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密かな悦楽
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:密かな悦楽
投稿者: (無名)
身体と腕の間に収まって寝ていたはずの猫が、熱くなったらしくて布団の中から抜け出ていた。
寝返りを打って何気なく目を開けると、目の前に可愛らしい長い髭を蓄えた愛猫の口が見える。

飼い主が目覚めたと知るや空腹を訴えるように、あのザラザラした舌で顔を舐めて起こすのだから寝てもいられない。
堪らずにベッドから出ると自分のご飯の器の前に先回りして、期待に満ちた顔で見上げてくる愛猫が愛おしくて朝から心が和む。

キャットフードを器に入れると嬉しそうに食べ始める姿を横目に、バスルームに向かう。
ナイトウェアと下着を脱ぎ捨て、熱いシャワーを頭から浴びる。
頭を上げて無数のシャワーを顔に受けて首へと流れるお湯が、形の良い2つの丘へと伝い落ちていく。
それが急に平坦になったお腹と背中をそれぞれ伝って程よいボリュームのお尻、一方で整えられた恥毛を清流の中にある水草のように揺らし、肌に貼り付かせる。

シルクのような白い泡に包まれた身体に手を這わせ、綺麗に洗い流すと手に取ったバスタオルで全身の水気を拭い取る。
化粧水を肌に馴染ませて清潔な白い下着を身に着けて、髪の毛を乾かすと白色で薄手の割とラフなノースリーブのサマーワンピースを身に着ける。

近視用の眼鏡をかけて野菜ジュースを喉に流し込むと、玄関を出る。
向かった先は会員制のスポーツジムに併設された、プールである。
広瀬ニコール理子はイギリス人の血を引く身体に黒色の競泳水着を着せて、意図せず一際白い肌を際立たせる。
白人の血を引いていてもさほどのサイズでもない乳房が、それでも手の平に収まらない大きさなのだと浮き出た乳首が主張する。

水の中に飛び込んで1キロ泳ぎ、息をついて合計で五キロほど泳ぎ切る。
水を滴らせながらプールサイドに上がり、帰っていく後ろ姿を眺める男性陣の目が、ニコール理子のプロポーションの良い身体に惹きつけられた。
特にきゅっと上がったそのお尻と、対象的に凹んだウエストと周りから腰にかけてのラインが男心をそそらせる……。

誰もが心の中で溜息をつき、濡れても分かるブラウンヘアの色白の肌をした彼女の心を射止めた顔も知らぬパートナーに、嫉妬を覚えながら見送った。


独身のニコール理子は週末を気ままに過ごせることが、好きだった。
それはパートナーといった相手がいないから自分のペースで時間を使えるからで、ストレスのない今の生活に満足している。

30歳を過ぎて独り身が寂しい時だってあるけれど、今の自由を謳歌できる時間は何よりも代え難い。
人には言えないけれど、20代には感じなかったことが最近になり顕著になって困ることがある。
性欲が悩みになるなんて、誰に言えようか……。
これは女性ホルモンの影響なのか、イギリス人の血を引くことが要因なのか………。
だとしたら父を恨みたくなるけれど、さすがにそれは父親には言えるはずもない。

女には煩わしい生理があるけれど、精液を排出しないと落ち着かない男性と比べればまだマシなのだろうかと、ついつい理系の思考を働かせてしまう。
製薬会社の研究員として白衣を着て日々を送るそんなニコール理子は、吊り革を掴みながら至極真面目に思いを巡らせていた。

女なんて面倒臭いな………と、女なのにそう思ってしまう……。
そのくせ控え目だけどお洒落は好き、素敵な下着を身に着けるのも好き、メイクだって好きなのだから質が悪い。
その上強くなっていく性欲をどう扱えばいいのか、持て余す自分を好きにはなれない……。
肩で切り揃えられたブラウンのストレートヘアの前髪を、手でかき上げる。
ふわっとシャンプーの良い香りが後ろに立つ男の鼻腔を擽り、ちらりと覗いた白いうなじを見つけさせた。

ややグリーンかかった色のベージュのスーツの上下、七分丈のアウターから白い腕を覗かせて吊り革を掴む白い指。
膝から12〜3センチは短いアウターと同色のセミタイトスカートからも白い肌の脚がスラリと露出させている。
日本に在住する外国人女性だろうか、それとも生まれも育ちも日本………?
もし後者なら望みはあるけれど、前者なら厄介なことになる。
薄手のスーツらしくブラジャーのラインが肩甲骨の下に浮かび上がらせ、スカートを履くお尻にも斜め上に駆け上がるショーツラインを見せつける。

手を伸ばしたい気持ちを逡巡させ、引っ込める。
不意に電車が揺れて彼女に足を踏まれ、痛みで顔をしかめる。
硬い革靴を踏む感触を覚えた彼女が振り向いて、ごめんなさい………と、申し訳無さそうに謝罪をしてきた。
その美しい声の主は純粋な西洋人には見えず、淀みのない日本語の発音と美人ながらその顔立ちから混血だと検討をつける。

スリムだけれど痩せ過ぎでもない、適度な肉付きをした身体は均整が取れて腰のクビレの凹凸が素晴らしい。
日本の文化の中で生きてきた女性ならば、迷うことはない。
反応を窺いながら、進めればいい……。
そっと手の甲をお尻に押し付けて、離す……。
肩に力を入れる様子が見えたけれど、予想通りにそのままやり過ごす彼女。
それを見て何度となくそれを繰り返し、手を返して手の平を押し付ける……。

こういうことに慣れていないのだろうか、何度も肩をピクッとさせてこちらを窺う素振りをするけれど、まともに振り返る勇気はないらしい。
スカートの上からも十分に分かる柔らかさを楽しんで、裾を掴んで少しだけ持ち上げる。
夏はいい……、生脚の肌の感触が心地良く、しばらくショーツの縁を指先でなぞってから股の下に指を差し込む。

力を入るのか内腿をぷるぷるとさせる様子が、如実に手を通して伝わってくる。
ショーツの薄い生地が途中から厚くなった場所に到達し、指に一際柔らかさが伝わる。
前後に揺らす指が秘陰を確かめ、手首を捩じ込んで指先を目的の場所に到達させる。

その感触から検討をつけて、指の腹をゆらゆらと揺らしていくと手を挟む内腿に締め付けられる。
その分かりやすい反応に、ほくそ笑みながら前後左右に擦っていく。
頭を頻繁に俯かせ、怒らせた肩がぴくぴくと跳ね上がる。
もじもじとさせる内腿が手を圧迫し、湿り気を帯びて重たくなったクロッチが指先に貼り付いてくる。

膝をわなわなとさせてきたところで、ショーツを横にずらして指を挿入させる。
きつい粘膜の輪を潜り抜け、泥濘んで蕩けそうな纏わりつく肉壁に迎えられる。
第2関節まで沈めては引くことを繰り返し、彼女の反応を窺う。
うたた寝をする者ほどではないけれど、頭を少しだけ前後に揺らす様子が見て取れる。
その指を抜いて敏感な所を弄ると頭を起こし、急に俯く。
我慢が出来なくなる前に指を退けて、今度は2本に増やした指をゆっくり中へ沈めて揺らす。

思った以上に感度の良さを見せる女に、なぜ今までこの女に気付かなかったのかと忸怩たる気持ちが湧き上がる。
堪らなかった…………。





ずり上がったスカートの前をショルダーバッグで隠し、他人の指に弄られる羞恥心に身を震わせる。
どうしてこんな目に遭わなければならないのか、家賃を考えて職場から離れた住まいに引っ越したことを後悔した。
この半年間は何ともなかったのに、なぜ急に狙われることになったのか分からない。
こういう輩など簡単に拒絶を示せると思っていたのに、いざ被害に遭うと身体が言うことを聞かない。

股の下で蠢く男のものと思われる指が、敏感な所に触れてきて明らかな意思を伴った動きをさせてくる。
嫌で嫌で堪らないのに意思に反して溶けてしまいそうな感覚が、次から次へと押し寄せてくる。
いい大人の女が痴漢の被害に遭って感じるなんて、人目が気になって仕方がない。
拒絶反応と本能が交錯し、理性が必死に女の部分を冷静になれと説得する。
なのに勝手に準備を進める身体が、ショーツのそこを不快に濡らしていく。

それに気付かないわけがない相手が指を直接触れてきて、拒絶する気持ちが背徳感に入れ替わっていく。
誰にも気付かれなければ、分からなければこのひと時を堪能出来るのだと、都合の良い邪な気持ちが耳元に囁やきかける。
不意に入れられた指が最初は何でもなかったのに、女の色情を後押しさせてくる。
不十分な所作が完全に眠らない理性をしぶとく働かせ、羞恥心を掻き立てる。
今誰かに気付かれたなら、そう思うと耐えられない………。
なのに目を逸らせない夢中になりそうな感覚に、火照る身体がその先を期待して相手の指を受け入れていく。
親指、人差し指、小指を広げてお尻に固定させ、中指と薬指を深く沈めて抜き差しを繰り返させる……。


不意に車内アナウンスが下車する駅名と開く側のドアを告げ、ハッと我に返る。
お尻側のスカートを下げようとする仕草で相手に伝わったのか、大人しく指を抜いてくれた。
顔を見る勇気もないまま押し退けるようにドアまで移動し、ホームへと躍り出ていく。

その姿を車窓から見送る男は、動き出しだ車両の中で誰にも気付かれないように粘液塗れるの指をそっとハンカチで拭った。
明日も会えるだろうか、それを考えると気持ちを落ち着かせるのに努力しなければならなかった。



人の群れに混ざって足を進めるニコール理子は、喉の乾きを覚えていた。
誰にも口外出来ないことを朝から体験させられて、寝た子を起こされて穏やかではいられない。
いつまでも自己嫌悪する自分が、辛い……。

近づく会社を目にするニコール理子はスカートの下で、片方だけショーツが捲り上がったまま露出したお尻の半分が、心地悪い。
 
職場に行く前にトイレを利用したくて、個室の中でショーツを下げた。


数十分に渡って弄られ続けたそこは、包皮から半分ピンク色の物が、顔を覗かせていた……。

 
2025/06/25 10:29:17(yec5Qmhw)
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