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1:愛人契約
投稿者:
あさこ
パートの求人情報を探しながら昔チャットレディーをしていた事を思い出した佳子。パソコンをクリック。なんだこれ??気になって詳細を調べた。
+--+--+--+--+--+--+--+ 【愛人募集】 募集要項 成人の女性。健康であること。 仕事の内容や就業時間などの詳細は下記に連絡をお願い致します。 フリーダイヤル +--+--+--+--+--+--+--+ 全く意味が分からない。思わずフリーダイヤルに電話してみた。 「すみません。記事にあったので…。」 「愛人募集の方ですね?お待ちしてました。今、担当の者に代わりますので少々お待ち下さい!」 ハッとした。詳細を聞くだけと思って軽い気持ちだったが愛人募集に興味を持つなんて。すぐ電話を切ろうと思った時。 「もしもし、まだ繋がってますか?よかった。受付の子が愛人なんて言うから、みんな電話を切っちゃうんですよ。」 明るく話す紳士の声に少なからずドキドキした。 「うちの会社の役員。数十名なんですが、その身の回りの世話をする仕事です。家政婦と募集するより面白いでしょ?私のアイデアなんですよ!」 「はぁ~。」 家政婦なら専業主婦の自分にもできると思い面接に行くことにした。
2014/03/11 12:42:34(mH2xjGdy)
投稿者:
あさこ
ふと自分の股間に目をやる斉藤。仕事と思っていたせいもあり勃起しかけぐらいにとどまっていた。このまま2号とやってもいいが、さっきの様子だと面倒に成りかねないと感じていた。
まだグッタリとしてる2号を部屋に残してトイレに行った斉藤。尿意をスッキリさせると同時に勃起も萎えてしまった。 リビングで冷えたお茶を飲みながらソファーで休んでいた。 きちんと服を着た2号がリビングに来た。 「今日はありがとうございました。少し疲れたので帰ります。山口さんにも、よろしくお伝え下さい!失礼いたします!」 「何か冷たいもの…」 言いかけた斉藤にも恥ずかしそうに会釈して帰ってしまった。 ガチャン!バダン! 扉が閉まる音が響く。 その音で慌ててリビングに来た山口。 「あれっ!?2号は?」 「帰ったよ。」 「なんで?」 「疲れたって。よろしくって言ってたぞ」 「なんだよ、それ?」 納得がいかない山口。涼しい顔でお茶を飲んでいる斉藤。 「お前なぁ、服も脱がずに相手したのか?」 「あぁ、そうだけど」 呆れた山口が怒る 「それならカメラ隠すこと無いだろ!」 ハハッと鼻で笑う斉藤。 「俺が実践してんだからモニターレポートは必要ないだろうが!覗き魔め!この変態が!!」 「ひでぇーなぁ!」 悔しがる山口。 「じゃ、次は1号のお相手すれば?隠さなくても俺はモニター電源切るから安心しろ!!」 余裕の笑みの斉藤。余計に腹が立つ山口だった。 「そーいえば、オバサンに何て言ったんだよ?」 笑っていた顔が一瞬こわばった表情になる。 「お前に言ったら、ぶち壊されるから絶対に言わねーよ!」 珍しく浮かれてる斉藤。 「分かってんだろーな!絶対なんか使わせるんだぞ!!大丈夫なのか?」 強く言う山口に頷くだけの斉藤だった。
14/04/02 00:09
(dcBeCRbW)
投稿者:
あさこ
朝が来た。本当に佳子は訪ねてくるだろうか?
少し不安になっていた。 一方、佳子は行きたくないが返事もしてないし、無視するわけにも行かないと悩んでいた。 夫には雇い主とトラブルになってしまい辞めたと話した。働くのは甘くないと実感した。しかし、本当の理由は誰にも話せなかった。なので誰にも相談できないのだ。 ただ山口のあの態度を誰かに話して怒りをぶつけたい気持ちがあった。それができるのは斉藤だけで、他に話せる人がいないのはゆるぎない事実だった。 家事を終わらせて時間を見ると10時を過ぎていた。昨日は保護者会で留守にしてたぶん念入りに掃除したので少し時間がかかっていた。 どうしよう…まだ行くか行かないか迷っている。 10時には来ると思っていた佳子が来ない。かなり不安に思う斉藤だが、電話をしたら断られるのが分かっていた。今は待つしかないと決意した。 この後の佳子とのバトルを想像してドリンク剤を飲んだ斉藤。 頭の中では、シュミレーションを始める。 …………よし、大丈夫。 確信していた。 11時少し前。 ピンポーン 玄関の扉を開けると佳子が立っていた。 「どうぞ!」 斉藤に招き入れられ玄関の中に入る佳子。そこからは一歩も動かない。 「お久しぶりです。あのー辞めてないとは、どう言う意味ですか?」 緊張したおももちで話す佳子に少し含み笑顔で 「まぁ、珈琲でも淹れましょう。中へどうぞ!」 斉藤が促すが 「いえ、けっこうです。すぐ帰りますから。ここで大丈夫です!」 きっぱり言った佳子。 「そうですか?私は珈琲が飲みたいのでキッチンに行きます。お菓子も用意したのに残念です。」 と言い残しキッチンへ行ってしまった。しばらく待っても戻って来ない。 「斉藤さん、聞こえますか?まだですかー?」 キッチンに向かって叫ぶ 「美味しいですよ。一緒に食べましょう!」 リビングから大声で言う斉藤。佳子には 「おーーでーーしょー」としか聞こえない。 「何を言ってるか聞こえないですよー!」 また玄関から叫ぶ佳子。 「だーーあーおーー」 としか聞こえない斉藤の声に苛立って、リビングに行く佳子。 「斉藤さん、いつまで待たせるんですか!」 と怒って斉藤を見ると… ソファーに座って珈琲を飲みながらお菓子を食べていた。 「何をしてるんですか!人を待たせてお茶とは何を考えてるんですか!」
14/04/02 00:14
(dcBeCRbW)
投稿者:
あさこ
「さっき誘ったじゃないですか?いらないって言いましたよね?」
あっけらかんと言い返す斉藤に腹が立ち 「そういう事を言ってるんでは無くて!山口さんも斉藤さんも、どうなってるんですか!まったく!社会人とは思えませんよ!私は失礼します!」 怒り爆発した後くるりと向き直し出て行く。 「突然、仕事を辞めるというのも社会人としては…どうなんですかねぇ」 イヤミぽく言う斉藤の言葉に動きが止まる佳子。 「山口が失礼したことは謝ります。何をしたかは聞いてませんが…たぶん気分が悪くなるようなことをしたんですよね?」 全て山口から話を聞いている斉藤は知らんぷりをして頭を下げた。 「やめて下さい。山口さんが謝るなら分かるけど斉藤さんは関係ないじゃないですか!」 慌てる佳子。追い討ちをかけるように 「関係無くないんです。すみません。」 再び頭を下げる斉藤。 「いや、そんな…」 どうしていいか分からなくて立ちつくす佳子。 「珈琲、煎れますね。座って下さい。」 言われたままソファーに座ってしまった。 心の中でガッツポーズをした斉藤。ここまではシュミレーション通りに進んでいた。勝負はここからだ!落ち着いて珈琲をソファーに運ぶ。 「どうぞ。よろしければお菓子も召し上がってください。」 「ありがとうございます。いただきます。」 いつの間にか斉藤のペースになっていた。 「今日、来て頂いのはですね…佳子さんに仕事を続けてもらいたくて私が考案したのです。」 珈琲をゴクリと飲み込んだ佳子。 「はぃ…」 不安げに返事をする。 「まず、うちの会社が扱っている健康器具があるんです。ご存知ですか?それを使って頂きます。今まで通り部屋のお掃除などもお願いします。」 「あの…健康器具って…いったい…どんなもの…なんで…しょうか?」 山口のアダルトグッズの件もあり警戒する佳子。 「それは後ほど説明しますが、一般的な物ですので心配しなくていいと思いますよ。」 さらりと流す斉藤。 「いや、一般的といわれても見たことも使ったことも無いので…」 また聞き返す佳子。 「では、ちょっと待ってて下さい!すみません」 書斎から素早く書類を持ってきた斉藤はテーブルに書類を並べボールペンを置いた。 「こちらに署名をしてもらえますか?」 書類をよく見てみると… 【極秘事項】 他言無用などと書き記してあった。一番下に署名の欄がある書類が2枚。
14/04/02 00:22
(dcBeCRbW)
投稿者:
あさこ
「申し訳ありません。全部に目を通してから署名してもかまいませんか?分からない内容に署名したくありませんので…」
しっかりとした口調で言った佳子。斉藤の返事を聞いて書類を読んだ。 極秘事項に関する諸注意や確認、他言無用ということだった。特に内容に不利益な事は無かった。 「これなんですが主人や家族には言っても大丈夫ですよね?」 斉藤に確認した。 「そーですね、パートナーには言ってもいいと思いますが…あまりお勧めしませんけどね。」 ちょっと気になったが、斉藤の丁寧な対応に安心していたので署名した。 「では、これで関係者となったので別室にて健康器具について説明します。少し驚くかもしれませんが私は何もしませんから安心してくださいね」 そう言って例の立入禁止の部屋に案内された。 「あっ、きゃーっ!?」 叫んで腰を抜かした佳子を見て笑う斉藤。助けようと佳子に手を差し出す。手を掴んで支えてもらいながら中央のベッドに座った。大きく深呼吸して落ち着いたところで 「なんなんですか?この部屋はいったい!?」 やっと言葉になった。鼓動は早まったままだ。 「ここで器具を試してもらってるんですよ。アダルトグッズもありますが普通の杖やフットバスなんかもありますよ。」 斉藤はいつも通り落ち着いて話している。佳子の背中を優しく撫でる。 「大丈夫ですよ。何もしません。もちろんエッチな事なんてしませんから?して欲しかったらしますけどね?」 ポンッと背中を叩いた。ビクンと体を固くして緊張する佳子。 「嘘です!大丈夫!」 佳子から離れて笑っている斉藤を見て、からかっていると分かった。 「斉藤さん、いい加減にして下さい!本当に変なモノは使わなくていいんですね?」 「へんなモノ?ここにあるモノは全て健康器具ですよ。アダルトグッズも性感健康器具ですから」 「そんな話は聞いてませんから!知りません!」 キッパリ言って部屋を出ようとする佳子の腕を掴んだ斉藤。 「佳子さん!でも今まで通り働いてもらえるんですよね?」 真剣な顔で問いかけた 「あのー制服は…」 ボソッと言った言葉に吹き出して笑う斉藤。 「メイド服?もちろん着てていいですよ!」 「着たくないから言ってるんです!ふざけないで下さい。それから腕も放して下さい!」 「放しません。僕と付き合ってくれるまでは絶対に放しません!!」 「何を言ってるんですか?」
14/04/02 00:31
(dcBeCRbW)
投稿者:
あさこ
「すみません!思わず言ってしまいました!」
「思わずって。からかうのはやめて下さい。腕を放してもらえますか?」 斉藤の腕を振り払おうと手を振り回した時、カチャッと音がして手錠が掛けられてしまった。 「いやっ、何ですか!何をするんですか?やめて下さい!!斉藤さん!」 驚愕と恐怖と不安といろんなものが入り混じり…泣き叫んでしまう佳子。 ゆっくり手錠を外して、泣きながら震える佳子を抱きしめる斉藤。 何がなんだか分からないまま、抱き締められたが不思議と不安が消えていく感じがした佳子。少しずつ落ち着いてきた。 「いつまで、そうしてるつもりですか?」 冷静になって斉藤に冷たく言う佳子。 「あっ、すみません!」 慌てて離れて謝る斉藤。 「何もしないって言ってたのに!なんてことするんですか!いい加減からかわないで下さい!!」 「ごめんなさい!反省してます!」 素直に謝られると調子が狂う佳子はしぶしぶ言う 「まぁ、分かってくれればいいんですけど…」 「はぁーい、分かりました!では、初プレイしましょうか?ねっ!」 顔を近づけて見たこともない笑顔で笑ったかと思うとウインクした斉藤。 ドキッとして下を向いたのを返事と勘違いされてベッドに運ばれてしまった。全て斉藤のシナリオ通りだった。 この後、佳子は嫌だとか結婚してるとか騒ぐことは間違いない。そこをどう乗り切るかの賭けにでるつもりだった。
14/04/02 00:34
(dcBeCRbW)
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