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夕陽が射し込む放課後の保健室。 整然と並べられた白いベッド。 吐息まで聞こえそうなほどに静まりかえる室内。 白衣を纏う綺麗な保健の先生と2人きり。 そこは淫靡な欲望と美醜の香り漂う背徳の異世界なのかもしれない...
2018/09/13 22:51:16(9XunQWGd)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
室内にヌチャヌチャと淫らな音が響く。 教頭は深く大きなストロークでリツコの穴を突く。 2人とも絶頂までまもなくだった。 『ああっ、、、、、出すぞ!』 「ぁぁん、、あぁ、、ぃっくぅ、、」 教頭は絶頂に達したところでペニスを引き抜き、リツコの腹上にたっぷりと射精した。リツコもまた彼と同時に絶頂を迎えたようでビクビクと体を震わせている。教頭の精のしぶきは彼女の胸や顔にまで飛び散った。 教頭はフゥと息をついてから、ペニスの先に付いた残り汁を白いシーツに擦り付けた。交尾後の余韻に浸ることなく、彼はすぐにブリーフを拾い穿き直す。 『今日も良かったですよ、リツコ先生。ほら、生徒に見られる前に早く着替えを済ませなさい。それじゃあ、明日もよろしく頼みますよ』 リツコに話しかけながら身なりを整えた教頭が何事もなかったかのような顔で保健室を出て行った。 リツコはベッドの枕元にあったタオルを手に取り、自分の体に付いた教頭の濃い精液を拭った。頬に点々と付いたしぶきを指先で拭い、リツコは俯いたまま下着を付け直し、ブラウスのボタンを留め、スカートを穿き直した。ベッドから立ち上がった彼女は白衣の前を両手でキツく締め保健室を出て行った。 一部始終を覗き見てしまったリョウタはひとりベッドに戻り冷静になった。隠れて覗いていたことがバレてはいないか、2人の不貞な関係を誰かに言うべきか、自分の目の前で起こった出来事を思い返し整理しようとすればするほどに興奮と不安と混乱が彼を悩ませる。彼は布団を頭まで被りベッドにうつ伏せになった。
18/09/13 23:36
(9XunQWGd)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
しばらくして保健室の扉が開いた。 足音からするとリツコが戻って来たようだ。その足音はリョウタの居るベッドの方に向かってくる。彼はとっさに寝たふりをする。カーテンの外で足音が止まり、少し間があってからカーテンが開く音がした。 「リョウタ君? 具合はどう?」 寝たふりをするリョウタはリツコの言葉に反応せずにいた。彼がベッドの中でリツコの口調を分析するに、さっきまで覗き見ていたことはバレていないように感じた。ひとつ不安が晴れた彼はホッとしていた。 「まだ寝てるのかな? 制服と鞄、ここに置いておくわね」 リツコはベッドの脇にそれを静かに置いた。彼女はわざわざ部室まで行き、リョウタの制服と鞄を取ってきてくれたようだ。あんなことがあった後にもかかわらず、なんとも献身的なのだろうか。リツコは再びカーテンを閉め直し、教頭との行為で乱れてしまった隣のベッドを整えている。 リョウタはリツコが離れていったのを見計らい、静かにベッドから起き上がって制服に着替えた。 『、先生、、、』 リョウタの突然の呼びかけに一瞬驚いた顔をしたリツコだったが、すぐにいつもの柔和な表情に戻った。 「リョウタ君、、どう?具合は」 『は、はい、、もう、大丈夫です』 「そう、良かったわね。今はもう夕方よ」 時計を見るとちょうど17時半。 夕陽が保健室に射し込み、壁やカーテンをオレンジ色に染めている。 「部活はもう終わっちゃったみたいだけど、家には帰れそう? 先生が家までついてってあげよっか?」 『い、いえっ、大丈夫です、ひとりで帰れますから』 「そう、、それじゃあ気をつけてね。検査着、そこに置いてっていいわよ」 『あ、洗って返します、ありがとうございました、、それじゃ、さよなら』 「ええ、さよなら」 リョウタはリツコの顔をさえまともに見れないまま保健室を後にした。
18/09/14 19:25
(TWZEJ8ZP)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
翌日の夕方。 部活を終えたリョウタは借りた検査着を返すため保健室に向かった。保健室は校舎の端にある。暗がりの廊下にもう人影はない。 『やば、ちょっと遅くなっちゃったな、、リツコ先生、まだ居るかな』 リョウタが保健室へと続く階段を上がり踊り場にさしかかったとき、ちょうど階段の上から教頭が降りてきた。教頭の広い額には少し汗が滲んでいるように見えた。リョウタは昨日のことを思い出し、緊張し体が硬くなった。 『君、もう放課後だっていうのにこんなところで何をしてるんだね?』 『き、昨日借りた検査着を返そうと思って、、』 『昨日?、、、ふん、まぁいい、用が済んだらさっさと帰りなさい、いいね』 何かを考えるような間を挟んでから、教頭はリョウタを冷たくたしなめる。リョウタは小声で『はい』とだけ答えて階段を上った。 リョウタは保健室の扉をノックした。 中から返事はなく、磨りガラスから見えるはずの明かりも点いていない。しかし扉の鍵は開いていた。 リョウタはそっとドアノブを握り恐る恐る扉を開けてみた。 『失礼、します、、』 一見リツコの姿が見当たらなかったが少し奥まで入ると白衣姿のリツコがベッドを整えていた。リツコはリョウタに気付いていないようだ。彼女が着ている白衣はよれてシワができている。 『あの、、リツコ先生、、?』 リョウタの呼びかけでリツコはようやく気が付いた。 「リョウタ君、、ごめんね気づかなくて、、今日は、どうしたの?」 『昨日借りたコレ、返しにきました』 「そうだったわね、わざわざありがとう。リョウタ君は真面目ね」 リョウタから検査着を受け取ったリツコはそれを戸棚にしまうと、事務机に座り書類の整理を始めた。 『あ、あの、、先生、、』 「うん、なぁに?」 書類に目を通しながら返事をするリツコ。 唾を一飲みしてからリョウタが続けた。 『さっき、教頭先生とすれ違いました。そこの階段で』 「、、そう」 リツコはそれ以上口を開かず書類の整理を続けている。 『、、僕、、見ちゃったんです、、、昨日、教頭先生とシテるとこ、、』 リツコの書類を捲る手の動きが止まった。2人の間に沈黙が流れる。 『ご、ごめんなさい、、いけないと思ったんです、、けど、、気になっちゃって、、』 リツコの手が再び動き出した。 無言のまま机の上で書類をトントンと整理してから、椅子をくるりと回しリョウタの方を向いた。 「、、全部見られちゃってたのね、、、ごめんなさい、驚いたでしょ、、」 謝るリツコの表情は憂いでいた。
18/09/14 19:27
(TWZEJ8ZP)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
リョウタがその場に立ちすくんでいると、リツコは静かな声で語り始めた。 「教頭先生はね、私が高3のときの担任だったの。進路相談で私が看護学校に行きたいって言ったときも親身に相談に乗ってくれて、とてもいい先生だったわ。放課後、誰もいなくなった保健室でよく2人きりで勉強したりもしたわね。ほら、放課後の保健室って静かでしよ? 勉強するにはいい場所だったの。彼、体育の先生なのに専門外の普通科目まで熱心に予習してきてくれて、すごく一生懸命だった。それから、、」 『それから、、?』 リツコはゆっくりと椅子から立ち上がり、昨日、教頭と絡み合っていたベッドの端にそっと腰掛けた。 「それからすぐ、私達は教師と生徒の関係を越えたわ。そのとき彼はもう結婚していたけど、お互い惹かれ合ってたし自然なことだったの。どうしようもなかったのよ。私にとって彼がはじめての人だった。勉強が終わるといつもこのベッドで愛し合ったわ。誰にも見つからないように鍵をかけて灯りも消して、、そうね、、ちょうど今みたいに夕陽が射し込んで綺麗だった、、」 リツコが憂うような目で窓の外を見た。 「私が看護学校に合格したとき、彼はとても喜んでくれたわ。まるで自分のことみたいに。合格した後も私達は保健室で会い続けてた。卒業式の日、最後の別れ際彼に言われたの、“また会おう”って。でもそれっきり。その後、彼とは一度も会うことはなかったし、彼からも連絡はなかったわ」 リツコは少し俯いた。 『なのに、またここで、、』 「ええ、、驚いたわ。母校への転任が決まったと思ったら、まさか教頭が彼なんですもの。後で知ったんだけど、私をこの学校に転任させたのは彼らしいの。彼、はじめからこうするつもりだったのかもしれない、、」 『だから、また会おうって、、』 「うん、、赴任前の挨拶で学校に来たとき、彼に会ってあの頃の記憶が一気に蘇ってきたわ。運命ってわけじゃないけど、、私は彼から離れられないんだって、そう確信したの、、」 リツコは淡々と語りながらも諦めにも似た表情を浮かべている。 「今はお互い結婚もしてるし、もうこんなこと続けてちゃいけないのは分かってる、、だけど、彼にはすごくお世話になったし本気で愛し合った関係だったから、、どうしても拒むことはできなくて、、」 ベッドに腰掛けたまま俯くリツコの目から涙が零れた。 「、、ごめんなさい、私ったら、生徒相手にこんなつまらない話しちゃって、、」 彼女の白衣に点々と涙が滲む。女性の涙に慣れていないリョウタはどうしたらいいのか分からず、ポケットからしわくちゃになったハンカチを差し出した。 『コレ、、使ってください、、』 リツコがそっと手を伸ばす。その手はハンカチ通り過ぎリョウタの手首を握った。力無く握るリツコの細い指の感触が伝わってくる。 「お願い、、もう少しそばにいて、、」
18/09/14 19:28
(TWZEJ8ZP)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
リツコの左隣に緊張した面持ちで腰掛けるリョウタ。 相変わらずリツコは静かに泣き続けている。白衣の滲みが少しずつ広がっていく。 リョウタはドラマで見たワンシーンを思い出していた。主役の男が優しく女性の肩を抱き寄せる光景が浮かぶ。 リョウタは戸惑いながらも右手をリツコの肩に回し、優しく抱いた。 リョウタの肩でリツコはさらに泣いた。 なんとか落ち着きを取り戻したリツコにリョウタが言った。 『あの、、僕にできることなら、、先生の力になりたいです、、』 「リョウタ君、、、」 リツコが顔を上げリョウタの目を見つめる。リョウタもまたリツコの潤んだ目を見つめ、頬に残る涙の跡を優しく拭った。 どちらからということもなく、2人はお互いに顔を近づけ淡いキスをした。リョウタにとっての初めてのキスは少しほろほろ苦かった。 「今だけ、少しの間でいいから、アノ人のことを忘れさせて、、」 リョウタが無言で頷いた。
18/09/14 19:29
(TWZEJ8ZP)
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