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第1章-クリムゾン・サンライズ
予定していた会議がキャンセルになったことが、気分と時間に余裕を生んだのだろう。 オフィス近くの書店でサッカーの雑誌を買い、お気に入りのカフェに立ち寄り、海外チームで活躍する日本人の特集を読む。 特集を斜め読みし、大きめのカップに半分残ったカプチーノが冷めた頃、モバイルを立ち上げ自らのブログに残されたコメントや訪問履歴をチェックする。 定期的に訪問する何人かのIDに混じり、最近良く目にし気になっていたIDを見つける。何故気になっているのか?アルファベットと数字の不規則な羅列のIDの中で意味を成す単語と数字の組み合わせのIDが目に付きやすかったのだろう。 「crimson_sunrise」-クリムゾン・サンライズ。 プロフィールを見ても女性であることを示す以外の情報は無いが、気になっていた。訪問頻度が高いことからブログの内容に関心があるのだろう。。。。ということはM性を持ってるのだろう、などと短絡的に考える。 そして、クリムゾン・サンライズと言うタイトルの曲を知っていた。バークリ-音楽院を卒業した実力派のミュージシャンで構成されるアメリカのグループの楽曲としてだ。 カフェを出て地下鉄を乗り継ぎ家路に付くと、何気無くパソコンを立ち上げメッセンジャーのオフラインメッセージを確認する。平日はほとんどしない行為であるが、なぜかクリムゾン・サンライズが気になっていたからだ。 予想が的中したのか、数行のオフラインメッセージが届いていた。正確に言えばリアルタイムに届きつつある。見ている間に行数が重ねられていたからだ。 『はじめまして、みほと申します。いつもブログを読ませていただいてます』 『グレッグ様はどんな男性なのか不思議です。乱暴な言葉遣いで悪ぶっているけど』 『ユーモアや知性も感じます、生意気言ってごめんなさい』 せっかくのリアルタイムだし、少しからかってみたい悪戯心が沸き上がった。 『それって、もちろん褒めてくれてるんだよな?』 『えっ、グレッグ様、いらしたんですか?』 『タイミングが良かったな。今、パソコンを立ち上げたばかりなんだ。それになんとなく予感がしたんだ』 『嬉しいです。ずっとお話したいと思ってましたけど、恥ずかしいのと勇気がなかったので』 『みほ、おまえのことはブログの訪問履歴で気になってた。おれをグレッグ様と呼ぶ女は、呼び捨てにされ、おまえと言われる。そのルールは知ってるな?』 『はい、ルールは知ってますし、私もグレッグ様にそう呼び掛けていただきたいと思ってました』 『そうか、それをおれに向かって言うのは私はM女と言ってるみたいなものだな』 『先程、予感がしたとおっしゃりましたが、どういうことでしょうか?』 『訪問履歴のクリムゾン・サンライズが気になっていた。近いうちにオフメが来るんじゃないかと思ってたんだ。だから予感と。。。。』 『何か心の中を読まれているようで嬉しいけど恥ずかしいです』 何気無い会話を重ねながら、みほの心を探り、望みを引き出してやろうと思っていた。
2012/03/20 17:04:09(P84Gizp5)
第21章 - テイスト・オブ・ハニー
生まれたままの姿に、トートバッグ、外されたブラ、脱がされたワンピースを持つかおりのために助手席のドアを開き、手を取り部屋にエスコートする。 玄関のドアを開くと部屋に向かうもうひとつのドアがある。更にドアを開くと正面に大きなソファが、ソファに対する壁にはドリンクバーを兼ねたキャビネット、そして壁には液晶の大きなディスプレイがある。ソファの後には間仕切りのパーティションがあるから、その後がベッドなのだろう。右手には化粧室とバスルームのドアが見える。 ラブホテルという印象を消そうとする努力が見えるインテリアは、リゾートホテルの部屋としても通用しそうだ。 部屋に入ると、ほっとしたのかかおりが大きく溜め息をつく。 「疲れただろ?まずは座ったらどうだ」 レザーのソファだからファブリック素材のようには染みにはならないだろうが、念のためバスタオルを敷く。 「はい、少し疲れました。色んな経験をさせていただきましたので」 「そうだな、でもある程度、何をさせられるか予想はしてただろ?」 「いえいえ予想を遥かに超えてました。さすが、悪戯っ子のグレッグ様が考えることは。。。」 「まあ確かに、大胆になってたかもな。それに、その場の雰囲気で思い付いたこともあったよ」 「普段の生活では決して味わえないことでした。『退屈な毎日から一時でも連れ出してください』というお願いを叶えていただきました」 「まだまだだよ、午後からも色んなことを経験させてやりたいと思ってる」 「はい」 ソファに浅く腰掛け、眩しそうに見上げ微笑むかおりの表情がいとおしく、身を屈め唇を重ねる。 「おまえは可愛い女だ、かおり」 更に唇を重ね、激しく舌を絡めると両方の腕を首にまわして来た。前屈みの姿勢を起こすと、自然とかおりが立ち上がることになった。腰に手を回し強く引き寄せると、身長差から首を仰け反らせる。 腰に回した左手でクレバスをなぞってみると、指先がやけどしそうなほど熱く蜜が迸っている感触が伝わる。 「かおり、いつからこんなに溢れさせてるんだ?」 「さっきの交差点でワンピースを脱いだ時にじわぁっと来ましたが、グレッグ様がキスしてくださった時に。。。」 左手の中指ですくった蜜をかおりに見せながら親指と輪を作る。指で作った輪をゆっくりと離すと、太い糸が切れずに伸びる。 「味わってごらん、蜜の味を」 差し出した親指を口に含むと、目を閉じて強く吸いながら激しく舌を絡める。 「さあ、白いブラウスを着てごらん、新たな経験をさせてやる」 閉じていた目を開き、ソファの端に置いたトートバッグからブラウスを取り出すかおりの様子を眺めながら素早く全裸になる。 全身の血流を集め熱を帯び、痛いほど反り返った分身をかおりに握らせる。 「かおり、こんなになったのは、おまえのせいだぞ」 「あぁん、グレッグ様、嬉しいです。口でご奉仕させてくださいませ」 そう言うと、かおりはソファに座るように誘導する。深くソファに腰掛けると、両膝を外に押しやり、覆い被さるように顔を股間に埋めてくる。首を傾げるように顔を横にすると、まるでフルートを吹くように先端から根元まで丁寧に唇を這わす。自ら発する熱とかおりの熱い吐息が混じり合う。 フルートを吹くように動いていた唇が頂点で止まると、まるでサキソフォンを吹くように顔の向きを変え指先を添える。先端を舌先で丁寧に舐め回したと思うと、次の瞬間には喉の奥深くに呑み込まれていく。 「かおり、おまえの蜜の味を味わいたい」 そう言うと、かおりをソファの正面のバーカウンターを兼ねたキャビネットに両手をつかせ、尻を突き出させる。クレバスからはおびただしい蜜が溢れ、太股を伝う筋が見える。 後から乳房を少し強く鷲掴みし、突き上げるように、ゆっくりと少しずつ沈めていく。 「あぁあ、熱い。。。グレッグ様の。。。固いものが。。。」 奥深く押し入れたままで、ピストン運動をせずに乳房を鷲掴みにしていた右手で、クリトリスに回転運動を加える。 「ああん、グレッグ様、いってしまいそうです。ああああん、お漏らししそうです」 「まだだめだ」 左耳の耳たぶに歯を立てながら伝えると、差し込んだまま、転びそうなかおりを抱えながらバスルームに連れて行く。 バスルームの壁に手と顔を押し付けるように自らの身体を支えるかおりに激しいピストン運動を加える。 「あああん、グレッグ様、あああ。。。。あああ。。。いくぅ。。。。いくぅ」 壁に向かって水流が打ち付けられる、かおりが激しく潮を吹いてしまった。同じことが二度起こると、かおりは自らの体重を支えるのが困難になったのか、しゃがみ込みそうになる。 かおりを必死に支えながら自らの分身を抜きさると、かおりをバスルームのタイルの上に座らせた。そして、いよいよ。。。。
12/04/04 23:59
(hnSlM4Qv)
第22章 - モーメント・オブ・トゥルース
虚ろな目でバスルームのタイルに座り込み、肩で息をしているかおりは全身の力が抜けたのか、立ち上がろうともしない。 コックを捻りバスタブに少しぬるいお湯を張り、ドリンクバーの冷蔵庫を調べに行った。ミネラルウォーター、カクテル、ビールと一通りのものが揃っているが、目をひいたのがが、フリーザーの扉を開き見つけたロックアイスだった。 袋を破り、大きな氷の塊を掴むとバスルーム戻る。身を屈めかおりのショートボブにキスをすると、ふと我に帰ったかおりが顔を上げ眩しそうに微笑む。 ショートボブの額の部分を左手で抑え、おでこに唇を当てたまま右手で掴んだ氷の塊を左耳の下辺りから首筋にかけてゆっくりと滑らせる。 「あっ、冷たい。。。。」 熱を帯びているせいか、氷の軌跡には一筋の水の流れが残される。その 軌跡を舌で辿ると、かおりの体温を感じた。 「さあ、そろそろ儀式を始めようか?」 かおりをバスルームの壁に押し付けるように後から激しく突き上げていた時の荒々しさは治まっていた。白いブラウスを着て座り込むかおりの胸元は、ブラウスの生地を押し上げるほど突起する乳首の位置を明確に示している。 自身の分身を握ると、その照準に狙いを定め、筋肉の一部に力を込める。 「あぁん、グレッグ様。。。。」 左の乳首は薄い黄色に色を変えたブラウスの生地に透かし出され、濡れた生地は乳房に張り付き、くっきりとシルエットを浮かび上がらせる。 「かおり、鏡を見てごらん。聖水を浴びてどうなっているか」 その姿は、シャワーを使ってのリハーサルで、かおり自身がセルフタイマーで撮影したお気に入りの写真と変わらないはずだ。ただひとつブラウスが薄い黄色に変色していることを除いては。。。。 「ああん、私が撮った写真と同じです」 「違うだろ?おまえに注がれているのは本物の聖水だろ?」 「グレッグ様のぺニスから。。。。お顔に掛けてくださ」 左右の乳房に聖水を浴びると、まるでローションを塗り込み乳房をマッサージしているかのような動きを見せる。 吹き出す聖水の勢いが少しずつ弱まると照準を乳房から、かおりの顔に変える。 顔に温かい液体が掛けられると、左手で猫が顔を洗うような仕草をし、右手は流れつく液体を集めるようにクレバス上を前後する。 「お口に。。。」 短い言葉を発すると、かおりは口を開き放物線の距離を徐々に狭めている。やがて放物線の存在が消える。。。。すべてが出尽くしたからではなく、放物線を生み出していたものを口内に納めてしまったためだ。 「かおり、いい子だ。溢さずに飲めるか?」 返事も出来ずに必死に飲み続けるかおりの姿に、再び全身の血流が一点に集中する感覚を覚える。 かおりは、口の中に注がれる聖水の流れが止まり、分身がむくむくと体積や硬度を増して行くことを感じながら、更に激しく乳房やクレバスを弄ぶ。 「んぐ、んぐ」 感じているのは喉の奥で発せられる声にならない喘ぎだけではなく、自ら前後に振る腰の動きでわかる。 「かおり、出すぞ。。。。さあ、どこに欲しい?」 「あっああん、いくぅ。。。いくぅうう、乳房に。。。。グレッグ。。。様ぁあああ」 足元に吹き出した、かおりから発せられる大量の潮を眺めながら、ブラウスのボタンを外し、白い液体を直接乳房にぶちまける。 肩で息をしながら、乳房に掛けられた白い液体を指先で伸ばすと左右の乳首に回転運動を加える。 荒い呼吸が少しずつ治まるのと冷静さを取り戻すのは正比例しているようだった。 「私はグレッグ様のお好みの可愛いM女でしたでしょうか?」 「可愛いM女になってたよ、よく頑張ってくれたな」 「グレッグ様に喜んでいただきたくて、無我夢中でした。同じことをやれと言われても二度と出来ないことばかりです」 「そうだな、たった1日だけM女になりたいという決意だから出来たんだろうな。。。。一緒に風呂に入ろうか? 少しリラックスしたら仕上げに縄で縛って、蝋燭で赤い花を描いてやる」 後から抱きしめてバスタブに寄り掛かると、かおりはあっという間に寝息を立て始めた。肉体的にも精神的にも疲労困憊してしまったのだろうか?それともM女への憧れが達成した満足感や安心感なのだろうか?このまま少し寝かしてやろうと思っていた。 かおりには仕事の責任が増し、子育ての時間が今以上に削られることから、主従関係を持つことには興味があっても現実的では無かった。そのため、たった1日でもM女になりたいと希望したのだった。 そして、かおりは1日だけ可愛いM女だった。その瞬間を造り上げたのは、正に真実の瞬間、モーメント・オブ・トゥルースと言えるのかも知れない。
12/04/06 01:34
(lAHKmfHE)
第23章 - スルー・ザ・ファイヤー
後から抱きしめられながらバスタブに浸かり、軽く寝息を立て始めたかおりの左の耳たぶに軽く歯を立てる。 「あっ、グレッグ様、寝てしまいました。申し訳ありません」 「気持ち良さそうで起こせなかった」 「やはりグレッグ様はお優しい」 「心配するな。縄と蝋燭を手にしたら、優しいままでいるのは困難だからな。 先に出てるからシャワーを浴びるといい」 バスルームから出ると、大きめのグラスに氷の塊を入れてストレートティーを注ぐ。喉の渇きを潤すと、バッグから縄の束、蝋燭とローターを取り出す。モールや車の中で、ローターを使うのを忘れていたことを思い出し苦笑いがこぼれる。その分、まったく想定もしていなかったランジェリーショップの出来事を考えるとプラスマイナスでゼロ以上だったと、ほくそ笑みが浮かぶのが自分でもわかった。 「お待たせして申し訳ありません」 バスタオルを身体に巻いて現れたかおりに、ストレートティーのグラスをあずける。 「おいしい」 「じゃあ、口移しで飲ませてくれ」 大きい一口を口に含んだのが膨れた頬でわかり、何事にも一生懸命なかおりを表していると微笑ましく感じるとともに悪戯心が沸き起こる。 口移しで飲ませるために顔を寄せてきたかおりの両頬を指先で押す。当然、自分にアイスティーがかかってしまう。 「かおり、下のだけじゃなく上の口でも潮を吹いてしまうんだな」 「グレッグ様って、本当に悪戯っ子。私の受持ちのクラスにもいました、女の子にまったく同じことをした子が」 「そうか、その子の将来が心配だな。それとも楽しみか?」 「楽しみです。悪戯っ子ですが、意地の悪いいじめはせずに、クラスの男の子からも女の子からも人気があるんです。 その子が本当は思いやりのある優しい子で、照れ屋さんだから悪戯することを、クラスのみんなが理解してるのだと思います。 グレッグ様も、そんなお子さんだったのが目に浮かびます」 クスクス笑うかおりの態度が照れ臭くもあり、手を引いてベッドに連れて行くとベッドに大の字で横たわる。 「さあ、おまえが溢したアイスティーを口で拭き取ってくれ」 かおりの吹き出したアイスティーは胸から腹部を伝わり分身にも達していた。かおりは覆い被さるように舌先を使い胸から丁寧に舐め始めた。最初はひんやりと感じた舌先が熱い吐息により熱を帯びていくのがわかる。 四つん這いになり乳房や乳首の感触が分身に伝わると、血流が集まり始めた。乳房に手を伸ばし分身に強く押し付ける。分身の硬度や膨張率が増すのと正比例し、かおりの乳首の突起も大きくなる。 やがて乳房の柔らかい感触を膝が感じると、かおりの熱い吐息と手のひらの感触が分身に伝わる。 そのままの姿勢で手を伸ばしベッドのスイッチボードのBGMスイッチを操作する。最初に聴こえたのはFMラジオなのかDJの英語だった。スイッチのアップボタンを押すとハワイアン、タンゴ、シャンソン、カンツォーネ、ゴスペルと続きクラシックの知らない曲が流れた。 今の気分には合わないため更にスイッチを押す。聞き覚えのあるピアノの旋律にスイッチを押さずにいるとラフマニノフの協奏曲第1番だった、かおりもラフマニノフと気付いたようだが、気分的には女性ボーカルのバラードが聴きたかったため更にスイッチを押す。 ピアノの旋律により曲調が変わる愛しのレイラに続き、曲名は知らないがいかにもというレッド・ホット・チリ・ペッパーズが聴こえた。同じロックでも、イギリスとアメリカと別けているのか、クラシック・ロックとモダン・ロックなのか、フェラを受けながらも芸が細かいと感心する。 そろそろターゲットとするジャンルだろうとスイッチを押すとマイケル・ジャクソンのバラードが聴こえる。そして予想通りチャカ・カーンの官能的な歌声にほくそ笑む。彼女の最大のヒット曲になった「スルー・ザ・ファイヤー」だった。 しばらく操作する必要が無くなったスイッチパネルから離した手で、かおりの手を引きあげるとそのまま唇を重ねる。呼吸が苦しくなるほど激しく舌を絡め、貪るように激しいキスをしながら、お互いの位置を合わせる。 かおりのクレバスは蜂蜜を塗ってようにスムーズに分身を受け入れると一気に奥まで呑み込んだ。 チャカ・カーンの曲に合わせチークダンスを踊るかのように腰の動きをリンクさせると長いストロークが生まれ、曲のエンディングに向かいテンポを無視した激しく短いストロークでふたりのリズムを合わせると、かおりの喉からはチャカ・カーン以上に官能的な喘ぎ声が発せられる。 やがて曲がビヨンセの「シングル・レディース」に変わると、かおりはビヨンセのダンスのように激しく腰を降りながら身体を大きく反らしながらも分身の根元に3回大きな波の到来を示す証を残した。
12/04/07 01:05
(1zKRwi6e)
第24章 - エンド・オブ・タイム
心に響くディーバ達のエモーショナルな歌声に包まれながら、三度の大きな波が訪れたかおりは肩で息をしながらも時折身体を震わせる。 軽く痙攣しているようにも感じるかおりの体重を感じながらアリシア・キーズのピアノの弾き語りに耳を傾ける。このチャンネルのセンスが、かおりの感性に合っているのだろう、胸に顔をうずめるかおりはピアノを弾くかのように指先をタップする。 「好きなのか、アリシア・キーズ?」 「声も好きですけど、この曲ではピアノの音色が素敵です」 「かおり、おまえも素敵にしてやる。鏡の前に立ってごらん」 ベッドの脇の壁に取り付けられた姿見を指差す。一糸纏わぬ生まれたままの姿で鏡の前に立つかおりは、恥ずかしさに頬を桜色に染め、鏡の中の自分自身の姿を直視出来ずにいる。 ソファの上に用意しておいた縄の束を取り、伏し目がちに鏡の前で佇むかおりの背後に立つ。縄を手にしていることは、鏡に映る姿で気付き、一瞬だけ期待と不安が交じりあった表情を見せた。 「白い肌が眩しいな。とても魅力的だよ、かおり」 「……」 言葉を発することも無く、首を左右に振ると、自信無さそうに鏡に映る自身に視線を向ける。 「なんだ、自信無いのか?白く滑らかな肌が眩しいよ」 「褒めて下さって嬉しい。左右の胸の大きさが結構違っていて。。。両方が左の大きさで、右の形なら嬉しいのですが」 「そう言われれば、そうかな?左に心臓があるからじゃないのかな?それに左右対称じゃあ作り物っぽい気がするけどな」 「グレッグ様って不思議。グレッグ様にそう言っていただくと、そうなのかなって思えてしまいます」 「それなら、言葉ではなく実際の姿で、おまえの魅力に気付かせてやるから、鏡から目を反らすなよ」 手にした縄でかおりの乳房締め上げていくと、左右の乳房が原形を留めないほど、いびつに歪んでしまう。 「かおりどうだ?美しいものを汚し、壊す。。。。破壊願望とでも言えば、わかりやすいだろ?」 「私を美しいと言ってくださるのですか?グレッグ様、とても嬉しいです。コンプレックスの塊のような私なのに」 気付くとビヨンセの『エンド・オブ・タイム』がスピーカーから聴こえていた。 「ビヨンセが好きなら、この曲知ってるよな?」 「はい、タイトルは覚えておりませんが、メロディは知ってます」 「エンド・オブ・タイム。。。コンプレックスを感じる時間は終わりにして、自信を持てばいい」 「ああん、グレッグ様」 縄化粧を施され美しく歪んだ左右の乳房を両手で鷲掴みすると、首を一度左右に振り頭を仰け反らせる。右手を乳房から顎に移動し、顔を傾け唇を塞ぐ。 更に右手を顎から首筋、脇腹を経由しクレバスに移動させると指先にやけどしそうなほど熱い蜜がまとわりつき、溢れた蜜は太股に流れ出している。 絡み付く舌を解くと、ソファに置いたもう一本の縄の束とローターを手に取る。 股縄を施し、更に縄を後に伸ばすと後ろ手に組ませた手首を固定する。ローターをクレバスに押し入れ、スイッチを兼ねたバッテリーケースを縄に差し込みダイヤルをマックスまで回す。 「落とすなよ。それに絶対に目を閉じないで、おまえの淫らな姿を瞼に焼き付けるんだぞ」 そう告げると、かおりが吹いた潮で湿っているバスタオルを足元に開いた。カーペットを濡らしてしまうのを避けるためだ。 固く閉じたクレバスを抉じ開けるようにクリトリス剥き出しにし、指先に回転運動を加える。 「あああん、我慢出来ません。。。いいぃ。。。あああん。。。我慢。。。出来。。。。ません」 ブルブルと激しく振動するローターがこぼれ落ちて来た。 「ダメじゃないか、落とすなと言ったろ?」 固定しているスイッチによりローターは中途半端な位置で振動を続けている。指先によるクリトリスへの回転運動を止めると、ローターを掴みクリトリスに押し当てる。 「ああん、ああん、いいぃぃぃ、もうダメせす立ってられません。。。壊れる。。。」 まるで、トイレを我慢出来ない幼稚園児のように腰を引きながら足をバタバタさせると足元に敷いたバスタオルに向けて失禁してしまった。 クリトリスに当てていたローターをクレバスに押し込むと、腰が抜けてしまったかのように屈み込んでしまった。 それでも身体を支えるのが困難なのか、両膝をつき前屈みに倒れ込む。顔をカーペットのフロアに預けることで結果的に白桃のような尻が突き上げられる形になる。 「かおり、おまんこが壊れてしまうなら、他の場所で感じさせてやる」 小指をクレバスから溢れる蜜で絡ませ、突き上げられた白桃を開くと花びらが顔を見せる。小刻みに震える花びらの中心に小指をゆっくり沈めていく。 「かおり、指先がどこに入ったかわかるか?」 「ああんグレッグ様、いけません、そんな汚ならしいところを。。。」 「きれいな花びらだ。もっと深く入れるぞ」 第一関節まで差し込んでいた小指を抜くと、人差し指にその役割を託す。第一関節、第二関節とゆっくりと突き進むと、薄い壁越しにクレバスの中で振動を発するローターの存在が伝わってくる。 泣き声にも似たかおりの喘ぎ声が、ホイットニー・ヒューストンの伸びやかな高音とひとつになり始めた。
12/04/08 03:26
(cKSmEd7i)
第25章 - クリムゾン・サンセット
後ろ手に両手首を縛られて、不安定な体勢のまま下半身の二つの穴を同時に攻められる。初めての経験に、まるで過呼吸症を起こしているような激しい喘ぎ声をあげる。 「グレッグ様。。。。もうダメです。。。壊れて。。。しまいそう」 「見てごらん鏡を。。。縛られてニ穴同時に攻められている淫らな女の姿を」 「ああん。。。恥ずかしい。。。グレッグ様。。。。欲しい。。。。お口に」 「欲しいのか?何が欲しいんだ。はっきり言葉にしてごらん」 「グレッグ様の。。。固く。。。熱いものを」 「かおり、そんな上品な言葉はいらない。淫乱な雌にお似合いの言葉があるだろ?」 「欲しい、グレッグ様のぺニス。。。。チンポコ。。。。お口にチンポコを」 「そうだ、良く言えたな。待ってろ、すぐにやるから」 かおりの白桃から覗く花びらから指を抜くと立ち上がりソファに向かう。低温蝋燭を手に取り、ライターで火を着ける。 クレバスの中で激しく振動を続けるローターの動きを吸収するためか、あるいは振動を増幅させるためか、かおりは小刻みに、そして時折大きく下半身を揺らしている。 苦しみに堪えるかのような表情を見せながらも、喘ぎ声する発することが出来ずにいる。 上半身と下半身を緊縛する縄を避けるように蝋燭から赤い蝋を垂らす。熱を感じたのか、鏡の中の自分自身に垂らされる蝋の軌跡を見ていたのか、更に大きく下半身を揺さぶる。 「あぁあん。。。」 「白い肌に映えるな。。。。蝋の赤い花びらが」 かおりの正面に回り、フロアに腰を降ろすと、かおりの目の前には全身の血流を集め硬度を増し、膨張する分身が現れる。 「ほら、おまえが欲しがったチンポコだ。どうしたいんだ?」 後ろ手に手首を縛られた不安定な体勢を立て直しながらチンポコにしゃぶりつくと、一気に喉の奥まで呑み込んだ。 「クリトリスを喉チンコに移植されたみたいだな、かおり。。。。」 チンポコの先端から根元までの全ストロークを楽しむように頭を大きく振ると、口から泡を吹きそうな勢いで大量の涎を垂れ流す。 背中から腰に掛けての、かおりの白い肌をキャンパスに見立てて、蝋の赤い花びらを描き続ける。クリムゾン・サンセットという言葉が相応しいほどの鮮やかな赤い花びらを見ていると、我慢出来ない大きな電流が分身に伝わる。 「かおり。。。出すぞ。。。。一滴も。。。 溢さず。。。」 大袈裟にゴクンと飲み込んでも最後の一滴まで絞り出すように強く吸い続ける。 「かおり、気持ち良かったよ、淫乱な雌のディープスロートは最高だった」 「……」 かおりは、返事すら出来ずに肩で息をしている。。。。荒い呼吸を少しでも早く整えるために。 「さあ立ち上がってごらん」 両膝を支点に上半身を後に反らし振り子のように立ち上がると、スイッチが入ったままのローターがクレバスから飛び出し空中で唸り続けている。手首の縄を解くと両手を掴み抱き寄せる。 アニタ・ベーカーの『スイート・ラブ』が流れる中、淡い花の香りを残したさらさらのショートボブにキスをしながら、強く抱き締める。緊縛している縄よりも強く。 「もうそろそろ子どもを迎えに行く時間だろ?最後に褒美をやるよ」 「グレッグ様、最後と言う言葉は言わないでくださいませ。もう二度とお目に掛かれないことは事実ですが、私にとって今日は一生忘れられない一日でした」 それは本心から言ってくれた言葉なのだろう、約20センチの身長差から肩に零れるかおりの涙が物語っていた。 「そうだな、それなら一生忘れないふたり思い出になる褒美だ」 唇を重ねながら乳房を醜く、そして美しく歪めていた緊縛と、クレバスを挟むように這わせた緊縛を解く。 かおりは少し俯き加減に、白い乳房の所々に残る鬱血したような縄の痕跡を指先で辿る。それは痕跡を慈しむような動きだった。 チノパンから濃紺のハンカチを取り出すと、空中で素早く帯状に畳み込むと、かおりに目隠しする。 「さあ、ベッドに仰向けになってごらん」 両手を取り優しくベッドに横たえると、いつしか消えてしまっていた蝋燭に再度火を灯す。熱い蝋が白い乳房に垂らされると、かおりの身体は一瞬だけぴくっと動く。 「熱いか、かおり?」 無言で首を左右に振るかおりに向けて、赤い蝋の点を繋ぎ線として、赤い蝋の四つの線がひとつの文字を描く。白い乳房の谷間から左の乳房に向かって描かれたアルファベットのMの文字だ。 蝋燭の炎を吹き消すと、目隠しをしたままのかおりに唇に唇を重ねながら、身体を抱き起こす。大きな鏡の前に立たせ、目隠しを外す。 暗闇から解放されたばかりのかおりは、少し眩しそうな表情を見せながら鏡の中の自分自身の姿を見詰める。 「ああんグレッグ様、『Mの刻印』をくださったのですね。嬉しい」 Mの刻印、実際に会う前にメールで調教を始めて間もなく訪れた『月の精』による鮮血を、指先ですくい描かせたMの文字だった。 そして赤い蝋燭で描いた『Mの刻印』、それはかおりがたった一日ではあるが、淫らで可愛いM女になったことを讃える褒美として一生忘れらないためのものだった。
12/04/10 00:13
(H8RyBSnH)
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