床には乱雑に物が置かれている。
雑誌…衣類…ペットボトル…
みゆきはため息をつくと、部屋を片付けはじめた。
ゴミを拾ってゴミ箱に捨てようとしたが、ティッシュでいっぱいだった。
みゆきは苦笑いし、とりあえずは雑誌をまとめる事にした。
「あっ!」
座椅子の下に隠すように置かれていた雑誌を拾うとみゆきは思わず小さく叫んだ。
「ゆう君も男の子なんだなあ。」
息子の成長を垣間見たような気分で、くすぐったかった。
「いたっ!」
夢中に掃除をしていると、机に背中をぶつけてしまった。「いたたた…」
一人で苦笑いしながら机のほうを振り向くと、カーテンのしまった薄暗い部屋に、パソコンの光が輝く。
みゆきは興味本位でデスクトップのアイコンをクリックした。