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事の始まりは、妻○美が職場の同僚に盗撮された全裸画像がインターネットに流出したことだった。
妻が私の知らない所で他の男達から身体をもてあそばれていた。 それを知った私は衝撃を受けたが、そのことは、それから起こる出来事のほんの入口に過ぎなかった。 のちに私は、清楚で真面目だと思っていた○美の真実の姿を知ることになる... 妻の○美とは同期入社で、新入社員研修で知り合い、その後、別々の支店に配属になったが、しばらくの間の交際を経て結婚した。 ○美は、中学校から私立のお嬢様学校に通い、頭脳は明晰で高学歴。 清楚で真面目だったが、どこかポーっとした天然タイプだ。 人を信用しやすく、お人好しで、酒が弱いくせに勧められると断れず、何度か酔いつぶれて同僚に送って来られるような無防備なところがあった。 結婚以前から気にはかかっていたが、ある騒動があって、やはり○美が職場の同僚から標的にされていたことが発覚した。 入社4年目のある日、「職場で○美がセクハラまがいの行為を受けた」ということで連絡があり、会社側から、「職場環境を改善する」といった方向で話は終わった。 会社からの説明では、 「○美の支店に勤務する男性社員の間で、○美を性的に中傷する内容のメールのやりとりがされていた。」 「聞き取り調査の結果、酒の席などで元妻に触れるなどのセクハラ行為が何度かあったことが発覚した。」 「関わった社員については配置転換する。」 といった説明だった。 会社からの説明では、よくある職場のセクハラ行為だという程度のもので、当時深刻には感じていなかった。 ○美も、「それほどたいしたことはないの。わたし、あんまりセクハラとかに敏感じゃないし。」といった感じで、深刻さは感じられない。 ○美もまだ一人前とは言えない程度のキャリアであり、職場に波風を立てるのを嫌って、騒動を早く収束させることを願った。 そんな状況で、騒動はなかったことのように終わった。 しかし、騒動から約半年後、○美が受けていた行為が、○美も知らないところで、犯罪レベルのものになっていたことが発覚する出来事があった。 あるとき、同期入社で仲の良かったKからメールが届いた。 Kとは新人研修の同じ班で、○美とも共通の知り合いだ。 Kは感心するほどのAVマニアで、近頃はファイル共有ソフトで動画や画像収集するのが趣味のようだった。 普段は常にふざけた感じのメールを送ってくるKにしては、なにか、もったいぶった感じのメールだった。 K 「ちょっと変なものネットで落としたんだけど、見てもらえる?」 私 「なんだ?またマニアックな趣味の動画だろ?もういいってwww」 K 「いや、画像1枚だけど、っていうか1枚でもないんだけど、見てみてほしいのは1枚。」 私 「?なんだ?エロ画像じゃないのか?」 K 「まあ、そうなんだけど...送ってみるから確認してみてよ。怒らないでな。」 私 「なんだ?いいから見せてみ。」 Kから届いたメールには画像1枚が添付されていて、画像を見た瞬間凍りついた。 画像は、身障者用のトイレ内だろうか、そこで全裸の状態で便器に座らされ全裸で補助用の手すりに足をかけて開脚させられ、首を斜めにうなだれた女のものだった。 この画像の女は○美だと分かった。 顔は斜めにうなだれていて、顔だけ見れば、似てはいるものの、ハッキリと○美とは言えない。 しかし、右太もものつけ根にあるホクロ、盲腸の手術あと、耳の形、見るほどに体の特徴が○美のもので、○美に間違いないものだった。 私は混乱した。 ○美がこれまで泥酔して意識もうろうになった状態で帰宅したことが何度かある。 画像のシュチュエーションは十分にありえることだ。 しかし、親しいからとはいえ、Kに対してそれを認めるわけにもいかない。 私は必死に動揺を隠しながら、Kに平静を装ってメールを送った。 私 「バカちんだろ?笑、○美はこんなに陰毛がカールしてないわ。ヒマ人めwww」 K 「そっか、マジで○美ちゃんかと思ってドキドキしてたよ。だって、この画像、○美って名前のzipに入ってたから。妄想全開になったわww」 とりあえずKに対してはこんな感じでごまかしてやりとりを終えたが、Kのメールに気になる部分があった。 Kは画像が1枚ではないようなことを言っていた。 しかし、これ以上詮索すれば、Kに疑念をいだかれる。 その場はこらえてKとのやりとりを終え、自力で「○美」という名前が付けられたzipファイルを探すことにした。 ファイル共有ソフトで探すこと2週間あまり、「C _○美」という名前のzipファイルを発見、ダウンロードした。 同期入社の友人Kからの情報で知ることになった妻○美の全裸画像。 Kに対しては○美の画像であることは否定した。 しかし、夫の私だけが知りえる○美の身体の特徴がしっかりとそこに写っている。 ○美はけっして美人でもなく、胸が大きいわけでもない、しかし、160cmのやや長身で、腰回りや尻がムッチリとして、なぜかいやらしい身体つきをしている。 Kから得た情報から、おそらくKがファイル共有ソフトで画像を見つけたこと、ファイル名に「○美」という名前がついていることが手掛かりだった。 私は密かに自宅のパソコンにファイル共有ソフト3種類をインストールし、「○美」のキーワードで画像を探し始めた。 当初なかなかヒットするものはなく、あきらめかけた2週間目、「C_○美」という名前のzipファイルがヒットした。 このファイルはまだ拡散度合いが低いらしく、ダウンロードされるまでに何度もリンクが切断したが、なんとかこのzipファイルをダウンロードすることに成功した。 「C_○美」のzipファイルを解凍すると、フォルダ内には50枚ほどの画像、さらに「○美」という名前のzipファイルが入っていた。 フォルダを開いて目に飛び込んできたのは、ソファーに寝かされ、両足を拡げられた全裸の女の画像だった。 顔には目が隠れる程度に青色の柄のタオルがかけられている。 拡げられた足には、左右の膝のあたりに男の手が写っている。 他の画像には、大陰唇を押し広げたり、クリトリスをむいて撮った局部画像もある。 さらに、女は口元にペニスを押し付けられたりしたあと、とうとう陰部にペニスを挿入されてしまっている。 他にも画像はあるのだが、私はしばらく放心状態になってしまった。 ソファーに全裸で寝かされ、顔にタオルをかけられている女。 ○美だ。 顔にタオルをかけられているが、この全裸の女は○美以外の何者でもない。 女が顔にかけられている青い柄のタオル。 これは私のバスタオルだ。 さらに女が横たわっているソファーは、今まさに私が腰掛けているソファーだった。 画像の状況から、○美の身体をもてあそんでいる者が撮影したものもあれば、男が○美に両腕をかけている状況のものもある。 この画像が撮られた当時、○美は自宅で複数の者から身体をもてあそばれたのだ。 私は雷に打たれたようなショックを受けながらも、ひとつのことに気づいた。 Kから送ってもらったものと同じ画像がない。 その理由はすぐにわかった。 私が開いた「C_○美」のフォルダの中に入っている別の「○美」という名前のzipファイル。 これだった。 「○美」という名のzipファイルをを解凍するとフォルダ内にはさらに50枚ほどの画像があった。 この中にKに送ってもらった画像が含まれていた。 50枚ほどの画像の中で、唯一顔がわかる状態で写っていたものがKが送ってくれたものと同じものだった。 画像を順に見ていくと、最初の画像は車の中らしき場所で撮られたものだった。 フラッシュを使っていないからだろうか。画像は暗くて手ブレしている。 しかし、よく見ると写っているのは白いブラウスが、ややハダけていて、大きく開いた胸元で、さらに浮いたブラジャーの隙間から乳首がのぞいている。 そんな画像が3枚ほどあり、次からは白い半袖ブラウスにスーツのズボンを履いた女が便器に座り、上を向いて大きく口を開けている姿に変わった。 女の全身が写る程度の引きで撮影されていることか、トイレは広く、女の左右に設置されている手すりから判断して、場所はどこかの身障者用トイレだろう。 トイレは比較的新しい感じではあるが、女の右側の壁には、青色のスプレーでアルファベットの落書きがある。 あまり室内のトイレで、スプレーの落書きは見たことがない。 トイレは屋外に設置されたものかもしれない。 女の顔の目の部分には、Tシャツだろうか?白い布がかけられていて、私をはじめ、親しい人間でなければ、この女が○美であるということは判断がつかない。 ここから順に画像を見ていくと、画像の内容から撮影者の心理が伝わってくる内容になっていた。 最初はブラウスの胸元をつまみ、なんとかブラジャーを撮ったようなビクビクしたものだ。 しかし、次第に行為はエスカレートしていく。 画像は、ブラウスのボタンが外され、ブラジャーがずらされ、乳首があらわになったもの、乳首を指でもてあそぶものと続く。 ○美は完全に意識がないのだろう。 ある程度の刺激にもまったく反応がなかったに違いない。 このあたりから行為が大胆になっていく。 次の画像からは、上半身は裸にされてしまった。 意識の無い○美の手に勃起したペニスを握り込ませて撮ったものもある。 当然画像はさらにエスカレートする。 ○美はズボンをおろされた。 淡い黄色のパンティ1枚の姿にされてしまう。 パンティを横にずらし、陰部のアップを撮ったあとはついに全裸にされてしまった。 全裸にされてからは、あらゆる方向から撮られていた。 そして、Kから送られてきたものと同じ画像である。 この画像だけ顔が写ってしまった理由がわかった。 ○美を全裸にしたあと、身障者トイレの補助手すりに両足をかけて開脚させる際、○美の首が横にうなだれたのだろう。 それまで目のところにかけられていた白いTシャツのようなものが落ちてしまったようだ。 撮影した者のは興奮状態で、うっかり顔を隠さず撮ってしまったのかもしれない。 このあとは局部のアップの画像が続く。 ○美の陰部に突き立てられた勃起したペニス。 次にはペニスを差し込まれてしまった。 ○美の大陰唇には白いクリーム状のものが着いている。 ハンドクリームかなにかを潤滑剤として使ったのだろう。 最後は○美の腹の上に射精したペニス。 続いて精液の着いたペニスの先端が○美の口に押し付けられたアップの画像。 さらに精液を○美の唇に塗りつけた画像で終わっていた。 実に変態的で大胆な行為がジワジワとエスカレートする様子が画像に表れていた。 ○美は普段から酒を飲まない時でさえ、疲れて寝込んでしまうと何をやっても起きなくなる。 酒も弱く、泥酔して寝込んでしまえば画像のような行為をすることも容易であることは想像できた。 実際に○美が仕事から帰宅し、疲れて寝込んでしまったときに服を脱がし、下着を替え、パジャマに着替えさせたことが何度もあった。 ただでさえ人なつっこい性格で、他人を簡単に信用してしまう性格もあり、そのうち危険な目にあうのではないかと心配はしていた。 普段からムッチリとした下半身でパンツスーツのときは、いつもクッキリとパンティラインが表れ、後ろを歩く男たちの視線は○美の尻に釘付けだった。 胸元も緩い。 当然私も交際前に○美の乳首などを何度も見る機会があった。 思春期を女子校で過ごしたからだろうか。 男の視線から自分を守るという意識が無いのだ。 当然今でも職場ではこういった視線に晒されているのは間違いない。 しかし心配していたことは私の知らないところで進行し、予想の範囲を超えたことが起こっていたのだ。 普段のセックスでの○美は、なにかにつけて恥ずかしがる。 私に尽くしてくれようと精一杯なのか、結婚後2年ぐらい経った頃、○美が恥ずかしそうに「おちんちんにキスしたらびっくりする?」 「ペロペロしたら気持ちいい?」と言いながらフェラチオを始めた。 冗談で、「○美がこんなことするなんてショックだよ。」と言ったら耳を真っ赤にして恥ずかしがったのを覚えている。 中学校から私立の女子校に通い、性に対して全くけがれのない状態で育った○美だ。 その○美が男たちに標的にされ、意識がないのをいいことにもてあそばれて汚されていた。 なぜだかわからないが怒りよりも先に湧き上がる感情があった。 私は激しく興奮していた。 嫉妬と激しい性的な興奮が入り混じった感情。 私は○美の画像を見ながら何度も自慰行為をした。 そして、いくらか性的興奮がおさまったとき、○美の画像を見つめながら考えた。 ○美の画像には、これまでに説明したものの他にもいろいろなものがある、冷静に画像を確認すると、実に様々なことに気がつく。 私は○美が職場の同僚たちに標的にされ、けがされていたことを知った。 これから自分が何をどうするのか。 いくつかの選択肢はある。 しかし、直情的に動くのではなく、じっくりと今後の行動について考えることにした。 まずは入手した○美の画像から得られる情報を整理することだ。 この日からしばらく、私は画像の様々なことを調査することにした。 <分析> ファイル共有ソフトでダウンロードした○美の画像は102枚。 幸い顔が写っているものは、1枚だけ。 身障者用トイレで全裸にされ、開脚させられて撮られたものだ。 やや顔がうなだれているせいで、個人が特定されるかはかなり微妙な画像だが、本人や身内が否定すれば、それで済ますこともできそうだ。 まず、入手した画像を○美に見せることで何が起こるかを想定した。 画像のほとんどが○美であることの特徴を写していて、○美本人が見ても、もてあそばれている女が自分であることがわかるに違いない。 普段の○美の様子を見ても、特に何かに悩んでいる節もなく、○美本人は画像のような行為を受けたことについて記憶していないようだ。 何も考えず画像を○美に見せるのは、単に精神的なショックを与えるだけに違いない。 一応○美は現在の職場で活躍し、希望する企画部への転属も見えてきたところだ。 自分のキャリアアップのことを第一に考えていること、もともと人に迷惑がかかることを極度に嫌う性格からも、事を大きくする方向は嫌がるはずだ。 結果、精神的なショックを受けただけで泣き寝入りになるだろう。 「○美のためを思えば」という考えはある、しかし、それだけであると言えばそれはまったくの嘘だ。 画像を入手して数日間。 私の中で「お嬢様としてけがれなく育ち、清楚に生きてきた○美が男たちのオモチャにされ、もてあそばれている」 ということに、無性に性的な興奮を覚えているのだ。 それなら、入手した画像を最大限に使って秘密裏に何かをやってやろうと思った。 この判断がのちに様々な衝撃的事実を知る入口となる。 私は入手した○美の流出画像について詳しく調べた。 102枚の画像は大きく区別すると6種類ぐらいに分かれる。 まずは○美が私の留守中に自宅で複数の男たちからもてあそばれて盗撮されたもの。 友人Kが○美ではないかと疑った、身障者用トイレで全裸にされてヤラれていた画像。 別でzipファイルになっていたものだ。 次に、やや暗い部屋でベッドらしきものの上に全裸にされて撮られている画像。 ピンク色の背景で○美の開脚した陰部、胸、尻が撮られたもの。 居酒屋かカラオケボックスのような場所で、下着をずらされ、胸や陰部を撮ったもの。 その他は職場だろうか、胸元から乳首を狙ったものや、ムチムチの尻に浮かぶパンティラインを盗撮したようなものだ。 それぞれの画像のExif情報を見ると、やはりカメラが6種類に分かれているのが分かった。 撮影日も職場で撮られたであろう盗撮画像以外は大体5種類の日付になっている。 だが、背景がピンク色の3枚のもの以外、撮影日時はトンチンカンな日付けだった。 ピンク色の背景に○美の陰部や胸が写っている画像。 日付けは1年半ほど前だ。 どうも携帯電話で撮られたものらしい。 この3枚の画像になにか違和感を感じたが、とりあえず、撮られた時期が特定できているものについて考えることにした。 まずは自宅で○美が全裸にされて複数の男たちにもてあそばれている画像だ。 この画像が撮られた時期についてはある程度絞ることができる。 私の不在が確定的で、突然私が帰宅する可能性がなく、安心して○美をもてあそべるタイミング。 私が1カ月、長期出張していた昨年の秋に違いない。 ○美の同僚なら私が出張で不在だということを知ることは容易だ。 いや、むしろ無防備な○美のことだ。 周囲に私の長期不在を話していただろう。 ○美の職場では、会議の延長で酒を飲む機会が多い。 半分仕事も兼ねているから、出席を拒めないケースが多いのだ。 まあ、人なつっこい○美のことなので、誘いは断らないだろうが。 そこで泥酔させられて、自宅に送る名目で連れ帰られ、そこでいいようにもてあそばれた挙句に盗撮されたのだろう。 しかし、男たちが一体誰なのか、半年前に配置を変えられた者のうちの誰かの可能性はあるが、はっきりとは特定できない。 次に、友人Kが私に情報をくれた、身障者用トイレで○美が全裸にされている画像だ。 私の中で、この画像が撮られた日について、なにか、つながりそうな記憶がある。 ○美が携帯電話を失くしたときだ。 後日、携帯電話は拾われていて、手元にもどってきた。 当時は特に気にもしなかったが、携帯電話を受け取りに行った○美が、「公園で小学生が拾ってくれたんだって。なんでそんなとこにあったんだろ?」というようなことを言っていた。 「公園」 公園のトイレか? 携帯電話は、○美が公園かなにかのトイレに連れ込まれたときに落ちたのではないだろうか。 これまで○美が泥酔して同僚に送ってきてもらったのは、私が知る限り4回だ。 このうちのどれかに泥酔した○美を全裸にしてもてあそぶチャンスがあったはずだ。 携帯電話を失くしたときはちょうど1年ぐらい前の夏のことだ。 そのとき○美が泥酔して帰宅したのは深夜1時ごろ。 私はすっかり自宅で寝込んでしまい、○美と一緒にタクシーに乗ってきた男がチャイムを鳴らした男で目を覚ました。 この男は○美の職場の先輩だ。 寝ぼけながらタクシーのところに行くと、泥酔して寝込み、まったく動かない○美がいた。 私は○美の先輩に 「すみません。とんでもない迷惑をかけてしまいました。タクシー代をお支払いします。」と慌てて謝った。 すると先輩は、「いや、通り道なので大丈夫です。」とだけ答え、再びタクシーに乗り込み、すぐにその場から立ち去ってしまった。 このあと私が○美を背負い、室内に運び込むと、○美が嘔吐を始めた。 しばらく介抱すると嘔吐はおさまり、○美は再び寝込んでしまった。 幸いこの日は金曜日で、翌日は休み。 なんとか○美を着替えさせ、ベッドに寝かせたのだった。 このときだ。 そして、○美を身障者用トイレで全裸にして画像を撮ったのは、あの○美の先輩だ。 さらにこのことをはっきりさせ、相手の素性を知るには○美から情報を得る必要がある。 私は、○美の画像の存在を隠しながら、○美から情報を探ることにした。 私は携帯電話の話を持ち出し、○美が携帯電話を失くし、その後手元にもどってきたときの話へと徐々にすり替えることにした。 ある日の夜、家で○美と遅めの食事をとったあと、話を切り出した。 私 「そろそろ携帯買い替えたいな。」 ○美 「まだ2年ぐらいでしょ?」 私 「○美はいつ機種変更したっけ?」 ○美 「私のはまだ2年経ってないから、機種変更はまだダメだね。2年経っても壊れてなかったら使うけどね。」 私 「そっか、真面目だな。男は飽き性だからダメだな。」 私 「○美は物を大事にしてるから、失くしても手元に戻ってくるんだろうね。」 「そういえば、去年○美が携帯を失くしたとき、○美が酔っぱらって帰ってきたじゃん?」 「あの、タクシーで送ってきてくれた人、今も怒ってんじゃない?」 ○美 「あ~。反省してます。Y先輩には、あの後すごく謝ったよ。」 私 「Yさんっていうのか...今でも気まずいの?」 ○美 「ううん、Yさんは去年、私のセクハラの件でS支店に変わっちゃったから。」 「仕事でもすごくお世話になってたから、なんか申し訳ない気がする。」 私 「そうだったのか...そういや会社から説明があったとき、セクハラに関わった人でYって名前あったかも。」 「名前だけ聞いてもピンとこないもんな~。」 ○美 「男の人なんて、女子社員の噂ぐらいするでしょ?面白おかしくメールでエッチな話してたぐらい、そんなに厳しくしてもらわなくてもよかったんだけどな~。」 私 「ま、時代が変わってきてるんだろ。仕方ないな。」 とりあえずこんな内容で会話を終えた。 必要な情報は得た。 あの晩○美をタクシーで送ってきた先輩の名は「Y」だ。 確か○美宛の年賀状にYの名前を見たことがある。 調べてみると、今年の年賀状はないものの、去年まではYからの年賀状が届いていた。 Yの素性はわかった。 結婚して子供が2人いるらしい。 今はS支店に勤務している。 さて、これからどうするか... 今さら○美にトイレで全裸にされていた画像を見せて、Yを警察に突き出すという選択肢はない。 ○美に画像の存在を知らせても、Yや職場でのことを考えて泣き寝入りすることを選択する可能性が高い。 単純にYを問いただして慰謝料を請求するか... いや、ひとつ気になっていることがある。 泥酔した○美を家まで送ってきた夜、途中、トイレで○美を全裸にして画像を撮影したのはYに間違いない。 しかし、画像を流出させたのもYだろうか? ネットに流出した○美の画像には、少なくともトイレでのもの以外に5種類。 複数の男の存在がわかるものもあった。 流出した「C_○美」という名前のzipファイルは、そもそも故意に流出させたものなのか。 私の中では、誰が流出させたのかはあまり問題ではなくなっていた。 問題は、流出した画像は、おそらく複数の違う者が撮影したもので、それをまとめて持っている者がいるということだ。 それぞれが○美を標的にして、まんまと○美の画像を撮影に成功すれば、それを持ち寄って楽しむグループがあるのではないか。 私も○美もそれほど気にかけていなかった以前のセクハラ騒動は、「社内で○美を中傷する内容のメールがやりとりされていた。」というものだ。 その説明通りだったのだろうか? 配置転換など、処分が重すぎるのは気になっていた。 会社側はそれ以上の何かをつかんでいて、あえて穏便に収束させたのではないか。 とにかく○美の画像は、流出したもの以外のものも存在する可能性が高い。 私の中で、○美をもてあそんだ者への怒りがないわけではない。 しかし、それ以上に、「○美がもてあそばれて汚されている姿をもっと見たい」という気持ちが湧き出して止まらなかった。 入手した○美の流出画像を使って、他の画像を入手する。 そのためにYを利用してやろうと決心した。 Yを利用するためには、心理的に優位に立たなければならない。 そのためには、あの夜、Yが○美をトイレに連れ込んで全裸にしてもてあそんだという事実を認めさせなければならない。 すでにかなりの日数が過ぎている。 できることはあまりないが、私はさらに情報を集めることにした。 ○美がYに連れ込まれたトイレ。 どこのトイレなのだろう。 壁に落書きがあったことから、屋外にあるトイレであるような気がしていた。 屋外のトイレであれば公園か何かのトイレだろう。 落書きはされていたが、比較的新しい感じのトイレだ。 ○美がYに送られて来た日、飲み会は○美とYが勤務していた支店の近くで行われている。 そこからタクシーで家まで向かったのであれば、最短コースの途中にある公園のトイレに違いない。 候補の公園は3か所あった。 とりあえず、ちょうど○美の職場と自宅との中間にある大きな公園を当たってみたところ、アッサリと例のトイレが見つかった。 公園は大きいが、通りのすぐ近くに比較的新しい感じのトイレがある。 トイレの中央には身障者用トイレがある。 中を確かめてみると... あった。 壁に青色のスプレーで書いたアルファベットの落書きだ。 このトイレで○美が全裸にされていたのだ。 トイレの場所から考えても、Yが○美をタクシーで送って来た日の行動に無理な部分は無い。 Yを追い詰める決定的な証拠になるとまでは行かないが、こちらの情報を小出しにして疑心暗鬼にさせる材料ぐらいにはなるだろう。 今はこれ以上情報はない。 あとはYとの心理戦だ。 私はYとコンタクトを試みることにした。 まずは社内のメールアカウントを利用した。 誰が監視しているかもわからないので、こちらの社内アカウント以外のメールアドレスを添え、Yからの返信を待った。 内容は 「Yさん、昨年の○月△日の件で確認したいことがあります。とりあえずこのメールアドレスにお返事ください。」 といったものだ。 最初から手の内を明かす訳には行かない。 Yの中で不安が広がるよう、最低限の内容に留めた。 Yからの返信はなかなか無い。 メールを見落としているのか? 恐怖で頭が真っ白になっているのか。 しばらくは結果を急がず、Yからのメールを待つことにした。 翌日の昼ごろ、見知らぬアドレスからのメールが届いた。 内容は 「Yです。どういった用件でしょうか。」 とだけ書いてある。 まあ、心当たりがなければ、そのまま社内アカウントのアドレスから返信をしてくるだろう。 私とのやりとりを自分の管理下ではない場所でしたくないのだ。 やはりYはクロだ。 少し不安を与える必要があった。 「トイレでの件ですよ。」 とだけ返信した。 Yから素早く返信があった。 Y 「まったく何の話をされているのかわからないのですが、電話できますか?」 私 「忘れるような話でもないので、もっとしっかりと対応していただけるかと思ったのですが...電話で短時間で終わらせる話でもありません。お会いして話を聞かせてもらえないでしょうか?お見せして確認しないといけないものもありますので。」 返事が来ない。 頭が真っ白だろう。 1時間ほどして返事があった。 Y 「こちらも何の話なのかわからないので困っています。何か誤解があるようなので話をしたいと思います。明日の19:00ごろはどうでしょうか。」 Yが話に乗ってきた。 私は、通勤途中のとある駅近くにある個室型の居酒屋を指定した。 Yと酒を飲む気はさらさらないが、どうもオープンな場所でできる話でもない。 私の指定した場所をYが了承した。 次の日、Yと直接話をすることにした。 私はYを脅すつもりはなかった。 金銭の要求をするつもりもない。 しかし、○美に関する情報は引き出せるだけ引き出したい。 普段、誰にどのようにもてあそばれていたのか。 それにはまず高圧的に話を始め、十分恐怖を与えてから、一転、安心させてやるといった方法を取れば協力させやすいだろう。 翌日19:00、Yとの約束した居酒屋に向かった。 時間より5分ほど早く着くと、すでにYは店に来ていた。 私 「忙しいのにすみません。早かったですね。」 私がYに冷たい感じで話しかけると、Yは 「い、いや、大丈夫です。」といった感じでおどおどとしていた。 居酒屋の個室の席に座り、どう切り出してやろうかと思っていたところ、Yの方から言葉を発した。 Y 「今回のこと、警察や会社に言うんでしょうか?」 「なんとか話し合いでお願いできないでしょうか?」 私「.....」 拍子抜けだった。 Yはしらばっくれる可能性もあると思っていたが、いきなり泣きつく方向だった。 私は○美の件を表ざたにする気はさらさらない。 とりあえず、そんな心の内を明かさずに、Yから情報を引き出せるだけ引き出すことにした。 私 「今後どうするかはわかりません。Yさんと話をしてから決めようかと思ってます。」 Y 「僕はやってはいけないことをしてしまいました。殺されても仕方ないと思ってます。ただ、家族にだけは迷惑をかけたくないんです。僕は何をすればいいでしょうか...」 私 「Yさんを殺そうとか思ってませんよ、ちゃんと話をしてくれそうなので、まずは話を聞かせてください。それからです。」 Y 「わかりました。何から話せばいいでしょうか。」 ここまでは順調だ。とりあえずYは素直に話をしてくれるらしい。 私が得ていた情報で、Yが○美をもてあそんだのを知っているのは公園のトイレの件だけだったが、まずはYにカマをかけることにした。 私 「Yさん、トイレの件ってことは言ってましたけど、それだけではないですよね。全部話してくれますか?」 Y 「えっ、は、はい」 私 (やはり1度きりの話ではなかったな。) 私 「まずはトイレの件から聞かせてもらいます。どういう経過であんなことをしたんですか?」 ここからYはこと細かにいきさつを話し始めた。 途中、私は衝撃の事実を知る。 <真相> Yが打ち明けた話を簡潔にするとこうだ。 あの日、夕方からの会議の流れで、場所を変え、飲み会となった。 飲み会の途中、Yにある話を持ちかけた者がいた。 Yの先輩で「U」という男だ。 UはYに「○美を飲ませてベロンベロンにしろ、いいことしようぜ。」 と持ちかけたらしい。 以前から○美が酒に弱く、酔っぱらったのに乗じて身体を触られるようなことは頻繁にあったらしい。 Yは、またそんな状況を作り出せと言われたのだと思った。 実際、○美は飲まされて酒に酔うと、同僚から肩を抱かれたりといった程度の状況になったようだ。 その後、○美はとうとう泥酔して意識もうろうとなってしまう。 飲み会は23:00ごろに終わり、帰りの方向が同じという理由で、UがYとともに○美をタクシーで送ると言いだしたらしい。 そして、YとUはフラフラになった○美をタクシーに乗せると、一緒にタクシーに乗ってその場を離れた。 タクシーに○美を乗せる直前、UがYに言った。 「どっか途中でホテル行くぞ。」 このときYは、飲み会の始めにUから言われた 「いいことしようぜ。」という言葉の意味がわかったらしい。 酒に酔って気が大きくなったのと、本能的になっていたYは、Uに反対することなく、Uと行動をともにした。 Uはとある高速道路の高架下にあるラブホテル街に立ち寄るつもりだったらしい。 ところがタクシーが走行する途中、寝込んでいた○美が嘔吐を始めた。 UとYは仕方なく、一旦タクシーを降りなければならなくなった。 タクシーを降りたのが、あの公園の前だった。 フラフラの○美をタクシーから降ろした後は、しばらく公園の入口付近で、嘔吐する○美を介抱したらしい。 Yは、「Uの作戦は失敗した。」と思った。 ところが、しばらく嘔吐を繰り返したあと、再び○美は公園のベンチで眠り込んでしまったそうだ。 そこで、Uの目に入ったのがトイレだ。 UはYに○美を見ておくよう伝えると、トイレの方へ行った。 YはUが用をたしに行ったと思っていたが、目的は違った。 Uは○美の肩を揺さぶり、声をかけて○美の意識を確認した。 Uは○美がすっかり寝込んでしまい、意識が無いのを確認するとYに言った。 「トイレでしようぜ。運ぶぞ。」 Yはさすがに度胸がなかった。 Y 「トイレはマズイですよ。」 U 「大丈夫だよ、身障者用のいいトイレがある。それに○美が目を覚ましたりしたら、オレのせいにしたらいいから。日頃のプレイの延長だよ。オレにまかしとけ。」 私はこのUの発言の内容に違和感を感じたが、続けて当時の状況を聞いた。 その後、Uが○美をおぶってトイレに運ぶと、あとは順番に衣服をはぎ取られ、犯され、画像を撮られたのだった。 衝撃だった。 私はトイレの画像の件はYひとりで犯したものだと思い込んでいた。 Uという男の存在があったのだ。 このあと、YとUは○美に服を着せると、タクシーを拾い、○美を乗せた。 途中、Uは自宅である会社の寮の近くでタクシーを降り、○美をYに送らせたのだ。 Yが○美を送ってきたあの夜。 単純にYが単独で○美を送ってきたものと思い込んでいた。 真相は違った。 にわかには信じがたい内容だ、それに違和感を感じる部分がある。 UがYに言ったとする言葉だ。 私はYに確認した。 私 「実はそのときの画像を持っています。○美にわいせつな行為をしている男が画像を撮った感じのものでしたよ?本当にUがいたんですか?」 Y 「ホントです。Uは横で見てましたから...」 私 「見てた?見てただけですか?信じられないな。」 Y 「ホントですっ。服を脱がしたり、身体を触ったりはしてましたけど、ほとんどは横で見てました。」 私 「?よくわからないな。なんで言い出しっぺがそんなリスクを犯しておいて、その程度なんですか?それに[○美が目を覚ましたりしたら、オレのせいにしたらいいから。]とか[日頃のプレイの延長]って言葉の意味がわからないんですけど?」 Y 「...」 Yは何かを言いづらそうにしていたが、再び話し始めた。 Y 「Uは奥さんが誰かにヤられているのを見るのが目的だったんです。日頃から言ってました。」 私 「?....?....」 Y 「奥さんはUと不倫してます。2年前ぐらいからです。」 私 「!!!!!!!!!そんな...」 Y 「このことを知ってるのは、私とUと他には2人だけです。4人の間だけで秘密にしてました。僕が転勤させられた件は、U以外の2人とUからもらった奥さんの画像をやりとりした社内メールが見つかってしまったんです。」 「画像は奥さんのパンチラだったので、クビにはならずに済んだみたいですが、僕は転勤させられ、他の2人も支店の違う部署に変えられました。」 「Uのことは会社には知られていなくて、僕が言うのは変ですけど、Uだけ無傷なのは納得いきません。」 そんな話はどうでもよかった。 ○美がUと不倫している.... それならばUが言ったとする「○美が目を覚ましたりしたら、オレのせいにしたらいいから。日頃のプレイの延長だ」という言葉の意味もわかる。 私は、ふと、ファイル共有ソフトで入手した○美の画像で、違和感を感じたものがあったのを思い出した。 背景がピンク色で、陰部や胸を撮った3枚だ。 違和感を感じたのは、この3枚だけが、○美が意識が無い状態ではないような撮られ方だったからだ。 私は持参したノートパソコンを起動して、例の3枚の画像をYに見せた。 Y 「あー、これは多分Uが奥さんと付き合い始めたころにハメ撮りした画像ですよ。」 「最初見せられたときびっくりしたから覚えてます。」 「Uは奥さんからいろいろと相談を受けて、優しくしてたみたいです。」 「でも、下心があったみたいで、「もうすぐ○美とヤれそう。」みたいなことを言ってました。」 「そのあと、奥さんとヤるのに成功したとか言ってて、そのうち、「○美をハメ撮りしてる」とか言って画像をくれるようになりました。」 Yはさらに話を続けた。 Y 「もう、隠せないから言いますけど、Uは奥さんにかなりエグいことしてますよ。」 「奥さんの秘密とかも僕たちに話してますし...」 「普通にヤってるレベルじゃないです。奥さん、SMとかされてます。」 「トイレの件の時期は、「○美に他の男にヤられるところを見せろって言ってるけど、なかなかOKしない」とか言ってました。」 「だから奥さんをベロベロにして、トイレの件みたいなことをしたかったんだと思います。」 私は衝撃のあまり言葉が出なかった。 私が知っている○美は、フェラチオでさえ恥ずかしがるような女だ。 私はショックを受けながらもYに尋ねた。 私 「SM...そんな画像があるんですか?あるなら見せてください。」 Y 「すみません。Uからもらった画像がありましたが、今回の件で話が聞きたいと言われたときに怖くなって全部消してしまいました。」 「でも、見る方法はあります。」 私 「その方法は?」 Y 「インターネットの掲示板にあります...顔は隠したりモザイクがかかってますけど、かなりの数が貼ってあります。奥さんは知らないと思いますけど...」 私はYから掲示板の名前を聞き出した。 途中から酒を飲まずにはいられなかったので、かなり飲んでしまった。 酒は強い方だが、そろそろ切り上げる必要があった。 最後にもうひとつYに尋ねた。 私 「私の家でトイレの件と同じようなことをしてますよね。」 Y 「はい...すみません...そのときもUと2人でした...」 私 「わかりました...ちょっと今は頭の中が真っ白で、どうしたらいいかわかりません。ただ、Yさんのことは表ざたにはしないので、また話を聞かせてもらえますか。」 Y 「そうですか...本当にすいません...聞いてもらったら、知ってることはなんでも話します。」 「あの...Uのことは表ざたにするんでしょうか...」 私 「いや、考えます。方法を考えないとYさんのことも表ざたにしないといけません。それでは約束と違いますから。」 今後もYに協力させるため、恩を着せるようなことを言っておいた。 具体的考えなどない。 ショックのあまり酒を飲み過ぎたようだ。 このあと、どうやって帰ったのか覚えていない。 目を覚ますと朝だった。 昨日のことは夢ではない。 私は間抜けだった。 妻を寝取られていたどころではなかった。 Uという男は○美を寝取ったうえに、他の男に寝取らせていたのだ。 嫉妬や怒りの感情も確かにある。 しかし、なにか私の中で○美に対する感情が変わったことがはっきりわかった。 さて、私はこれからどうすればいいのか... まずは○美の画像が貼られているという掲示板を探すことにした。
2017/08/11 01:10:57(YMtVL.we)
12
1か月かけて私が考えたこと。 ひとつは、憎悪の対象になった○美の叔父とその長男をどうしてやるかだった。 正直、すべてぶちまけて、二人を社会的に抹殺してやりたい。 実際、そうしてやろうと思った。 しかし、その行為がもたらすであろう結果を考えた。 私が叔父や叔父の長男の過去の行いを知っている理由に説明がつかない。 そして、何より、どうやっても、○美が幼少の頃から守ろうとしてきた、両親の心の平穏を粉々に打ち砕くという結果につながり、それを避ける方法が思いつかなかった。 私の行動によって引き起こされる事態を考えると、単純に叔父たちに制裁を加えることは、安っぽい正義感から来る独りよがりの行動に過ぎないだろう。 最も納得いかない方法だが、私もまた、○美の過去の秘密を、自分の心の中だけに留めることにした。 もうひとつ考えたことは、これからも○美と夫婦関係を続け、将来をともに生きるのかということだった。 ○美の過去を知って以後、○美との離婚を決めていた私の心は一時期揺れたこともあった。 しかし、私はやはり○美との別れを決意した。 ○美のことを決してけがれた存在だとは思わない。 しかし、○美の真の理解者は私ではないことがわかる。 Uの○美に対して気持ちも、根底には○美に対する誠実な気持ちがあるのもわかった。 もはや、○美が一緒に生きていくべきはUだろう。 ○美の叔父や、叔父の長男に憎悪の念を抱いてはいるが、私のこれまでの行動はどうだっただろうか。 私もまた、○美の叔父や叔父の長男と同等に外道だった。 そして、私は完全にUに敗北した。 5年ほどの結婚生活だった。 やはり○美に別れを告げることにした。 年が変わった1月半ばのある晩、私は○美に別れを切り出した。 私 「○美、ちょっと大事な話があるんだ。座ってくれないか。」 ○美 「なに?仕事の話?」 私 「...いや、おれたちの話...」 ○美 「なに?」 私 「単刀直入に言うよ。離婚しよう。」 ○美 「えっ?!なに?なんて言ったの?」 私 「おれと別れてほしい。」 ○美 「なっ、なんで?!どうしたの?!意味わかんないよ?」 私 「これも単刀直入に言うよ。○美、好きな人がいるね。」「そして、その人との付き合いも、もう短くはない。」 ○美 「!!!」 「なっ、なに?!なんで?!」 私 「いや、いいんだ。Uさんとお付き合いしているね。それも、特別な関係だ。」 ○美 「えっ?! なに?! Uさんは先輩よ?! 付き合いもなにも、仕事が一緒なだけで!!!」 私 「いや、いいんだ、もう分かってしまったことだから...嘘はつかなくていいんだ...」 ○美 「.....」 私 「おれ、かなり詳しいことまで知ってるんだ...○美に嘘はついてほしくない...」 ○美 「...特別な関係って?」 私 「...あまり詳しく言うのは...ある程度は言わないといけないのか...」 ○美 「ごめんなさい...一緒に食事に行ったりはしたの...でも...離婚したくない!! おねがい!! もうUさんとは会わないから!!」 私 「...仕方がないか...」 私は○美に別れ話をするとき、なるべくなら○美の心をかき乱すことはしたくないと思っていた。 だが、結婚した者どうしが離婚するということは、やはりそれなりに理由を突きつけない限りは無理だと悟った。 私は一応、以前、Uが○美を○公園で緊縛調教したときに遠くから撮った画像を3枚ほど用意していた。 画像は、○美が朝礼台のようなものの上で全裸で緊縛されているもの。 全裸で緊縛された○美が、Uにペニスを挿入されているシーンを撮ったもの。 ○美とUが手をつないで、○公園の駐車場を歩いているもの。 この3枚だ。 私は、○美にこの3枚の写真を見せた。 「いやぁぁぁ!!!」 「どうして?!!」 「なんで?!!」 ○美は悲鳴に似た叫び声を発すると顔を真っ赤にして両手で顔を覆い、うつむいてしまった。 そして、大粒の涙を流しながらぶるぶると震えていた。 こんなことをすれば、○美がどんな反応をするか、想像はしていた。 ○美の反応は、ある程度予想通りだったが、必要とはいえ、やはり見ているのが辛くなるようなものだった。 しばらくはどう声をかけようかと考えながら、ただ泣いている○美を見守るしかなかった。 「...さい.....ごめんなさい。」 やっと思いで声を絞り出したのだろう。 ○美はただ「ごめんなさい」を繰り返した。 私は言葉を選んで、○美に話しかけた。 「○美、おれ、怒っている訳ではないんだ。」 「そりゃ、最初に○美とUさんの関係に気づいたときは、正直、○美に「裏切られた」とか思ったときもあった。」 「でも、そんな単純なものではないだろう?」 私の問いかけに、予想外だったといった表情で、○美が顔を上げた。 そして言った。 「...ごめんなさい...わたし汚いでしょう?」 「汚れてしまってるでしょう?...ごめんなさい」 ○美はまたポロポロと涙を流している。 「いや、汚れているとは思わない。汚れてるんじゃないよ」 「おれ、話したことはなかったけど、大学のときに付き合ってた子が...まあ...少し他の人と違う子で...今の○美とUさんとの関係のようなこともあったんだ...」 「人はそれぞれ違うよ。」 「その、おれが前に付き合ってた子が少し人と違ってしまったのには、それなりの理由があったよ。」 「だから、○美にもきっと理由があるんだと思う。」 「○美が汚れてるなんて考えは、おれにはないんだ。」 ○美はただ、大粒の涙を流し「ごめんなさい」「許して」「おねがい」を繰り返すだけだった。 その日は一旦話を区切り、休むことにした。 それから1週間ほどは、○美に離婚したくないとせがまれた。 私は○美の尊厳を損ねることは言わず、ただ、淡々と離婚する意思は変わらないことを説明し続けた。 ○美はどうしていいかわからなかったのだろう。 けなげに、一生懸命凝った料理を作ってくれたり、先に休んでいる私の横に来てくっついて寝たりしていた。 可哀想だったが、私の意思は変わらないことを告げるばかりだった。 困った私は、使いたくない手を使った。 ○美に、離婚に同意してくれなければ、○美の両親に○美とUの関係について、詳しいことを説明しなければいけなくなると伝えた。 もちろん、そんなことは死んでもするつもりはなかった。 嫌な手だったが、○美は渋々離婚に応じるようになった。 離婚の理由について、○美や私の両親には、ある程度納得できる理由を説明する必要があった。 仕方なく、約3年間、○美には私とは別に好きな人がいて、夫婦と同等の仲だったことだけを説明した。 私の両親はただ「そうか」とだけ言っていた。 親父はその頃、癌で闘病中で、孫の顔を見るのを励みにしていたので、ただ残念な知らせになり、親不孝をしてしまった。 ○美の両親は、平謝りで、しばらくは○美を許してやり直して欲しいと懇願された。 私は、○美を恨んだりする感情はなく、○美が他の誰かの支えを必要とすることになった私の不甲斐なさを謝罪し、離婚の意思はそれとは別に揺るぎないものであることを丁寧に説明した。 ○美の両親からも、なんとか離婚に理解をしてもらうことができた。 離婚の際の財産分与などについては、○美側が全面的に私の提示した条件を飲んでくれた。 購入していた家のローンも全額○美の家が引き受け、私は家から去ることにした。 もはやUに対し恨みなどはないが、けじめとしてUに内容証明を送り、慰謝料として80万円を請求した。 Uからはなんの反論もなく、謝罪の文書と示談書が送付され、示談書を返信すると請求通りの金額が振り込まれていた。 私は家を出るため、新しく住む場所を手配し、荷物の搬送を終え、あとは離婚届を役所に持っていくだけになっていた。 なんとか、想定していたように、○美と○美の両親を必要以上に傷つけることなく穏やかな幕引きができそうだった。 しかし、最後にそうもいかない出来事があった。
17/08/11 01:27
(YMtVL.we)
13
私が有給休暇をとり、ひとり最後の荷物を整理していた1月の末のある日、最も不愉快な人物が私の元を訪れた。 ○美の叔父だった。 どうも、私に○美との離婚を再考するよう促しに来たらしい。 叔父が親族関係の物事を仕切りたがることを考えると、ひょっとしたら私を説得しにくるかもしれないとは思っていた。 私が過去、叔父が○美に性的虐待をしていたことを知らなかったら、叔父からの説得はある程度有効だったのかもしれない。 今は顔を見るだけで吐き気を催すような存在だ。 こいつは殺してやりたいぐらいのクズだが、あと数日で縁のなくなる関係の男だ。 ○美の守ろうとしたもののためにも、仕方なく穏やかに追い返すしかない。 とりあえず、私の荷物を引き揚げて少しさびしくなったリビングに○美の叔父を招き入れた。 片付けをしながら、目も合わせず叔父に言った。 私 「どうしました?」 ○美叔父 「話はだいたい聞いてきた。離婚を考えてるそうだね。」 私 「もう考えちゃーいませんよ。決まったことです。」 ○美叔父 「まあ、そう喧嘩腰になるなよ。どうだ、昼間っからだが、どこかへ飲みに行かないか?」 私 「昼間っから飲みたいんですか?あいにく忙しくって、外へ出る暇はありませんよ。」 私は冷蔵庫から缶ビールを取り出し、叔父の前に突き出すと、自分も冷凍庫に入れていたジンを取り出してラッパ飲みした。 こんなヤツの相手、シラフではやってられない。 ○美叔父 「喧嘩の理由は○美の浮気だって?」 私 「ケンカなんかしちゃーいませんよ。別に○美は悪くない。仕方のない話だ。」 ○美叔父 「おっ、分かってるじゃないか。そうだ、浮気なんか大した話じゃない。今回のことで即離婚ってのは、子どもじみた話だぞ。」 私 「まあ、浮気なんか大した話じゃありませんよ。」 軽く流してジンをあおりながら、片付けを続ける。 ○美叔父 「それでは、なぜだ。長く夫婦関係を続ければ、一度や二度の浮いた話などある。私だってそうだ、愛人のひとりやふたりはいる。」 私 「古臭い話だ。愛人がいようがいまいがどうでもいい。叔父さんは叔母さんにもそんな思いさせてんだ。サイテーなオッサンだな。」 ○美叔父 「随分生意気な言い草だな。少しは見込みのある男かと思っていたが。」 「私が説得に来たと思っているようだが違うぞ。」 私 「へー。何しに来たんです?」 ○美叔父 「命令に来たんだ。うちの親族で、浮気などというくだらん理由で離婚を認める訳にはいかん。家柄に傷が付くんだよ。田舎の公務員の小せがれの君にはわからんだろうがな。」 「それだけじゃない。私に逆らえば、君の会社に圧力をかけて、君の処遇をなんとでもできるぞ。」 私 「ほー。おれのことはいいが、親父のことを馬鹿にしやがったな?」 「オマケに説得に来たのは○美のためじゃなく、親族の世間体のためときた。」 「オッサン、ちょっとビール飲んで待ってろよ。いいもん見せてやるから。」 私は不覚にもブチギレた。 パソコンを起動し、○美が全裸で緊縛されている画像を1枚プリントアウトした。 そして、引き出しに入っていたICレコーダーの電源を入れ、叔父に気付かれないように電子レンジの上に置いた。 その後、○美叔父に画像をプリントアウトしたものを叩きつけた。 私 「よーく見てみな。誰だかわかるかい?」 ○美叔父 「なんだ?んん?...○美...か...? なんでこんな...」 私 「なんでじゃねーよ。」 私はこらえきれず、○美叔父の胸ぐらをつかんだ。 「あんたが○美をこんな風にしたんだろ?」 「あんたも○美が子どものころにこんなこと散々してきたじゃねーか!」 ○美叔父 「なっ、なんの話だ!」 私 「丁寧に言わないとわかりませんか?あなたが○美が小学生の頃から数年間、○美に性的虐待を加えていた話ですよ。」 「あんたのせいで、○美の性癖はねじ曲がってしまいましたよ。写真の通りだ。」 叔父は、私がつかんでいた胸ぐらを離して軽く胸元を突き押すと、ヨロヨロとソファに崩れた。 「誰にもバレてないとでも思ってたかい?あんまりナメたこと言ってると世間にブチまけるぜ。」 叔父は口を滑らせる。 ○美叔父 「あ、あれは○美の同意があってのことだ!○美には父親代わり以上の存在が必要だった。○美も望んでのことだ!」 私 「へー。11歳や12歳ぐらいの頃の○美があんたとセックスしたがってたからしてやってたってことかい?」 ○美叔父 「そうだ。」 私 「あんたバカだな。」 「11歳や12歳の女の子とセックスしてましたって認めて、同意があるからいい?」 「そんな子どもの同意なんて、法律が認めちゃいないぜ。」 「あんたがした行為は法律的にも強姦罪だ。」 さらに、私は、ゆっくりと移動し、電子レンジの上に置いて起動してあったICレコーダーを叔父に見せた。 私 「ちなみに今の会話は録音されています。」 ○美叔父 「.....」 私 「叔父さんさー。人生が順風満帆過ぎて、優秀だけど、ちょっと頭ヌルいよね。」 「ついでだから、衝撃の事実も教えてあげとくよ。」 「あんたのムスコ。ムスコさんも、あんたがやってた時期と同じ時期に、○美に性的虐待してたぜ。」 ○美の叔父は驚いた表情を見せた。 まあ、そんなことはどうでもいい。 さらに、私は畳み掛ける。 私 「叔父さんさー。とんだロリコン親子だよね?仕事一生懸命して出世するのはいいんだけど、ムスコがかわいいイトコをレイプしないように監督しておいて欲しかったな。」 「帰ったらムスコと酒でも飲みながら、今後の人生についてちゃんと語り合ってよ。」 しばらく反論することもできなかった叔父がやっと口を開いた。 ○美叔父 「なにが望みだ。」 私 「望んでねーってwww」 「叔父さんが今日、ノコノコ大物ぶってしのごの言いに来なかったら何も言ってねーよ。」 「オマケに、実際話してみたら、オレの予想を上回るクズっぷりだ。」 「折角、秘密は墓まで持って行こうと思ってたのに。」 ○美叔父 「.....」 私 「うーん...そうだな、2つだけ約束してくれたら、このことは口外しませんよ。」 ○美叔父 「金か?」 私 「イラナイ、イラナイwww」 「ひとつめ、もう、この離婚問題に口挟まないでよ。それでいい。」 「ふたつ目は、ムスコ共々○美の前に姿を見せないでよ。○美が昔のこと忘れてると思ったら大間違いだぜ。」 「親戚の集まりとかあるだろうけど、毎年仕事だとか、インフルエンザだとか、おなか痛いとか言って欠席すること。」 「簡単だろ?この2つだけ守ってくれりゃ。おれは黙ってるよ。」 「ただ、ふたつ目を守ってくれなかったら知らないぜ。」 「おれはあんたみたいに守らないといけないものなんて、もう無いんだから。」 「おれみたいなのと刺し違えて、全部を失うのも損だろ?」 ○美叔父 「...わかった...」 私 「おれはずっと見てるぜ。せいぜいムスコと一緒に死ぬまで不安に過ごすんだな。」 「お話は終わり。さっさとお帰りください。」 ○美の叔父は放心状態で帰っていった。 かなりリスクがあるやり方だったが、少しスッキリした。 翌週の始め、○美と一緒に役所に行き、離婚届を提出した。 「じゃあ、元気で。」 そう言葉をかけると、○美はさびしそうな笑顔でうなずいた。 その後、○美とは半年後に偶然会ったきり会っていない。 離婚から半年経った夏の暑い日、大きな交差点の向こう側で手を振る女性がいた。 少し元気になった母親と一緒に外出していた○美だった。 それにしても、離婚した夫を見つけて、笑顔で手を振るところが、相変わらず天然で○美らしい。 私は、信号が変わって歩き出し、横断歩道の真ん中で、○美と○美の母親に笑顔だけ向け、そのままその場を歩き去った。 その1年後、風の噂で○美がUと再婚したことを聞いた。 なるようになってくれて良かった。 その後、○美とUがどう過ごしているのかは知らない。 ただ、未だに一部ネットに流出した○美の画像が今も漂っている。 まあ、○美かどうかは、私と○美とUぐらいしか判別できないものだ。 ○美の平穏な生活を乱すことはないだろう。 この話はこれで終わりです。 題名が「性奴隷に堕ちた妻○美」って題名ですが、ちょっと違いますよね。 「紆余曲折を経て、真実の理解者と巡り会った妻○美と、理解者になれなかった間抜けでゲスな夫」ってのがいいかもしれません。 そんな題名だと読んでもらえないので勘弁してください。 内容にかなり不快な部分や、ヘンテコな部分もあったと思いますが、素人のやることですのでご容赦ください。 長々読んでいただいてありがとうございました。 また、気が向いたら次回作でお会いしましょう。
17/08/11 01:28
(YMtVL.we)
投稿者:
(無名)
ついつい仕事も忘れ読み入ってしまいました。
素晴らしい文才です 話しの中に吸い込まれてしまいました。
17/08/11 13:39
(QU1dnAT0)
投稿者:
SE
◆bmU75cGOFo
>(無名)さん
貴重な時間をこんな拙い文章を読むのに費やしていただいてありがとうございました。 今回みなさんの反応が薄くて、どうだったのかな~と思っています。 ちょっと長すぎてみんな読んでくれないのかな~。
17/08/11 13:52
(Kk/SALPL)
投稿者:
(無名)
ゆっくり読ませていただきました。
興奮をしつつ、切なくもなりとてものめり込む作品でした!
17/08/11 20:06
(bkEJHLpO)
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