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1:ぼくらのひみつ
投稿者:
よしお
ぼくらのひみつ(1)
妹から彼氏の相談を受けた。 「男ってやりたいだけなの?」 実はそうなんだけど、兄である手前、そうとも言えず、 「そうでもないと思うけどな。」 妹は曖昧な返事に、とても不満げ。 「お兄ちゃんはどうなの?」 やっぱりそうきたか、あーあ、面倒。 「おれは、どうかなあ。」 「彼女と、どうなの?」 「うーん、◯子の彼氏と同じかなあ。」 サイテー、と妹は立腹。 「だから、そうでもないんだって。」 僕は笑ってごまかして、さっさと妹の部屋を出た。 そんなこと、兄に訊くか、バカ。 内心、そう思ってはいたものの、口には出せない。 両親がいない午後、こたつでTVを見ていたら、 妹が無言で入ってきて、何このTV、面白いの?とかと文句を言う。 あー、うー、とか適当に返事して無視していたら、 「お兄ちゃん、どうなの?」 あまりものしつこさに驚いて妹を見ると、真顔。 「あ?」 真っすぐに妹の顔を凝視すると、妹は怯みもせず、 「だから、どうなの?」 「知らん知らん、彼氏に聞けばいいだろ?」 ふてくされて横になってみても、まるで妹の視線から逃るような格好。 「あー、もー、じゃあ、例えば、私だったら?」 へ、◯子?妹の?へっ?逆切れ? 「何言ってんの?おれが◯子の彼氏だったら、ってこと?」 「そうよ、そうでも言わないと、お兄ちゃん、答えないじゃない!」 あーあ、これは完全に切れてる。 「お前だと、うーん、やりたいだけかもなあ」 「サイテー、もう!」 妹は激怒して部屋へ戻っていった。 あーあ、もう、バカらしい。 最初っからそう言って欲しいんじゃないか。 冷静になれば、妹の方が恥ずかしくなるだろうに、バカめ。 そう思っていたら、胸の中で何かがゾクリと動くのを感じた。 あの妹とやりたいだけ?あの◯子とやる? 胸の中で、何かがゾクゾクと動いた。 夕方になって食事のとき、僕らは目を合わせなかった。 ほとんど口も利かない。 夜、妹が僕の部屋に来て、 「お兄ちゃん、昼間はごめん」 「あーうん、いいよ、おれも言い過ぎた、ごめん。」 妹が凹んでいる。オレも少しからかい過ぎたか。 「まあ、いろいろあるよ、合わないな、と思ったら、次にいけばいいじゃない。」 「そうかな、そうだよね、そうそう。」 無理矢理納得しようとする妹。 妹はここで御退室、で就寝、円満解決パターン。 でも、そうならなかった。 「お兄ちゃんから見たら、私はどお?」 今晩はエンドレスカウンセリングか? 「まあ、座れば? ◯子は、可愛いと思うよ、スタイルもいいし。」 「モテて大変だろう、何も考えずに告る男もいるだろうしなあ。」 「だから、まあ、付き合ってみて、始めて判ることもあるだろうし、」 「それを後から後悔したって、始まらないし。」 「で、具体的に、何が問題だったの?」 あーあ、深みにハマってしまったよ、ここから長いんだろうなあ。 「お兄ちゃん、怒らないで聞いてね。」あーうんうん。 「彼氏が会ったら直ぐにシタガル、もう、すぐに。」そうだろうなあ。 「私はもっと話したいし、もっと色々遊びたいのに」うんうん。 「すぐHなことになってしまう」当たり前だろう、オレだってそうだ。 「お兄ちゃん、ちゃんと聞いてるの?ひどいでしょう?」 「ひどいなあ、◯子の気持ちを判って無いじゃんか」 「そうでしょ、ひどいよね。」結局、気持ちが通じ合っていないんだ。 「そんな関係を長く続けていてもキツいだけじゃないか?◯子も。」 「うん、でも」でも、何?未練があるのか。 「別れたくはないんだな。」 「まだ、付き合って2-3週間だし。」あほか! 「まあ、行くとこまで行ってみれば? ただ、大事にならないように気を付けてな。」 妹が小さな声で返事をする。 ここで無言、僕は残り少ないコーヒーをすすった。 妹が唐突に僕に訊く。 「お兄ちゃんは、どんな感じ?」昼間と同じ質問かい! 「どんな感じって、彼女と?」まあそうだと妹が。 今は彼女はいないこと、Hもそんなにしないで別れたこと、 なにかぎこちない付き合いで、別れてホっとしたこと、 それから彼女を特別つくろうとはしていないことを話した。 女友達と時々遊びHしていることは、敢えて伏せた。 妹は、僕の過少申告Hプロフィールに意外だという反応、まあ、半分嘘だし。 でも少し安心したのか、真顔で話し出した。 彼氏が避妊をしないこと、一日に何回もすること、 何処でも何時でもしようとすること、断ると凄く不機嫌になること。 「一緒に◯ルコにいってても、大きなトイレで直ぐしようとする」 「Hした後、お茶してて、すっごく大変なことになる」 「私が大変なことになっているのに、彼氏は逆に喜ぶ」 「それで、また、公園のトイレなんかでされてしまう」 「私、彼氏といると、すぐにグチャグチャに汚されて」 「それで街を連れ回される」 「まるで私、犬みたいじゃない?」 そういって妹はめそめそと泣く。 そんな弱った妹を、兄はそっといたわってあげたかったが、 妹の告白を聞いた僕は、激しくタッてしまった。 妹の彼氏は、僕がセフレ♀にするのと同じことをしている! 妹とセフレ♀の違いは、回数が少ないのと、割り切って楽しむところか。 彼氏にとって妹はすごく都合の良いセフレなんだろう。 しかしまあ、そんな淫蕩な性生活を、妹がしているなんて。 兄が不自由してるというのに。 「って、(最後にシタのは)何時?まだ付き合って2-3週間だろ?」 「今日の午前、それでケンカして帰ってきた。」 それでか!それであんなにオレにあたったのか、納得。 その後、彼氏から連絡もないし、妹からも連絡してないらしい。 多分、御破算コース。 「別れちゃえよ、そんな彼氏。」 でも、彼氏がいないのは寂しい、と妹。恋愛体質? まだメソメソ泣いている。あー、もう、面倒くさい。 「オレだったら、大切にするがな。」 「そう?」妹が無防備な目で僕を見上げる。 「どう大事にするの?」 「話しを聞いたり、買い物したり、ちゃんとデートしたり、かな。」 「お兄ちゃん」 「なに?」 「今度、デート連れてって!」 「ああ、判った。連れてくから、もう寝れば?」 「うん、じゃあ、絶対ね。」 「うん。」 そういって、妹は少し笑顔になって、隣の部屋に戻っていった。 イスの上で、僕は激しくタッたままで、ジャージの先が少し濡れていた。 兄の僕は、過激な性春の妹に、たまに合うセフレを重ねて見ていた。 妹もセフレも、同じじゃないか、少し妹がウブなだけで。 じゃあ、妹にとって、オレは、何? やりたいだけの彼氏じゃなくて、紳士的な彼氏の代役? もしかしたら妹は、オレをH相手のつなぎ役、としたいのでは? 自分のジャージが少し濡れたが、 妹のジャージも、実は少し濡れているのが見えていた。 部屋にかえった妹も、もう気付いているだろう。 風呂上がりなので、昼間の彼氏の戻り液ではないとして、えっ彼氏の液? 妹が居たところのクッションを手にし、嗅いでみた。 が、はっきりとした精液臭は感じない。 ただ、下着フェチの気持ちが、少し判った気がした。 妹が部屋から突然出た。 とっさにクッションを放り投げた。 妹は部屋の前で立ち止まったが、入ってはこない。 それから妹は下に降り、どうやらトイレだ。 また、階段を上がってくる、あーあ、気になってしょうがない。 と、突然、小さなノックがあり、おやすみ、と妹。 ああ、おやすみ、と僕。 このとき、僕は、妹との性的な関係を、ほぼ確信した。 妹はしたい盛りのLadyで、僕は都合いい奉公役だ、と。 主導権は実は、既にこの時点で、妹が握っていたのだ。
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2011/01/09 01:40:44(Ng4rtgXF)
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