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小さい事務所に独り、残業をしていた。大した内容ではないが、仕事は早めに終わらせるに限る。だが、今日残業をしようと決めたのは、もう一つやっておきたい事があったからだ。今やっている仕事は、そのための口実に過ぎなかった。
夕方に送ったメールの返信を見て、俺は残業を決めた。そしてその事を折り返し返信した。 街灯もまばらな工業団地の一画に建つ小さな事務所。その窓の外にちらりと車のライトの光が見えた。 本当の残業が始まる。
2015/01/04 05:13:17(IQzNh9J/)
カーナビの案内に従うままに車を走らせ、目的地に着いたのは夜遅くだった。メールに住所とともに書かれていた看板はすぐに見つかった。辺りは暗く、ぼんやりと灯る街灯がまばらに立っているだけなので、小さい看板を見落とすことはなかった。
いつもの私なら、こんな場所に来ることなどできない。でも今は違う。私が強く望んで来たのだ。いや、言われるがままにやってきた、という方が正確かもしれない。 私はそんな事を考えながら、周囲を見渡した。周りにはあまり大きくない工場や事務所が並んでいる。一様に門が閉じられ、室内の電気が点いている部屋はひとつもない。誰もいないのは分かっていたが、やはり確認せずにはいられない。改めて安堵すると、私は自分がするべき事を思い出した。 黒のタイトスカートを捲し上げ、下着を脱いだ。脱いだ下着は座席の下に隠し、用意してきた黒のストッキングを直に穿く。一連の動作の中で触れた下着は濡れていた。もちろん、触れなくても分かってはいたが。私は自分自身を突き動かす感情を押さえられなかった。 着替えを終えると、そっと車を降りてドアを閉めた。静かに閉めたつもりだったが、思いのほか音が響いて驚いた。小刻みに左右を見ながら、目的の事務所に向かって歩きはじめた。
15/01/04 05:50
(IQzNh9J/)
窓の外でライトが消え、ドアを閉める微かな音が聞こえた。
事態が望んだむとおりに進んでいることに俺は満足した。 来ると分かっていたが、本当にこんな所まで来たことに可笑しさを覚えた。 工業団地なんて場所に入ることが初めてだろう? あの高級車を独りで走らせてき来た? どんな事を考え、想像しながら来た? 言われたとおりの格好で来た? あの女が? 金があるだけじゃない、頭もいいあの女が? よほど仕込みがよかったのか? それとも相性がよかったのか? いずれにしろ、楽しむしかない。こんな機会は最初で最後に違いない。 俺はニヤけながら、たっぷりと血液が流れるのを感じていた。
15/01/04 06:22
(IQzNh9J/)
事務所に近づくと、窓から室内が見えた。そっと中を窺うと、見覚えのある背中が見えた。がっしりしているが猫背になった背中。彼だ。今までの情景と感覚が甦り、私は小さく身震いした。心が躍り、えもいわれぬ感覚に肉体が包まれるのを感じた。我慢できずに両手で自身の肉体を抱き締めてしまう。息づかいが荒くなり何も考えられなくなりそうだった。
その時、彼の体が動いた。向かっている机上のコーヒーカップを取っただけだが、私はそれで我にかえった。肉体の痺れのようなものはそのままだったが、自分がやるべき事を思い出した。 私はふらふらと、事務所の裏手に向かって歩きだした。その先には事務所の裏口があり、鍵はかかっていない。 裏口のドアノブに手をかけ静かに回すと、ドアは少し軋みながら開いた。 ドアの先は小さな流し台とガスコンロがある小部屋だった。他には階段、その先へ通じるドアともうひとつ「WC」と書かれたプレートが付けられたドアがあるだけだった。私は初めて見る情景に少し戸惑ったが迷うことはなく、ひとつのドアを開けて中に入った。 中には古ぼけた洋式便器とペーパーホルダーがひとつ。あとは窓に面した窓だけの殺風景なトイレだった。あまりにもシンプルな風景に、私は新鮮さすら覚えた。アンモニアのつんとした臭いが鼻をつく。こんな場所でこれから自身が受ける行為など想像できなかった。だか私はそれに期待し、待ち望んでいるのだ。私は便器に腰掛け、両足を部屋いっぱいに広げた。 私は、足の付け根に向かってひんやりとした空気が入り込むのを感じながら、その先、私の中が熱くなっているのを感じていた。
15/01/04 07:37
(IQzNh9J/)
机に向かってパソコンを操作しながら、俺は裏の給湯室に気配を感じていた。
「入ってきた…。ここにいるのが俺独りだと知っているのか?俺の他に誰か居たらとは考えなかったのか?」 知的だと思っていた女の大胆な行動に俺は驚いた。 「それとも俺を信用しているのか… 」 そう考えたが、あまり説得力はなかった。 「飢えているのかな」 それが一番しっくりくる答えに感じた。どうしてやろうか、そう考えていると、ふと不安が沸き上がった。 「満足させられなかったら」 「うまくやれるか」 そんな思いが次々に浮かんできた。だが、いつもどおり 「なんとかなるさ」 の一言が出てくると、徐々に落ち着いていった。 「俺のやりたいことをやればいい」 「ダメもとから始まったんだ」 「どちらかが飽きたらそこで終わり」 「つまり使い捨て」 …… 「そうだったな」 俺はその一言だけ言葉にした。 そしてふと気が付けば、給湯室が静かになっていた。 「さて、どうしようかな」 その一言を口にした瞬間、俺は何だか楽しいという気持ちになっていた。 「そうだ、楽しまないといけない。」 と思いながら、立ち上がると履いていたサンダルを革靴に履き替えて、給湯しかに向かって歩きだした。
15/01/06 21:40
(Arn2M9JZ)
狭いトイレの中で、私は両足を広げたまま便器に腰掛けていた。メールに書かれた指示はここまでだった。スカートは腰まで捲れ、ストッキングに包まれた私の下半身はむき出しになっていた。
「これからどうすればいいのか」 「これからどうされるのか」 不安と期待のようなものが頭の中を駆け巡っていた。私は落ち着こうと自分自身に言い聞かせていた。 「来いとメールをくれたのは彼」 「私はちゃんと指示に従っている」 「彼はすぐそこにいる」 「ここには彼と私だけ」 そこで気が付いた。 「もしかしたら、他に誰か居るのかもしれない…。」 私は猛烈な不安に襲われた。どうしてその事を考えなかったのか。 「こんな姿を彼以外の人に見られたら…」 もうどうしたらいいのか解らなかった。でも私は両足を閉じようとは考えなかった。 その時、突然ドアが開く音がしたかと思うと、コツコツと靴音がトイレの前までやって来た。私は驚きのあまり両手で口を押さえ、声が出そうになるのを堪えた。そのまま外の気配を追っていたが、水が流れる音がしたかと思うと、足音は事務室に戻って行った。私は両手で口を押さえたまま、鼻だけで呼吸を整えるのに必死だった。同時に緊張が極まって失禁しかけていた。 どうにか呼吸を整えて、落ち着きを取り戻そうと努力したが、私の下半身からは滴が垂れ、アンモニア臭が漂っていた。私はどうしたらいいのか分からず、新に汚れてしまったストッキングを確かめようと、両手を降ろそうとした。その手が乳房の先端に触れた瞬間、今まで感じたことの無い感覚が身体中に流れた。 「ヒッ」 短い悲鳴の様な声とともに私の肉体は反射的に仰け反り、そして盛大に失禁した。 気付かないうちに固く尖っていた乳首から発せられた快感と、放尿という解放感に心と肉体は弄ばれ、私は抵抗するどころか酔いしれていた。 「こんな姿を彼に見られたら…」 しかし、軽く痙攣している下半身から放たれる尿は激しく便器にあたって飛沫と音をあげていた。
15/01/06 22:52
(Arn2M9JZ)
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