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1:彼女の正体。こんなオンナだったんだ、、、
投稿者:
てんてん
恋人のカナミが浮気をしていた。
高一のクリスマスに告白されて交際を始めたハルキは、まだキスしかしたことしかない恋人が他の男に処女を与え、密会を重ねていることを知った。 当然、別れを切り出した。 けれど幼馴染みであるミサキの必死のとりなしで交際は続けられることになった。 ミサキはカナミの親友でもあった。 カナミは心の底から悔やみ反省しているようだった、、、 気の迷いだった、、、 雰囲気に流されて過ちを犯してしまった、、、 快楽に溺れ自分を見失っていた、、、 いつもハルキにすまないと思っていたし、嫌われるのが怖くて打ち明けることが出来なかった。 好きなのはハルキだけ、、、 もう相手とは逢わないし、二度と過ちは犯さないと涙ながらにハルキ謝罪をして、誓いを立てた。 相手の男は友人のユウトだった。 二人はこともあろうか、そんな関係であるにも関わらず、周りの目を欺き淫らな関係を続けていたのだ。 当然のようにハルキはユウトとの縁を切った。 そしてカナミとの関係をやり直す努力をした。 それでも心の奥にはわだかまりが残っていた。 自分という恋人がいながら、他の男と初めてを経験したオンナ、、、 しかも無理やりではない、、、 誤魔化してはいるが、カナミはヤツと二人でいるときは恋人のように甘え、セックスを楽しんでいたはずだ、、、 ハルキはそんなオンナに今は触れる気もおきなかった。 だからあれからキスもしていない。 それでも、これからは生まれ変わった気持ちでハルキに尽くすというカナミの言葉を信じていた、、、 あの動画が送られてくるまでは、、、 ハルキは夏休みの終わり、カナミとミサキを部屋に呼んだ。 「どうしたの?」 いつもと変わらぬ笑顔でカナミが問いかけてくる。 整った顔立ち、、、飛び抜けて美人だというわけではないが、物静かな雰囲気をあわせてハルキには好みの女性そのものだった、、、 けれどもその本性は、、、 ハルキは気持ちを抑え二人にベッドに腰掛けるよう勧めた。 「これを見てくれ、、、」 「えっ何?なにか面白いものでも映ってるの?」 ミサキがはしゃいだように尋ねてくる。 ノートパソコンを渡し、動画を再生する。 そこには全裸の男女が映っていた。 「なんなの?ハルキ、どういうつもり、、、えっ、、ええっ、、、」 ミサキは気がついた、、、 カナミが青ざめる。 男と女はユウトとカナミだった、、、 それは昨日ハルキのスマホに送られてきた映像だった。 つづく
2024/10/22 14:30:34(7WyEQebv)
投稿者:
てんてん
カナミは嗚咽を漏らし泣き始めた。
「わたしからもお願い、、、こんなに後悔してるんだよ、、、もう一度だけ、チャンスをあげて、、、」 「もうチャンスはやった、、、二度目はない、、、」 「こんなに頼んでるのに、、、それでも男なの?ドンと構えて受け入れてあげなさいよ、、、わたしの幼馴染みのくせに、、、小さい男だね、情けない、、、まったく、、、」 まるで俺を責め立てるようにミサキが告げる。 睨むような目つき、、、 俺に非があるとでも言わんばかりに、、、 「お前、、、それ、、、本気で言ってるのか?」 「えっ、、、もちろん、、だけど、、、」 まさか、、、こんなこと言うヤツだとは思ってもいなかった、、、 ミサキはもっと常識を踏まえた考え方をする人間だと思ってた、、、 「分かった、、、ミサキのこと、俺は信じてたし、大切な幼馴染みだと思ってた、、、でも違っていたみたいだな、、、お前ともこれまでだ、、、二人とも帰ってくれ、、、もうこれからは赤の他人だ、、、二人ともやりたいようにやれ、、、好き勝手に生きればいい、、、俺はもう関係ない、、、」 ウソ、、、でしょう? こんなの、、、わたしの知ってる優しいハルキじゃない、、、 いつものハルキと違う、、、 冷え切ったさめた表情、、、 こんな目で見られたことは一度もなかった、、、 ずっと大切な幼馴染みだった、、、 困ったときはいつも助けてくれた。 それなのに、、、 今回の件にはわたしにも引け目がある、、、 だからムキになって、、、ハルキをやり込めるようにしてしまった、、、 一気に後悔が込み上げる、、、 そうだよ、、、一番辛い思いをしてるのはハルキなのに、、、わたしは知られたくない事情をごまかすために、、、全部ハルキに押し付けて、、、 「わたし、、、ごめんなさい、ハルキ、、、」 「もう遅い、、、二人とも二度と顔を見たくない、出ていけ!」 すがるような目で見つめてくる二人を部屋から叩き出す。 余りの剣幕に二人はすごすごと引き下がり帰って行ったようだ。 しばらくして母がやってきた。 二人の様子を見て心配になったのだろう。 「どうしたの?カナミちゃん、泣いていたみたいだけど、、、ミサキもひどく落ち込んでたみたいだし、、、」 ハルキは全てを母に告げた。 後で母に仲を取り持ってもらう気にでもなられたら厄介なことになる。 「ふーん、、、カナミちゃんって、そんな子だったんだ、、、わたしはハルキの判断は正しいと思う、、、本当に自分のシタことに後悔してるなら、間違ってもそんなことはしないはず、、、あの子はきっとまた浮気を繰り返す、、、残念だけど、そういう女性は確かにいるの、、、」 「信じてたのに、、、俺に見る目が無かったということだよな、、、」 「そうだね、、、でも仕方がないよ、、、ハルキはまだ若いんだし、、、でもミサキちゃん、、、何かへんだね、、、」 確かにそう思う、、、 曲がったことが嫌いなミサキが、いくら親友だからといって、カナミのことを庇い過ぎている。 何かあるんだろうか、、、 どうしてもミサキの取った態度に納得出来ない、、、 カナミに対してはそれでいいと思うけど、ミサキとはもう一度話してみたらと母に言われたが、、、今はその気にはなれなかった、、、 つづく
24/10/27 14:36
(H.l0dBrT)
投稿者:
てんてん
何度も二人からの電話やメールをことごとく無視をした。
思い詰めた表情で話しかけようとする二人をまるで目に映らないかのようにやり過ごす。 その態度に二人は時間を置いた方がよいと感じたようで無理に接触してくることはなくなった。 まあ時間を置いても話すつもりはないけど、、、 しかし同じクラスとあって毎日顔を合わせることにはなる。 それも初めは苦痛だったけど、日が立つにつれ気にならなくなっていった。 そんなある日、クラスの女子三人組がハルキの席にやってきて話しかけてきた。 特別親しくしていたわけでもなく、これまであまり口をきいたこともない。 「ねえ霧野君、、、今度遊園地に行くんだけど、一緒にどうかな?」 「えっ、、、俺?」 「うん、突然でゴメンね、、、わたし達、前から霧野君と友達になりたいと想ってたんだ、、、」 「それはいいけど、、、あんまり話したことないし、、本当に俺が行ってもいいの?」 あの事があって気持ちも落ち込みがちだし、良い気分転換になるかも、、、 「もちろんだよ、、、今までは誘うのガマンしてたんだ、、、ある人が、わたしの彼氏と口をきかないでとかうるさかったから、、、」 カナミのヤツ、、、そんなこと言ってたのか、、、 様子を伺うようにしていた、そのカナミが血相を変えてこちらへやって来る。 「ちょっと、わたしの彼氏を誘わないでくれる!」 今さら何を言ってるんだ、コイツ、、、 「アンタ、、、何言ってるの、、、呆れる、、、」 声をかけてきた泉アキナが蔑むような目をしてはき捨てるように告げた。 アキナは派手めの美人で大人びた雰囲気の女子だ。 思ったことはハッキリと口にする性格だった。 「呆れるって、、、何がよ?」 「あのね、、、彼氏がいるのに、他の男にバージン捧げてヤリまくってるオンナは彼女なんかじゃないの、、、そんなことも分からないのかな?」 教室が静まりかえる。 みんなが見てる、、、 「どうして?」 「あのクズ男が自慢してるよ、、、アンタが夢中になって困ってるって、、、毎日誘ってくると言ってたけど、、、」 「そんなの、、、ウソ、、だからね、、、ハル君、、、わたし、、、」 青ざめた顔をして慌てて言い訳をするカナミ、、、 つづく
24/10/28 16:48
(lA4pIodV)
投稿者:
てんてん
やはりこういうオンナだったんだな、、、
呆れるのを通り越してうんざりしてしまう。 「どうでもいいから、、、カナ、、五十嵐さんが何をしようと自由だし、、、、泉さん、俺、参加したいけど、本当にいいのかな?」 「もち、大歓迎、、、今日一緒に帰ろうよ、、、打ち合わせしたいから、、、」 「分かった、OK!」 「そんな、、、」 「五十嵐さん、、、こんなところでグズグズしてたら、アナタのクズ男がまた噂を拡めちゃうよ、、、いいのかな?」 今更ながらに思い当たったのか、カナミが教室を飛び出して行く。 非難めいた目つきをこちらに注いだミサキがその跡を追う。 なんだよ、、、この期に及んでまだ幼馴染みヅラかよ、、、 そんなことする前に、本当の友達ならカナミ達の関係を終わらせるべきじゃないのか。 友達の彼女の処女を掠め取って、自慢げに話すヤツなんてゲスの極みだろう、、、 そんなことすら分からないのかね、、、 俺は幼馴染みはもっとまともな人間だと思ってた。 どうやら俺はミサキを買い被り過ぎていたらしい、、、 でも、、、それが分かって良かったよ、、、本当に、、、 遊園地には男子三名女子三人のメンバーで訪れた。 ハルキは久しぶりに楽しい時間を過ごすことが出来た。 カナミとのことを皆が気遣ってくれるのが分かる。 みんな優しくていいヤツばかりだ。 特に泉さんはあのときの強気の責めはどこに行ったのかと思えるほど可愛い笑顔で接してくれる。 もともとカナミよりずっと美人だし、気の強いイメージがあったけど、こんなに可愛らしい性格だったのかと感心してしまう。 いつの間にか二人で話し込む感じになっていた。 「霧野君て、やっぱ背高いよね、、、180あるの?」 「あるけど、、、俺、それだけだから、、、」 「そんなことないよ、アタマいいし、スポーツだって、、、球技大会のとき活躍したし、、、」 「泉さんだって、、、活躍したじゃん、、、」 「えっ、、、見ててくれたの?」 「うん、、、スゲェなって思った、、、カッコ良かったよ、、、」 「そんな、、、霧野君の方がずっとカッコいいよ、、、スタイルもいいし、、、顔だって、、、すごくいいし、、、」 「お世辞かよ!俺なんかより泉さんの方がずっとキレイじゃん、、、服のセンスもいいし、雰囲気があってステキだと思うな、、、」 「ええっ、、、恥ずかしい、、、でも霧野君が言ってくれると、すごく嬉しいかも、、、」 オイオイ、、、あのカナミをやり込めた泉さんはどこにいったの? 顔真っ赤にして、、、すごく可愛い❤ 「なんか、すごく熱くね?」 「わたしも熱い、、、」 「アキナ、やるね、、、」 「いい感じ、、、てか?」 みんながニヤニヤして茶化してくる。 「ズルいよ、、、みんな聞いてたんだ、、、もう、やめてよ、、、」 やけにムキになる泉さん。 大丈夫だよ、、、俺を慰めているだけだと分かってるし、、、 でも楽しいな、、、こんなのいいな、、、 みんなのおかげだよ、、、 ハルキは存分に楽しい時間を過ごした。 つづく
24/10/28 19:40
(oYHe3znb)
投稿者:
てんてん
それからアキナと過ごす時間が多くなっていった。
他の四人と一緒のときもあるが、やはり二人でいる機会が自然と増えていく感じだ。 家の方向が違うのに、生徒会の活動がないときは途中までだが一緒に帰るようにもなった。 ハルキは生徒会の副会長をしている。 その日は打ち合わせがあり、生徒会室へと向かっていた。 その途中、廊下でユウトに出くわした。 「よう、ハルキ、、、」 どうやら待ち伏せしていたようだ。 だが、もうコイツは友達じゃない、、、 ハルキは無視をして通り過ぎようとした。 「待てよ、、、シカトは無いだろう?」 「お前に話は無い、、、」 しかし、ユウトはニヤつきながら絡んでくる。 「カナミの処女、、、美味しかったぜ、、、」 思わず立ち止まり、睨みつける。 「怖い顔するなって、、、無理やりじゃないぜ、、、カナミからあげるって言ってきたんだ、、、」 そんなこともうどうでもいい。 聞きたくもない、、、 「ちょっとイジってやったら、オマ○コびしょ濡れにしてよ、、、わたしを奪ってだとよ、、、好きものだよな、、、それなのにお前、まだカナミを喰ってないんだって?」 「当たり前だろうが、、、」 「どうして?カナミのやつ、お前ともシテみたいんだとよ、、、お前の童貞を喰いたいんだと、、、」 コイツら、、、何を考えてるんだ、、、 「貸してやるよ、、、アイツのカラダ、なかなかだぜ、、、昨日もシタけど、、気持ちいいし、淫乱に仕込んでやったし、、、フェラも最高だぞ、、、」 「お前!」 「ゴムはシテくれよ、、、ナマは俺だけだ、、、俺のオンナなんだからな、、、」 コイツ、、、クズ野郎、、、殴ってやろうか、、、 「霧野君、ケンカはダメよ!」 いつの間にか生徒会長の板橋ナナミが後ろに立っていた。 同じ二年だが学校一の美形と言われ、スタイルも抜群だ。 もちろん学業も常にトップで文句のつけようのない才媛だ。 いつもは物静かで穏やかな笑みを絶やさない上品な女性が厳しい目つきをしている。 「板橋さん、、、」 毒気が抜けたように怒りが静まっていく。 ユウトは一瞬、息をのみ黙り込んだが、すぐに舐め回すような視線をナナミに注ぐ。 コイツ、、、最低だな、、、 「ナナミちゃん、、、相変わらずキレイだね、、、今度、デートしようよ、、、」 まるで聞こえていないかのようにユウトを相手にしないでナナミがハルキに声をかける。 「霧野君、行くわよ、、、」 二人は生徒会室へと向かった。 ユウトが立ちつくし、アキナの後ろ姿にイヤらしい視線を送っているのを感じる。 「聴き師に勝るクズ男だね、、、全部聞いたわ、、、気持ち悪い、、、霧野君、相手にしたらダメだよ、、、」 そうはき捨てたあと、いつもの穏やかな表情に戻る。 本当にキレイな人だよな、、、 アキナも美人だけど、、、次元が違う、、、 そんな失礼なことを考えてしまう、、、 まあ、、、俺なんかには縁のない人だし、、、 ただの会長と副会長の関係に過ぎない、、、 余りに完璧過ぎて周りの人に壁を感じさせることもある。 それでも、、、なぜか俺には優しさを垣間見せてくれる、、、 そんなナナミに見惚れていると、薄っすらとその頬が赤く染まった気がした、、、 つづく
24/10/30 23:47
(hRbYdiK.)
投稿者:
てんてん
休日、アキナに誘われ買い物に出かけた。
もう互いに気心も通じ合い、話も弾む。 ファミレスで昼食をとる。 アキナは本当にキレイだ、、、 見つめているとアキナは薄っすらと頬を染める。 「ハルキ君、、、これから家に来ない?」 「えっ、、、いいの?」 「うん、、、お母さんがハルキ君に会ってみたいって、、、ダメかな?」 「ううん、、、俺は構わないけど、、、」 「良かった、、、じゃあここ出たら、行こうか?」 満面の笑みを浮かべてアキナが微笑んでくれる。 ハルキはその笑顔にまた心を奪われてしまう。 優しそうでアキナにそっくりな母親だった。 若々しく、すごくキレイで、一人娘のアキナを心から愛しているのが伝わってきた。 何とか挨拶を済ませアキナの部屋でジュースを飲みながら一息つく。 「緊張したよ、、、」 「フフッ、、、大丈夫だよ、、、お母さん、ハルキ君のこと気に入ったみたい、、、」 「ならいいけど、、、」 「お母さん、背の高い人、好きだから、、、」 「なんだよ、、それだけかよ?」 「ウソウソ、冗談だよ、、、」 緊張から解放され二人でジャレ合う。 つづく
24/11/01 08:49
(lbnAXEab)
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