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1:強制援助交際の少女
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
これは今から十年以上前、まだ私が地方都市の、更に郊外の中学生だった頃の忌わしい思い出。 封印したい過去であるのは勿論だが、今でも年に数回、夢に見るのはどういうことなのだろうか。 明け方、悪夢にうなされて目が醒めると同時に夢であることに安堵し、無意識のうちに下腹部に触れる。 まただ。 舌打ちをしたい気分で股間を探る。 はしたない汁にグッショリと濡れた下着は、いつも以上に濃密に淫らな牝の匂いを放っている。 嗅覚を刺激された私は、心の深奥にわだかまる闇から姿を顕わす獣を待ち受ける。 怯えつつも期待を隠せない私自身が、常に腹立たしかった。 姿を顕わした獣は私を昂らせる。 いつの間にか私は自分自身を慰め始めてしまう。 獣と同化した私は、淫らな行為に酔い痴れる。 十年前の記憶を再現しながら、はしたない姿を晒す私自身を想起する。 普段は性的に淡白な私だが、この時ばかりは繰り返し果ててしまうのが常だった。 一時的には失われていた自慰行為による絶頂。 蔑みと憐みの入り混じった哀しげな視線を感じながら、独りで恥態を晒す悦びに浸り続けるのだ。 その視線の主は当時の私自身なのかもしれない。 それは中学二年生の夏休み。 始まったばかりの長期休暇、午前中のプール開放に行った帰り道でそれは起こった。 体操服とジャージのズボンを身に付け、脱いだ水着と身体を拭いたタオルの入ったバッグを手にし、友人と私は雑木林の手前の曲がり角で道を分かつ。 雑木林沿いの農道を進めば、私の家までの道程は結構なショートカットが可能なのだ。 別れの挨拶を交わしながら、私は後に繰り返し悔やむことになる選択をしてしまった。 雑木林沿いの農道ということから、普段から人の気配は少なく、むしろ人影があれば意外に感じる程である。 ご多聞に漏れず、その日も人影は皆無、見慣れないグレーのワゴン車が駐まっているに過ぎなかった。 何も考えずに私はワゴン車までの距離を残り数メートルまで縮めた、と、不意に運転席の窓が開き、開襟シャツにノーネクタイの若い男が声を掛けてくる。 手にした地図を広げ、現在地と目的地に関する質問を並べ立て始めた瞬間、背中に衝撃を感じた私は、くたくたとその場に崩れ落ちてしまう。 恐らくはスタンガン的なものであろうが、その時の私に分かる筈もない。 私が覚えているのは、何処からか湧き出てきた数人の男達に抱え上げられたところまでであった。
2019/08/05 20:53:01(ltMfgenB)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
「うっわ、凄げぇ。本当に裸だ。」 「お、おい、もう濡れてるぜ。」 商業施設の端、駐車場近くに位置するユニバーサルデザインのトイレに誘いこまれたヤヨイ。 男にコートを剥ぎ取られたヤヨイは、抗うことも、躯を隠すことすらせず、男達にされるがままになっていた。 乳房を揉まれ、乳首を摘まれ、膣に指を挿入してくる男達。 さほどの経験があるわけではないと見えて、恐る恐ると言った風情で伸ばされた指先に、ヤヨイの牝を煽る程の術は無い。 「い、挿れてみようぜ。」 互いに先を争いつつも順番が決まると、二人は下半身を露出した。 標準的なサイズの肉の槍を露出した男達は、ヤヨイの両手を便座の縁に突かせ、尻を突き出すような姿勢を取らせる。 ヤヨイの股間にある洞窟の入り口を不器用に探るペニスの先端すら、ヤヨイを昂らせる役に立ちはしない。 これから犯される・・。 あの時より惨めな状況で犯される・・。 だが自分には、これがお似合いだ・・。 穢されて汚されるのが当然なのだ・・。 淫乱で肉の悦びに貪欲な牝に過ぎないのだから・・。 皮肉なことに、その想いがヤヨイを再び昂ぶらせていく。 乳首は尖がり、乳房は張り、蜜壷からは大量の愛液が渾々と溢れ出す。 ずぶズブずぶ・・・ 男性器に貫かれ、歓喜に打ち震えている自分に気づいた瞬間、ヤヨイは真の絶望感に襲われていた。 同時にヤヨイの理性は弾け飛び、快楽を貪るだけの動物に堕していく。 「う?あ。」 挿入後、僅か数回の往復運動により果てた男は、大量の精をヤヨイの中に放つ。 放たれた精液が膣を満たし、ヤヨイは体内を裡側から穢されていた。 その想いが更にヤヨイを昂らせる。 単調かつ何の芸も無い男達の挿入行為ではない。 そんな下らない男達に躯を穢されている事実自体が、ヤヨイの興奮を煽っていた。 代わる代わる犯されているうちに、ヤヨイの下腹部、尻、太腿が放たれた精で汚れていく。 躯の外側から、そして内側から男達の欲望に穢されているのだ。 何度、交わったかも分からない。 幾度となく放たれた精液が、ヤヨイの膣から溢れ出す。 異様な興奮状態にあるヤヨイは、刷り込み効果の条件付けをも利用するかのように、挿入されては達し続けた。 一定時間が経過すると自動的に開放されるドアは、何度となく開放と閉鎖を繰り返す。
19/08/18 02:00
(yry34uU5)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
「・・お、おい、ヤバくないか・・?」 「あ、あぁ。死んじゃいねぇよ・・な?」 繰り返し絶頂の寸前を迎え続け、限界まで消耗したヤヨイが、精液にまみれた躯を床に横たえている、その光景が彼らの理性をリセットしたのだろうか。 自分達の行為が何を意味するのかを唐突に理解した二人組は、慌てふためき始めた。 ぴくり・・ 少なくとも死んではいないらしい。 今、現在のところには過ぎないが、そう判断した男達は、互いに顔を見合わせると無言のうちに意思統一に至る。 股間の精液を拭いすらせず、慌ただしくズボンを穿き、その場を逃げるように去っていく。 ふふん・・。 哀しいことに、ヤヨイには二人の男達を嘲笑する余裕さえあった。 不本意にも見知らぬ複数の男達に性交を強要されてしまった。 その事実は強姦であり輪姦ではあるが、ヤヨイにとっての真実は違う。 始まる前に受け入れてしまったのだ。 受け入れてしまった以上、ヤヨイにとってはプレイに過ぎない。 強姦でもなければ、輪姦でもなかった。 プレイ? 理由はどうあれ、尊厳を踏み躙られる行為が? それは許されない筈の行為ではないのか? だが所詮、自分は娼婦なのだ。 自問自答しながらも、身体を起こしたヤヨイは下腹部の痛みに顔を歪めた。 皮肉な事に痛みがヤヨイに理性を取り戻らさせていく。 ああ、そうか・・。 家畜、だ。 家畜に過ぎないのだ・・・・。 どんなに大切にされていても、それは資産としてケアされている家畜としての扱いに過ぎないのだ。 食欲を満たす為の肉なのか、性欲を満たす為の肉なのかの違いに過ぎない。 ヤヨイは不意に笑い出した。 笑うだけではない。 笑いながら両眼から溢れ出す涙。 笑いながら泣く。 泣きながら笑う。 『耐えられないなって・・。』 かつて私に告げた言葉がリフレインしたらしい。 失笑。 失笑・・。 失笑・・・。 牛や豚が権利を主張することは有り得なかった。 屠殺されることは前提なのだ、手紙に記されていたのはそこまでであった。
19/08/18 08:54
(yry34uU5)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
ふと気づくと、封筒の内側に何か固いものが貼り付けられていた。 鍵、恐らくはヤヨイの部屋の。 脚がガクガクと震えていた。 怖かった。 だが、行かねばならない。 ヤヨイの部屋に。 ヤヨイの無事を確認する為に。 鍵と財布と携帯だけを手にし、着替えする時間すら惜しんだ私は制服のまま家を出た。 電車の中で母親にはメールを送る。 外出する。 遅くなるかもしれない。 治ったばかりなのだから云々・・の返信を無視してヤヨイの部屋に向かう私は、それどころではなかった。 『びっくりした?』 そう言って笑うヤヨイの笑顔だけを望みながら、私は辿り着いたドアに鍵を刺して回す。 開いた。 「・・ヤヨイ・・?」 返事が無い。 靴を脱ぎ、室内に足を運びながらヤヨイの姿を探すが、誰もいない。 ふと、ダイニングのテーブルにレポート用紙とUSBメモリーが置かれていることに気づいた。 手にしたレポート用紙には、誰宛てでもない告発文が記されている。 性暴力の被害者たる少女達の弱味を握り、管理売春を行う組織の概要と、その証拠たる画像の記録されたUSBメモリー。 「・・何を・・ヤヨイ・・?」 室内を見回しながら、私はバスルームの扉が僅かに開いていることに気づく。 あそこだ。 あそこにヤヨイはいる。 だが何故、隠れる必要があるのだ。 泣きだしそうな想いでバスルームの扉を開けると、脱衣所の奥にある曇りガラスに人影が浮き上がっていた。 がらり そこには白いキャミソールのみを身に付けた少女が、バスタブの縁に寄りかかるようにして床に座り込んでいた。 湯を張ったバスタブから僅かに立ち昇る湯気。 バスタブには、鮮やかに赤い大量の液体が湛えられていた。 湯に浸けられた左手以外は、冷たくなった身体。 その場に座り込んでしまった私は、衝撃のあまり却って冷静さを取り戻す。 ヤヨイの為に出来ること。 私に累を及ぼさないように、とのヤヨイの配慮は痛い程感じていた。 だがヤヨイの遺体をこのままにしておくわけにはいかない。 考えた末、私が取った行動、それは極めて常識的なものであった。
19/08/18 08:56
(yry34uU5)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
携帯電話から警察に電話をかけ、女性の警察官と話したい旨を伝えると、以外にもスムーズに希望は叶えられる。 友人が自宅で亡くなっている。 自ら命を絶った可能性がある。 直接の原因には無関係だが、悪辣な組織が根底に潜んでいる。 まずは友人に関する対応を、それとは別に私と話す時間を取って欲しい。 「分かりました。ただし条件があります。」 電話の向こう側で話す女性が先行して現地に入り、私と接触する。 私への影響を最小限に抑える為、要請に従って捜査への協力はして欲しい。 毅然とした物言いは、信用に足る相手であることを感じさせた。 物分かりの良い警察官もいるものだ。 或いは、そこまで譲歩する必要を感じさせる程、切迫していた私の心理状態が伝わったのかもしれなかった。 いずれにせよ、私は承知した旨を伝え、電話を切って待つ。 待っている間、私はヤヨイの横に寄り添うように座っていた。 二度と会うことは出来ないのだ。 せめて最後まで隣に居たかった。 こんこん、こんこん ドアがノックされ、意識して抑えられた声が、先程の警察官であることを告げる。 ゆっくりと立ち上がった私は、警察官を迎える為、バスルームを出た。
19/08/18 14:48
(yry34uU5)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
私の連絡先を確認し、簡単な状況説明を受けると、その女性警察官は、私に彼女の連絡先を伝え、その場を去るよう指示した。 アパートから出て数分もしないうちに、さほど遠くない場所に待機していたのか、赤と青の回転灯を光らせた数台のパトカーとすれ違う。 「・・さよなら。ヤヨイ・・。」 最後にそう呟いた私は、家路を急ぎながら、明日以降の行動計画を頭の中で練っていた。
19/08/18 14:52
(yry34uU5)
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