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レッスン
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:レッスン
投稿者: 12ヶ月 ◆O5zdksMkik
これは今からほんの少し未来の出来事、そして何の間違いか、とあるオーディションに合格してしまった少女の辿る数奇な運命である。


※※※独白1※※※

(このコスチューム、ちょっと恥ずかしいけど、そんなこと思うほうが変なんだよ、ね?)

無理もない。
下着を全く着けずに、やや露出度の高いコスチュームに身を包むなんて、少し前までは想像もしていなかったのだから。

それはラバーのような素材で出来たワンピースタイプの水着と似たシルエットで、光沢のあるパールホワイトの素材で出来ていた。
一分丈スパッツのように股間から脚の付け根にかけては肌の露出もカバーされており、むしろ動き易そうなデザインだが、腹部から背中を覆う胴体部分は編み目の細かなメッシュ状で、特に下腹部は股上が浅く、お臍はもちろん、前は恥骨のあたりが、後ろはお尻かギリギリで隠れるかどうかといったデザインである。

(露出度の高いデザインも恥ずかしいけど、問題はむしろこっちだよね。)

何よりも抵抗があったのはクロッチのあたりにある小指程の太さ、2センチ程の長さの突起だった。
この突起はコスチュームの裏側から内側に向いて付いており、コスチューム着用の際には膣の中に挿入しなければならないのだ。

いくら処女膜への影響がないとはいえ、タンポンすら使った経験の無い少女にとって心理的な抵抗は大きい。
事実、初回オリエンテーションの説明でこの突起を挿入することに耐えられずに辞退した子がいたらしい。

幸いなことに更衣室は簡単なカーテンで最低限のプライバシーだけは守られているが、それでも周囲を見回してから制服、下着の順に衣服を脱ぐ。
一糸纏わぬ姿でコスチュームに脚を通すと軽く膝を外側に向けて曲げ、股間に手を差し入れると突起を膣内に挿入する。

ぬるり

コスチュームの裏側に塗布されたジェル状の潤滑剤のおかげか、それとも単なる慣れの問題かは定かではないが、手際良く突起を膣内に収めるとコスチュームを引き上げて腰から腹部、胸部を覆い、腕を通し終われば着替えは完了だ。

 
2018/05/14 19:49:38(9dd.3qxd)
17
投稿者: 12ヶ月 ◆O5zdksMkik
※※※キサラギとシモツキ※※※

「来週からフェーズ5だったかな?早いものだね。」

この時代、喫煙習慣を持つ者は極めて少なく、社内に喫煙室を設ける企業は稀だが、それ故にちょっとした密談にはもってこいの場である。
無煙の電子タバコを手にしたキサラギと向かい合うシモツキの手には、昔ながらの点火して煙を吸う煙草があった。

「はい。ジェルに含まれる催淫成分は当初の1000分の1から1000分の5になっていますし、カウンセリングや健康診断も完了しています。」

「ほほう。で?結果は?」

満足そうな口振りでキサラギに先を促すシモツキにも、結果報告の資料は提出済みなのだが、促されるままに先を続ける。

「オーデイションに受かった人数が45人、オリエンテーション以降の初回レッスン参加した人数が41人、4カ月近く経過した現在、レッスンに継続的に参加しているのは19人です。」

「前例が無いから、脱落率が高いのか低いのか分からないな。」

「恐らく15ヶ月後、最終的には10人前後に収まるのではないかと考えております。」

キサラギの予想は数値的な根拠があるわけではない。
しかし定期的に実施する面談でキサラギと対面した時の表情や態度、それに加えて、これも定期的に実施されるメディカルチェックの結果とをキサラギなりに分析した結果は、今のところ予想通りに推移していた。

「ふむ。その10人の中に例の3人、SとYとKは残ると思うかい?」

「分かりませんが今現在、脱落の兆候は見受けられません。ただ・・。」

「ただ?」

「あの3人が今後どうなっていくのかが気になっています。」

キサラギの懸念、それは興味であり不安であったが、敢えて具体的にシモツキに告げないのは、3人を含めた少女達の行く末が悲惨なことにならないように可能な限りの援助をしていきたいからだ。
シモツキの機嫌を損ねたら、もしくは逆鱗に触れてしまったら『粛正』されてしまうかもしれない。
そうなったらキサラギは少女達に関与することは出来なくなるばかりか、キサラギ自身の身も危険に晒されることになるだろう。

「確かに興味深い進捗をしているね。あの3人は。」

キサラギの内心の葛藤には頓着せずにシモツキは続けた。

「優等生タイプとガリ勉秀才タイプと天才タイプってとこかな。」

「?」

・平凡だがインプット、つまりレッスンにより施された効果が突出こそしないものの、全ての面で常に想定以上の結果を出している優等生タイプ

・インプットされる内容を事前の予習により突出した結果を出すが、予習不足に弱いガリ勉秀才タイプ

・ムラがあるが、ある特定の部分だけは天性の才能により突出した結果を出す天才タイプ

「分かるかな?」

「分かりません。」

シモツキとキサラギでは手にしている情報の量と質が違うのだから仕方がない。

「例えばYだがデータから判断する限り、性的な嗜好において被虐傾向が極端に強い。彼女はマゾヒストさ。」

「し、しかし極めて性的には保守的な傾向が強く、むしろ潔癖な・・。」

「そうだね。その背反した本質は時に潔癖さ故に被虐嗜好を強めてしまう事があるんだよ。」

キサラギ自身は知らなかった。
ヤヨイの露出癖と自慰による快感への依存度は、この時点で修正不可能なレベルに至っていたのだが、奇しくもシモツキの指摘した通りの経緯を経ていた事を。

18/05/23 19:53 (gPH1m5ae)
18
投稿者: 12ヶ月 ◆O5zdksMkik
※※※キサラギの質問※※※

「優等生、は何となく分かりますが・・ガリ勉秀才というのは、どのような・・。」

「中高の頃いなかったかい?普段は勉強してる素振りは見せないけど、実は塾や家で死ぬ程勉強してるヤツ。」

「!」

実はキサラギ自身が正にそんなタイプだったのだが、素知らぬふりで続きを促す。

「Kは過去の経験から自分の身体に何が起こっているのか、薄々理解している。その上で彼女なりに自分の欲望をコントロールする事が出来ているんだろうな。ま、今のところは、ね。」

「そんな・・・。まだ13歳の・・。」

僅か13歳のカンナが自分自身の性欲や性衝動を理解してコントロールしている、キサラギには信じられない。

「そう。だからこそガリ勉秀才なのさ。試験範囲が狭ければ強いが、範囲から外れたり範囲が広いと弱い。」

「どんな・・勉強を・・。」

「秘密だよ。ちなみに『勉強』っていうのは比喩だから。」

そう言い捨てるとシモツキは喫煙室から出て行き、後に残されたのは煙草の煙とキサラギの疑問であった。

18/05/23 19:54 (gPH1m5ae)
19
投稿者: 12ヶ月 ◆O5zdksMkik
※※※カンナ、ヤヨイに接近※※※

ヤヨイの淫らな行為を目撃してから3日後。
その日、夕方からのレッスンを受ける為に駅に向かうカンナの姿があったが、いつもに比べると1時間以上の余裕を見ていたのには理由がある。

駅に着くと、ひとつしかない改札口が一望出来る距離を取って時間を潰すカンナ。

(来た!)

制服姿のヤヨイが姿を表せるとカンナは適度に距離を置きながら、改札口を抜け、ホームへの階段に向かうヤヨイの後ろを尾けていく。

「あれ?同じレッスン受けてるよね?」

ホームで電車を待つヤヨイの横に立つと、カンナは偶然を装ってヤヨイに声を掛けた。

ヤヨイもカンナと言葉こそ交わしたことは無いものの、顔は分かるし名前くらいは知っていたようだ。

「あ。えっと・・カンナ・・さん?」

「『カンナ』でいいよ。あたしもヤヨイって呼んでいいよね。」

「うん。いつもこの駅?」

「うん。その制服、東中だよね?あたし西中なの。」

通っている中学校を聞けば、駅を挟んで西と東に位置した互いの学区は自ずと分かるし、互いの自宅のあるエリアも漠然とだがイメージ出来る。

「・・ふ、ふーん。」

「たまに電車の中とかで見掛けることはあったんだけど、声を掛けるチャンスも無かったし。」

「う、うん。あたしも同じ。」

やや不安げなヤヨイの表情を伺いながら、カンナは外堀を少しずつ、少しずつ、まるで小石をひとつずつ投げ込むように埋め始める。
同時に、まるで水面に生じる波紋のようにヤヨイの心に動揺が生じ始めていた。

(焦らない、焦らない。)

自分自身に言い聞かせながらカンナは小石を投げ続ける。

電車が来た。
到着した電車は混んではいないが二人で並んで座れる程には空いていない。

電車が走り始めると二人は並んで吊り革に掴まりながら、窓の方に身体の正面を向けて立つ。
その為、自然と窓に顔を向ける格好になり、互いに顔を合わせて会話をしているわけではない。

「東中だから家は駅の東側だよね?あたしは西側だから行動範囲も違うしね。西側に来る事ってある?」

「・・無、いかな。滅多に無い。」

表情を硬くしながらヤヨイの声は震え始めた。

「いいよね、ヤヨイの家の方は。人通りも多いし。あたしの家の方、あ、15分くらい歩いた西公園の横なんだけど人通りは少ないし、先週末の大雨の時なんて真っ暗でこわいし、ずぶ濡れにはなるし。」

「・・そう、なん・・だ。」

カンナがチラリと横目でヤヨイの様子を伺うと、表情は強張り、顔色が悪い。

「あ、着いた。」

「・・・」

電車を降りて駅の改札口を出る寸前、カンナが急に立ち停まる。

「ゴメン、ちょっとトイレ行って来る。先に行っててくれる?」

いうが早いか、カンナは足早に歩み去って行き、返事をする暇も無いヤヨイは、しばしアッケにとられたように立ち尽くすと1人で歩き始めるしかなかった。

18/05/23 19:59 (gPH1m5ae)
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