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異星のペット奴隷
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
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1:異星のペット奴隷
投稿者:
銀河宇宙では、圧政により力で民衆を支配する帝国勢力に対し、地球を中心とする民主的なテラ連合が徐々にその影響力を強めていった。
惑星ビオンの国内では、帝国勢力に近づこうとする貴族階級とテラに近づこうとする平民階級との抗争が断続的に続いていた。
ビオンの科学技術は、地球の20世紀前半程度であるが、遺伝子工学のみが特異な発達を遂げており、家畜的、またはペット的な疑似人類と言うべき奴隷が存在していた。
地球人リオ=サカモトは年齢30歳。
帝国との直接的戦闘が発生してないビオンに、テラと現地政府の良好な関係を保持するのを任務とする使節団の中で、一人だけビオンに先行派遣されていた。
現地通訳を連れて首都ビオンシティーを見物してると、テラン圏内では見ることの出来ない奴隷市場があった。
一人の少女が競りのために高い台に乗せられている。
年齢は地球人なら思春期直前の10歳位。
短く切られた髪は、真っ白に近い銀色。
汚ない布を一枚腰に巻いただけだったが、肌の色は髪の毛と同じように真っ白だった。
奴隷商人らしい男が、鞭を鳴らして少女を怒鳴り付け、少女はおどおどした様子で腰に巻いていたぼろぼろの布を外した。
真っ白な肌に、割れ目がくっきりと目立って見える。
どうも買い手がつかないらしい。
商人が腹を立てて少女を罵り、鞭で打とうとした。
リオは可哀想に思い、通訳に「あの少女を助けたい」と言ったが、通訳からは「貴方が買い取るしかない。」と言われた。
通訳は商人から話を聞いて戻ってきた。
これはチルと言う品種で、人工生殖で生まれる。
寿命は30年くらい。
12歳位で成長が止まり、以後死ぬまで外見的な老化はない。
主に快楽用の奴隷として使われる。
読み書きも教えれば出来るが、これまで本気でチルに教育を施したことが無いので、どの程度の知能があるかは分からない。
リオはテラの通貨をビオンの通貨に両替したら、分厚い札束になったため、経済的には少女を買うことが出来た。
どうせ家政婦を雇うつもりだ。
この少女が家事が出来るのなら、この少女を家政婦にしよう。
通訳に少女を買いたいと言うと、通訳はまた商人と話していたが、戻って来て「この少女は、まだ使われてないと言って、値段を高く吹っ掛けてる。」と言った。
つまり、「新車だから高いよ!」と言うことなのだろう。
この少女を女として、本人の意志を無視して使うことは、リオのテラ市民としての誇りが許さないはずだった。
商人に少女の代金を払い、その場で待っていると、思ったより簡単に少女の所有者が換わったと言う書類が届けられた。
通訳にも手数料を渡し、少女にはリオが着ていたブルゾンを羽織らせて家に連れて帰った。
通訳が居なくても、簡易通訳器があれば、大体の意志疎通は出来た。
名前を聞いたが、テラの言葉では発音が難しい。
簡易通訳器で、少女の名前は英語のスプリング(春)だと分かったから、リオはその少女を「ハル」と名付けた。
リオが、片言のビオン語か英語で「ハル、これをして。」と言えば、ハルは大体分かるようだったが、自分から言葉を口にして話すことは無かった。
リオはハルに金を渡し、これで自分の衣服を買い整えるよう言った。
「マスターの好みはございますか?」
ハルがこう言ったが、リオは何故そんなことを聞くのか理解できなかった。
「特に無ければ、適当な物を買わせていただきます。」
そう言ってハルは出掛けていったが、ハルが買ってきたのは、白のパンツ二枚、白のランニングの様なシャツ二枚、灰色のチュニック様のワンピース二枚、上から巻くベルト一本、サンダル一足、タオル一枚、歯ブラシ一本、それだけだった。
「こんなので良かったのか?」
リオは女の子の気持ちは分からないが、これでは質素過ぎるだろう?とは思った。
靴下も無いし、可愛いハンカチも帽子もない。色も無いし、汚れて良いような作業服のようなデザイン。
「こちらが残りです。」
ハルがリオに戻した金は、殆ど減ってなかった。
まあ、そのうち少しづつ買ってやるか!
「よし、ではハル。着替える前に身体を洗いなさい。」
リオはこう言って、ハルが当然浴室を使うだろうと思っていた。
ところが、ハルはタオルを持って裏庭に出ると、そこに有った雑用のバケツに井戸から水を汲み、自分の身体を洗い始めた。
リオは慌てて止めて、「浴室で洗いなさい!」と言わねばならなかった。
夕方近くになり、デスクワークをしていたリオは、ハルから夕食についてどうするか聞かれた。
仕事が波に乗っていたので、正直夕食の事など考えて無かった。
「あるもので済ませる。」
そう言ったまま、ハルに具体的な事は何も言わなかったし、金も渡さなかった。
仕事が一段落し、ちょっと空腹を感じる頃、旨そうな匂いがしてきた。
ドアをノックし、ハルが食事の用意が出来たことを告げた。
鶏肉と野菜のシチュー風の料理が穀物を炊いた物と一緒出された。
いや、待て!俺は食費渡してなかったよな!
「この材料はどうして手に入れた?」
リオはハルに強めの口調で尋ねた。
「鳥は、石で獲りました。2羽獲れたから、1羽は野菜と交換しました。」
小さな声だった。
リオが食事の事を何も指示しなかったのに文句を言うのでも、自分の才覚で食事の用意をしたのを自慢するでも無かった。
表情は無表情を保っているが、その奥で激しく心配していることが窺われた。
それはそうだよな。
今日、他所の星から来た人間に買われたばかりだ。
今度の主人が残酷な人間だったらどうしよう?と心配になって当然だよな。
やっとリオはハルの事を理解してやらねばならないと自覚してきた。
夕食は旨かった。殆ど食べてしまった。
料理はリオの分しかテーブルには無かったが、
「ハルは後で別室で食べるのだろう」としか考えなかった。
「とても、旨かった。」
そう言ったら、初めてハルの顔がぱあっと明るくなった。
笑った訳ではない。微笑んでもいない。ただリオはそう感じることが出来た。
「明日からも頼むよ。必要な金はちゃんと渡すからね。」
そう言って席を離れようとしたが、念のために聞いてみた。
「ハル、君は一緒に食べないのかい?」
ハルは深く頭を下げると
「私は奴隷ですので、ご主人様が残されたものをいただくことになっておりますが..」
ああっ!ここもだ!
テラの常識は通用しない!
リオは自分の迂闊さを責めたが、その日はまだショックが続いた。
入浴。
浴室前に、全裸で腰にタオルだけ巻いたハルが膝まづいていた。
「何をしてるんだ?」
「ご主人様のお身体をお流しいたします。」
「いや、必要ない!俺はずっと一人で入っていた。」
「分かりました。それではここで待機しておりますので、ご用がお有りの時はお呼びください。」
これは..、困った..。
下手に、出て行け!などで言ったら、俺がハルの裸を意識したと思われるか?
しかも、ハルが今いる所は寒いはず..。
結局、リオはハルを温かい浴室内に呼び、入浴の世話をしてもらうことになった。
理容以外で髪の毛を女の子に洗ってもらうなんてことが、あっただろうか?
小さな手だが、ハルの手は頭皮に快かった。
洗髪は目を閉じているからまだ良い。
ハルは当然のように、リオの身体も洗おうとした。
髪の毛に続いて、首の後ろをマッサージするようにしながら、タオルで擦ってくれる。
首から喉、肩、腕、脇、背中と心地よく擦ってもらっていたが、胸から腹を擦ってもらう時に、少々リオの方が気まずくなってきた。
この少女も、性器を間近で見らたら、きっと驚くだろうし恐がるかもしれない。
それと、ハルの手が、あまりに気持ち良すぎた。
こんな幼い女の子なんだ、献身的な良い子なんだ、って自分に言い聞かせるが、もし股間が自分の意思に反してしまったら..。
ハルは浴室用の椅子に座ったリオの、腹、腰、両足と洗った。
足の指の間まで、自分の指にタオルを巻いて擦ってくれた。
太股の内側を擦ってくれた時、心地よかったが、幸いリオの股間はまだ膨張しなかった。
目の前のハルが、あまりに幼かった。
性的な女性などではなく、兄を慕う妹がしてるように感じた。
最後にハルは、「こちらも、お洗いいたしますか?」とまで言ったが、リオは「いや、ここは良いよ。」と落ち着いた声で言うことが出来た。
ハルは、こんな教育を受けてきたんだ、ハルが悪いんじゃない..。
そう思うことが出来た。
 
2021/06/03 23:30:08(EnDXcmok)
12
投稿者: 環
翌日の拷問は針による責めだった。
立って両手足を大の字に引き伸ばされた姿で拘束されたハルを、士官は様々な長さ太さの針で刺して責めた。
まだ薄い乳房は片方に30本づつ、腹部や尻にも無造作に何本も刺されたが、やはりメインは乳首と性器への責めだった。
まず右の乳首を長い針で縦に刺し貫かれる。
続けて横向きに貫かれて、乳首は十文字に長い針で飾られた。
同じように左の乳首も。
ハルの乳首の内側で、後から刺された横向きの針が先に刺さっていた縦向きの針とぶつかり、乳首の中を針の前で捏ね回されるようになって、鋭い痛みが全身を貫いた。
続いて性器への責めが始まる。
これまでの鞭打ちなどで傷だらけのハルの割れ目の周囲、大陰唇に外から内に向けて左右15本づつの針が刺し込まれた。
外側から徐々に内側へと刺す目標が移っていく。
次はビラ、小陰唇だった。
ペンチ状の道具で挟まれ引き伸ばされたハルのビラに、太い針がぐっと押し付けられたかと思うと、ズブッと薄い粘膜を刺し貫いた。
まだ小さな成長中の左右のビラに、それぞれ5本づつも刺し貫かれる。
さらに尿道口や膣口周辺の粘膜にもズブッ、ズブッと刺さっていった。
単に皮膚や粘膜に垂直に刺すだけではない。
刺さった後に、グリグリと針を捏ねて、皮膚の内部で苦痛を増大させた。
昨日アナル栓を嵌められて苦しんだ肛門にも、細目ではあるが、針が刺された。
その度にハルは奥歯を噛み締めて耐えた。
残る敏感な部分と言えばクリトリスだけだ。
士官は楽しげに太く長い針をハルに見せつける。
「お前の検査結果では、普通のクリトリスの根本部分は直径で4ミリ弱だそうだ。
この針は太さ2センチ。
刺したらお前のクリトリスは千切れるかもしれんな。」
ハルは士官の目を見ながら、「千切れても..生きていたら良いんですね。」
と答えた。
「うん、そうだよ!お前が苦しみながら生きていて、何度も私を楽しませてくれるなら、それが一番よい!」
そう言うと、再びハルの股間を覗き込むと、ハルのクリトリスを皮手袋を嵌めた手で乱暴に剥き上げ、クリトリスに先があまり尖っていない太い針をグリグリと突き刺していった。
かなりの時間が掛かり、ついに針はハルのクリトリスを縦に貫いた。
血も流れた。
ハルは気を確かに持って耐えた。
許されても失禁や脱糞はしたくなかった。
刺し貫いた後、じんじんとする激痛に耐えていると、士官が針だらけのハルの股間に手袋で触り、その手袋を目の前に持ってきて何かを観察しているようだった。
「ハル、今日は小便は無しか。」
その言葉はちょっと残念そうだったが、次の言葉はハルの心を動揺させた。
「ぬるっとした汁は出てるな。」
そのぬるっとした汁が何を意味するのか、売られる前に受けた性奴隷の教育で教えられている。
まさか、私が?拷問されて?あの士官から?

21/06/12 10:16 (oGQP7hVJ)
13
投稿者: 環
士官はとても嬉しそうだった。
「いよいよか!これまでの拷問ごっこはおしまいだ。明日こそ、お前が生まれてきたことを後悔するような拷問をしてやる!」


翌日、ハルは呼び出しを受ける前に、そっとバラックの外に出て、心の中でリオに呼び掛けた。
これまで、ご主人様なら私が死なずに皆を助けるのを喜んでくださると思って耐えてきました。
今日は私が耐え切れず、100人の人も一緒にこの世からいなくなるかもしれません。
ご主人様、お許しください。
いよいよ呼び出しが来た。
ハルは昨日の針責めと同様、全裸で手足を大の字に引っ張られて立たれた。
デスクの上には、何本もの注射器、何に使われるのか分からない不気味な器具が置かれている。
士官は注射器の一本を取り上げた。
「毒では無いよ。ただ死にたくなるかもしれんがね。」
それを無造作にハルの右乳首に突き刺した。
ピストンが押され薬液がハルの乳首の下に注入される。
反対の乳首にも。
敏感な乳首への薬液の注入により、当然痛みはあったが、激痛と言う程ではなかった。
注入された液のせいか、乳首が腫れたような..。
あと、乳首から乳房全体が何だか熱い..。
乳首だけでなく、薄い乳房まで膨らんでるみたいな..。
ハルは自分の両胸を見下ろしたが、目に見えての変化はない。
しかし、息も荒くなってきてる。
士官は自分の身体の異変に気付いたハルの不安げな表情がとても気に入ったようだ。
「ハル、この薬の正体を教えてやろうか?」
士官の指示で、ハルと同じバラックの女の子、ハルが動けない時にお手洗いまで連れていってくれた15歳くらいのお姉さんが連れて来られた。
何をされるのか不安げな少女の肩に、士官はこれも無造作に注射器を刺した。
「お前に注射したのは、今までハルに注射した四分の一の量だ。さあ、どんな感じかな?」
士官は手に持った鞭の先端で、少女の乳首を突いた。
「あんっ!」
それは、痛みや少女らしい羞恥から出た声ではなかった。
もっと歳上の、男との交わりの快楽を経験した女性が、性の快感を感じて思わず上げた声だった。
「お前は直ぐ効く体質のようだな。ここは、感じるか?」
士官が少女の股間に鞭を通して、持ち上げ気味に前後に擦ると、少女はハルが側にいるのが分かっていながら、声を堪えることが出来なかった。
「ああっ、あっ。い、良い..。気持ち、良いです...。」
まだセックスをされてるのでも、愛撫を受けてるのでもなく、股間を荒々しく擦られただけで、これまで男性経験もなく、多分自分で慰めることもあまりしなかっただろう清純な少女が淫乱な喘ぎをしている。
その薬は、新しく作られた強力な性的興奮薬だった。
興奮すると共に身体への接触が全て、性的快楽へと変化する。
士官が試しに鞭で少女の尻を一度打ったが、少女は苦痛の悲鳴を上げはしたが、また直ぐ腰をくねらせた。
士官から命じられて下士官が少女の縄を解いた。
少女は手が自由になると、しこった乳首を突きだしながら乳房全体を自分で揉み、太股を不自然に擦り合わせるかと思えば、がばっとがに股に足を広げて自分で股間を荒々しく虐めたりした。
顔の表情は、あの優しくて純真な少女のものではない。
目をとろんとさせ、口を小さく開いて、そこから切な毛な熱い息をしている。
このうち少女は手に握らされた性的なおもちゃを自分の股間に当て始めた。
もう周りの目など気にならないのだ。
「やめて!」
ハルは思わず大きな声を出してしまった。
「ハルはどんな感じかな?かなりの量だが、まだ足りないかな?」
これまでは、いくら拷問されても心の中では冷静だったハルだったが、目の前で少女がこんな浅ましい姿にさせられたのを見て、ついに冷静さを失った。
「今日の..、条件は..?」
ハルの方から士官に拷問を望むかのような言い方をしてしまった。
「おう、ハル。その気になってくれたね。」
士官はまた注射器を持つとハルの前で膝まづき、針の先でハルのクリトリスやビラを弄りながら言った。
「これをさらにお前のクリトリス、小陰唇、膣の内壁、肛門に注入する。その上で、その少女が今おもちゃにしているものより、もっと大きくて性能が高い性的拷問器具を膣と肛門に挿入、固定する。快感が苦痛となるとどれだけ恐ろしいか試してみよ。」
そして、残った薬液を残らずハルの敏感な部分に注入してしまった。
ハルは薬の激しい効果を知らされた。
最後に肛門に注入された注射器が捏ねるように抜かれる時、その刺激が激痛になる筈なのに、身体全体に甘い電気になって走っていくような気がした。
すでにクリトリスもビラもぷっくりと膨らんだような感じになっている。
士官はハルの胸も鞭で突いてみた。
乳首から凄まじい快感が全身を駆け巡る。
足がガクガクなって、力が入らない。
ハルは広げた両手首に嵌められた手錠で、吊られたようになった。
両足首は広げられている。
手錠をされてなかったら、きっと自分で股間を慰めて..、いや、もう激しく虐めたくてたまらなかった。
広げられた足の間、股間から、タラーっと銀色の糸が垂れた。    
士官が鞭でハルの股間を下からトントンと本当に軽く叩いてみた。
ハルはのけ反った!喉の奥から、淫らな声が出そうだった。
「さあ、ハル。取り敢えず二時間声を出さなかったら、第一ラウンドはお前の勝ち。賞品はこ解毒剤だが、お前が使うかこの女に与えるかはお前次第。どうだ、受けるか?」
ハルに選択肢がないのに、わざとからかうのがこの士官のやり方だ。
受けざるを得なかった。                  
ハルは太さ5センチものバイブで前の処女を、同じく4センチのバイブで肛門の処女を失った。
厚く頑丈な皮製のパンティに、前後二本のバイブ装填器具があり、そこにそれぞれステンレスのバイブが装填された。
ハルの足首の拘束が解かれ、ハルはその皮パンティを穿かされた。
前後の穴の位置にバイブの先端が当てられて、一気に引き上げられて、一瞬でハルの前後の穴に太く硬い金属製の器具が押し込まれた。
括約筋が切れて当たり前の激痛だったにも関わらず、ハルはその激痛が激しい性的な興奮を自分に与えたことが恐ろしかった。
いつものように奥歯を食い縛り声をあげまいとするが、これまでの苦痛を耐えるのとは全く違っていた。
しかも、すぐ横には同じバラックの少女が、激しく身悶えしつつ、快楽にどっぷり浸かったとても少女のものとは思えない痴言と共に、淫らな喘ぎ声を絶え間なくあげている。
ハルはそっと目を閉じた。
少女の喘ぎも、自分の身体の中で暴れる性的衝動も、全て意識から締め出そうとした。
しかし、突然動き始めた前後のバイブのうねるような動きに、ハルの精神はかき乱された。
「そのバイブはランダムに動くからな。瞑想する暇は無いと思うぞ。」
ハルはこれまでの中で最高に、舌を噛みたい!と思った。                
21/06/12 16:45 (oGQP7hVJ)
14
投稿者: 環
中に二本の狂暴なバイブを着けた皮のパンティは、ハルにしっかりと穿かされると、脱げないようにウエストの部分にワイヤーが通され、それをサイドで締められてか鍵を掛けられた。
破れたばかりのハルの処女膜から出る破瓜の血は、皮パンティの太股部分から外に溢れた。
前後の穴を取り巻く括約筋の裂けそうな痛み、前の膣に入れられたバイブが膣から子宮まで届いて突き上げる痛み、肛門から入っているバイブと膣に入っているバイブとが薄い粘膜を隔てて振動しあう事で生じる内臓が壊れそうな刺激。
ハルは両手を吊られて肩や手首が痛むのにも関わらず、身を捻って悶え苦しんだ。
苦痛のうめき声を出すと、それがいやらしい喘ぎ声になりそうだ。
ハルは唇を噛み締めて、小さく「うう..、うう..」と呻くだけだった。
縛られた手首の皮膚も破れて出血した。
これまでの拷問でも悲鳴を上げなかったハルの我慢強さも、ご主人様の理想を体して仲間の命を守っていると言う誇りも、現実の苦痛と快感の前に壊れていきそうだった。
すぐ近くで巻き添えで催淫剤を注射された、いつもバラックでハルに優しくしてくれる少女は、もはや声も出なくなり、顔をがっくりと落とし、時おり身体をビクン、ビクン、と痙攣させるだけだった。
「さあ、もうすぐ二時間だな。ハルはまだ頑張ってるのに、こっちの娘はだらしないな。」
士官は別の注射器を手に取ると、気を失ってぐったりなっている少女の腕の静脈に注射した。
その途端に娘は、「ひっ!」と悲鳴を上げて顔を起こすと、また激しく悶え痙攣し、口からは性の興奮からくる喘ぎ声をあげ始めた。
「ほう、この覚醒剤も良く効くな。誰かこの娘の母親を連れて来い。」
連れて来られた少女の母親は、自分の娘が浅ましい声をあげ続け、腰を前後にふり、その広げられた股間からだらだらと淫水が流れ落ちてるのを見せつけられた。
「さあ、時間だ。ハルは耐えた。
どうする、解毒剤はお前が使うか?」
事情を聞かされてる少女の母親は、祈るような目でハルを見た。
これ程までの苦痛と屈辱の中にいるハルに、私の娘を先に助けてください、とはとても口に出しては言えない。
しかし、それを言いたいのはぼろぼろこぼれる涙ではっきりしている。
「薬..、その人..に..」
これだけ言うと、またハルは振動が変化したバイブのために、全身を波打たせるようにひきつらせた。
解毒剤を注射された少女はすぐに落ち着き、手足の拘束も解かれた。
少女と娘は床に正座してハルに手を合わせたが、ハルはこんな姿の自分の前から、一刻も早く立ち去って欲しかった。
吊られたハルの近くに誰もいなくなった時、士官が一人で近づいてきた。
「ハル。どうだ、もう良いんじゃないか?
私に降参しろよ。」
「もう分かってるだろう。私はお前の情報なんて欲しくないんだ。お前を欲しいだけなんだ。」
「私の奴隷になれ。
前のご主人様ほど優しくはないだろうが、私なりに可愛がってやるぞ。」
ちょうどその時、振動の間隔が異なる前後2本のバイブが、たまたま同時に一番激しく振動した。
ハルは口から「あ、あっ」と声が出かけ、それを出さないために全身で力んだ。
皮パンティの隙間から、淫水と尿が混ざって流れ出る。
一度ガクッと顔を垂れたが、すぐに顔を上げてハルは言った。
「従えません..」
次の瞬間、また激しい振動が起こり、ハルは宙吊りのまま、激しく身体を前後に揺さぶった。
士官はハルの胸に皮製のブラジャーのような物を取り付けた。
隠されるのは乳首だけ。
その乳首を隠す部品はステンレスだが、内側に剣山のような鋭い針がたくさん植えられている。
「中にも催淫薬が仕込まれている。お前の乳首に刺さって薬が傷口から体内に入っていく。」
そう説明すると、士官は二つの剣山の部分をハルの乳首に当てると、ブラジャーを締め上げて背中合わせ部分で固定した。
もともと注射された催淫剤に加えて、刺さった針の痛みと共に感じるむず痒く熱くなる刺激に、ハルの乳首は異常な大きさに腫れ上がった。
その分、わずかな刺激も強く感じてしまう。
喘ぎ声を出すまいと、うめき声も噛み締めて苦しんだハルがやっと吊りから下ろされたのは、もう夕方5時過ぎだった。
しかし、その日はいつもと違っていた。
ハルへの拷問は夜通し行われたのだ。
皮製パンティも乳首を責める剣山付きブラジャーも外されなかった。
両手を背中で手錠を掛けられ、そのままの姿で、両脇を抱えられて引きずられ、やっとバラックに投げ込まれた。
不自然で見るからに気持ち悪いパンティとブラジャーを身につけ、床でピクン、ピクン、とけいれんしてるハルに、あの優しい少女が一人で声を掛けてくれた。
もう一人は、未だにあの薬の影響が完全に治まっていないため、寝たきりだった。
「ハルさん、今日どんな酷い目にあったかは聞きました。」
そう言って心配してくれたが、ハルの腰の施錠されて脱げない皮製パンティからは、今もブーンブーンと不気味な振動音が聞こえる。
その度にハルはピクン、ピクンと身体を痙攣させていた。
「ごめんなさい、あなたの...」
苦しい息の中から、ハルは小さな声で頼んだ。
「お母さんを..連れてきて..」
あわてて駆けつけた少女の母親に、ハルは言った。
「私..、こんな、うっ!状態です。女の子に聞かせられ...ない声、ううっ..上げそう.。」
「お願い、私を..皆が寝る場所から離れた通路の端に..、連れて行って。
それと..、ああ!あ..、くっ..」
「それと、私の口に猿ぐつわして!声を出せないように!」
大人の女が数人で話しあった結果は、酷いようだがハルの言うとおりにしてあげよう、と言うことになった。
性の経験がある女性なら、自分のその時の声を他の人に聞かれたくないのは理解できる。
それに確かに子供も何人もいるのだ。
ハルは皆から離れた場所に寝床を作ってもらい、口に布で猿ぐつわをしてもらった。
「でも、喉が乾くだろうから、夜は交代でお水をあげに来るからね。」
少女の母親は、そう言ってハルにそっと毛布代わりのぼろ切れを駆けてくれた。
21/06/13 09:59 (Pa0fpQ7G)
15
投稿者: 環
ハルはほとんど一晩中眠れなかった。
不定期でいきなり突き上げる前後のバイブ、チクチク乳首を刺激し続ける剣山ブラジャー。
とにかくバラックの女の子達、それと大人の女の人にも迷惑を掛けないようにしなくちゃ。
それでも猿ぐつわの隙間からは喘ぎ声が漏れそうだし、下腹部の奥で内側からハルを虐め続ける刺激で後ろ手錠されたままの身体を海老反りにしたり、腰が自然に前後に動きそうになったり、どうしても自分の意志で反応を押さえることが出来なかった。
バラックの女達は交代で、そっと近づいては猿ぐつわを緩めて水を飲ませてくれたが、ハルの酷い様子を見ると皆泣きそうな顔になった。
朝方、ほんのちょっと微睡んだ。
とても甘美な夢を見た。
懐かしいビオンシティのあの家で、ご主人様のリオがハルを拷問してくれている。
ご主人様、もっと、もーっと私を虐めてください。
これ以上責めたら、私が死ぬかも..、ですか?
良いです。
私、ご主人様に責め殺して欲しいんです..。
そうでないと、あの士官から..。
甘美な夢はそこで終わった。
また自分の体内で暴れる残酷なバイブに耐えなければならない。
あれだけあらゆる苦痛に耐えてきたハルだったが、この一晩で恐ろしいほど憔悴した。
自分の汗と尿と体液にまみれて床に転がり、かろうじて水だけは飲むが、朝食の粥も全く食べれず、目の下には濃い隈ができた。
そんなハルを朝方早く呼び出したのは、士官の思いやりだったのかもしれない。
立たされてふらふらと歩くハルの皮製パンティの脇から太股に漏れ出すのは、尿、体液だけでなく、血まで混ざっていた。
拷問室に昨日と同様立たされて大の字にされたハルの前に立ち、士官はこれまでにない真面目な表情で話しかけた。
「辛いか?」
「はい」
「助かる方法があるのは分かってるだろう。」
「はい」
「それでも、それを受け入れる気はないか?」
「はい」
「前の主人がそれほど好きか?」
この質問をされて、ハルの両目からはぼろぼろと涙が流れた。
「は..い」
「そうか...」
士官は横のデスクに、バサッと書類の挟まったバインダーを置いた。

特別連絡
本日午前9時、本部隊は反乱軍主力と合流を図る敵指令部の集団を捕捉し包囲。
降伏勧告を行うも、これに応じなかったので攻撃実施。
敵集団は全滅の模様。
脱出者無し。
現場にテランと思われる死体を確認。

その日の拷問は始まってなかったが、ハルは意識を失った。


21/06/14 11:49 (4VL1aRmz)
16
投稿者: はな
ハルちゃんが本当に慕う人の元へ戻って本当の破瓜をむかえられることを祈ります。
21/06/15 00:40 (fB6yccIA)
17
投稿者: 環
気がついた時には、ハルの股間からはあの残酷なバイブ付の皮製パンティは脱がされ、胸の責め具も外されていた。
多分催淫剤の解毒剤も打たれたようだ。
裸で仰向けに寝ているが、背中の感触がとても違和感がある。
うっすらと目を開くと、周囲は清潔な部屋で、自分が寝ているのはシーツが掛けられたベッドだった。
ここは?私どうして?
そう思って起き上がろうとしたが、衰弱した身体が言うことを聞いてくれなかった。
何があったのか思い出そうとして、恐ろしい記憶が甦った。
あれって..、私の見間違いだよね..。
そんなこと..、あるはず無い..。
そんな、ご主人様が...。
気がついたら、一人でベッドから飛び下り、部屋のドアを開けようとノブをガチャガチャと引っ張っていた。
確かめなくちゃ!早く、早く確かめなくちゃ!
ドアは開かない。
「無駄だよ。」
部屋の端から士官の声がした。
ハルはやっと落ち着いて自分の置かれた状況を理解し始めた。
ここはあの士官の個室らしい。
私の身体は、誰かに拭き清められてるし..。
ああ、そうなのか..。
士官の声は続いた。
「私から身体を奪われると思ってるなら、安心しろ。
動物みたいに強引に牝と交尾する趣味はない。」
理性と教養がある人の話し方だった。
「お前にははっきり言っとくが、私は世間で言う性的不能者だ。肉体的にも精神的にも女と交尾するつもりになったことは一回もない。」
ハルは、今はこの人は嘘を言ってない、と直感した。
「その代償行為として下等な者を虐めてたわけだ。
ハル、私に従え。
お前のような心的に美しい者を従わせたいんだ。」
しばらく沈黙が続いた後、再び士官の口が開いた。
「もう前の主人はいないぞ。」

ハルの目から、意志の光が消えていった。
士官はそれがはっきりと分かった。
「どうだ?私に従えばお前の希望は叶えよう。
何か希望があるか?」
しばらくして出たハルの声は虚ろだった。
「死なせて...」
「良かろう。
お前が私に対して充分に仕えたと判断したら、死なせてやっても良い。」
ハルの心は殆ど折れていた。
士官の前に崩れ落ちて、床に踞って泣き出した。

その日はそれでバラックに戻された。
賭けはしてないのに、士官の計らいとしてバラック全員に甘味を含む特別食が配られた。
女達は皆、ハルがあの屈辱と苦痛に満ちた拷問を耐え抜いてくれたからだと、単純に喜んでいる。
皆の喜ぶ声は、これまではハルにとって素晴らしい音楽に聞こえてたのに、今はもう何の感動もなかった。

もう、逃げられないんだな..。
もうこんな身体だし...。
仕えるふりをして、死なせてもらおうかな..。
ご主人様、いないし..。

ハルの思考力も幼子なみになっていた。
21/06/15 08:52 (mopJhAqy)
18
投稿者: 環
はな様、ありがとうございます。

21/06/15 09:33 (mopJhAqy)
19
投稿者: 環
二日間呼び出しがなかった。
ハルのバラック内で子供の発熱者が連続して出た。
伝染性のビオンの風土病で、子供がかかると生命が危ないこともある。
それまで魂が抜けたようになっていたハルだが、目の前で可愛くいたいけな女の子が苦しんでいるのを見て、バラック係の兵卒を呼んだ。
3日ぶりに士官と会った。
「薬か?」
既に伝染病の情報は届いているようだった。
「まさか、子供を助けたいから貴方と奴隷になります、なんて安っぽい売り出しじゃないだろうな。
見え透いた安物を買う気はないよ。」
士官はハルの顔も見ずに忙しそうに書類に目を通している。
「何なら、買ってくださいますか?」
ハルの問いに、士官は初めて会った時と同様、軽い口調で言った。
「どちらかの乳首。焼いた大型ペンチで引き千切れるか?」
後ろで待っていた若い兵卒が、口を押さえて吐き気を堪えようとした。
「それで、買ってくださるなら...」

一時間後、ハルはまた大の字に両手両足を引き伸ばされた立ち姿で拷問室にいた。
ペンチは両手で扱う大型で、先端部は既に赤く熱せられていた。
耐熱手袋を嵌めてペンチを握る士官には、これまでハルに拷問をした時のような軽さが感じられなかった。
目が真剣だった。
それに対して、ハルの目は虚ろなままだった。
それまでの、絶対に耐え抜くと言う気迫も感じられない。
士官の持つペンチが、ハルの右乳首に近づいた。
「やめてください!」
いきなり若い兵卒が二人の間に飛び込んできた。
先ほど吐いてしまった兵卒だ。
兵卒は片手の拳銃を士官に向けて構え、片手でハルを拘束している鎖を解こうとした。
鎖を解くことには成功したが、その直後僅かに隙を見せた瞬間、士官の足が信じられないほど伸びて兵卒の拳銃を蹴り飛ばした。
続いて首筋に手刀を一撃。
兵卒は床に倒れた。
駆けつけた下士官に対して簡単に「こいつは営倉へ。処分は後で決める。」と言って連れていかせた。
ハルは拘束を解かれたまま、その場でじっと立ったままだった。
「なんだ?逃げるふりくらいするかと思った。」
と士官が言うと、ハルは、「商談は終わってますから..」と呟くように言った。
士官が床に落としたペンチを拾い上げると、ハルの方が「もう、冷めてます」と言った。
士官は苦笑して、また焼き直すことを下士官に命じた。
再び焼かれたペンチが持ち込まれ、士官はハルに近づいた。
士官は今一度ハルの目を覗き込み、「買わねばならんのか..」と言うと、ペンチを握り直した。
ジューッ!
肉が焼ける音が約5秒。
その後、士官は力任せにペンチを捻り引っ張った。
男の力でも、なかなか人間の体組織を引き千切るのは難しい。
刃物で切断するのより、大変な困難なことなのだ。
ハルの乳首やその付近の体組織が完全に焼けてしまっていても、千切るのは難しいだろう。
厚いステーキはナイフで切るものであって、たとえ十分に焼けていても、引き千切ることは難しい。
しかも、ハルの小さな乳首や乳頭部分は、急速に熱せられて生体反応も消滅したが、その下層組織はまだ生きている。
それを一緒に引きちぎるのだから、現場は惨悲を極めたものになった。
あの冷静だった士官がはっと気がつくと、自分は床に倒れたハルの胸に片足を掛け、手には黒く焼かれた肉、赤い生肉、もともとのハルの白い皮膚、鮮血が混ざってぐちゃぐちゃしたものを挟んだペンチを握っていた。
ペンチを持つ角度を変えると、白い皮膚が明らかに皮下組織から剥ぎ取られた様子がはっきりと分かった。
私は..、これ程のことをしたのか..?
確かに自分は、他の人間とは違うから何でも出来るはず、それを試したい、とは思っていたが..。
「ご満足..いただけましたか..?」
ハルの声が聞こえた。
うそだ!これ程のことをされて、あんな口調で話せるはず無い!
士官が恐る恐る下を見ると、拷問前と同じ虚ろな目をしたハルの顔があった。
士官は成人となって初めての恐怖を感じた。
しかしあっさりと負けを認めるわけにはいかない。
自分も冷静であることを見せつけようと、落ち着いた声で下士官に対し、ハルの手当てとバラックへの薬の配布を命じた。
一時間後、右胸全体を包帯で覆ったハルは、椅子に座らされて再び士官に会わされた。
「お薬をありがとうございます..」
ああ、こいつの感謝の言葉、以前と違ったな。
以前は本当に、感情が込み上げてくるようだったのに、今では虚ろだ。
しかし、心の折れてる今のうちなら私の物になるのでは...。
「ハル、書類に記されたお前の元の主人が死んだと言う情報、あれは本当だ..」
ハルはもう泣きわめかなかった。
ただ涙が一筋流れただけだった。
「お前の元の主人の遺品が欲しいか?」
無表情だったハルが、ぴくっと身動ぎしたようだった。
「私は情報関係組織に顔が効く。何か遺品を手に入れることは可能だ。」
「もう現実世界に存在しない人を頼るな。
私もお前から思い出まで奪おうとは思わん。
元の主人は記憶の中に仕舞ってしまえ。」
しばらくの沈黙の後、ハルは椅子から立ち上がって、士官の方を向いた。

この人に...、死なせてもらおう..。
そのために..、自分の心を売ろう..。
ハルの気持ちはほぼ決まった。
士官は目的を達する直前だった。

その時、ハルは士官の後方に立っているあの優しい下士官に気がついた。
目を怒らせて顔を一度だけ横に振った。
ハルは瞬間に悟った。
危なかった。この士官は情報操作で私を騙そうとしてる!
しかし、それに気がついたのを相手に知らせるのは不利だ。
とにかく今は、私の乳首を薬で買ってくれたことを感謝しなくては。
ハルは士官の目を真っ直ぐ見ると、再び深く礼をした。
「本当に、本当にお薬をありがとうございます。」
これは、おかしい!
ほんの数十秒前と別人ではないか?
目も言葉も、以前に戻ってる!
しかし士官はそれ以上追及出来なかった。
ハルが恐くなったのだ。
21/06/15 15:39 (mopJhAqy)
20
投稿者: 環
士官がハルに見せた書類、リオが死んだと言う事、全て嘘だった。
リオと民衆派の首脳部は危機を逃れ、形勢の建て直しにほぼ成功していた。
銀河規模の戦線では、テラ連合は再びビオンの連絡航路を確保し、すでにビオンの民衆派勢力への支援も到着しつつある。
貴族連合軍は崩壊しつつあった。
ハルのいる収容施設でも、脱走兵が次々と出ている。
囚人の取り調べ、拷問も無くなり、ハルは傷ついたその身をバラックの片隅に横たえてじっとしていた。
遠くから砲声が聞こえるようになり、囚人達も味方が近づいて来たのが分かった。
兵卒のほとんども脱走し、配食にあの親切な下士官が一人で回ってきた。
「もうすぐお前の仲間が来る。
わしももうお仕舞いだな。
捕まって銃殺か絞首刑かだな。」
と言って立ち去ろうとする下士官に、まだ胸の傷で休んでいたハルは起き上がってそっと言った。
「あなたがあの士官の巻き添えになる必要は無いのに。」
「いや、わしも早く逃げたいが、閉じ込められてる皆に食事を食べさせんわけにはいかんからな。」
「あなたが、私たちに密かに優しくしてくださったことは、ここの皆が知ってます。
きっと皆、あなたのために証言しますから..」
「わしの死んだ娘があんたくらいの歳でな。
あんたは不思議な娘さんだ。
あれだけ頑張ったんだ。きっと好きな人に会えってくれ。」
「ありがとう..」
その日の午後、民衆派軍の軍使が到着。
囚人達が戦闘の被害に巻き込まれることがないように、と収容施設の所長と交渉の結果、明日朝、施設はそのまま民衆派軍隊に引き渡されることとなった。
大混乱の中、ハルが休んでいるバラックに、あの士官が一人で来た。
周囲は敵意に満ちた囚人が取り囲んでいる。
「私を襲うなら拳銃で射殺する。
もうすぐ解放されるのに、死にたいならやってみろ。」
冷静に言い放つと士官はハルの寝ているところまで歩いて来た。
「結局お前の勝ちか。」
そう言うと、士官はじっとハルを見つめた。
彼の目に、ハルの目の中は、憎しみも蔑みも無いように見えた。
士官のハルに対する恐怖は消えた。
「私は、初めて女を好きになった..。
女としてハルが好きになった..。
歪んだ形だがな。
すまんな、それだけ言いたかった。
お前の大切な人のところへ行ってしまえ!」
ハルは小さく頷いた。
立ち去る士官の後ろ姿に「かわいそうな人..」と呟いた。

翌朝、収容施設は解放され、囚人のうちかなりの人数が病院へと送られた。
ハルを運ぶ担架が通る脇に、ずらっと解放された囚人や民衆派軍の兵士が並んで見送った。
ハルの存在は、囚人内では伝説のようになっていたのだ。

一週間後、ハルはビオンシティの病院で治療を受けていた。
酷く抉られた胸、断裂しかけた括約筋、全身の打ち身、栄養障害、衰弱、異常な薬物の後遺症等々。
身体の治療は長引くようだった。
ハルは治療されてる時以外は、催眠剤を投与され殆どずっと深く眠り続けていた。
目を覚ましてこれから起こることを考えるのは怖かった。
ご主人様にまた会えるだろうか?
ご主人様は只でさえお忙しいはず。
それより前に、私はご主人様に会う資格があるのだろうか?
自分の意志で、重症を負ったご主人様と別行動を取った。
ご主人様の財産であるこの身を、他の人のために使い物にならなくした。
誰でもゆとりが出来れば、古くて汚なくなった道具は捨ててしまう..。
お会いしたい。
お顔を見たい!
でも、その後が恐い..。
目が覚めてる時はそう考え、そして薬で再び深い眠りに落ちていった。
収容施設での恐ろしい夢も何度も見たが、起きて考える方が恐かった。

顔見知りだったリオのスタッフが、病院にハルを訪ねて来た。
戦いはほぼ終息した。
司令官兼臨時執政官殿は、ビオンシティに戻る。
公務が忙しいのに、どうしてもハルに会いたいとわがままを言い続けている。
まだテロが起きる可能性もあるので、警備体制などの問題もあるが、彼と君が出来るだけ早く会えるように我々も頑張る。
彼にとって大切な存在である君が、誘拐などで敵の手に渡ると大変なことになる。
身の回りには、十分に用心してくれ。

それから一週間後、病院の窓から向こうの道を通る凱旋パレードが見えた。
遠くからだが、確かにご主人様の姿が見えた。
お会い出来るのは、三日後だと言われた。
その日、ついにハルの心は壊れた。
医師や看護師の問いかけにも反応がない。
無表情でじっと一点を見つめたままで、飲食も拒否する。
精神科の医師が危険と判断し、ハルは病室に監禁された。
夜中に目が覚めたハルは、今の自分を客観的に分析してみた。
私、心も身体も壊れてる。
三日後、ご主人様のお顔だけ見たら、
私はそれで、おしまい....。
普通のチルの寿命の半分だったけど、不満はないな...。

その時、ハルはベランダから不自然な気配を感じた。
スタッフの警告が頭に浮かんだ。
滅びへと歩いていたハルの心が、一気に戦いの場へと駆け戻った。
何も武器が無いから威嚇的な抵抗は出来ない。
油断させて隙をつくしか無い。
昔あの家でやったように、一人でも犯人を確保出来たら上出来。
舌を噛むのはそれが失敗した後。
瞬時に判断出来た。
眠っているふりをする。
ベランダの引き戸が揺すられ持ち上げられて、枠から外された。
侵入したのは1人。
おかしい?
この、匂い..?
懐かしい。
ハルは目を開けた。
困ったような泣きたそうな顔をしたリオがいた。
「ご主人様あー!」
ハルは本当に泣いた。

二人とも何も話はしなかった。
外で小鳥が鳴き出すまで、ずっとハルは泣き続けた。

明け方の薄明かりの中で、リオは言った。
「ハル、大人になったね。
身体が良くなったら、抱かせてくれ。」
自分の身体のことを話そうとするハルの唇をゆびで押さえ、さらにはっきりとこう言った。
「今の、本当のハルを抱きたい!」
そしてその後、小さな声で
「今の俺、いやらしいかな?」
と聞いた。
ハルはプルプルと顔を横に振ると、リオに抱きついた。
リオは初めてハルの唇を吸った。
唇を割って舌を入れた。
ハルの柔らかな舌が触った。
ハルが密かに恐れていたあの薬の後遺症やトラウマは現れなかった。
いや、もし現れても、ご主人様なら赦してくださる!そんな思いだった。
リオの手が、ハルの左の胸をまさぐった。
乳首が硬くなるのをハルも感じた。
リオはハルの右の乳首が無いのを全く無視するかのように振る舞った。
左の薄い乳房を手のひらでそっと包み、じわっと力を込めた。
手のひらに小さな乳首が硬くなっているのが分かる。
そっと摘まんだ。
ハルが、はあーっ、と甘いため息をついた。
禁欲が続いたリオ自身、我慢出来なくなった。
「ハル、すまん!」
ズボンを脱ぎ自分を取り出そうとするが、もともと不器用なリオは、焦ってトランクスが下げられない。
ああ、ご主人様って、こんなこともあまり器用じゃないだ。
ハルは救われた思いで、手でリオの突っ張ったぺニスをトランクスから取り出してあげた。
しかし、小さく柔らかなハルの指に触られた途端、リオのぺニスは数年間自分が入院していた時と同じになってしまった。
「あっ、すまん、ハル!」
ハルはリオのぺニスを口に含んだ。
本当に、本当に私、またご主人様のを飲んでるんだ!
生きていて、良かった...。

もう朝になるからセックスは無理だ。
「ハル、早く元気になって退院してくれ。
またあの家のベッドで足を暖めてくれ。」
リオにズボンを履かせながら、ハルは顔を赤くして言った。
「お夜伽のご用なら、いつでも...」
「ハル、生きて帰ってきてくれてありがとう。」
21/06/16 06:11 (9hSe/T1I)
21
投稿者: 環
朝一番にハルの部屋を訪れた看護師は、部屋を間違えたかと思った。
キラキラした目。バラ色の頬。
「おはようございます。」
明るい朗らかな声。
そもそもこの部屋の少女は、こんなにきれいな子だったか?
医師も僅か一晩でのハルの劇的な身体的精神的な回復に驚いた。
執政官のスタッフも驚いた。
今日の執政官殿の機嫌の良いこと!
バリバリと嫌いな筈の書類仕事をこなしているが、なぜ目の下に隈を作ってあくびばかりしてる?
「リオ殿は、昨夜抜いたのか?
誰か女が呼ばれたか?」
「いやいや、我らがリオ殿はロリコンだから。
まだ女の子は夜に出歩けないだろう。」

僅か1ヶ月後、ハルは退院して懐かしいあの家に戻った。
「お布団を暖めてておきましょうか?」
「ああ、その前にお風呂も頼もうかな。」
色々と言葉を選ぶ必要もなかった。
ハルは傷だらけの身体を隠さず、リオは目を逸らさなかった。
ハルの白い透明感のある肌に、所々赤く黒く癒えない傷痕が見えるが、リオにとってはハルが自分に献身してくれた証に思えた。
リオはシーツの上に仰向けにハルを横たえ、右乳首の跡に頬を乗せ、左の乳房や乳首を弄んだ。
左の胸も刺し傷、鞭の痕、火傷の痕がいっぱいだが、リオの愛撫にハルが反応してくれるのに、何の問題も無かった。
乳首をそっと摘まむと、ハルの甘いため息が聞こえた。
「大丈夫?痛くない?」
あれだけの拷問を受けたのを知っていながら、リオは聞かないではおれなかった。
それほどハルの反応は初々しく、顔は羞恥に満ちていた。
ハルは「いいえ」と言うように、目を閉じたままの顔を僅かに左右に振った。
リオの手のひらが、ハルの左乳房全体を包み込む。
硬く尖った乳首をリオはそっと吸った。
片手がハルの股間に伸びる。
ご主人様の指って、なんて素敵なんだろう。
私、淫らになってしまう...。
私が、チルだから?
いいえ、私がご主人様のこと大好きで、ご主人様も私を大切に思って下さってるから。
リオの指がハルのクリトリスをそっと触った。
あっ、ご主人様、大丈夫ですよ..。
今、私がピクッて動いたのは、痛いからじゃないの。
私の身体が、「幸せだ」って言ってるんです。
音がしちゃってますね。
ピチャッピチャッって。
いやらしいですか?
でも、ハルにも止められないんです。
ごめんなさい..。
あっ、とても..硬い..。
どうぞ、ご主人様。
私の中へ.._。
ハルの精神は空中に浮いていた。
空中から、下のベッドでリオに可愛がってもらってる現実のハルを見下ろしている。
私って、あんなに可愛かったんだ..。
ご主人様に釣り合わない、ってずっと思ってたのに..。
いえ、ご主人様のおかげで可愛くなったんだよね。
ご主人様、私のご主人様...。
その夜、ハルはリオの足を胸に抱いてではなく、リオの胸に抱かれて眠った。

半年後、リオは未だビオンの執政官の職を離れられない。
ハルは昼間は公務員。肩書きは執政府総務課内執政官秘書補佐。
表向きの仕事内容は、コピー、あまり重要でない書類の送達、来客へのお茶出し、執政官室の片付け掃除。
特に重要な仕事として、お昼時に家から持ってきたお弁当を執政官殿の前に広げてあげ、お茶を入れてあげ、一緒に食べること。

しかしハルがいつも着ている灰色のスカートの下には、大型もモーゼル拳銃が吊られていた。
抜く時は、膝丈のスカートを腰まで捲らねばならない。
当然穿いてる白いパンツも見えてしまうのだが、それが刺客の目を一瞬逸らせ、リオを守ったことも数度あった。
もっとも、他の警護員の視線も逸れてしまう欠点もあったが。
ハルの本当の役目は、リオの身辺警護なのだ。
それは家との往き来、家での私生活にも及んでいる。
二人の住む家は、今では複数の警護員に守られているが、それでも油断は出来なかった。
数人で襲ってくるテロリストは、警護員が対応し撃退出来る。
しかし関係者を装って昼間に単独侵入し、倉庫の中に隠れて夜を待ち、警護員の警戒が建物外周に移って、家の中にはリオとハル二人しか居なくなった時間に襲ってきた者がいた。
実際、襲われる数分前まで二人は甘い時を過ごしていたのだ。
終わった後、リオはベッドでハルから身体を熱いタオルで拭いてもらっていた。
ところがいきなり、ハルがパンツ一枚で立ち上がると、自分の枕の下から拳銃を取り出した。
「ご主人様、侵入者です!ベッドの後に!」
そう言うと、ガウンも羽織らずに寝室から廊下に飛び出した。
リオも、あわててガウンを着て、自分の拳銃をデスクから取り出し、ハルの後を追おうとしたが、寝室のドアは内側から開かなかった。
パンツ一枚で廊下に出たハルは、素早く近くの長テーブルを寝室入り口にずらして置くと、その陰に隠れた。
廊下の端の階段の方から、何者かが足音を潜ませ上がってくる気配がする。
警護員や味方の人なら、自分の醜い裸体を晒して恥をかくだけで済む。
でも、ご主人様の命を狙う敵なら、ガウンを着る数秒で形勢が不利になる!
ハルが闇を透かして見ると、人の形が一つ現れた。
ハルが拳銃の狙いをつける前に、敵が先に発砲した。
正確な狙いだ。
ハルの隠れた木製テーブルは、一発で割れて弾け飛び、ハルの身を隠せなくなった。
ハルは床に伏せた。
まずい!こちらからは暗い服を着てる相手が見えにくいが、相手からは私の肌が目立って見えてる。
ハルは、相手のおおよその位置に向け拳銃を連射した。
相手も撃ち返してくるが、姿勢を低くしたようだ。
銃声もしたし、寝室でご主人様が警護隊に連絡してくれてる筈。
あと数分、私がここで食い止める!
数回の撃ち合いの後、ハルの拳銃の弾が切れた。
相手には時間が無い。
撃ちながら突っ込んできた。
走りながらなので、床に伏せたハルには当たらない。
相手との距離が4メートルになった時、ハルは起き上がった。
弾がハルの顔と胸を掠める。
そのまま相手の身体に、正面から抱きついた。
ご主人様の部屋には行かせない!
暗闇の中、真っ白な裸のハルと、暗い色の服を着た侵入者が絡み合った。
そのほんの僅かな時間で、侵入者は自分が相手をしてるのが、裸の少女だと気がついたようだ。
侵入者は、最後に一発だけ弾が残った拳銃を、ハルの裸の胸に突きつけた。
そのまま二人の動きが止まった。
警護隊が階下に到着し、廊下に明かりが付いた。
侵入者はついに、少女を、ハルを撃てなかった。
侵入者は拳銃を捨てた。
警護隊員が上がってきた。
銃を所持した侵入者が、執政官の家族に発砲したのだ。
その現場に到着した若い隊員は、興奮した状態で侵入者に向け拳銃を構えた。
「私は撃たれてない!この人、もう銃を持ってない!乱暴しないで!」
ハルは叫んだ。
興奮していた隊員たちはその声が、パンツ一枚の少女の声だと知ると、攻撃的な興奮からは急速に覚めていった。
ハルも拳銃を捨て、両手で胸を隠した。
その時になって、隊員が寝室の前を塞いだテーブルの残りを片付けたので、やっとリオが出て来れた。
素早く裸のハルにガウンを掛けてやる。
逮捕された侵入者は、一度だけ気を付けの姿勢となり、ハルの方を向くと
「お嬢さん、勇敢な方だ!敗れて悔いは無い。」
と言った後、連行されていった。

家の中の安全点検が全て終わり、再び家の中で二人だけになった時、数年前と同じ、リオがハルを怒る声が聞こえた。
違ったのはリオが怒った後に、二人共抱き合って、二人共泣いてしまったことだった。
「ばか!ハル、あんなに言っただろう。あんな危ないことするな!絶対、死ぬな!」
「ご主人様、私の大切なご主人様!死なせません。私が死んでも、絶対死なせません!」

執政官室の近くの湯沸し室、ここが昼間のハルの定位置である。
ハルだけでなく、執政府総務課の職員は誰でも利用する。
大騒動の翌日、湯沸し室に入った職員は、片隅の折り畳み椅子にちょこんと座り、何かを思い出して、目を怒らせたかと思うと、涙を流し、薄笑いしたら、今度はふわーっとした恍惚の表情を浮かべる不思議なハルの百面相を目撃した。
ハルが買われた時に立ち会った通訳は、今では執政府の正式職員だが、ハルの百面相をたまたま見て、
「あの子が、感情がない欠陥品だったなんて..」
とため息をついた。
21/06/16 22:16 (9hSe/T1I)
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