学校からの帰り道、吉富登志子が後ろから声をかけてきた。
『吉本くん、明日もフミフミ…していい？』
吉富登志子の透き通るような視線がたまらなく突き刺さった。
『あっ、吉富さん。んっ？フミフミ…って！？』
『給食時間…机の下で吉本くんの足…踏み踏みしたの…』
『あっっ、うん。あれ…いいね。僕もドキドキ…しちゃった』
『うん、私も…吉本くんも私の足…いっぱいフミフミしてね。』
『うんっ、僕も吉富さん以外の足を踏まないようにしなくちゃいけないねっ』
『私と吉本くん…二人だけのヒ・ミ・ツ…だねっ』

次の日から給食時間が待ち遠しくてたまらなくなった。
足を踏む強さや回数にも変化を与えた。
どうやら、吉富登志子は強く足を踏まれるとうつむいて、何かを我慢しているようだった。
だが、新学期が始まると席替えで足の踏み合いプレイはできなくなった。
そんなある日、学校の帰り道、吉富登志子が再び声をかけてきた。
『吉本くん、一緒に…』
『あっ、吉富さん、どうしたの？一緒に…？』
『うん、私と一緒に帰らない？』
吉富登志子の家は知っていた。
『えっ！？うん、いいよ』
一瞬、周りを見渡したが誰もいなくてホッとした。
『ねぇ、吉本くん…今ね、私の家…誰もいないから、ちょっと寄ってかない？』
『えっ！？ほんと！？いいの？』
『うん、いいよ。吉本くんに見せたいものと…見たいものが…あるの』
吉富登志子は顔を紅潮させながらそう言うと足を早めた。
歩きながら吉富登志子の手の甲が触れ合うたびに下半身が反応してきた。
それにしても、見せたいものと…見たいもの…って一体なんだろう。

『吉本…く…ん…？』
あれから30年近くが経ったある日、実家の近くのスーパーの駐車場で声をかけられた。
『えっ！？もしかして…吉富さん？』
『そうよ！やっぱり吉本くんだったんだ！声をかけてみてよかったわ！』
あの日…吉富登志子が言っていた、見せたいもの…見たいもの…
結局、あの日…吉富登志子の家に着くと彼女の父親が帰っていて、それっきりになっていたのだ。
私としては、甘いようなホロ苦いような思い出として、頭の片隅にしまっていた。
『吉富さん、歩き？』
『うん、歩いて来たの…』
『だったら、僕の車で送ってこっか？』
『ありがとう！でも…』
『あっ、旦那さんに叱られちゃうか？』
『それは…お互い様よ。吉本くんにも奥さんいるだろうし…』
『そうだね、でも久しぶりの再会…嬉しいじゃん』
私は彼女に手招きをして軽自動車の助手席に座らせた。
『吉富さんに…また一目惚れしちゃいそうだな』
『えっ！？また…って…』
『うん、また…だよ。小学生の頃の吉富さんもたまらなく好きだった。』
『私もよ…』
『えっ！？吉富さんも？僕のことを…？』
『うん、私ね…給食時間のフミフミ…凄く興奮してたのよ』
『僕もだよ』
『ねぇ…吉本くん…』
『ん？』
『あの頃…私でオナしてくれてた？』
『うっわっ！いきなりビックリ質問じゃん！事故るじゃん！』
『私は…してたのよ』

『私…子供の頃からドＭなの。だから…吉本くんに机の下でギュッと強く足を踏まれるとたまらなくドキドキして、家で股を擦り付けていたの…』
『そうなんだ、僕も毎日…吉富登志子で射精してた…』
『射精する時、私を呼び捨てにしてくれてたのね』
『うん、そう言えば、吉富さんが言ってた…見せたいもの…見たいもの…って？』

『ふふっ…覚えててくれたのね』
吉富登志子は少し照れたように微笑みながら私の股間に手を乗せた。
『私、あの頃から凄く性に興味があって…吉本くんのペニス見たかったし…
私のも見て欲しかったの…それに…』
『それに…？』
『うん、それに…私、当時からドＭだったみたいで吉本くんに強く足を踏まれたら下着が汚れるほど興奮してたの…』
『当時から…って…今でも…そうなの？』
『うん…だから…家では主人の奴隷妻なの…』
『そっ…そっかぁ…』
『吉本くんごめんね…ひいちゃったよね…』
『ううん、そんなことないよ…逆に興奮してるよ、吉富さんが変態奥さんになってくれてて…』