第二章 奴隷契約

第一話 背徳母

美佐子は会議室での屈辱的な契約をさせられると…その日はそのまま、家に帰される。理恵子は佐々岡から呼び止められて会議室に残っていて、どんな会話をしたのかも気にも止めなかった。
美佐子は、そんな事よりも佐々岡から直ぐにでも離れたかったのだ。そして…ママ友との会食も断って、自宅に戻ると、脱衣場で下着姿になり、鏡に映る自分自身の姿を見る。地味な下着…佐々岡に言われた女として侮辱されたような言葉に、暫く鏡の中の自分を見いっていた。その時……スマホにメールの着信音が予想通り佐々岡からだった。


「美佐子…もう、家に着いたか？そこで、明日……○○駅前の○○ホテルに12:00に、1400号室に来る事。拒否は裏切りと見るから…わかってますね？来るも来ないも貴女次第だ…待ってるよ。」

佐々岡からの初めてのメール。美佐子はそれを見ると脚の震えが止められず、洗面台に手を着いて、鏡を見て…心の中で呟く。「どうしたらいいの…私…どうしたら……」

息子の為と思って、契約書を書いてしまって美佐子は、何度も契約書を書いていまった事を後悔していた。しかし、息子の事を思うと決心して…佐々岡のメールの返信を押す

「佐々岡先生…わかりました。その時間に参ります。」

その文は短く感情のない言葉で答えるような文章を送る…
「自分は感情を抑えてればいい…大ちゃんの為なんだから…」そう、心に呟いて…佐々岡に見られた体を清めるようにシャワー室へと向かって行った…


日も暮れて…美佐子はダイニングで灯りも点けずに椅子に座り思いに耽っていた。そんな時、突然、室内が明るくなる。

「あれっ？母さん居たんだ…さっきから呼んでたのに気づかなかったの？」

美佐子は後ろを振り向くと、そこには息子の大志が立っていた。

「どうしたの？そんなに暗い顔で……何かあった？」

大志は、暗がりでいつもと違う母親の姿に驚いた表情で話しかける。

「ううん…何でもないのよ。少し、疲れただけだから…夕飯の支度しないといけないわね…少し待っててね。お腹減ったでしょ…ごめんね」

大志の顔を見ると目が潤んで来るのを我慢して目を逸らしキッチンへと向かう…

「ぅん…母さん、無理しなくていいからね。」

大志は母親の後ろ姿をみながら、どこか母親の異変を感じて、そんな言葉しか掛けられなく、自室に戻るのだった。大志は自室に入ると、ポケットの中のスマホのメール音が鳴り、チラリと画面を見る…そこには、「from 理恵子」の宛名の文字が…大志は心臓の鼓動が高鳴るのを抑えながら、メール画面を開く…

『こんばんは…大志君…この前の話なんだけど、やっぱり、こういう関係は良くないと思うの…もう一度、ゆっくりお話したいから、明日会えるかしら？できれば、午後がいいんだけど…』

大志は、前に会った時になな告げられた別れ話を思い出すと理恵子への嫉妬を感じながら、メールを返信する。
『こんばんは、先生…前にも言ったけど別れるつもりないから…だって先生が好きで仕方ないんだ。明日、もう一度話し合おう。どこに行ったらいい？』

大志はそう返信すると堪らなくなり、この前、理恵子から奪ったショーツを取り出して香りを嗅ぎながら、股間を熱くさせるのだった。

槌続く槌