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思春期
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:思春期
投稿者: 井田 ◆PKuBVb8FDs
夏日が続きはじめた休日、久々にMTBに乗り海岸線を走った。

空いていた浜辺のベンチでシャツだけ脱いで目を閉じると、
賑やかな声とともに四人の少女が現れ石段に荷物を広げた。

(ああ、もう夏休みか…)
シャツや短パンを脱ぎ捨てて水着になるそんな年頃らしい彼女たちを
ぼんやり眺めてまた目を閉じる。

小さなシャッター音に気付き、見るとオートで集団ジャンプを
撮影しているようだ。
「ダメだぁ~もいっ回ね~、いくよ~」
短いおさげの子がカメラをセットし砂浜へ走る。
カシャッ!とシャッターが切れ四人がジャンプした。
彼女が確認にきたが首をかしげた。

何も考えず立ち上がると声を掛けた。
「シャッター押しましょうか?」
(なんで敬語なんだ)と思いながら彼女の前に立つと、
「あ、うん!お願いします」
と人懐っこい笑顔でカメラを差し出した。

砂浜に降りて合図を決めカメラを構えシャッターを押す。
「やったぁ!撮れた、浮いてる」
皆で確認し喜ぶ顔に、
「集合写真、もう少し撮りますか?」
と聞きお揃いのモデルポーズや変なポーズ、
十字に寝転んだ姿を上からなど数枚撮影した。
面白~い、変顔だぁと笑い転げる笑顔に気持ちも和みベンチに戻る。

暫くしてウトウトしていると突然顔に冷たいものがあたり目を開けると
あの子がジュースを押し付けていた。
「みんなとさっきのお礼です」
と言って海の家を振り向き、そちらを見ると三人が手を振った。
「ありがとう。お小遣い足りる?」
「うん、歩きだしご飯食べたから」
「そうか。じゃあ…」
と立ち上がり彼女と海の家に戻って四人にデザートをおごった。
この年頃の無邪気で妙なハイテンションは面白く、
少し話しただけで気が休まる。

先に帰る準備をしてると彼女が駆け寄ってきた。
「おじさま、また来る?」
「日曜は暇だけど…」
「交換しよ?」
とスマホを振る。
「メアドしかないよ」
と言ってアドレスを教えた。

夜になると里奈からメールが届いた。
きちんとしたお礼の後にはみんなの様子など絵文字が混じる
永く縁のなかった賑やかな画面に顔がほころんでしまった。

数回メールをやり取りし来週の約束をして一日が終わった。

心なしかその週は仕事もはかどり、気持ち良く過ごした。

里奈のメールは、平日は簡単な日常の報告程度で
よく聞く依存タイプではないという。

土曜日も朝から晴れて暑かった。スーパーで里奈を車に乗せた。
 
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2015/09/01 15:43:28(qrr1AvLI)
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