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奇妙な果実
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:奇妙な果実
投稿者: ◆M.zh1luQjI
私は、車でその住宅街から離れた小道を見張っていた。
ここが、彼女の通学路であり、
今日、水曜の帰りが一番人通りが切れることを
事前に調べてあった。

ここは、ある一流大学、医学部の近く、関西のある郊外都市に位置する。
そして、彼女はそこの1回生、もう狙いをつけてかなりになる。
なんせ、彼女の両親への恨みだったから・・・

バックミラーと時計を交互に目を配り、
車内へ入ってくる秋の長い夕日に目を細めた。
そんな時、紅く染まる小道を彼女が歩いてきた。
急激に高まる緊張を抑え、手筈を頭の中で反芻し、
ドアを開け、きょろきょろと辺りを見回す、
さも迷っている風情を醸し出しながら・・・
彼女が2,3歩通り過ぎるのを待って声をかける。
「あのぉ・・すいません、ちょっとお尋ねします。」
できるだけ、実直そうな声を出し、しっかりと目を見つめる。

(彼女だ、かなだ・・あの男の娘)・・・
目が憎悪の灯が点りそうになるのを必死にこらえ、
「ここへ行くのには、どの道でしょうか?」
出鱈目なメモを見せ、かなに近づく、
ポケットの中でプロカインを染ませたハンカチを握り締め・・・
かなが、メモに俯き加減で見た隙に、そのハンカチで口元をふさぎ、
もう片手で後頭部を抑えた。
その白く細い首が力を無くし、垂れるまで・・・・、


(少し異質ですが、かなさんとリレーで書きます、ご容赦を)

 
レスを見る(5)
2007/10/31 21:30:30(Akh.hNvZ)
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