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人妻・・・堕落
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:人妻・・・堕落
投稿者: 影法師
「おい、何ボヤーッとしている、俺の話聞いているのか?」
夫が不機嫌そうにして、由紀子に言った。
「ごめんなさい、ちょっと疲れているのかしら・・。何か言いました?」
「来週大阪に出張する事になった。」
「来週って・・来週の何時からですか?」
「木曜日の午後の新幹線に乗る事にしているので、旅行の支度頼むぞ。」
「判りました、いつも通りに準備しておきます。」
夫の会話はそれで終え、後の関心はテレビの方に移っていた。
日に日に夫に対する隠し事が増え、それをフォローするのに必至の日々が続
く。
火曜日のハーレムでの仕事、木曜日の柴田との密会、いずれも今の由紀子に
とって、
有る意味、家事よりも優先させなければならない事だ。
それ以外の日で、何とか家事を含め、子供や夫の世話をしなければならな
い。
もはや、遣り甲斐とかそう言った次元の話では無くなっていた。
家事に追われると、どうしても薬に走ってしまう。
薬を使うと、一時的にその苦痛から解放はされるが、その副作用として身体
が疼いてくる。
男が欲しくなる。
ハーレムでは、その鬱積が解放され、奔放なセックスにのめり込む。
だが、必ずその反動が由紀子を襲う。
強い罪悪感だ。
子供や夫を裏切っている自分に対し、強い嫌悪感を抱く。
しかし、それより心配なのは、セックスに貪欲となった自分の肉体だった。
中でも、顔も見るのも嫌な柴田との間で行われる、アブノーマルなセック
ス、
頭の中では強い拒否感を持ちながらも、いざその段階となると、その行為を
簡単に受け入れてしまう我が身が・・疎ましく思えた。


「今何て言った? 旦那が出張するとか言っていたな?」
柴田と電話で話をしている時の事だ。
由紀子は、夫が家を空けるので、それを理由に次回の事を断ろうと考えた。
「それは良いじゃないか・・、それならなお都合がいい・・。」
由紀子は柴田が又何か企んでいる予感がした。
「木曜日の夜は、間違いなく旦那は家に居ないと言う事だな?」
「なので・・家を空けられないから・・、今回は堪忍してくれませんか?」
「いいとも・・、由紀子は出てこなくてもいい。その代わりに俺が由紀子に
家に泊まり込む。」
一瞬柴田の言った意味が判らなかった。
(代わりに俺が泊まり込むって・・?)
「泊まり込むって? まさか・・?」
「泊まり込むと言えば決まっているだろう。由紀子の部屋に一泊させて貰う
と言う事さ。」
「冗談はやめて、そんな事出来ません? 子供達はいるのですから・・。」
そう言いながらも、由紀子は柴田ならやりかねないと言う気持ちも過った。
「ガキなんか、何とでもなるだろう。俺は決めたぜ、こりゃ楽しみが増えた
な。」
「止めてください・・・そんな事はさせません。誰が何と言ってもそんな事
はさせません!」
由紀子の言葉は、受話器越しに空しく消えて行った。
その際、柴田が何時でも家に忍び込める様、家の鍵を開けておくように命じ
た。
いざとなれば、全て彼の言いなりになるしかない由紀子ではあった。

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2009/11/07 10:07:18(LH5QSd2o)
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