精算にフロントに向かうと、隆太はおらず、女性の店員だった。
やはり大学生ぐらいだろうか、長身で髪はベリーショートだが、決して男性的ではなく、綺麗な顔だちをしている。
３人とも見とれるようにじっと固まってしまい、笑いかけられ、あわてて会計を伝えると、その店員が
「あっ、隆太くんが精算してくれてるから大丈夫」
とこたえた。
「えっ！？ドリンクはサービスだって言ってたけど。。」
「いいのいいの、高校生がそんなこと心配しない。こんど来たときはわたし指名してくれれば、またサービスするから」
そう言って笑いながら名札を見せた。
【高城優奈】
「××女ならわたしの後輩だし。絶対また来てね」
そう言って笑いながら手を振る。
隆太にお礼を伝えてもらうように、その優奈という店員に言い、店から出る。
「なんか綺麗っていうか妖しい感じの人だったね」
「でも、あぁいう人憧れるかも。。」
「なに、さっきまで隆太さんの筋肉がぁ言ってたのに。あ、でも梨沙バイだもんね」
二人が今度は優奈の話題で盛り上がるなか、
（まさか隆太くんと関係あるのかな。。？）千晶の胸の中で嫌な疑いが渦を巻く。
その時、携帯に着信があった。
見知らぬアドレスからだったが、なんとなく開いてみると
【ちあへ。久しぶりに逢えてよかった。てか制服かわっただけじゃなく、雰囲気も可愛いっていうか、大人っぽく綺麗になってて驚いた。一緒にいた二人がガキっぽかったから余計かな。また遊びに来て。駿はいないけど、またそのうち、遊びに行くよ】
隆太からのメールに思わず顔を赤くし、二人に気づかれていないか、慌てて携帯を閉じる。
幸い、二人はまだ隆太と優奈の話題で盛り上がっていて気づかない。

（わたしのこと綺麗って。。
お兄ちゃんの。。友だちの妹じゃなくって、ひとりの女って見てくれてるのかな）
そう考えるとさっきまでの自分の態度が酷く子どもじみたものに感じられた。
（そうだよね。こんな子どもっぽい二人とは違うし）
「で、千晶は？」
「えっ！？」
いきなり話をふられ、びっくりする。
「千晶はさっきのあの態度見れば、隆太さんしか眼中にないに、決まってるし。
じゃいいや、うちは千晶のお兄ちゃんで。で、梨沙が優奈さんで、丸く収まったよね」
結局千晶の想いなど、内心子どもじみたとバカにした二人にさえ筒抜けであったが、まだメールの余韻に一人で浸っている千晶にはわからない。
「あぁ、じゃあそういうことで」
面倒くさくなってあしらうようにこたえる千晶。
「じゃ、お兄ちゃん紹介してよ！写メとかないの？？」
携帯の中には兄の写った写真があるが、それはほとんど隆太が一緒である。この２人に千晶しか知らない隆太の姿を見せるのは惜しい気がした。
「なんで兄の写真なんか持ってなきゃなんないんさ？もぉめんどくさいなぁ。そんなに見たいなら送ってもらうから」
そう言って駿にメールする。
【友だちがお兄の顔見たいって言ってるから至急送れ！！】
しばらくして駿からメールが届く。
小さく一つため息をつき、理沙に転送する。
「ほら、これでいいんでしょ」
そこには上半身裸でぴったりとしたビキニのパンツをちらりと覗かせた旬の姿があった。

駿から送られてきた画像をそのまま由貴に転送すると、
それを二人で見て爆笑が起こる。
「千晶ちゃんのお兄ちゃんまじウケる。パンチラだし」
「めっちゃナルシスト。バラの花でもくわえればよかったのに」
またひとしきり盛り上がる梨沙と由貴を尻目に、隆太へのメールの返事を考える千晶。
（この流れでいきなり好きとかも変だよね。久しぶりにあったばっかだし。。）
電車に乗り、由貴が先に降り、千晶と梨沙が一緒の駅で降りる。
由貴にも梨沙にも途中話しかけられたが、返事は上の空であった。
そして駅での別れ際、梨沙に
「またカラオケ行こうね、優奈さん指名で」
と笑顔で言われ、
「うん」
とニッコリうなずき別れる。
（そうだよね。また、行けば会えるし。。ただちょっと優奈って人は苦手かな。。）
そして家まで歩きながら隆太にメールする。
【今日はありがとう。久しぶりに隆太くんの顔見られてよかった。うちのバカ兄と比べてやっぱ隆太くんカッコいいって、友だち盛り上がってましたww綺麗な優奈さんにもよろしくお伝えください。次は指名するって】

また、今日から続けさせていただきます。
とりあえずあげますね

美奈子さん
公開調教室でぜひお相手をお願いしたいと思いながら、タイミングが合わずにいます。
立てたスレでのやりとり、あまりご希望がかなっていない様子ですね。

もしよかったら、またスレ立ててください。
笑いながら、辱めてみたい。ぜひ楽しみましょう。