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“廓(くるわ)” それは所謂、遊郭の別称。 美しくも艶やかな遊女達が妖しく舞い、夜毎、男と女の淫靡な駆け引きが繰り返される悦楽の園。 そんなものとはまったく無縁な地方の鄙びた村。 そこへ流れてきたひとりの旅商いの男。 彼はようやく見つけた一軒の屋敷で客人としてたいそうなもてなしを受けることになるが... 本編へ続く。 ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ※時代劇風に仕上げておりますが、読者の方それぞれのイメージでお読み頂きたいため、時代設定はあえて曖昧にしております。また、作中の言葉・方言にも統一感を持たせておりません。表現上、一部に古語を使用している箇所もございますので、予めご了承ください。
2019/09/24 10:28:02(Tygwa.qX)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
勘兵衛が風呂からあがると、庄吉たち家族の姿はなかった。 奥の座敷で千鶴子が寝床の用意をしている。 『あれま、旦那さんたちはもうおやすみかい?』 「ええ、ついさっき寝間のほうへ下がりましたよ。あの人珍しく今日は酔ってたみたいですから..」 『そうかい、、風呂の礼ば言おうと思っちょったがのぉ』 千鶴子は勘兵衛の布団を敷き終えると、そのすぐ隣にもう一枚布団を敷き始めた。 『なんぞ、奥さんや、あっしの布団は一枚で十分だがね』 「ふふふ..お客さんたら可笑しいわぁ、こっちはうちの布団ですよぉ」 そう言いながら千鶴子は白い敷き布を手のひらで叩いて皺を綺麗に伸ばし、そこに枕を二つ並べて置いた。
19/09/25 11:35
(iIHFP2q4)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
『そ、そげなことはいかん、、ひ、人様の座敷で旦那の嫁御を寝取るなんちゅうことは、だ、断じてあってはならんぞ』 動揺する勘兵衛。 千鶴子は四隅の襖を順に閉め歩きながら、勘兵衛に言った。 「はて、人様の家の風呂場でそこの嫁御とまぐわったのは何処の何方ですかねぇ..」 千鶴子が横目でちらと勘兵衛の顔を見る。 『あ、あれは、その、、ことゆえじゃ、間違いじゃ、つい湯女遊びと勘違いした事の運びでな、、、』 勘兵衛の情けない屁理屈を聞き終える前に、千鶴子は最後の襖をぴしゃりと閉めた。 部屋の中は行燈の灯りひとつになり、白い襖には千鶴子の影が妖しく揺らめいている。 勘兵衛は再び喉を鳴らし唾を呑んだ。
19/09/25 11:37
(iIHFP2q4)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
千鶴子は勘兵衛に背を向けて着物を脱ぐ。 解いた帯が畳の上に落ち、着物の前合わせが緩む。 着物の下から表れたのは風呂のときとは違う赤い長襦袢。 千鶴子は部屋の隅に立ち尽くす勘兵衛の手を取り布団の上へと引き寄せると、その手で襦袢の帯を掴ませた。 「勘兵衛さんや、どうぞあちきをお好きなようにしておくんなんし...」 花魁言葉を使う千鶴子に勘兵衛はハッとした。 見れば彼女の顔にはほんのりと白粉が塗られ、目元と唇には薄く紅が差されていた。 『お、奥さんや、、いや、千鶴子さん、、これはなんと美しい、、』 「今のあちきは貴方さんのもんでありんす..」 勘兵衛は千鶴子を引き寄せやにわに彼女の唇を奪った。 呼び水の如く互いに熱情こもった接吻。 舌と舌が絡み合い、ときに離れては吸いを繰り返す。 勘兵衛は襦袢の帯を解き、上衿に手を掛け千鶴子の襦袢を剥ぐように脱がす。 白い敷き布の上に真っ赤な襦袢が広がる。 おのずから布団の上に崩れる二人。 仰向けになった千鶴子の上に勘兵衛が折り重なり、それでもなお夢中の接吻は続いた。
19/09/25 21:57
(iIHFP2q4)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
閉めきられた襖の隙間から、行燈の灯りとともに吐息鼻息が漏れてくる。 勘兵衛は千鶴子の白い肌を隈なく堪能するように、うなじ、首筋、肩、胸元、、と絶え間なく彼方此方に舌を這わせた。 千鶴子のほうとて快感が走るのか、ときおり体を仰け反らせながら恍惚の表情を浮かべている。 娘を産んでなお美しい上向きの乳首が硬く反応するや、勘兵衛は荒っぽくそれに吸いつき、柔らかな乳房を揉みしだき、ときに尖らせた舌先で乳首を跳ね上げるように弄んだ。 「んんっ.....んはぁ.....あぁん.....」 『ん、、んはぁ、、どうだ、ええんか? 感じとんのかぇ?』 「はぁ..あぁ...体が..痺れるようでありんすぅ..」 千鶴子の半身を舐め尽くした勘兵衛は、おもむろに彼女の両足首を掴みグイとおっぴろげた。 「あぁ..そげなふうに..恥ずかしくしなんすな...」 勘兵衛が千鶴子の股座に顔を突っ込みその黒ずんだ恥部を卑しく覗き込んだ。
19/09/25 22:03
(iIHFP2q4)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
勘兵衛に脚を掴まれ、辱めを受けるように恥部を高く持ち上げられる千鶴子。 年増女らしく毛長の陰毛をたくわえた千鶴子の女陰はすでに愛液で潤い、赤く腫れた陰核が包皮から顔をのぞかせていた。 勘兵衛は舌先でそっと包むようにそれに触れた。 「ぁはぁっ...ん..んっ..あぁ...」 腰をくねらせて善がる千鶴子。 彼女を反応を楽しむように勘兵衛は幾度もそれを繰り返す。 千鶴子の善がり声に合わせて女陰の口が開いたり窄んだり、その度に愛液が泉の如く湧き出してくる。 『ずっ、ずぞぞぞ、、ぬっぷぅ、、』 それを勘兵衛は千鶴子に聞かせるようにわざとらしく啜り舐めるのであった。 行燈の灯りが千鶴子の濡れた女陰を照らす。 ぬらぬらと卑猥に光る肉厚の陰唇を指で広げてやると、そこに薄紅色をした官能の花が咲いた。
19/09/25 22:06
(iIHFP2q4)
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