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1:引明けに咲く花
投稿者:
溯
◆t3t4fyDiJo
第1章 桜
ーーー早く高校生になりたいーーー 幼い頃からそんな風に思っていた。 頭上に咲き誇る花に春の香りを感じながら新品のローファーをコツコツと鳴らして歩く。 数日前に高校の入学式を迎えた彩香は桜が満開に咲く通学路をまだ慣れない足取りで学校に向かう。 彩香の入学した照星高校。地元では照高(てるこう)と呼ばれるこの高校の偏差値の高さは市内でも三本の指に入るほど高い。 彩香がこの高校を選んだのにはある理由があった。 杉崎彩香。成績優秀、スポーツは中学でテニス部に入り、3年生の時は部長を務めた。明るく優しい性格は皆に好かれ、160センチの身長からすらっと伸びる手足、端正な顔立ちでセミロングの髪をなびかせ、つい最近着始めたはずの照高のセーラー服も完璧に着こなしている。 しかし、彩香は決して完璧な天才というわけではなかった。 田島健人。彩香が見つめる先には常に彼の存在があった。長身だが程よく筋肉が付き、髪は短いが無造作にボサッと立っているのが印象的な健人は、成績はそこそこだったが、バスケットボールで選抜チームにまで選ばれ、健人はバスケットボールが盛んな照星高校に推薦入学することが決定していた。 彩香と健人は小学校の頃から幼なじみで家が近かったため、小学校の頃はよく一緒に遊ぶ仲だったが、中学に入学した後、クラスが一緒にならなかったこと、またお互い恥じらいなどがあったため、次第にすれ違った時に挨拶を交わす程度になってしまった。それでも彩香はずっと健人に想いを寄せていた。 (オレ、高校は照星に行ってバスケやるんだ。) 小学生の時に健人が何気なく言ったこの言葉から、彩香は健人を追いかける一心でスポーツ、勉学共に努力し、照星高校へ入学を果たしたのだった。 入学式の日には彩香は飛び跳ねるほど喜んだ。幼なじみの健人と同じクラスだったのだ。 彩香は今日も健人に会えることを楽しみにして学校に向かった…。 授業終了のチャイムが鳴る。 彩香の席から斜めに4席ほど前に座る健人の後ろ姿を見ながらまだ授業とは言えないオリエンテーションを終えて放課後になった。 真希「彩香!じゃあね!」 彩香「うん!また明日!」 入学式の日から仲良くなり始めた友達の真希と挨拶を交わし、彩香は教室で健人の姿を探すが、すでにその姿は無かった。 彩香「いるわけ…ないよね…。」 部活動が始まっていない今だったら健人と一緒に帰れるかもしれない。そんな淡い期待をしていた彩香は少し残念な気持ちで教室を後にする。 新入生が次々に下校して行く中、彩香も昇降口に行き靴を履き替えようとすると、遠くから聞き覚えのある音が聞こえてきた。 それは体育館に響くボールの音だった。 彩香は靴を履き替えるのをやめると足早に体育館に向かった。おそるおそる覗き込むと、そこには一人でバスケットの練習に励む健人の姿があった。 180センチの長身から放たれたスリーポイントシュートが見事に決まる。隠れて覗き込んでいた彩香だったが、思わず健人に見とれてしまい、ただ見つめてしまっていた…。 何本目かに健人が放ったシュートがリングに弾かれ、まるで彩香に向かうかのように体育館の入口へと転がった。ボールを追いかけた健人は自分を見ている彩香の姿に気づく。 健人「あ、杉崎…。」 少し照れ臭そうにしながら健人が会釈する。 彩香「ごめんなさいっ!…覗くつもりはなかったんですけど…。」 久しぶりに想いを寄せる健人と話したことで敬語になってしまう。 健人「なんだよかしこまって。昔からの仲だろ。」 笑顔で答える健人と目が合い、彩香は平静を装いつつも耳が真っ赤になるほど照れてしまう。 彩香「ご、ごめん…バスケット、頑張ってるね。」 健人「え?…ああ、このまま帰ってもやることなかったし…。そろそろ帰ろうかと思ってたんだ。 彩香の「あ…そうなんだ…。」 彩香は勇気を振り絞って一緒に帰ろうと言おうとするが、どうしてもその一言が言えない。 健人「…あのさ…良かったら…一緒に、帰るか?」 彩香「え…?う、うん!」 思ってもみなかった健人からの誘いに彩香は全力の笑顔で答えた。 帰り道…。2人は自転車を押しながら横並びに歩く。 健人「そういえばさ、杉崎は高校でテニスやるの?」 彩香「どうしようかな…。あたし、本当は運動って得意じゃないから…。」 健人「元テニス部の部長が何言ってんだよ。杉崎ならいいところまで行けるって。」 彩香「そ、そうかな…。」 彩香は高校でテニスを続けることはもちろん視野に入れていたのだが、高校の部活にはマネージャーという役職があることも知っていた。 彩香「テニス部もいいけど…あたし…バスケ部のマネージャーになっちゃおうかな。」 いたずらっぽく笑いながら健人に答える。 健人「ちょっと勿体無い気がするけど…杉崎がそうしたいなら…オレはいいと思うよ。」 彩香は健人の返答を聞き、健人の夢を応援したい…その気持ちからバスケ部のマネージャーになるという選択肢も視野に入れるようになっていった。 会話は弾み、いつの間にか自転車を押す2人の距離も近づいていった。彩香はずっとこの時間が続けばいいとさえ思ったが、とうとう彩香の自宅前に到着する。 健人「それじゃあ、また明日!じゃあな!」 彩香「うん!健人くん、またね!」 彩香が手を振ると健人は自転車に乗りながら手を上げて答える。彩香は自転車をこぐ健人の後ろ姿をしばらく見つめていると、健人が急に自転車を止めた。 健人「また一緒に帰ろうな!」 振り向きざまに彩香に向かってそう言い放つと健人は再び自転車を漕いで帰っていった。
2018/04/15 02:04:20(fCAdmIyP)
投稿者:
(無名)
正直、最新の投稿に辿り着くのがしんどい。
18/09/26 21:12
(eqOX5uC4)
コメントありがとうございます。
確かに物語が長くなり、スレッド方式のページで読むのは大変になってしまい、すいません。 物語も佳境に入ってきましたので、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
18/09/27 08:36
(vtP9FAI9)
彩香「ごめんね!…こんなお願いしちゃって…。」
陽子「そんなことないよ…。彩香の頼みだもん。それにしても彩香が泊りなんて珍しいね…なんかあったの?」 彩香「ううん!何でもないんだけどさ…!」 陽子「そっか…。本当に大丈夫?何となく元気無さそうだよ…?」 彩香「陽子に隠し事は出来ないね…!でも大丈夫!本当に何でもないから!」 陽子「はいはい、わかりました!いつも通り、あんまり無理しないようにね!…じゃあまたね!」 彩香「うん!またね~!」 佐野の家に突然泊まることになってしまった彩香は、中学以来の親友である陽子に相談し、部活でも3年間一緒だった陽子の家に泊まると言ってなんとか母親を納得させた。 彩香は明日から一泊することが可能になったことを佐野にメッセージで送信した。 (もう…いきなり泊まりだなんて……でも…頑張らないと…!) まるで修学旅行の前日…。明日からの調教に備えるように、彩香は早めにベッドに入った…。 -------------------- 翌日…。彩香は午前中の10時には支度を済ませ、佐野の家に向かおうとしていた。 「もう、突然泊まるだなんて失礼じゃない。陽子ちゃんによろしくね!これで何かお菓子でも買って行きなさい。」 彩香「うん。ありがとね、お母さん。」 母親から陽子の家への差し入れ代として多めに五千円札を渡され、彩香はそれを自分の財布に入れると、着替えなどが入ったリュックを背負った。 彩香「行ってきます!」 「いってらっしゃい!」 なんとか母親を誤魔化し自宅を出た彩香は寒空の下佐野の家に向かう。 (佐野くんから返信は……ない……。) 途中、彩香は佐野から朝に届いたメッセージを読み返すように確認していた。 (明日は10時には制服を着て来い!下着も履いてローターも挿入するな!着替えを忘れんなよ!) 今日は下着の着用を許され、ローターを挿入しなくても良いという指示に、彩香は少しだけ違和感を感じた。もちろん、下着を着用するという日本人として当たり前のことを、彩香が奴隷として調教されたことによっておかしいと感じるようになってしまった、といえばそれまでだが、彩香はそれだけではない何か…佐野の雰囲気に不信感を感じていた。 そしてその不信感は、佐野からのもう一通のメッセージを見た瞬間、さらに強くなった。 (今日は日誌は持ってくるな!それと、ピルも2錠、今日と明日の分だけにしろ!) 彩香は夜中に佐野から来ていたこのメッセージを朝確認し、すぐさま返信したが、それから佐野の返信は来ていなかった。 だが、どんなことがあろうと佐野の命令は絶対。 不信感を抱えながらも、彩香は佐野の家に向かうしかない。佐野の団地に到着すると、最近はもう見慣れた古く冷たいコンクリートの階段を登った。 一段、また一段と急な階段を登り、彩香は3階の佐野の家に到着した。 ピンポーン! 彩香がチャイムを押してしばらくすると、佐野がドアを開けた。 佐野「…入れ…。」 彩香「え…?…うん…。お邪魔…します…。」 やはりいつもと違い、佐野の様子がおかしい。 佐野の母親はいつも通り居間に横になり寝ているが、家の中にはいつもと違う雰囲気が流れていた。彩香が靴を脱ごうと下を見ると、玄関には所狭しと大きい靴が並べられ、普段より明らかに靴の数がいつもよりも多いことに気づく…!だが、気づいた時にはもう遅かった…。 ?「久しぶりだな!…おっと、逃げんなよ…?」 彩香「え?……い、飯塚…さん……!!」 彩香はここで感づいてしまった。再び地獄に落とされる日が来たことを…。 飯塚が彩香の腕を引っ張って佐野の部屋に連れて行くのを、佐野はただ黙認して後ろからついていく…。 佐野の部屋に入ると、彩香も良く知る面々が集まっていた。 飯塚「変態マネージャーの到着で~す!!」 指笛やヒューヒューというような冷やかしの歓声が佐野の部屋に響く! そこには先輩の増田だけでなく、同学年の竹田、斉藤、浅野の4人が待ち構えていた…。 -------------------- 1時間前…。 飯塚「これから佐野の家に行くがお前ら…準備いいな?」 竹田、そして誘われた斉藤と浅野は飯塚の指示通りに駅前マックに集まっていた。 増田「オレはなぁ…!佐野の野郎にイラついてんだよ!まず真っ先にぶん殴るぜ?オレはよぉ!」 増田の狂気じみた態度に一年は完全に萎縮していた。 飯塚「増田、そんなにビビらせんなって。お前らこれ見てみ?」 飯塚は自分の背負っていたリュックのファスナーを少し開けて、中身を1年に見せた。 斉藤「な、なんすかコレ…。」 浅野「すげぇ…。」 飯塚のリュックには得体の知れない器具がいくつも入っていた。 飯塚「先輩からこの前借りたもんなんだけどよ。今日はお前らと一緒に楽しもうと思ってな…!」 1年「あ、ありがとうございます…!」 増田「でよぉ、佐野の野郎が彩香にどんなことしてたか教えてくんねぇか?」 見たこともない玩具の数々に1年の恐怖心はあっという間に好奇心に変わり、佐野の家に向かう道中、飯塚や増田に佐野と彩香の知っている限りの事を伝えたのだった…。 -------------------- 増田「彩香ぁ…こいつらから聞いたぜ?…随分変態になったみてぇじゃねぇか…!お前に教育してやったオレらにもそろそろ恩返ししねぇとなぁ?」 彩香「…ぃ……嫌…っ…。」 飯塚、増田はもちろん、同級生の充血した目は彩香が良く知る目…雌を食らう雄の目だった。その目に彩香の身体は無意識に震え、怯えた。 飯塚「ククク…彼氏の佐野くんはもう、お前に飽きたってよ!」 彩香は飯塚の言葉に大きくショックを受けた。 彩香「そ、そんな……!」 だとしたら今まで何の為に佐野に尽くして来たのだろう…。 彩香は藁にもすがる思いで佐野の目を見た! 佐野は彩香と一瞬目を合わせたが、すぐに目を逸らした。 佐野が目を逸らしたその時、彩香はようやく佐野が送ってきたあのメッセージの意味が分かった。 夜中に送られてきたメッセージ…あれは佐野なりに彩香を守ろうとしてくれていた証拠だった。 飯塚と増田が佐野と彩香の調教日誌を見れば、必ず同じかそれ以上のことを彩香にするだろう。また、ピルを常飲していることを知られれば、妊娠の危険など1つも考えるはずは無いことは容易に想像が出来る。 (佐野……くん……!) 彩香は恐怖の中に一筋の希望の光を見出す…。 彩香にとってはそれだけで十分だった。 たった2通のメッセージ…この悪漢たちには全く意味はないかもしれない。それでも、ほんの少しの気遣いで、彩香は佐野からの精一杯の愛情を感じることが出来た。 飯塚「だよなあ佐野!こいつらから聞いたけどよ、お前彩香を自分の彼女にして好き勝手やってたんだろ!?」 佐野「………………。」 昨日とは打って変わった態度で、飯塚は佐野に怒りの矛先を向ける。 原田の子分である彼等は、佐野に出し抜かれていたことに少なからず苛立っていた。 増田「おい!なんとか言えやコラ!!」 佐野「うわあぁ!!」 増田が佐野の胸ぐらを掴み、ついに殴りかかろうとする…! 彩香「……やめてぇ…!!」 彩香の声が佐野の家に響き、驚いた男たちが一斉に彩香に目をやる。彩香は佐野と一瞬目が合ったが、すぐに目を逸らした。 飯塚「あん!?」 彩香「……違うんです…!それは…あたしが佐野くんを誘った…それだけなんです…!」 彩香の佐野を庇うような発言に飯塚と増田、そして佐野でさえ戸惑っていた。 (佐野くん…あたしは……大丈夫だから……。) 彩香は佐野を守るため、自分の発言には嘘偽りはないということを証明するかの様に、飯塚を真っ直ぐに見つめていた。 増田「ほぉ、どういう風の吹き回しだ?こんなやつを庇うのか?」 彩香「……とにかく…!…佐野くんは…悪くない…。」 飯塚「クク…ハハハハハハ!こんなやつに惚れたのかお前!!」 彩香「……ち、違います!!……誰でも良かったの……エッチが…出来れば…。」 佐野「………!!」 絞り出すように、それでいて真っ直ぐに飯塚と会話をする彩香を、佐野はただ見つめていた。 (ちっ…てめぇ…!オレ以外の男に……!) 佐野は自分以外の男に従順になろうとしている彩香に幼稚な怒りが込み上げてくる…! だが…佐野はこの時ようやく気付いた。 目を逸らした彩香の気持ち、そして飯塚に対する発言…。 それはまさに無償の愛、自分を守るために言っていることに…。 -------------------- 佐野「お前さ…オレがまたバスケ部の連中とヤれって言ったら…どうする?」 彩香「…佐野くんが……して欲しければ……。」 -------------------- 1月4日…あの日の佐野の問いに彩香はそう答えた。 佐野の指示であれば他の男との性行為もいとわない。しかし、決して誰とでも性行為をしたい訳では無い。 佐野は忠実な性奴隷に調教するため、彩香の「No」の答えを奪った。たが、あの返答には紛れも無く彩香のNoの意思が含まれていたはずだ。 (くそっ…!彩香……!) とうの昔に捨てたはずの感情…忘れてしまっていた苦しくも熱い感情が、佐野の心にこみ上げてくる…! だが…佐野は彩香を愛してしまっていたことに気付くのが遅すぎた。 飯塚や増田は自分たちを出し抜いて、佐野が彩香を調教し、延いては彩香を心酔させたことに苛立ち、加えて1年の3人は、彩香をレイプ、そして調教し、バスケ部内で実権を握った佐野に、怒りを超えて憎しみの感情が生まれていた。 増田は胸ぐらを掴みながら佐野の顔を思いっきり殴った! バキッ!! 佐野「グォおぉ!!!」 いきなり頬を殴られ、佐野は部屋に倒れこんだ! 彩香「きゃあああ!!…やめて!!…嫌ぁぁ…!!」 増田「お前には今までこいつを楽しませてきた分、オレらにも楽しませてもらうからなぁ!!」 飯塚「ククク!…バスケ部の1年から聞いたぜ?…部活中も毎日毎日嫌がることもなくヤッてんだってなぁ…この変態女が!」 増田「1年、佐野を抑えろ!さっき渡したロープで縛っとけ!」 痛がる佐野を1年の3人が抑え、言われた通りに手足を縛る。 すでに彼らも佐野と彩香には憎しみの感情しかなかった。 竹田「今まで調子乗りやがって!」 浅野「考えてみりゃお前なんかが杉崎と付き合える訳ねえよな!」 斉藤「この変態マネージャーが!援交とかいろいろやってんだろ!いい気味だぜ!」 彩香との性体験、そして佐野への憎しみ、それらを最後に後押しした、飯塚、増田からの提案…。それは普通のバスケ部員だったはずの彼等さえも変えてしまった。 佐野は彩香をレイプした張本人であり、彩香は今では誰彼構わず腰を振る淫売…。 そんな2人に自分たちが制裁を下してやる…。 自分たちを正当化するかのように掲げる薄汚い正義としては充分な理由だった。 飯塚「オレたちのすることに少しでも抵抗すればどうなるかわかるな?…このバカの爪でも剥いでやるからな!」 彩香「……い、飯塚さん…そんなことより…早く…エッチしたい…です……。」 彩香は飯塚の怒りを煽ることの無いよう、佐野への発言にはあえて反応しないようにして、さらに飯塚の胸に身を寄せるように抱きついた。 (くっ…!くそっ…くそがぁ…!) 佐野は部員たちに手足を縛られ地面に抑え付けられながら、飯塚に寄り添い自分の為に彼等の手に堕ちようとしている彩香を見つめることしか出来ない。 彩香の姿を見て一瞬だけ佐野の遠い記憶が蘇る…。 『つよしくん…あたし…好きな人が出来たの…。』 まだ幼い頃…純粋だった1人の女の子の姿を、彩香に重ねていた。 大切なものを奪われる感覚…。そんな感覚を二度と味わいたくないが故に、愛情を持たず彩香に接してきた佐野だったが、いつの間にか佐野も彩香に恋し、愛し、心酔してしまっていた。 飯塚に寄り添う彩香と地面に抑え込まれた佐野…再び一瞬だけ2人の目が合う。 (佐野くん…ごめんね…。) (ぐ…くそっ…!そんな目で見んじゃねぇ…!!) 2人は互いに目を逸らした。 これから始まる壮絶であろう輪姦に彩香自ら臨もうとしているにもかかわらず、ただひたすら佐野の身を案じて心配の目を向けていた。 そこには…少なくともその瞬間には、健人を守ろうだとかそういうものを抜きにした、彩香の佐野に対する純粋な気持ちがあった。 飯塚「この変態が!すぐにヤッてやるから服を脱いで準備しろや!!」 彩香「…はい……。」 2人の間に芽生えた本当の愛情のような感情は、儚くも男たちに踏みにじられる。 今まで佐野がやってきたのと同じように…。 彩香は羽織ったコートを脱ぐと、着ていた服を素早く脱いでいった。1年は興奮した様子で彩香を見つめていたが、佐野を案じていた彩香は羞恥心を感じることもなく急いで服を脱いでいった…。 飯塚「なんだそのヘソピアス!…佐野!お前どうせ一ノ瀬の兄ちゃんにでもやってもらったんだろ!…まあいい!下着もだ!早くしろ!!」 彩香は佐野との繋がりの証であるヘソピアスを嘲笑されることに苛立ちを感じながらも、言われた通りブラジャーとパンティの順に下着まで脱ぎ、あっという間に全裸になった。 飯塚「パイパンにヘソピアスとかマジで変態だな!…おい変態!さっさと足開きな!」 彩香「…はい……どうぞ……っ…。」 彩香が床に仰向けに寝そべり大きく股を広げると同時に、飯塚はズボンとパンツを素早く下ろし、すでに勃起したペニスを一気に膣に挿入した! グッ…ずブゥゥ!! 彩香「いっ…痛ぁぁぁ…!!」 前戯も何もなく無理矢理挿入され、彩香は痛みに悲鳴を上げる! 飯塚のペニスが彩香の秘裂を割り広げて結合する。まだ全く濡れていない彩香の粘膜に、飯塚自身も亀頭の痛みを感じながらも、佐野にこれ見よがしに腰を振り始める。 飯塚「ほら、どうだ!久々にオレとヤれて嬉しいだろ!!」 彩香「ぅ…ぐぅっ!…ぁあ!う、嬉し…いぃっ!…いっ!…あ槌っ!」 快感ではなく苦痛を感じている声を上げながらも、彩香は飯塚の問いかけにあくまで「Yes」で答える。 増田「あーあ、ひでえなぁ!オレはちゃんと濡らしてやるぜ?ほら、咥えな!」 いつの間にか下半身を露出した増田は、痛みに苦悶の表情を浮かべる彩香の上に跨ると、彩香の頬や唇を肉棒でペチペチと叩いて催促し、口を開けた瞬間ペニスを強引に口内に突き入れた。 彩香「うッ…ぐぁっ!…じゅプ…んんっ…んグぅっ!」 飯塚は彩香に跨る増田の背中を見ながら、彩香の乳房、そして乳首を激しく揉みしだき、つねり上げる…! 増田「佐野!気分はどうだ?どうせチンコおっ立てて見てんだろ!?」 1年の3人は増田の問いかけに反応し、佐野の股間を確認した。 竹田「増田さん、こいつ…勃ってます!」 ワハハハハハハ!! 部屋の中には男たちの笑い声が鳴り響いた。 (へっ!オレらに逆らったらどうなるか教えてやるぜ…!) 彩香に対する飯塚と増田の、以前にも増した残酷な責め。それは佐野への見せしめでもあった…。 増田「久々にヤるかぁ!」 彩香「んっ……あぅっ…! 増田はそういうと彩香の口からペニスを抜くと、床に仰向けになった。すると飯塚も同時に彩香の膣からペニスを抜く。 飯塚「おい!増田の上に乗って、ケツを突き出せ!」 彩香「…は…はぃ……。」 上に乗る…彩香はすぐに騎乗位のことだと分かり、増田の上に跨って腰を下ろすとペニスを自分で膣に当てがった! 増田「おせぇ!!」 ズリュゥ!! 彩香「ぅあぁぁ…っ!」 増田は彩香の腰を掴むと突き上げる形で一気に彩香に挿入した! 彩香は激しい突き上げに耐えながらも2人が何を望んでいるかを理解し、腰をくねらせ尻を飯塚に向けた。 飯塚「お、いいぞ!そのまま待ってろよ!」 グ…リュゥ…ヌヌ…! 彩香「かっ…ハァッ…!あアアァァ…!」 飯塚は彩香の肛門にペニスを強引に挿入していく…! いくら彩香に挿入していたとはいえ、少量の愛液は大した潤滑にもならなかった。 飯塚「ぐぉぉ…!入ったぁ!お前彼氏の家に行く時にはケツ穴もほぐしとかねぇとダメだろ!まだまだ調教が足りねぇなあ、佐野!」 増田「おい、何下向いてんだ!ちゃんと見ろ!」 佐野はいくらでも見てきたはずの彩香が陵辱される姿を、今は見るに耐えずに下を向いていた。それを増田の言葉に反応した竹田が残酷にも佐野の顔を持ち上げて、一部始終を見させる。 飯塚「おい!どこに出して欲しいのか言え!」 彩香「あ、あぅっ!…な…中…にっ…!出して下さい…!」 増田「佐野とオレたち、どっちが気持ちいいんだ!?」 佐野の気持ちが分かってしまった彩香にとってはこれ以上無い残酷な質問だった。しかし、彩香は最大限の屈辱を感じて唇を噛み締めた後、口を開いた…! 彩香「あっ…ぐぅッ!……い、…飯塚さんと増田…さんっ…の方が…いい…!」 飯塚「ハハハ!!そうかぁ!じゃあ誰の精子が欲しいんだ!ちゃんと言って見ろ!」 彩香「んっ!…飯塚さ…んっ…増田さん…の精子…中にぃ…出してぇぇ……!」 増田「ハハハハハハ!結局誰でもいいんだろこの淫乱がぁ!飯塚、出してやるかぁ!?」 飯塚と増田はそれぞれ乱雑に腰を動かし始め、彩香の膣肉、そして肛門を文字通り蹂躙する! いくら挿入には慣れているとはいえ、変な角度で膣と肛門を激しく出入りする肉棒は、彩香に快感を超える苦痛を与えた! 彩香「あ…ぎゃあぁ!…いた…っ…ぐぅッ…痛い!痛いぃ…!」 飯塚「うるせぇ!痛いとか言いながら濡らしやがって!」 徐々に彩香の中から徐々に分泌された愛液が飯塚のペニスに絡みつく。増田のペニスにも、自らの肛門を保護するために分泌された腸液がまとわりつき、挿入を助ける。 だが、彩香はずっと痛みを感じ続けていた。身体の痛み、そして心の痛みを…。 だが、飯塚と増田の2人はそんな彩香をペニスを、ペニスをしごかせ、欲望を吐き出すためだけの、ただの「穴」として扱った。 飯塚「ぐぉ…そろそろ…!」 増田「ああ…イクぞ!」 彩香「あッ!ぎぃぃ!うぅッ!もう…出してぇぇぇ!」 激しい苦痛に耐えかねた彩香は、射精という最後の瞬間を懇願する。 すると、飯塚と増田は予定していたかのように顔を見合わせて、激しい挿入を止め、彩香の膣、そして肛門からペニスを引き抜いた。 ズルッ…!ズッ…ニュゥッ! 彩香「ぅ…あッ…ハァ…ハァ…ハァ…。」 飯塚「あっぶねぇ…マジで出しちまうところだった…!」 増田「悪い悪い!…出してやるかなんて言ったからな!」 飯塚と増田は笑いながらそんなことを話し始めた。 佐野はこの時、ピルの存在をバラさなかったことが功を奏したと思った。しかし…彼らはそんなことは最初から気にはしていなかった…。 飯塚「ここで出しちまったらこの先楽しめねぇからなぁ…!」 増田「安心しな!最後にはたっぷり出してやる!彩香ぁ…時間たっぷり楽しもうぜ!みんなと一緒によ…!」 彩香「ハァ…ハァ…ハァ…はぃ……。」 彼らの残酷な陵辱はまだ始まったばかり。 そしてそれは更なる巨悪に差し出す為の前座でしか無いことを、彩香と佐野、そして1年の3人すらまだ知らない…。
18/09/27 08:36
(vtP9FAI9)
いつも引明けに咲く花を読んでいただいている方、ありがとうございます。
誠に勝手ですが、このお話のナンネットさんへの投稿はここまでで終了させていただきます。大変申し訳ありません。 理由としましては、スレ方式での小説投稿により、一度投稿したものを簡単に修正出来ない性質、また、お話が長くなるにつれ、私自信、最新話にたどり着くのが大変に感じるのみならず、あの話は一体どこのページにあるんだろうと何度も探すほど、小説として読むことが困難であることなどです。 実はこのお話は、別のサイト「小◯家になろう」さん内の18禁サイト「ノクタ◯ンノベルズ」さんというサイトに連載させていただいてます。 こちらに書いていたこの小説と大まかには変わりませんが、加筆、修正や削除等を行ったものとなっています。もちろん、無料でご覧いただけます。 興味がある方、また、これからもご愛読いただけるという方は、ぜひそちらのサイトでまた読んでいただけると大変嬉しく思います。 作者の勝手な都合で大変申し訳ありません。最後になりますが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
18/10/02 09:38
(cl4zCqJ/)
投稿者:
(無名)
こちらの板ではお疲れさまでした
さっそく拝見してまいりました これからも頑張ってください 応援してます
18/10/03 00:28
(95WXABWu)
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