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1:少年奴隷と伯爵婦人(ショタ系ファンタジー小説)
投稿者:
ぽんぽこ
◆e.YwbpOdo.
(1)序章
秋、黄金色の光が領地を包み込んでいた。ゆるやかな丘陵地帯に広がる小麦畑は、まるで地上のすべてを黄金に変えてしまうかのように輝いている。風に揺れる穂は、さわさわと静かな音と共に南の方角へと波を立てる。 その光景は、アンナの領主としての誇りをくすぐると同時に、果てしない退屈を煽るものだった。 アンナの夫であるアルフレッド伯爵は、遠い戦地に赴いてすでに二年になる。領地の運営はアンナが取り仕切っていたが、それは彼女の頭脳をもってすれば難しいことではなかった。だが、その手腕とは裏腹に、彼女の心は満たされることなく、いつも苛立ちと退屈に蝕まれていた。 ある日の午後、番頭であるロベールが市場で買い付けた何人かの奴隷を引き連れて屋敷に戻ってきた。 アンナは、いつものようにバルコニーからその様子を眺めていた。アンナの琥珀色の瞳は、使用人たちが庭に整列させられた奴隷に役割を割り振る様子を退屈そうに追っている。 「ロベール、今日の収穫はどうだい?」 アンナが声をかけると、ロベールは恭しく頭を下げた。 「は、アンナ様。いずれも健全で働き手としては申し分ないかと」 アンナは返事をせず、庭に並べられた奴隷たちに目を向けた。男も女も誰もが憔悴しきった顔で、おどおどとアンナを見上げていた。その中に、ひときわ小柄な人影を見つけた時、アンナの胸衝撃が奔った。 「そこの、一番ちいさな者はどうしたのだい?」 ロベールが振り返ると、そこにいたのは、背丈も体の厚みも、子供と見まごうばかりの少年だった。 「こいつは、栄養状態が良くなかったようでして、売れ残りを安値で購入いたしました。アンナ様のご気分を害されましたら申し訳ございません。返品を手配致しましょう」 ロベールはそう言って頭を下げると、その奴隷を列から引き離そうとした。しかし、その瞬間、アンナはバルコニーから身を乗り出し声を荒げた。 「待て、ロベール!」 その声に、ロベールは慌てて足を止めた。アンナは階段を駆け下り、庭へと降り立った。 「アンナ様、何用でございましょうか?」 アンナはロベールの言葉には答えず、その少年奴隷に近寄った。近くで見ると、その美しさは想像以上だった。細くしなやかな体躯。日に焼けていない白い肌。長くカールした金色の髪は、陽の光を浴びてきらめいている。薄い桃色の唇。そして、サファイアの様な深い青色をした大きな瞳は、アンナを不安げに見つめていた。 「…まるで天使のようだわ」 アンナは思わず呟いた。この世の汚れを知らない、聖なる存在。しかし、その美しさの奥に、アンナは淫靡な悦びを感じていた。この美しい存在を、汚し、歪め、自らの色に染めてみたい。その倒錯した衝動に、アンナの秘裂がじわりと熱を帯びる。 「ロベール、この者はこちらに置いておけ。名は…フォウと名付けよう。この者は今日から私の専属の世話係とする」 ロベールは驚きと困惑を顔に浮かべたが、アンナの命令に逆らうことなどできはしなかった。 「は、かしこまりました。フォウと、心得ます」 そう言ってロベールは頭を下げた。アンナは満足そうに微笑み、フォウに向かって手を差し伸べた。フォウは怯えた表情で後ずさった。 「怖がることはないわ。さあ、私についてきなさい」 アンナの言葉に、フォウはただ首を横に振るだけだった。ロベールが慌ててフォウを促そうとすると、アンナはそれを手で制した。 「…そうか、失語症…言葉を持たぬか…」 アンナはフォウの喉元に手を伸ばし、優しく撫でた。フォウはびくりと体を震わせ、その美しい瞳から大粒の涙をこぼした。 「…心配いらないわ。私が、お前の言葉になってあげよう」 そう言うと、アンナはフォウを女中に預けて、自身の居室へと向かった。 アンナの居室は、領主の妻にふさわしい贅を尽くした部屋だった。壁には高名な画家による絵画が飾られ、床にはペルシア製の絨毯が敷き詰められている。窓からは、領地の美しい景色が一望できた。 ドアをノックする音が響き、女中と共に、身形を整えたフォウが部屋に入る。アンナの目に映るのは、ただただ美しいフォウの姿だけだった。 「さあ、おいでフォウ」 アンナはフォウを部屋の中央に座らせた。フォウは怯えた表情でアンナを見つめている。アンナはそんなフォウを愛おしそうに眺め、微笑んだ。 「お前は本当に美しいわね。…ああ、ロベールがもったいないことをするところだった」 フォウはアンナの言葉の意味を理解できないのか、ただ俯いている。アンナはそんなフォウに、ゆっくりと近づいていった。 「お前が私をどれだけ愉悦させてくれるのか、今からとても楽しみだわ」 アンナがそう囁くと、フォウの体が小さく震えた。アンナはフォウの震える姿に、さらなる歓びを感じていた。 「さあ、フォウ。今日は私の着替えを手伝ってもらうわ」 アンナはそう言うと、傍に控えていた女中に目で合図を送った。女中はアンナの言葉に従い、フォウを促した。フォウは怯えながらも、女中に連れられて、アンナの傍にやってきた。 「まずは、私の着替えを手伝ってちょうだい。…そうね、まずはブーツを脱がせて頂戴」 アンナは椅子に深く腰掛け足を組む。漆黒のスカートから覗く足は、絹のストッキングに包まれていた。フォウは苦心しながら組紐を解き、震える手でブーツをするりと抜き取る。 するとアンナはフォウの汗ばんだ細い手を取り、今度は自身のスカートの下に滑り込ませた。フォウはびくりと体を震わせた。 「さあ、今度はストッキングを脱がせてちょうだい」 アンナは囁いた。フォウは震える手で、アンナのストッキングに触れた。絹の滑らかな感触に、フォウの指先がわずかに震える。フォウは顔を真っ赤にして、俯いた。アンナはそんなフォウの様子を愉しむかのように、じっと見つめていた。 「…どうしたの、フォウ? そんなに震えて。怖がることなんて何もないわ。ただ、私のストッキングを脱がせてくれるだけでいいのよ」 アンナはそう言って、フォウの顎に手をかけ、無理やり上を向かせた。フォウの潤んだ瞳が、アンナの琥珀色の瞳と交わる。 「…さあ、早く。お前が手間取っていると、私が退屈になってしまうわ」 アンナの声に促され、フォウは震える手を、アンナのスカートの奥深くへと差し込む。その刹那、フォウの震える指先が、熱く蒸れたアンナの秘部を掠めた。 「あっ…はんっ…」 「……!?」 その反応にビクリとフォウの身体が大きく跳ね、慌てて手を引っ込めようとするのを、アンナは静止した。 「いいんだよフォウ。そのまま続けておくれ」 フォウはストッキングをゆっくりと下げ始めた。ストッキングの端が膝を過ぎ、太ももの付け根に差し掛かったとき、アンナは足をわずかに開いた。フォウの指先や手の甲が、アンナの肌に触れる度に、アンナは小刻みな喘ぎと共に身体を震わせる。 フォウは、アンナの肌に触れた手のひらから伝わる熱と、スカートの内から漂う蒸れた女の匂いに、理性を焼かれ、暫し呼吸を忘れた。 フォウは顔を紅潮させたまま固まり、額には汗が滲んでいた。アンナは、そんなフォウが劣情に困惑する様子を満足げに眺め、そっと口角を上げた。 「…ああ、フォウ。お前は本当に美しいわ。私をこんなにも愉悦させてくれるのだから。…さあ、フォウ。私のストッキングを、最後まで脱がせてちょうだい」 アンナのストッキングは膝を過ぎたところからするりと抜け、脱がし終えたフォウは、アンナの温もりと匂いの残るストッキングを握り締めたまま、不安気な青色の瞳を再びアンナに向ける。 アンナは女中にストッキングを受け取らせると、フォウの頬にそっと触れた。 「…うふふ、いいかい、フォウ。お前が私を愉悦させるたびに、私はお前に、この世の最高の快楽を教えてあげるわ」 薄笑いを浮かべたアンナはフォウの無垢な美しい瞳を覗き込み、フォウはじっと固まったまま、情欲に満ちたアンナの瞳を見つめ返す。二人のその様子は、正に、蛙を呑み込まんとする蛇そのものであった。
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2025/08/14 04:42:40(cYCXZWf1)
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