオヤジにケンちゃんも無ぇだろ?)」
そんな挨拶をしたのを覚えている。

『私、話しはじめると手が止まっちゃうのよ(笑)』
と、自ら言うだけあって 作業中でも まぁ話しの途切れない女性だった。

ラインと言っても〔流れ作業〕ではなく、各自が一台づつ処理をする、さらにはリサイクルにまわす為に材質ごとに分別して なおかつ〔米粒程度の異物〕も残してはならないと言う、結構シビアな内容で、しかもその年から新設されたラインで、ラインリーダー筆頭に皆で四苦八苦していた。

工場全体では、社員が4割、俺達の様な準社員が1割、日本人の派遣さんが1割、あとの4割は外国籍の人達 なかでも 男性なら佐藤ロベルトとか 女性なら伊藤モニカとか言う 南米系スペイン語圏の人達が半数以上をしめていた。

その中の1人 土田パウロからのストーカー行為を相談されたのが〔その一言〕のキッカケだった。

俺達が居る工場には 四隅に喫煙所が有り、昼食後の喫煙は おのずと 自分のラインに近い所となる。
俺と宮本さんも おのずと この4月から同じ喫煙所となり、喫煙所でも作業中でも 身の上話しやら 身の下話し?までする様になっていた。

不思議に思ったのが 土田パウロとラインの近かった宮本さんは以前は同じ喫煙所だったらしい 今とは対角に位置する喫煙所で、が わざわざパウロはこちらの喫煙所に昼食を終えると やってくる、そして しきりに宮本さんに話しかけている。
誰が どう見ても〔それ〕と判る程に、(国民性なのか…?、女房子供も居るって話しだけど…)と俺は思っていた。

宮本典子さん、身長160、スリーサイズは上から (小)(大)(特大)、体重は極秘、と笑いながら自己申告するほど太ってるとは思わないが。
が、この女性 若作りが凄い、髪はほぼ金髪(本人は否定してたが)、作業中にネイルが剥がれて大騒ぎしてた時には逆に〔そんな派手で長いの着けてるからだ!〕と叱られていた。
誰が どぅ見ても確かに〔頑張って〕いる、時には〔味〕がしそうな程のキツイ匂いの香水をつけてくる。
その宮本典子さん、俺と同じ準社員の彼女にはラインリーダーより1つ上のグループリーダーの彼氏がいた。
既に周知の事実だったのだか、昨年度末に〔もぅ同じグループにはしておけない〕と こちらに移されたらしい。

お盆休みが開けた日の事。
わざわざ こちらの喫煙所にやって来たパウロが、宮本さんに何やら紙の手提げ袋を渡している。
国に帰った際のお土産らしい。
『そんな…、悪いわ…』
と宮本さんは拒んでいたが、パウロは強引に手渡し タバコも吸わずに去ってしまった。
宮本さんは 俺の顔を見ながら 苦笑いをしていた。

それから数日した ある日。
『…どうしよう?』
と、相談された。
あの時手渡された紙袋の中には、Diorの香水とTIFFANYのネックレスとGショックが入っていたらしい。
『香水は、以前同じラインで働いていた外国籍の女性にあげてしまった、が ネックレスと時計はもらえない、返した方が良いよね?』
と言うものだった。

「香水はあげちゃったんでしょ?」
「返すんなら その香水も返してもらって、揃えて返さないと…」

『開けちゃったんだって、香水』

「…なら、香水だけ貰う、って事にならない?パウロからしたら」
「同じの買ってでも揃えた方が良くない?」

『…だよね?、どうしよ?』

「・・・・・」

『…言ったんだよ、私には彼氏も居るし 、知ってるでしょ?、貴方の気持ちには応えられないよ、って』

「納得しないだろうね…」

『…だよね?』
『でも返す…、もらえないもの…』
『香水も同じの探して…』

で、返そうとはしたけど、やっぱり受け取らなかった。
なので、今度は逆に強引に手渡して、逃げる様に帰って来たらしい。

そんなこんなで、9月に入った ある日の作業中。
『あれから ずっと待ってるのよ…』
『ほら、あそこの帰り道の喫煙所でタバコすいながら…』
『私のあとを歩いてきてみたり』
『前を歩いて何度も振り返ってみたり…、で、私が止まると また歩きだしたり…』

「それ、ストーカーじゃん?」
「毎日待ってんの?」

『…うん』

その喫煙所とは、たまたま 俺も宮本さんもパウロも駐車場の関係で 同じ入退場門を使っている。
パウロの待ってる喫煙所は 違う建屋専用の 帰り道にある喫煙所だった。

『もう怖くて…』
『・・・・・』
『ケンちゃん?、今日 用事とか有る?』

「ん?、…特に無いけど」

『一緒に帰って貰えない?』

「佐山さん(宮本さんの彼氏)は?」
「知ってるの?」

『話したけど 一緒は無理だって…』

「了解は?してるの?」

『俺は無理だから 何も言えないって…』

「彼女がストーカーされてんのに?」

『・・・・』
『だめ?』

「俺と帰るの了解してるなら…いいよ」

『…うん』
『一緒に帰ってくれるの?』

「…ドア出た所で待ってるよ」

『ありがとう!』

これが宮本さんとの始まりだった。


 
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2023/04/10 00:13:19(9oQMbilg)
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