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息子の友人に…    2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:息子の友人に…    2
投稿者: 昭子
ベッドの上。
 昭子が全裸で仰向けにされ、細くて白い両足の膝を折
り曲げて開脚状態にされている。
 昭子の開かれた足の付け根のあたりに、俯いた姿勢の
裕人の顔が深く埋まっている。
 「ああっ…」
 昭子は朱色に上気仕切った細面の顔を左右に激しく揺
らせながら、切なげな声を間断なく洩らし続けている。
 裕人の舌が昭子の秘部の襞を割り開いて、奥深い部分
にまで侵入して縦横無尽に動き回っていた。
 昭子のその部分から熱い愛液が止め処なく溢れ出てき
ているのを、裕人の舌はしっかりと察知していて、濡れ
そぼった襞の中でさらに動きを早めていた。
 貞淑な妻であり母である昭子の理性が、脆くも音を立
てて崩壊しようとしていた。
 裕人の舌は今度は昭子の熱く濡れそぼった秘部の頂に
ある小さな突起物を探り当て、そこにちろちろと擽るよ
うに舌を這わせた。
 昭子の細く整った身体の動きが急に忙しなくなり、喘
ぎの声もさらに大きくなった。
 しばらくして裕人が身体を動かし、顔の向きを逆にし
て昭子の上に跨るようにして、膝を立て手をついた。
 裕人の顔の下に昭子の下腹部の薄黒い茂みと、自らの
愛液と唾液にまみれた秘部が間近に見える。
 そして昭子の狼狽えた顔の真上に裕人の股間が見え、
そこの黒い茂みから蛇の頭のような先端をした、赤黒く
て固そうな怒張が彼女の顔を突き刺さんばかりに下に伸
びてきていた。
 上で裕人が身体を動かすたびに蛇の頭の先端が昭子の
頬や鼻先に当たっていた。
 「ああっ…あっ」
 裕人の股間の下で昭子が大きくのけ反る。
 裕人が昭子の両足を手で抱え込みあからさまに露呈さ
れた秘部に、顔全体を押し当ててきたのだ。
 裕人の舌がそこでまた激しく動いた。
 顔を裕人の両足に挟み込まれた狭い中で、悶え狂う寸
前まで追い込まれていた昭子は、何かにすがりつくよう
に自然に裕人の怒張を両手で捉え、それほど大きくない
口を一杯に開けて中に深く含み入れていた。
 二十歳の時、親の薦めでほとんど見合い形式で今の夫
と結婚した昭子は、夫が初めての男性であったしそれ以
外の男性の経験はなかった。
 裕人のものを最初に目にした時、昭子は内心で声を上
げたくなるくらいに驚愕していた。
 太さも長さもそして蛇の頭のような先端をした形態も、
全てが夫のものとまるで違う異物に見えたのだ。
 昭子の小さな口の中に裕人のものは全部は入らず、す
ぐに固い先端が喉に当たり、昭子はそれを含み入れなが
ら、激しく何度も苦しげな嗚咽の声にならない声を洩ら
し続けた。
 その態勢での行為も長く続き、昭子はすでに気絶寸前
の状態にまで追い詰められていた。
 そうして裕人がさらに態勢を変え、昭子の下半身に身
体を移すと、ぐったりとしている彼女の両足首を掴み高
く上に持ち上げて横に開いてきた。
 裕人の固く屹立した蛇の頭のような先端が、あられも
なく割り開かれた昭子の股間の茂みのあたりに擽りを入
れるように蠢いていた。
 「ああっ……くくっ!」
 ズブズブという卑猥で艶かしい音を立てて裕人のもの
が昭子の濡れきった割れ目の中に押し入った。
 裕人に心地よい圧迫感が伝わる。
 昭子には裂かれそうな強い圧迫感と屈服感が同時に襲
ってきていた。
 「むむうっ……ああっ」
 半分白目を剥いたような顔で昭子は喉奥から官能の声
を絞り出していた。
 裕人のものが昭子の中へ半分以上入った。
 入れた中のものを裕人が意識的に躍動させる。
 昭子の口からそのたびに嗚咽が間欠的に洩れ続けた。
 やがて裕人の腰の律動が始まり、昭子の中への侵入が
さらに深くなる。
 忘我の境地以上の生まれて初めてのような喜悦の波に
昭子は襲われ、間欠的な喘ぎの声をさらに大きくして悶
え狂っていった。
 息子のことも夫のことも昭子の脳裏から完全なほど消
え去ってしまっていた。
 今日が初対面の名前もまだ知らない男が今の昭子の全
てだった。
 裕人が腰の律動を続けながら上体を屈めてきた。
 昭子の両腕が裕人の首に一気に巻き付いていた。
 夫以外の男性体験が皆無の、無垢な昭子の熟れた女体
は若い裕人の動きに激しく反応し、これまで体験したこ
とのない絶頂感に荒海の中の小舟のように大きく揺れ惑
い、幾度となく気を失い悶え果てたのだった。
 「ああっ…ま、また…ね、ねぇっ」
 「どうした?」
 「また…い、逝きそうっ!…ああっ」
 「逝こうか?…おばさんが素晴らしくて今度は俺も逝
きそうだ。一緒に…な。一緒にっ!」
 裕人の腰が呻きの声と同時に大きく強く動いた。
 昭子が細い首を大きくのけ反らせ高く咆哮の声を上げ、
そのまま意識を喪失させていった。
 見知らぬ二人の偶発的で突飛な出会いがあって、初対
面同士ではありえない事態に陥っている。
 ベッドで全裸の身体を並べて横たえている二人。
 「あっ…」
 しばらく続いていた無言の時間を破ったのは、昭子の
短い声だった。
 裕人の片手が昭子の乳房の片方を触りにきていた。
 昭子は全身が敏感になっていた。
 人妻としてそして子を持つ母親としてあってはならな
い時間を昭子は謀らずも過ごしてしまった。
 深い悔恨と慙愧の思いと同時に、めくるめくような本
当に生まれて初めての背徳の官能の炎に燃え狂ってしま
った我が身のふしだらさを昭子は思い知らされていた。
 しかし裕人の乳房への何気ない愛撫の仕草に、もうす
ぐに女の官能を喚起され喉奥を鳴らされたのだった。
 「おばさんの身体すごくよかったよ。俺、おばさんの
ような女の人初めてだ。…もう一度抱きたい」
 裕人が頭を起こし昭子の顔の前に顔を寄せてくる。
 唇が近づきそして重なる。
 昭子は裕人に呼応して唇を開き舌を妖しく差し出した。
 数分後、昭子がベッドの上で四つん這いの姿勢をとら
され、背後から立ち膝で裕人がつらぬいていた。
 髪を乱して俯けた顔を激しく揺さぶり昭子は突き刺さ
れる快感に酔いしれていた。
 突き刺されている裕人のものが喉の奥から飛び出てき
そうな強烈な圧迫感だった。
 そういう態勢で男を受け入れるのが昭子は初めてだっ
た。
 結婚当時から昭子の夫は義務的に近いような行為で彼
女を抱き、時間も早かった。
 淡白という言葉の意味さえ知らず、男性との行為はそ
ういうものだと昭子は長年思っていた。
 それだけに若い裕人の攻撃的なだけでなく丹念で淫靡
な行為の一つ一つに、昭子は内心で大きな衝撃を受けて
いたのである。
 裕人の主導で態勢がまた変わった。
 裕人がベッドの中央で胡坐をかくように座位の姿勢を
とり、向き合うように昭子が跨り身体を沈める。
 下から裕人のものが昭子の中に突き刺さっていた。
 胸と胸が合い裕人の手が昭子の背中を抱き、彼女の手
が彼の首に巻き付く。
 当然顔と顔は近い。
 下から強く突き上げられながら昭子は幾度となく裕人
の唇を自らの意思で求め、舌を激しく絡み合わせる。
 もう絶頂が昭子にまた訪れていた。
 「ああっ…い、逝きそう!ま、また逝きそうです」
 「いいよ。何度でも逝って」
 「ああ…!」
 めくるめく喜悦に昭子が裕人の首に巻き付けていた腕
に一層の力を込めてしがみついた時だった。
 昭子の視線の端の向こうに立ち尽くしている人の影が
垣間見えた…。

        つづく
 
 
2014/10/09 12:10:44(wVFmZmSG)
7
投稿者: 昭子
裕人の顔が昭子の顔の真上にあった。
 唇を奪おうとしてきている。
 「い、いやっ…やめっ…」
 昭子は小さな顔を左右に激しく振り裕人の唇を避
けようともがく。
 「大きな声出すと、ほら、息子が暴れ出すよ。あ
のタオルが落ちたら大変だ」
 昭子の耳元に粘い舌を這わせながら裕人が囁くよ
うにいってきた。
 今でさえ死にたいくらいの恥辱の中に堕ちてしま
っているのに、息子の隆の目にこのはしたない光景
を見せてしまうのは堪えがたい恥ずかしさだった。
 かたちのいい唇をきっと噛み締めて昭子は裕人の
おぞましい舌の攻撃に堪えるしかなかった。
 裕人の舌は縦横無尽に、昭子の小さなピアスを刺
した耳朶からかたちよく尖った顎の線にかけてを這
い巡った。
 「時間はたっぷりあるよ、お母さん」
 そういって裕人は唇を唇に強く重ねてきた。
 「ううっ…むむっ!」
 声を殺しての昭子の抗いは空しかった。
 裕人の舌が強引に昭子の歯と歯の間を割り込んで
きて、口の中の奥で震えるように窄めていた小さな
舌を捉え弄んできた。
 昭子はされるがままに堪えるだけだった。
 昭子の両手首を抑えつけていた裕人の片方の手が
離れ、彼女の小さなお椀のような乳房の片方を揉み
しだきにきていた。
 昭子の背中と細い腰廻りがびくりと震えるように
上下する。
 そういう態勢での裕人の責めは焦るような素振り
はかけらもなく、丹念で執拗だった。
 口の中で昭子の舌は裕人の舌に翻弄され尽くして
いた。
 乳房への責めも左右均等に指を這わされ揉みしだ
かれた。
 声も出さず強く抗うこともなくひたすら堪えてい
た昭子の心の中に、知らぬ間に小さな動揺の波が生
じてきていた。
 裕人の指と舌で長い愛撫を受け続け、昭子の小さ
く尖った乳首にも変化が生じている。
 意思とはまるで裏腹の熱のようなものを帯びた症
状が、昭子の身体の奥底のほうから湧き出てきてい
るのを彼女自身、不条理にも察知させられようとし
ていた。
 さらなる悪夢の渦が昭子の全身と心を襲おうとし
ている。
 それは息子の隆がこの室に入ってくるまでに、不
覚とはいえすでに、若い裕人の手管によって女とし
て陥落の憂き目に合い、熱くはしたなく燃え上がら
せられた時の埋み火への再点火でもあった。
 慙愧の思いはまだ昭子の心の中にある。
 息子の隆が同じ室の中にいるということもわかっ
ていた。
 実の息子の前で、何があっても卑猥な醜態を晒し
淫れるわけにはいかなかった。
 しかし昭子がそう決意と意思を強くしようとすれ
ばするほどに、体内のどこかから沸き上がってくる
女のはしたない情炎の炎が、まるで油を注いだよう
に大きくなってきているのだった。
 「ああっ…」
 一際高い声が昭子の口から洩れた。
 裕人の舌が昭子の乳首の片方を甘噛みしてきた時、
彼女の細い両腕が彼の背中にしがみつくように強く
へばりついていた。
 やがて裕人の唇が昭子の唇に近づくと、彼女のほ
うから顔を少し上げるようにしてきた。
 昭子の両腕が裕人の首に巻き付く。
 裕人の差し出した舌を強奪するように昭子の舌が
強く絡みついていった。
 激しく唇は重なり続けた。
 流し台の前で椅子に括り付けられ頭からタオルを
被せられている隆は、小刻みに肩を小さく揺するだ
けで声は一言も発していなかった。
 首を大きく振れさえすればタオルは頭からすぐ落
ちる。
 友人の裕人と母との、おそらく卑猥極まりないで
あろう男と女の絡み合いが正視できるはずだ。
 隆の耳に時折、母の呻くような小さな声が洩れて
くる。
 母の身体を這う裕人の唇と舌の音も聞こえる。
 隆にしかし首を大きく振る勇気はなかった。
 裕人と最初に揉み合って椅子に紐で括りつけられ
た時、
 「お前と俺の関係を知られたくなかったら、ここ
でおとなしくしてろ」
 と隆は小声でそう囁かれていた。
 そして裕人は隆にバスタオルをかける前に、唇を
強く重ねてきたのだった。
 そして隆は裕人の命令に従順に従っていた。
 裕人が母を陵辱していることは最初の目撃で明白
だった。
 そんなふしだらな母ではないと隆は思っていたが、
目の前で全裸でまるで恋人のようにしがみつき合っ
ている二人を見た時、彼の頭の中は言葉がすぐに出
ないくらいに真っ白になっていたのだ。
 そうして目隠し状態で椅子に固定されたまま、隆
は悶々と時間を過ごすしかなかった。
 当然二人への怒りもなくはなかった。
 母の信じられないような背徳行為、裕人への怒り
も隆の脳裏に鬱積しているのは事実である。
 友人と実母のはしたなくあられもない光景に遭遇
した時、それこそ叫び喚き倒すのが通常の心理であ
る。
 現実はしかし隆はそうはせず、昼時のワンルーム
のこの室で、自らの意思ではないにしても背徳と倒
錯の劇の中の一役を謀らずも担わされてしまってい
るのだった。
 隆に被せられたタオルが自然に横にずれかけてい
た。
 これ以上首を動かすと下に落ちそうになっている。
 顔を少し横に動かすとベッドの光景が垣間見え、
隆は見るともなしに視線を向けた。
 全裸で小さな母の裸身がベッドに仰向けになって
いた。
 両足が大きく割られ、その間に入った裕人が上体
を母に覆い被さるようにしていた。
 裕人の剥き出しの臀部が隆の目の正面に見えた。
 母の細い両腕が裕人の首に深く巻きついている。
 二人の下腹部が密着しているのが見え、裕人の腰
がゆっくりと律動しているのも見えた。
 隆の心は複雑に揺れ動いていた。
 自分の母が自分の友人に犯されている光景を目の
当たりにして、隆の心を支配していたのは慙愧と屈
辱の念と同時に、沸々とどこかから湧き上がってき
てる嫉妬の思いだった。
 それは息子の友人にに強くしがみついて、ああ、
あぁ…と今は声を出してはしたなく喘いでいる母に
対してではなく、裕人に向けての深い嫉妬だった。
 隆は半年ほど前、この室でいきなり裕人に襲われ
男としての陵辱を受けた。
 背丈は普通にあったが母親に似て色白で顔立ちも
美少年風に整っていた隆は、性格的にもおとなしく
中学の頃から一部の不良学生たちから「オカマ」と
か「ニューハーフ」と仇名されてからかわれていた
こともある体型をしていたのだ。
 そして隆が自分の中に女というものを初めて意識
したのは高二の時だった。
 演劇部に入っていた隆は文化祭の時、時代劇で悪
党に囚われ縄をかけられて無惨に刺殺されるという
武士の役になった。
 両手を後ろに回され麻縄を胸に幾重にも巻きつけ
られる役柄だった。
 初めての稽古の時、悪党役の男子に縄をかけられ
た瞬間に、裕人の背中に強い電気のようなものが走
った。
 それからしばらくして隆は歌舞伎の女形に深い関
心を傾けた。
さらに隆の倒錯的な思いはエスカレートし、インタ
ーネットで中学生の時によくからかわれて呼ばれた
「オカマ」と「ニューハーフ」のサイトを探しまく
るようになった。
 そして大学に入ってすぐに隆は裕人と出会い、自
分の室で犯されたのだった。
 身体を女として扱われ恥ずかしい箇所も含めて、
隅々まで裕人の愛撫を受け初めての体験で隆は悶え
狂わされたのだった。
 裕人のほうは所謂両刀使いで、女の彼女も何人か
いるのは隆も知っていた。
 それでも裕人といる時には、隆はひたすら彼に隷
従し続け身体の全てを投げ出して抱かれるのだった。
 その裕人が今、自分の目の前で女を犯している。
 しかもその相手は自分の実の母親である。
 母に対しては怒りしかなかったが、裕人へは怒り
以上の嫉妬心がはるかに大きく渦巻いていた。
 やがて二人の態勢が変わった。
 裕人が昭子の上体を起こし替わりに自分がベッド
に仰向けになった。
 裕人の太い屹立が母の昭子の愛液にまみれ黒く濡
れそぼっているのが見えた。
 母が裕人に促されるようにしてその屹立の真上に
腰を屈め出した。
 母の片方の手が裕人の太い屹立を掴み、深く下ろ
した自分の下腹部にあてがうようにした。
 そしてさらに腰を深く沈み込ませた。
 「ああっ…いいっ…!」
 乱れた髪と汗を滲ませた顔を大きく上にのけ反ら
せるようにして母の昭子が喘ぎの高い声を出した。
 母の身体が隆の正面に見えていた。
 裕人に跨っていた母の腰が妖しく前後から上下に
動き出していた。
 間断なく母の口から声が洩れ続けた。
 腰を上下させながら自分の手を乳房に運び揉みし
だく母。
 母は意識的にか隆のほうを見ないようにしている
悶え方だった。
 しかし前後上下する腰の動きは明らかに、母自身
の意思で動いているのがわかった。
 「ああっ……も、もう…逝きそう」
 と乳房を自らの手で激しく揉みしだきながら喘ぐ
母。
 「ね、ねぇっ……い、一緒に…逝って!」
 下から時折母を突き上げるようにしてる裕人に向
かってまるで情婦のように甘えた声を出す母。
 隆はタオルの端から見える淫らな光景から幾度と
なく目を逸らし、逸らしては視線を投げかけたりし
ていた。
 いつからか自分の下腹部が固く膨らんでいること
を隆は知った。
 気持ちも昂揚してきていた。
 男としてなのか、隆の心の奥底にある女としての
心理での昂まりなのか、よくはわからなかった。
 しばらくして裕人と昭子の態勢がまた変わる。
 昭子が四つん這いに這わされて、裕人が彼女の臀
部のあたりに膝立ちした。
 「ああっ…!」
 這わされた母の顔がその声と同時に大きく反り返
った。
 裕人が勝ち誇ったような顔で腰を動かせていた。
 裕人の腰が動くたびに母は間欠的な声を頻繁に挙
げ続けた。
 「おばさん、中へ…中へ出すよっ」
 裕人が腰を揺り動かせながら昭子に伺い立てるよ
うにして聞く。
 「ち、ちょうだいっ!…ああっ…中に…中にちょ
うだいっ!」
 もう気の狂った牝の獣のように、昭子は細い首を
前後左右にうち震わせて裕人に応えていた。
 裕人が昭子の腰を強く掴み込んで低く呻いた。
 昭子の半狂乱の顔がベッドにがくりと沈み落ちた。
 密着した二人の身体が静止した。
 いつの間にか隆の顔を覆っていたバスタオルは床
に落ちてしまっていた…。


       つづく
14/10/13 13:03 (bTC.2GVT)
8
投稿者: 昭子
ワンルームの室内に鉛を溶かし流したような空
気が漂っている。 
 ベッドの上で昭子は裸身を俯けたまま意識を失
くしていた。
 その横でどっかりと座り込んで煙草の煙を強く
吸い込んでは大きく吐き出している裸の裕人。
 ベッドから三メートルもない流し台の前で椅子
に拘束され、やり場のない怒りに震えたような目
をして裕人を睨みつけている隆。
 鉛以上に重く気まずい空気が流れていた。
 「見てただろ?お前。年はくってるけどすげぇ
逸品だよ、お前のおふくろさん」
 徐に身を起こして煙草の火を灰皿に揉み消しな
がら、裕人が隆に向かって乾いた声でいった。
 ベッドから下りた裕人が隆に近づく。
 「ひ、ひどいわっ!」
 自分の目の前に跪くようにしてきた裕人に、隆
は思わず女言葉で怒りを露わにした声でいった。
 「な、そんなに怒るなって。いっとくけど俺が
無理矢理犯したんじゃねぇぞ。…それは嘘じゃな
い」
 事のいきさつをそこで話すことなく、裕人はす
っくと隆の前に立ち上がった。
 裕人の剥き出しの股間のものが隆の顎の下あた
りにだらりと見えた。
 裕人の手が隆の頭を抑えつけてきた。
 無言のまま裕人は露呈した自分のものを、さら
に隆の顔に近づけた。
 いやいやをするような仕草をする隆だったが、
だらりと長く垂れ下がった裕人のものが頬に幾度
も当たってきた時、彼は観念したように目を閉じ
て口を大きく開き、下から掬い上げるようにそれ
を含み入れていた。
 裕人のものはまるで海にいる海鼠のように柔ら
かい感触でまだ滑っているようだった。
 「うぐっ…ぐぐう…」
 口の中一杯に裕人のものを含み入れながら、隆
は自分のほうからゆっくりと顔を前後に動かし始
めていた。
 「おおぅ…そうだ、気持ちいいぞ、隆。もっと
してくれ。後でたっぷり可愛がってやるからな」
 裕人は満足げに天井を見上げるようにして隆の
口の愛撫を受けた。
 受けながら裕人は次に身を屈めて隆を拘束して
いた紐を解いてやった。
 椅子に座ったまま隆は自由になった手を、裕人
のものの下で柔らかく垂れ下がっている睾丸に添
えていた。
 隆の口の中で若い裕人のものは再びゆっくりと
固形化しようとしていた。
 つい先程までの怒りを忘れたかのよう隆は裕人
に隷従して、丹念に行為を繰り返していた。
 そしてベッドから俯いた姿勢のまま昭子が薄目
を開けて、二人のその行為を見続けていた。
 裕人がベッドから起き上がった時、昭子は意識
を戻していた。
 驚愕の光景だった。
 息が詰まるくらいに信じられない二人の行為に、
そのまま飛び出して制止しなければという思いに
当然かられたのであるが、自分自身の今の状況下
がその思いを萎えさせていた。
 息子の隆にこのような卑猥な性癖があることは、
これまでの家族生活の中でも全く気づくことはな
かった。
 色白で親の自分から見てもそれなりに整った顔
立ちをしていて、性格も男子にしてはおとなしい
とは思っていたが、まさかこのような嗜好に走っ
ていたとは夢にも思っていなかったのだ。
 その相手があろうことか隆が大学に入って最初
にできた友人の裕人であろうとは!
 しかもその裕人に自らの恥ずかしい粗相からと
はいえ、昭子は陵辱を受け、恥ずかしくも女の官
能を呼び起こされ悶え狂わされてしまったのだ。
 こうして気絶したふりをしていてどうなるのか
さえわからない昭子だった。
 隆はまだ裕人のものを咥え愛撫していた。
 裕人のものがもうすっかり回復しているのを垣
間見て、昭子は微かに動揺した。
 昭子は意を決して起き上がった。
 そして二人のほうを見ることなく、全裸のまま
足早やに玄関口の向こう側にあるユニットバスル
ームに飛び込むように入った。
 トイレと細長い浴槽とシャワーのある狭い室に
入って、裕人が来るかも知れないと思い少しの間
身を竦めていた。
 やがて昭子はシャワーのコックを捻り全身に湯
を出して浴びた。
 つい今しがたまでの汚辱や何もかもを全て洗い
流せて消してくれる湯であってほしいと昭子は思
った。
 夫とは離婚寸前である。
 そして自分は息子の友人から不条理にも陵辱を
受けた。
 それをあろうことか息子に見られた。
 さらにその息子が自分を犯した友人と異様な性
関係に陥ってしまっている。
 何一つ先の見えない出来事ばかりだった。
 絶望しきった顔に昭子はシャワーの湯を強く当
て続けた。
 裕人と隆の二人はベッドにいた。
 隆も裸になっていて、二人はベッドで身体を交
互に上下させるようにして激しく抱き合っていた。
 唇を何度も重ね合っている。
 「ううっ…むむん…好きっ!」
 喘ぎながら甘えたように隆がいう。
 「「俺も…だよ、隆」
 「も、もうあんなことしないで…ああっ…や、
約束してくれる?」
 「ああ、わかった。可愛い奴だな」
 「ああ…あなた…裕人さん!」
 「俺が一番愛してるのはお前だけだ。…でも
な、隆。お前のおふくろさんこのままにしとく
わけにはいかない。変な意味じゃない。お前と
のことも含めてあの人には納得して帰ってもら
わないとな」
 「わ、私たちのこと?かまわないわ。あの人
には関係ないことだもの」
 「そうはいかないさ。俺が今からシャワー浴
びにいくふりして納得してもらえるように話し
てくる。いいか、隆。どんなことになっても俺
のいう通りにしろよ。約束できるな?」
 「あぁん…あ、あなたのが早く欲しいっ!欲
しいのに…」
 「俺のいうこと聞いたら、今夜たっぷりと可
愛がってやるよ」
 「わ、わかったわ…。隆のいう通りにする」
 「いい子だ、じゃあ行ってくる」
 隆をベッドに残して裕人は立ち上がり、ゆっ
くりとした足どりでバスルームのほうに歩き出
した…。


         つづく
14/10/14 16:05 (8BrclL.O)
9
投稿者: 昭子
バスルームのドアの前に素っ裸で立つ裕人。
 当然のように内側から施錠されている。
 ドアを軽くノックするが当然応答はなかった。
 「お母さん、開けてください。ここで音を立てて
騒ぎたくない。隆にはちゃんと話しましたよ。あな
たが俺を誘ったのではないと…」
 裕人はドアに口を近づけ囁くようにいった。
 「俺があなたのあまりの綺麗さにムラムラして、
我慢できずに襲ってしまったのだといって隆には謝
りました。…ここで出会った時のあなたの最初の行
為は話してません」
 と裕人はさらに言葉を足した。
 それでも沈黙の時間はしばらく続いたが、やがて
内側から施錠を解く短い金属音がした。
 裕人はすかさずバスルームに入る。
 シャワーの湯で白い肌をしとどに濡れそぼらせた
昭子が、小さな顔に怯えたような表情を浮かべて、
全身を固く竦めて立ち尽くしていた。
 細い両腕で胸を包み込むように隠して、浴槽の中
で立ち竦んでいた昭子を、裕人は有無をいわさぬ素
早さできつく抱き締めた。
 慌てて抗おうとする昭子だったが、背の高い裕人
の長い腕で厚い胸の中にすっぽりと包み抱かれてし
まったのだ。
 そのまま上から顔を被せるようにして昭子の唇を
奪い重ねた。
 「ううっ…むむっ!」
 裕人の厚い胸の中で唇を塞がれながらもがこうと
する昭子だが、彼女を抱き締める若い男の力は強か
った。
 湯が出たままのシャワーが浴槽の中で密着する二
人の背中や肩に、音を立てて垂れ落ちている。
 裕人の片方の手が昭子の濡れた乳房をわし掴み揉
みしだいている。
 裕人の唇は昭子の口から耳朶や首筋にかけて、粘
く妖しく動き這い廻っていた。
 若い男の強い力の前になす術もなく、昭子はなす
がままに弄ばれ翻弄され続けた。
 つい今しがたシャワーの湯の勢いを強くして、ベ
ッドでの裕人から受けた汚辱の汗を洗い流したはず
の昭子の、体内のどことはいえない奥底から、何か
また意思とは裏腹の、妖しい熱を帯びたような感情
が間もなく勝手に湧き出ようとしているのに、内心
気づいて狼狽した。
 昭子の内心の動揺を見透かしたかのように、裕人
が彼女の両肩に手を置きそのまま下へしゃがみこま
せてきた。
 裕人の前で屈み込んだ昭子の顔の前に彼の下腹部
があり、そこから湯に濡れて赤黒く光る蛇の頭のよ
うなものが垂れ下がっていた。
 長くて太いそれは半勃起状態になっていた。
 上から見下ろす裕人の要求が何なのかは昭子にも
わかっていた。
 ほんの少し前にベッドの上で深くにも女の性を晒
け出され、はしたなくのたうち回らされたものに昭
子は抗う所作もなくゆっくりと唇を近づけていった。
 唇を大きく開けて昭子はそれを口の中に含み入れ
ていった。
 裕人のものは昭子の口の中で見る間に硬度を増し
た。
 顔にシャワーの雫を浴びながら昭子は目を閉じて
顔を前後に動かす。
 浴室でのこのような淫らな行為は夫との長い夫婦
生活体験でも一度もない。
 自分のどこにこのようなふしだらさが潜んでいた
のか昭子にはわからなかった。
 すべてを忘れるように昭子は裕人のものへの愛撫
に専念した。
 また裕人のこのもので激しくつらぬかれたいとい
う願望が、昭子の内心に淫靡に浮かんでいた。
 「おおうっ!…もうこれ以上されると爆発してし
まいそうだ」
 裕人のものは昭子の口の中で張り裂けそうなくら
いに怒張しきっていた。
 やがて裕人のほうから昭子の口淫を制止してきて、
彼女の両脇を持って抱え上げるようにしてきた。
 「ふうっ!」
 と裕人は大きく息を吐いてから、立ち上がった昭
子の背中に手を回して耳元で囁くようにいった。
 「お母さん、もうこれであんたは俺の奴隷だね?
隆もそうだ。母子で俺の性奴隷ってことだ、ふふ」
 それまでとは全然違う目の輝きに裕人がなってい
ることに昭子は気づき、たちまち不安げな顔になっ
た。
 「ここから先はまたベッドでやろうや。今度は息
子の隆も交えて厭らしくやろう」 
 「な、何をっ?」
 裕人の胸に手を押し当てて、昭子が怯えた顔で睨
み上げる。
 「あんたたち母子はもう俺のいいなりになるしか
ないってことだよ。尤も隆はもう俺の牝犬になりき
ってるけどな。お母さん、いやおばさん。あんたも
息子に俺があいつに貸したDVD見て、オナニーし
てたなんて息子に知られたくなんかないだろ?」
 「…………!!」
 「それにあんた旦那とも離婚寸前なんだって?そ
んな時に旦那にこんなこと知られたらどうなる?」
 明らかに脅迫まがいの裕人の豹変の台詞に、昭子
は返す言葉がなかった。
 救いようのない暗澹たる思いに昭子は陥った。
 「こんなとこで長くいると隆が変に思うから出よ
う。出たら俺のいうことに従う。それでいいね?」
 「…そ、そんな!」
 「さ、一緒に出よう。これも命令だよ」
 濡れた身体のまま昭子は裕人に腕を引かれるよう
にしてドアの外に出た。
 裕人がドアの横の棚から取ったバスタオルを頭に
被るようにして、昭子には普通のタオルを首にかけ
てきた。
 「隆、ごめんな。遅くなったけどお母さんと色々
話し合っててな。うまく円満に話できたよ」
 バスタオルで頭をゴシゴシ拭きながら、ベッドで
不安げな顔をして座り込んでいた隆に向かって明る
い声でいった。
 昭子は裕人から渡された小さなタオルで下半身を
隠すようにして、バスルームのドアの前で蒼白な顔
をして立ち竦んでいた。
 隆の顔は到底正視できなかった。
 この室の中で今からどのようなことが行われよう
というのか?
 昭子の内心はさらに暗鬱で暗澹な思いにかられて
いた。
 室の中で裕人一人だけが快活な笑みを浮かべてい
る。
 ベッドで裕人が隆の裸の肩を抱くようにして、耳
元に何か囁いていた。
 厭々をしている隆の表情が見えた。
 隆の上体が裕人によってベッドに押し倒され、そ
の胸の上に覆い被さった。
 二人の若者の裸身がベッドで絡み合っている。
 「う…ううん」
 微かな呻き声が昭子に聞こえる。
 隆の声だった。
 隆の手が裕人の背中に巻き付こうとしていた。
 当然のことだが男同士が愛し合う行為を見るのは、
もちろん昭子は初めてである。
 昭子はその場に蹲り顔を伏せ込むしかなかった。
 これからの地獄のような時間を思うと、血が逆流
しそうなくらいの恐怖感と汚辱感に深く苛まされる
昭子だった…。
 

             つづく

14/10/16 01:13 (qtLznT8b)
10
投稿者: 昭子
昭子は暗い絶望の淵にいた。
 裕人と隆のいるベッドとは反対側の壁に面してい
る隆の勉強机の前で、二人に背を向けて小さな手鏡
を手にして、暗鬱な表情で口紅を引いていた。
 裕人から、
 「おばさんの口紅の匂い、いい匂いだったからも
う一度化粧し直してからこっちへ来てよ」
 とそう命じられていたのだ。
 小さな手鏡に、背後のベッドの光景が垣間見えて
いた。
 全裸の若者同士が互いに密着して、妖しげに身体
をくねらせ合っている。
 隆がベッドに仰向けになっている裕人の胸に、女
のように恍惚とした顔をへばりつかせ、唇と舌で愛
撫を繰り返していた。
 自分が産み育ててきた息子が、同じ年の男の前で
女になりきっての奉仕を続けているのだ。
 いや、そんな倒錯的な行為を隆自らの意思で、相
手に媚入るように奉仕しているのが明白なのが昭子
には哀しかった。
 そしてあろうことか、自分までもが息子の隆と同
じ相手の毒牙にかかり、人妻として母としてふしだ
ら極まりない不貞に陥らされているのは慙愧以外の
何者でもなかった。
 昭子は再び裕人からの淫靡な陵辱を受けるために
悲しい紅を引かされることを命令され、その代わり
に隆を室の外に出して欲しいほしいと哀願していた
のだが、それは駄目だとあっさりと拒絶されていた。
 自らがふと陥ってしまった淫らな過ちからの、あ
っけない崩落だった。
 「おばさん、早くこっちへ来てもらわないと、あ
んたの息子に生気吸い取られてしまいそうだよ」
 半笑いしながら昭子を呼んでくる裕人の声に、彼
女はピクリと怯えるように細い両肩を震わせた。
 振り返ると隆がベッドからいなくなっていた。
 「隆はシャワー浴びに行った。あいつもやっぱり
自分の目の前で、お母さんが俺に抱かれるのをどう
しても見たくないってさ」
 少し残念そうな表情をして裕人がいう。
 息子の友人に抱かれるために、顔に悲しい化粧を
施しながら、自分の今の境遇を嘆きうちひしがれて
いる間に、隆がベッドから離れたのは昭子にとって
は微かな救いだった。
 昭子は立ち上がり裕人のいるベッドに歩を進めた。
 裕人とは視線を合わさないように顔を俯けて、ベ
ッドの端に身を竦めながら腰を下ろす。
 すぐに背後から裕人が這うようにして昭子に近づ
く。
 間髪を入れずに裕人の両手が昭子の脇の下を潜っ
てきて、彼女の小さなお椀のような両乳房を包み込
むように捉えてきた。
 反射的に昭子の両手が動き、裕人の手に重なる。
 「おばさん、小柄だけどすっごく綺麗な顔してる
ね。色白の美人顔でこのおっぱいも弾力あって素敵
だ。最初に見た時から俺の心臓バクバクだったよ」
 と裕人はいって乳房を包み込んでいる手をゆっく
りと揉みしだくように動かしながら、顔を昭子に近
づけてきて、もうほんのりと上気してるかのように
朱色に染まり始めてきている彼女の耳朶のあたりに
舌を無遠慮に這わせていた。
 「そういえば隆の顔とか肌の白さもおばさんそっ
くりだ。あいつ美少年という感じだもんね、くく。
今は俺の可愛い恋人なんだよ、お母さん」
 「…………!」
 昭子は何も応えず、裕人の舌の愛撫から逃げ回る
ように、化粧をし終えた端正な顔を歪ませながら左
右に振り続けるだけだった。
 「隆はね、俺が呼ぶまではあそこから出てこない
よ。そういってある。お母さんが従順になって俺の
身体を喜ばせてくれたら出てこれるってわけだよ。
でもお母さんが変に逆らったりすると俺はあいつを
呼んじゃうよ。あいつは俺には逆らわない」
 裕人の言葉は明らかな脅迫だった。
 昭子の気持ちはさらに暗くなった。
 逃げ場のない窮地だった。
 しかもこの男の前に昭子は抵抗したとはいえ、犯
されつらぬかれた時、不覚にも女としての恥ずかし
くも淫靡な反応を露呈させられてしまっているのだ。
 喘ぎ、悶えて昭子ははしたなくも息子の友人に屈
服させられているのだった。
 昭子の選択は、時間を早く過ぎさせることだった。
 卑猥な表現をすれば、この男に娼婦に近いような
思いになって抱かれ、時間が早く過ぎることを祈る
しか手立てはないと、昭子は理性をかなぐり捨てる
決意をした。
 それがどういう方法なのかはわからなかったが、
とにかく裕人に従順になるのだと昭子は心の中で観
念した。
 全身から昭子は力を抜いた。
 自ら顔を裕人の顔に向け唇を差し出す仕草をした。
 少し驚いたような顔をして裕人はその唇を奪った。
 激しく唇を重ね合ったまま二人の身体がベッドに
倒れた。
 昭子が下になり裕人が覆い被さっていた。
 裕人の首に巻き付いてくる昭子の腕に、まだ多少
の躊躇いとつたなさが残っていた。
 男性経験は夫以外にはこの裕人しか知らない昭子
に、すぐに男を興奮させるような手管は持ち合わせ
ていないのは当然だった。
 裕人に身を委ねるしかないと、昭子は戸惑い躊躇
う心を打ち消すことに専念しようとした。
 「ふふっ…」
 と裕人は小さく笑って、そうして昭子の全身にゆ
っくりとした動作で舌を這わせにかかった。
 朱色に染まった耳朶から首筋、そして乳房のあた
りに入念に舌は動いた。
 かたちよく尖った小さな乳首を裕人は交互に時間
をかけ優しげに甘噛みしてくる。
 舌が乳輪の周囲を伝うようにして這ってくる。
 掌が脇腹のあたりをまるで羽毛に触れるように柔
らかく撫で回している。
 それは二十歳そこそこの若者らしくない巧みな性
技だった。
 昭子は指を口に当て目を固く閉じたまま抗うこと
なく、裕人の老獪で狡猾な舌の責めを受け続けた。
 「ううっ…」
 裕人の口が強い吸引力で昭子の乳房を吸い上げ、
口の中で乳首を舌で舐め尽くしてきた時、昭子の口
から思わず短い声が出た。
 昭子の片方の手が裕人の背中を掴もうとしていた。
 臍のあたりから両脇腹に裕人の手がまだ妖しく這
い回っている。
 昭子は心地のよさを感じていた。
 時折裕人は顔を上げてきて、昭子の唇を吸った。
 昭子の舌がそれを待ち望んでいたかのように呼応
する。
 これまでの夫婦生活で夫にもされたことのないよ
うな、若い裕人の丹念な愛撫は、知らぬ間に昭子の
身体を熱く蝕もうとしてきていた。
 男性経験の少ない昭子に、そのことに気づく才覚
はなく、まだひたすらに時間が早く過ぎ去ることだ
けを頼りなげに願っているのだった。
 そして昭子の篭絡は一気にきたのだ…。
14/10/18 11:27 (FO3pNmZu)
11
投稿者: 昭子
「ああっ…いやっ…くっ!」
 短い声を挙げて昭子の裸身がベッドの上で、まる
で瘧りでも起こしたかのように激しく撓った。
 それまで昭子の乳房や脇腹を優しげに撫でるよう
に這い回っていた裕人の手が、いきなり彼女の無防
備になっていた下腹部の黒い茂み真下に伸びてきた
のだ。
 狼狽え慌てて太腿を閉じた昭子だったが、それよ
り裕人の手の動きのほうが早く、逆に彼の手を強く
挟み入れる結果になった。
 裕人の指の先が昭子の漆黒の下の、柔らかい狭間
の中にしっかりと食い込んでいた。
 両足の力をここで緩めることもできず、上気し出
している顔と上半身をくねらせるだけしかなかった。
 昭子のその部分は彼女自身気づかぬ間に、それま
での裕人からの優しげな愛撫によって、身体の奥深
い内面から女としての官能の証しとなる、ねっとり
としたしとどな潤みを湧き出させてきていた。
 裕人の指が昭子の滑りとした潤みをしっかりと捉
えていた。
 割られた襞の中の、生暖かい柔肉にに当たってい
る裕人の指が妖しく動き出す。
 そして裕人のその指の動きに呼応するかのように、
昭子は艶かしく上気した顔を切なげに歪ませて頤を
鳴らすのだった。
 意思とは逆行するかのように、昭子の篭絡は早か
った。
 唇を強く噛み締め体内の奥底から湧き上がってく
る黒い劣情に、昭子は必死に堪えようとした。
 下腹部の尤も敏感な部分への指での愛撫と同時に、
もう一つの過敏な箇所である乳房へも飽くことなく
舌を這わされ続け、裕人の大きな身体の下で小さな
昭子の身体はなす術もなく翻弄され続けた。
 裕人の顔が昭子の顔の上にきた。
 唇が重なる。
 昭子の舌から拒絶の動きは消えていた。
 裕人の舌に応えた。
 手が裕人の肩にいとおしげにかかる。
 昭子の足から力が抜け出していた…。
 
14/10/20 16:19 (qNS3TEaP)
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