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『母親交換ソフト』
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:『母親交換ソフト』
投稿者: タク
耳元でスマホが鳴っていた。目を擦りながら手には取るが、画面を見ることはない。僕を起こすため、母が一階から鳴らしているのだ。
今日もこのスマホの音で僕のくだらない一日が始まる。キッチンに行けばマンネリの朝食が並び、寝起きで食欲もないお腹へそれを詰め込む。
『行ってきます!』と玄関を開くも、母からの返事はない。5年前の父の死以後、母は変わってしまった。ぶくぶくと太り、生気すら失ったような気がする。

その足で向かった仕事場。『監督』とは名ばかりの工事現場。23歳の若造の言うことなど、40~60歳のおっさん達が素直に聞くはずもない。
自分勝手に仕事をやり、ヘマをすればそれは全部僕のせい。損な役である。それでもなんとかスムーズにと、彼らとコミュニケーションを欠かすことはない。
休憩時間になれば、集まる休憩所へと足を運び、彼らにからかわれに行くのだ。
『監督さん、監督さん、』、彼らはそう言って、僕をからかう。監督と思ってるヤツなど一人もいない。楽しんでいるだけなのだ。

そこに見掛けない男性を見つけた。『あれ、どなた?』と聞くと、『ああ、心配するな。今日だけ、今日だけ。』と飛び入りなのを強調をする。
しかしそうもいかず、『なら、書類だけ書いてください。』と紙とペンを渡します。安全がうるさいのが工事現場、何かあればその責任は僕なのです。

『坂井俊哉』

汚ない文字でそう書かれていた。住所も生年月日も何とか読めるひどい文字だった。書き終えた男性は、すぐにスマホを手にし、みんなとは群れない。
年齢40歳、彼もスマホ依存者なのだろうか。そんな彼に、仲間のおっさん連中からこんな言葉が投げ掛けられた。

『おい、昨日は?やったのか?』

彼はスマホを覗き込みながら、『やってないわ。』と答える。しかしすぐに、『一昨日はやったで。』と答えると、仲間達がみんなで大笑いをしていた。
意味の分からない僕も、それにつられて笑ってしまうのでした。

午後からの工事が始まった。現場を回っていた僕の前に仲良くしてくれる作業員が現れたため、『さっきの話、なんだったんですか?』と聞いてみた。
彼は、『ああ、坂井さんのことか?あの人、お袋とヤってるんや。言うなよ?』とトンでもないことを聞かされてしまう。
『近親相姦』、話には聞いたことはあったが、その人物に会ったことは初めて。驚きもあったが、それ以上に僕は興奮をしてしまっていた。
その人物をやっと見つけたからだった。

家に帰り、部屋に戻ると、急いで僕のパソコンが起動を始めていた。長くクリックをされなかったアイコン。
それをダブルクリックをすると、その全てが外国文字のソフトが軌道をする。それこそが、母親と母親を交換が出来る夢のようなソフトでした。
 
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2020/04/16 23:55:30(R.RIimYI)
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