ある日の週末、いつもの様に撮影が終わり近所の大型ショッピングセンターでのこと。
買物が終わり２階の駐車場へ行くと人目を憚りながらも、車中でキスするカップルの姿があった。二人は気が付いていない様子で何度も何度もキスをしていた。羨ましいなぁと思いながらも、写真撮ってやろうと思い、バイクのカーゴからカメラを取り出し望遠でアップになるように何枚も何枚も撮っていた。人生初の盗撮していたのだ。
二人共多分３０代だろうと思われ、ブラウスのボタンを外し胸に手を入れたりするのも見えた。
二人のイチャイチャが終わり、彼女が車から降りて男の車が駐車場を出て行った、その時に彼女はずっと手を振っており、別れをおしんでいた様子だった。彼女は１５０センチほどの小柄な女性で、ショートカット、ショートパンツ姿で30歳前半に見え可愛らしい女性だった。彼女は自分の車に向かって歩き始めた時に服や髪型を少し整えながらバックの中をゴソゴソと何か探しており、小物入れを取り出した。小物入れの中から出てきたものは、指輪。それも左手の薬指につけた。
え？人妻？！　彼女は自分の車に乗り込んだ、私も一緒に出る準備して携帯カメラに切り換えて駐車場を出て行く彼女の車を追った。
途中で別のスーパーに寄ったり買い物しながら自宅まで追いかけて自宅を突き止めた。
郊外の新興住宅街の一角、明らかに若い夫婦が沢山住んでいる町並みで、彼女の家にも旦那さんの車と思われる大きな車の横に、彼女の車が並べられて止まった。
スーパーの買い物袋を両手にもって車を降りてイソイソと家に入っていった。携帯カメラや動画をこの時にはフルに駆使して撮影をしていた私だった。
その日から彼女の事が頭から離れず、数日有給休暇を取ったり、レンタカー借りて張り込みしたり、わかる範囲で徹底的に調べ上げた･･･。

その時から一ヶ月が経っていた、趣味の写真は被写体が彼女だけとなり、それもすべて盗撮。一方的に彼女への歪んだ愛情へ変わっている自分にも驚いていた。

彼女の名前は、○○ありさ　35歳、パートで週に4日程、近所の小売店の販売員していた。
旦那の名前は、○○純一　37歳、施設管理している公務員。
ワンボックスカーの男は、小売店に出入りしている卸業者だった、名前は分からず。
彼女いや、ありさには、子供が二人、小学生の6年♂と3年♀が居た。

パートが休みの時と土曜日に旦那が仕事の時に子供たちを留守番させ、ワンボックスカーの男と大型ショッピングセンターの駐車場で待ち合わせし、そのままホテルへ。時にはショッピングセンター内で着替えをし、胸元が大きく開いたシャツにお尻が見えそうな位のマイクロミニという格好まで披露してくれた事もあった、時にはワンボックスカーの後部座席に入ってから出発までの間に、二人で後部座席に居て車全体が揺れていることもあった、時には運転席の彼の股間に顔を近づけ必死に動かしている事もあった。二人は週に1～2回は会っていた。ホテルも大体決まっており、このホテルをネットで調べると比較的に値段が安く、ポイントカード等もあった、多分ポイントを貯めている為、同じホテルを使っているんだろうと思った。ガレージ式のタイプで車を止めたら横に入口があるタイプで二階が部屋だ。フロントなど無い為、誰にも見られたくないW不倫者にはうってつけなんだろう。
ホテルの出入り、駐車場でのイチャイチャ、全て写真や動画を撮り続けていた。
それでも更に一ヶ月間、ありさを追い続けた。
ワンボックスカーの男も結婚しており、隣の市に住んで居る事がわかった、この男についてはあまり興味なくて、名前と勤務先、家族の写真数枚、以上のことは一切調べようと思わなかった。男の名前は田中弘で食材卸会社の社員だ。田中は平日の昼間に仕事をサボってラブホデートしていた様子だ。

･･･浮気している女の証拠があるのにヘタレな私では何もできない。
どうしたもんかな？何とかならないかな？犯罪に手を染めるのはちょっと怖いし、やる勇気もないが、ありさをどうしても手に入れてみたい、犯してみたい、奴隷にしてみたい、段々と妄想は激しくなった。

ヘタレな私が遂に行動に出る覚悟が出来た･･･


二人はいつもの様にデートするのを待った。
ある水曜日の事、二人は大型ショッピングセンターで待ち合わせをし、ワンボックスカーに乗り込み駐車場を後にして出て行った。たぶん、行き先はいつものホテルだろう。
この時に一つ仕掛けをしてみた。
「露出が激しい格好の写真」
「車中でキスしている写真」
「ホテルから出てくる写真」
「田中弘さん家族でお出かけ写真」
「ありささん家族でお出かけ写真」
ありさも、男も全て顔がはっきりとわかる写真（写真には上記の名前で記載した）と手紙を封書に入れて、ありさの車のフロントガラスのワイパーで押し付ける様にして置いた。
手紙にはワープロ文字で、
「●●ありささん
依頼主から頼まれた写真ですが、まずは貴女に報告させて頂きたいと思います。
この件で私と話をしたいのなら今週土曜日の11時、このショッピングセンターのフードコートに来て下さい。来なければ依頼主へ報告します。
もし、他の男性（田中弘さん等）などに話をした時点でこの話は無かった事にさせて頂き、依頼主へ同日中に報告される事になっております。貴女の懸命な対応を見させて頂きたいと思っております」

水曜日夕方、デートから帰りいつもの様に車中で多少イチャイチャして、彼の車からおりワンボックスカーが駐車場を後にする姿を見送るありさ。いつもの光景。
そのままバックから小物入れを出して指輪を嵌めて車まで来て乗り込みエンジンをかけたが、一度車から降りてきて･･･フロントガラスの封書を手に取った。乗り込みながら封書をあけて、驚き震えている姿をカメラは写していた。ありさは車を発進させれずその場に結果2時間ほど過ごしていた。携帯を弄っている姿をみて、彼に連絡したかと心配したが、彼も戻って来る様子もなく、俯いている事が多い。たぶん、葛藤しているが連絡はしていないのだろうと判断した。その日は彼女が自宅に帰ったのは19時を過ぎていた、普段平日のデートでは17時半位には帰るのに。
ありさは土曜日まで生きた心地がしないだろう、私はそんな事を考えると更に妄想が激しくなっていった。

土曜日朝からレンタカーを借り、ショッピングセンターの２階駐車場へ着いたのが10時過ぎだった。興奮しすぎており1時間近く前に到着してしまった。１階から上がってくる車が一番見やすい位置に陣取り、はやる気持ちを抑えるためか、落ち着かせようと無意識にしているのか、タバコの本数が増えているのに気がついた。
時間があるため持参する荷物のチェックと、ありさとの会話を頭の中でシュミレーションしていた。
10時45分過ぎ、1台の車が駐車場に入ってきた、ありさ一人かどうか？見極めるため望遠カメラで追っていたが見る限りは一人。あとから旦那や田中が来ることも考えられる為、２階に上がってくる車をギリギリまで見ていた。ありさは駐車場から一人10時55分に店内入口へ向かっていった。11時になり今のところ他に誰もツレが居ないことを確認し、店内へ向かった。