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微熱
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:微熱
投稿者: ◆Df3LS3WJTE
私の寝室は一階。
美月と美空は二階。
クロスは私の隣の部屋。
この家はなかなか綺麗だな・・古いけど。
ヨーロッパに来てからすぐに学校の建設が始まった。周りの家に挨拶をして数人の子供が来てくれる事になった。
学校というより塾かな?

家から少し離れた所に建てる予定。
朝から工事の音が聞こえる。
食堂に向かうと美空がいた「おはよ、美空」
「うん・・むぅ・・」
「眠いの・・?」
「うん・・」
目を擦りながらフラフラしている。
「ママの部屋でもう一回寝なさい」
「・・・うん・・」
美空を抱き抱える。
どう扱ったらいいのかな。精神的にはもう大人なんだけど。
ベットに寝かせて布団を被せる。
寝ぼけ目で私を見つめる。
「ママ・・おやふみ・・すーっ」
「早いな・・おやすみ」
美空の頭を撫でて机に置いてあるPx4に触れる。
黒いスライドがキラリと光る。
布で優しく磨く。
「お前とは長い付き合いだよね・・・」
日本に来てから私は一人ぼっちこいつが唯一の友達だった。
フレームは綺麗なマリンブルーとパープル。
不調もないし。

コンコン。

「ママ、入るよ」
「どうぞ」
美月が目を擦りながら入ってきた。
美空と同じか。
「どしたの?」
「うにゅ・・眠くて」
「美空と一緒に寝てれば?」「うん・・・」
美月もベットに潜りこんだ
こんな可愛い子供がいて幸せ。
大人扱いはもう少し先でいいや。
Px4を分解してスライドのオイルを落とす。
専用の液体を布につけて擦れば綺麗に落ちる。
「ねぇ、ママ・・なんでずっとその銃なの?」
美月が布団から頭だけ出してこちらを見ている。
「うーん・・道具って思えなくなっちゃったんだ・・こいつには色々助けられたから」
「へぇ・・どんな風に?」
「クスッ・・じゃあまずこいつとの出会いから・・」

日本に来た時は私は14か15くらいだった。
荷物はカバン一つだけ。
空港内であたふたする。
「えっと・・えっと・・こっちかな?」
目線が集まるけど他人にはあまり聞きたくない。
すぐに答が出るのはつまらない。
出口を見つけて街を見た。お洒落な感じのビルや綺麗なお店が見える。
「日本かぁ・・・」
サムライがカタナを下げてないし。
チョンマゲもない。
そんなの当たり前だ。
ちゃんと勉強してきた。


師匠は訓練や任務では厳しいけど日本に行く前は父親のようだった。
私は父親がどんな物か分からないけど。
たぶん優しくて心配してくれる大きな存在。
街をブラブラ。
一生暮らしていけるお金はある。
けど私は殺し屋だから。
師匠がせっかく訓練してくれたんだし。
銃の持ち込みはできないけど国内にあるガンショップで銃が買える。
師匠が教えてくれたお店に向かう。
こじんまりとしたお店。
「ほへ・・・」
ズラッと並ぶライフル。
私はとりあえず拳銃が欲しい。
前に使っていたM9は元米兵に貰った物。
デザインが気に入っていたガラスケースの中にはたくさんの銃器。
「お嬢ちゃん何かお探し?」少し年老いたおばちゃんだった。
「あの・・師匠の紹介できました」
おばちゃんはふむふむとうなずいて店の奥に案内してくれた。
「さて・・お嬢ちゃんは何て名前?」
「えっと・・悠」
「仕事用の名前も決めておくといいよ」
「はい・・・」
カッコいいおばちゃんだ。師匠より少し若い。
髪を後ろでまとめてポニーテールにしている。
「私のやってる所に入る?まぁ私は武器庫にいるだけなんだけど」
「あ、はいっ!」
おばちゃんはニコッと笑った。
「じゃあ連絡しとくよ。年齢制限もないからね・・じゃあ好きな拳銃を選びなさい」
「はーい!」
再びガラスケースの前。
色々ある・・・。
Hk USPはグリップが嫌い。師匠は気に入っていたが私は手がそんなに大きくないのだ。
あんな大根おろしみたいなグリップはグローブをはめないと痛い。
「前は何を使ってたの?」
「えと・・・ベレッタのM9・・米軍仕様のやつ」
「じゃあこれにしなさい」
おばちゃんはガラスケースからベレッタPx4を取り出した。
ポリマーフレームの新しいやつだ。
握らしてもらう。
「ふむん・・・いいかも」
デザインもセクシーだし・・・いい!
「おばちゃんこれにする!」おばちゃんは笑って棚から袋を取り出した。
「それにすると思って一式用意しといたよ」

おばちゃんにお礼を言って店を出る。
仕事は連絡があるまでできない。
マンションを用意してあるらしい。
すぐ近く。
師匠が用意してくれた。
こんな時は優しいんだな。管理人さんに事情を説明して鍵を貰った。
部屋の案内はしてくれないのか・・。
何もないすっからかんの部屋。
とりあえず座る。
「ふぅ・・・髪の色目立つかなぁ・・」
銀髪は目立つ。
少し伸びてきたし。
「とにかく・・はらへった」近くにお店がないか調べた古っぽいバーがあった。
ドアをあけると鈴がなった「いらっしゃい」
マスターがグラスを磨いていた。
私は椅子に座る。
中は綺麗だな。
「お嬢ちゃん、なんにします?」
「お腹がいっぱいになる物がいいなぁ」
「じゃあパスタ系にしよう」マスターは厨房に行った。お財布には日本の紙幣が何枚かある。
頬杖をついてグラスを眺める。
「お酒・・飲みたいなぁ」
せっかくの一人暮らし。
好き勝手にやってみたい。マスターがナポリタンを作ってきてくれた。
「はい、おまちどおさま」
私はすぐに食い付く。
うまい・・・。
あっと言う間にたいらげた「おいしい!マスターって料理うまいね」
「いや、それほどでもないよ」
しばらく話すとなかなかいい人みたいだ。
殺し屋の事は内緒だけど名前は教えた。

街を歩いてみる。
もう夜だ・・・。
私の外見は目を引く。
我がなら美形だし。
銀髪だし・・・。
けど誰も声をかけてこないな。
日本人って臆病なんだな。私は部屋に戻って寝転がるPx4をいじる。
真っ黒なフレーム。
真っ黒なスライド。
「ふむ・・おまえも美人にしてやる!」
Px4とにらめっこしながらいつの間にか寝てしまった・・・。
隣にだれかいてくれたらって思った。
恋人が欲しかった・・・。



 
2011/01/08 11:33:49(RORlASax)
12
投稿者: 綾 ◆Df3LS3WJTE
朝、いつものように目が覚める。
美月が心配だな・・・。
部屋を出て二階に向かう。階段を上がっているとなにやら呻き声・・・?
トイレの方からだ。
ドアをあける      「うぇ・・ごほごほ・・はぁ・・うぅ・・」
「美月!?」
苦しそうに吐いている。
背中をさすって落ち着くまで待つ。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・綾・・ごめん・・」
「ほら、おいで」
とりあえずうがいをさせて美月の部屋に連れていってベットに座らせる。
苦しそうだ・・・。
「綾の作ったごはん・・吐きたくなかったのに・・ぐすっ・・・」
「だいぶ前からなの?」
「うん・・」
美月は少しうつむいた。
私もだいぶ前から朝はクロスとエッチしていた・・。情けない・・・。
気付いてやりたかった。
さすがに精神的にかなり参っているのだろう・・。
日本では色んな事がありすぎた・・・ヨーロッパに戻ってからも私が離れようとしたのも我慢して限界が来たのだろう。
「美月、私が治してあげるからね・・大丈夫」
「うん・・」
元気がない・・。
ギュッと抱き締める。
「綾・・僕は甘えん坊だよね・・」
「いいよ、甘えん坊で・・・いいんだよ」
美月の頭を撫でててあげる
私も初めて人を殺した後相当落ち込んだ。
美月も美空もそれ以上に辛い事があった・・・。
なんとか・・癒してあげたい。

食堂で重湯をつくる。
昔おばあちゃんにならった物だ。
「おはよぅ・・綾?」
クロスが起きてきたが考え事で反応できない。
「おーぃ?綾?」
「うるさいっ!今考え事してるんだから!」
クロスはかなり驚いたが微笑んだ。
「あっ・・・ごめん・・美月が調子悪くって・・」
「もうすっかり戻ったな。俺も美月の様子見てくるかな」
「ありがと・・」
「まぁ・・育ての父親だしな!」
二階に行ってしまった。
怒鳴ってしまった・・。
反省しなきゃ・・・。

土鍋をおぼんに乗せて二階に行くとクロスがちょうど美月の部屋から出てきた。「どうだった?」
「・・・・かなり、溜め込んでたらしいな・・」
「私・・もっと早く気付いてあげるべきだったよ」
「俺も朝からセックスとか・・やりすぎだったな」
少し沈黙・・・。
「少し弱めの精神薬とお前がいれば治るさ・・」
「そっか・・・」
「知り合いに薬分けてもらうかな・・俺も一応医者だし」
クロスは下に電話しに行った。
美月の部屋に入る。
「ほれ、重湯だよ」
「・・・うん」
無理してたんだな・・元気なふりして・・・。
ゆっくりと口に運んであげる。
「味・・無いね」
「あは、そういう物だよ」
「でも・・綾が作ったから美味しいよ・・とっても美味しい・・」
「良かった・・・」
全部は食べれなかった。
お粥にするのはもう少し後だな。
栄養剤を少し飲ませて一緒に寝る。
「綾・・・」
ぎゅっと力なく手を握ってきた。
私も握り返す。
「また元気になれるよ・・・てか美空が寝坊してるな・・・」
「美空はずっと寝ないで僕のそばにいてくれたからさすがに眠たいんだよ・・」美空はいい子だな・・本当に・・・。
「綾・・すきっ」
「私もだよ・・」
抱き合う。
久しぶり・・・。
暖かくていいにおい。
今、美月は私だけを愛してくれるなら。
私も美月だけを愛してあげよう・・・。




11/01/15 09:56 (GvVVv20E)
13
投稿者: 綾 ◆Df3LS3WJTE
今日は晴れてるな。
いい天気。
「ねぇ美月・・散歩しよっか?」
「・・・うん」
「お昼ごはん持っていこっか!」
「・・・うん」
美月は相当溜め込んでたんだな・・・。
少しずつ元気にしてあげたい。
荷物を詰め込む。
最低限のサバイバル用具。武器庫に行く。
ベネリM4を手に取る。
「これでいいかな・・」
Px4とショットガンがあれば十分。
ショットシェルをいくつか鞄に入れる。
美月はベンチで待っていた「さて、行こっか」
「僕もこれ持ってく」
カバンをポンポンと叩いた中身を調べたが特にたいした物はない。
エアガンがある。 
日本でプレゼントしたM9だ標的はいくつもあるから気分転換に射撃はいいかも。美月と手を繋ぐ。
トボトボと歩いている。
この歳でいろんな物を背負ってしまっている。
辛いだろうな美月も美空も・・・・。
近くに森があった。
美月はデジカメを取り出した。
花や鳥を撮っている。
「いいにおい・・・こんな森があったなんてな」
「綾・・大丈夫だよ」
「へっ?」
「僕は自分で死んだりなんかしない。生まれてきて良かったって・・・綾に凄く感謝してるから・・大丈夫・・」
ほろっときてしまう。
美月の頭を撫でる。
「楽しい事考えようね」
「・・・うん」
ベネリM4を構えつつ歩く。一応、熊さんが出たら危ないので。
グリズリーが出ても大丈夫だ。
12番ショットシェルとスラグ弾がある。
なるべく殺したくはない。木におい・・・本当に心地いい。
「何か面白い物は撮れた?」「うん、この小鳥がかわいいなって・・・」
デジカメを操作して写真を見せてもらった。
「ふむ、良く撮れてるね」
「かわいいよね・・・」
「美月のが可愛いよっ!」
むぎゅっと抱き締める。
「んっ・・もぅ・・可愛いとか・・・・まぁ嬉しいよ・・うん・・嬉しい」
しばらく歩いてみる。
ここで毒キノコのお復習をしといた。
さすがに美月は全部覚えていた。
食べれるキノコを採取する家の近くで栽培させてみたい。
「この森に友達がいるんだ」「へぇ・・・?」
美月は笛を吹いた。
ピーッ。
「友達って・・?」
「えっとね・・・大鷲と梟だったかな?」
「ふぇ?」
「あ、きた!」
枝にちょこんと梟がとまっている。
大鷲は美月のそばに着地した。
美月は大鷲をじーっと見つめている。
「ふむん・・うん・・そっか・・うん・・」
「み、美月?」
「僕と美空は動物の言う事が分かるんだ・・・なんでか分かんないけど」
「へぇ・・・凄い」
今度は梟を見つめた。
「うん・・へぇ・・・ふーん・・」
「何て言ってるの?」
美月はクスッと笑った。
「やっと子供が卵から孵ったけど世話が大変なんだってさ」
「へぇ・・・」
まるで人間みたい。
美月は大鷲に小さな布袋を差し出した。
大鷲はそれをくわえて飛んで行った。
「あの大鷲にはパトロールしてもらってるから・・食べ物をあげたんだ」
「ふむん・・・」
なんとメルヘンチックな。動物と喋れるとは・・・。「僕たちもお昼食べよう」
「うん、えっと・・・はいっ!」
塩おにぎりだ。
今の美月にはごちそうだろうな。
美月は一口かじって微笑んだ。
「美味しい・・・」
「そか・・良かった」
二人で寄り添う。
目の前にとっても大きな木ある。
「ねぇ・・綾」
「なに?」
「僕の事すき?」
「うん、もちろん」
「お父さんの代わりじゃなく?」
「・・・・ルカの事は忘れられない・・・今でも愛してる・・・けどね」
美月の頬っぺに触れる。
「美月の事は・・ルカとは別・・最初はたしかに面影を重ねてたよ・・ルカの代わりって気持ちもあった・・今は違う・・人として・・大好き・・・愛してる・・」
美月は微笑んだ。
ぎゅっと胸に顔を埋めてきた。
ルカは大切な人・・。
私に美月て美空という宝物を残してくれた。
美月は息子としても大切だし好きな人としても大切・・・大好きな人。
素直になれば言えるもんなんだな。
「結婚はできないけど・・そばにいるよ」
そんな事を言った美月をさらにぎゅっとする。
「綾・・いたぃ・・うにゅ」「可愛いやつめ・・このままぎゅってしてやるっ」
美月の気持ちが癒えるまで私も体を求めるのはやめよう。
元気になったらまた・・・気持ちも体も重ねよう。
いい散歩だった。




11/01/15 15:37 (GvVVv20E)
14
投稿者: 綾 ◆Df3LS3WJTE
学校が完成した。
内装を確認しよう。
まだ机とかは用意してないから買わなきゃな。
そんなに大きくない建物だし。
近日の子供や大人にも勉強させる所として使う。
誰にとっても学校と呼べる場所にしたい。
なかなか綺麗だ。
もう少しだな。
「綾、良かったな」
「うん、クロスも先生頑張れよ」
「おぅ、まかせとけ!」

近くの畑で野菜を作っている。
さすがに外国の土だと味も違うだろうな。
大根とか胡瓜とか。
美月と美空が野菜を見てまわっている。
収穫時期はまだ先だ。
どう育つかな・・・。
「ねぇママ、何で畑作ったの?」
美空が首を傾げている。
「んーとね・・ほら、煮物とか食べたくなった時にここに畑があればいいなって思ってさ」
「ふむん・・たしかに煮物は食べたい時あるし・・」美空には料理を教えたりした。
やはり物覚えがよろしい。美月はポケッと何かを見ている。
「美月、どした?」
「うん・・早く食べたいなって・・」
「もう少し待ってね」
「うん・・・」
もう少し元気にさせないとな。
あせらずに・・。

美月と二人きりの時間は少ない。
しかたないけど・・・。
夕食後に食器を洗う。
食器洗い機を買おうかな。ハンドクリームを塗って一息つく。
静かな夜だ。
虫の鳴く声が聞こえる。
ココアを作って外に出る。大福とマックが寄ってきた「やぁ、仲良しさん」
二匹ともいい子。
頭を撫でる。
芝生に座る。
「はふぅ・・・」
少し眠れない夜もある。
今もルカの事が夢に出る。最後の時の事も・・・・。ココアを一口。
甘い・・・・。
足音・・・。
美月がパジャマを着てこちらにやってきた。
まだ肌寒いのか上にカーディガンを着ている。
「綾、お菓子持ってきた」
「うん、ありがとう」
クッキーだ。
ひと口食べる。
「美月と二人きりだね」
「うん・・・」
そっと寄り添う。
日本でなら押し倒したけど今はいけない・・・。
こんなに弱っている美月をいじめたくない。
とくに会話もなく。
けど心地いい。
寄り添うだけで幸せ。
「僕、お腹空いたな」
「うん?夕飯食べたでしょ?」
「お粥だけじゃん・・」
「ふむん・・・」
今はお粥じゃないとなぁ・・・吐いちゃうだろうし。「何が食べたい?」
「甘い物・・・ケーキがいいな」
「だぁーめっ!」
美月はムッと頬っぺたを膨らませた。
抱きついてきた。
私の服をぎゅっと掴んだ。「おねがぃ・・ケーキ食べたいよぉ」
「そ、そんなワガママは・・お母さんは許しません」久しぶりのせいかグラッとくる。
この可愛いさは反則だろ。「おねがい・・ケーキ・・」「ダメだよ、胃がびっくりするよ」
「うにゅ・・ケーキ・・」
「だめっ、クッキーで我慢しよう」
「ケーキ・・けーき・・食べたい・・」
涙目でしがみついてきた。ぐらつくどころかバキッと折れた。
「もぉ・・負けたよ・・」
「チョコレートケーキがいい・・・」
「ふむん、分かったよ」
美月を連れて家に戻る。
この可愛さだけは困った物だ・・・私は絶対に勝てないだろう。
冷蔵庫にはケーキがある。暇な時に作るので食べたい時に食べれる。
「ほい、お茶と一緒にね」
「うん・・」
美月は嬉しそうだ。
椅子に座ってパクパク食べている。
「盗み食いしなかっただけえらいね」
「そんな事したらおじさんに怒られる・・」
私も少し食べる。
これはクロスの作ったやつだな・・ビターが効いている。
「綾と一緒に寝たいよ」
「うん?珍しいね・・いいよ」
一緒に歯磨きをする。
美月にも化粧水をつけさせるようにした。
私はまだまだ艶々の肌だが美月はそれ以上・・・。
「こやつ・・・美肌め」
ツンツンと頬っぺたをつつく。
「うにゅ・・・」
「美月は可愛いね・・」
「もぉ・・・大人だってば」
テレビをつけて一緒に布団に入る。
抱き締める。
田舎だけどインターネットもケーブルテレビもある。金の力だ・・・。
美月はモゾモゾしている。「・・・どした?」
「時間なんてなければいいのに・・・」
「うん?」
「なんでもない」
美月もテレビを見ている。こんな毎日でもつまらないとは思わない。
人間らしく生きれるから田舎は好きだ。
娯楽は少ないけどね。
「すーっ・・すーっ」
美月は寝てしまった。
「あは・・可愛い・・」
頬っぺたにキスをして私も目を閉じた。




11/01/15 22:52 (GvVVv20E)
15
投稿者: 綾 ◆Df3LS3WJTE
「ふぁ・・はぁー」
美月と寝たのは久しぶり。近くに温もりがある。
私の腕の中で寝ている。
「か、かっわいぃ・・・」
美月は本当に可愛いな・・けど不老不死が本当なら・・・。
一生子供扱いされるのかな・・・。
今考えるのはよそう。
こんな可愛い男の子が私の子供なんて・・・。
「う・・んっ・・」
私にすり寄ってくる。
ぎゅっと抱き締める。
愛しいよ・・・美月。
コツンと固い物が当たる。「あ・・・立ってる・・」
元気になってきた証拠かな・・・?
「うーん・・うにゃ・・」
寝返りをして背中を向けた「少し・・だけなら」
ガシッと後ろから抱き締める。
ゆっくりと触ってみる。
固いな・・・。
モミモミしてみる。
「・・・んっ・・」
小さく喘ぐ。
寝ててもやっぱり気持ちいいんだな。
パジャマの上からモミ続ける。
「んぁ・・・んんっ・・」
呼吸が荒くなってきた。
この感じてる顔・・・最高に可愛い・・。
パンツの中に手を入れようとした。
「んっ・・あや・・だめ」
「起きちゃった?」
美月に手首を掴まれた。
少しほっぺが赤い。
「朝から・・だめ・・もう少し待って・・」
「気持ち良くなりたくないの?」
「なりたいけど・・・だめ」「なんで?」
美月は私をじっと見た。
目が合う・・・。
また顔を赤くして私の胸に顔を埋めてきた。
「したいけど・・・綾が調子に乗っちゃうから・・・だめっ」
「うーん、たまらん・・・どうしてもダメ?」
「ダメ・・絶対ダメ」
「そか・・じゃあ、ギュッってする!」
キツく抱き締めた。


朝食を作って一息。
美空もおきてきた。
「おはよ、ママ」
私は美空をギュッとした。「美空・・ごめんね」
「うん・・・・なにが??」「美空の顔叩いちゃったから・・ごめんね」
「大丈夫だよ・・ママ、大丈夫だから」
「ダイジョウブじゃない!美空にはたくさん謝らないと・・・・」
美月の事とか・・・。
色々と美空には謝らないといけないし感謝しないと。「ママ、私を産んでくれた事への恩返しだよ・・気にしないでね」
「うう・・ぐすっ・・な、なんていい子なんだ!」
ムギューっと抱き締めた。私以上に大人だな・・。
「いたぃ・・お腹空いたよ・・」
「うん、いっぱい食べな!」美空は椅子に座ってパンを一口サイズにちぎって食べた。
「ママ、美月は?」
「あぁ・・・寝坊かな?」
イチャイチャしてたらいい所でまた寝てしまった。
仲良しワンコにもご飯をあげる。
朝だな・・・。
うん・・・朝だ。
太陽が登って私を見下ろしている。
なんと言うかこの朝の空気がたまらない。
「ふぁ・・うーん」
あくびをしてうーんと伸びる。
いい朝だな。


畑の様子を見てから私も朝食をとる。
クロスが珍しく寝坊した。「Hey!元海兵隊が寝坊とは聞いて呆れるな!」
「悪かったな・・ふぁ・・やる事が色々とな」
「ふぅーん・・何?手伝う?」
「いや、個人的な物だからいいよ」
「ふむん・・・」

朝に軽く訓練をする。
準備運動をしてからPx4の射撃訓練。
衰えるどころかさらに早くなる動き。
短いサイレンサー付き。
短いから消音効果はあんまり無い。
けどマズルフラッシュが抑えられるので射撃に集中できる。
パシュッ!
かなり大きな音。
発砲音と言うよりゴムをおもいっきり叩きつけたような音。
冷やせば少し消音効果が上がるんだけど。
朝日を浴びてスライドが黒く輝く。
撃ちきってスライドストップがかかる。
マガジンを抜いてスライドストップを下ろす。
セフティをかける。
机に置いて一息つく。
安全管理は徹底しないとダメ。
銃を初めて触った時に師匠にそう教わった。
薬莢を拾って袋に入れていく。
まだ熱いな。
霧吹きをオンにする。
火薬はすべて発火する訳じゃない。
発砲しても火薬が残って飛び散るので霧吹きをかけて湿気らせる。
椅子に座ってPx4の掃除。必ず感謝しながら掃除する「毎日ありがとね・・」
おばちゃんに教わった。
感謝しないといけない。
たとえ人殺しの道具であっても・・・。
スライドはピカピカだ。
「ママ、おつかれ様」
「うにゃ、サンキュ」
美空が熱いお茶と和菓子を持ってきてくれた。
みたらし団子とゴマ団子だ、私が教えた。
「うん、美味しい。美空も料理上手になったね」
美空は嬉しそうだ。
なんでも覚える。
好奇心も凄い。
「ねぇ、ママ。これってもう無いのかな?」
美空が写真付きの資料を取り出した。
「うん・・?・・ウェルロッド?」
美空は頷いた。
かなり古い銃だ。
「リニアナイフが壊れちゃって・・便利だけどやっぱり脆いから何か近距離で静かに倒せる銃のがいいのかなって思って」
「ふむん・・・」
やはり電気を使うぶん普通のナイフより脆いのか。
「これを参考にして新しいのを作ってみたいんだけど・・・・」
「うーん・・知り合いが持ってるかも・・ちょっと連絡してみるよ」
「ありがと、ママっ!」
美空や美月にとって兵器を開発するのはおもちゃを作る感覚なのかな?
私には思い付かないようなアイディアが出てくる。
「私も協力しようかな」
「ママも?いいよ、一緒に考えよう」
美空ははしゃいだ。
私にとっての普通はこれでいい。
日本を出る時少し狂ったけど・・・。
誰に文句を言われようがこれが私。





11/01/16 10:11 (SofgfNlG)
16
投稿者: 綾 ◆Df3LS3WJTE
さすがに誰も持ってなかった。
古い銃だし・・・。
博物館のを借りる訳にもいかないし。
設計図は何とか手に入った美空と相談中。
「ふむん・・やっぱり消音を求めるならスライドは動かない方がいいのか」
美空は設計図を見て唸る。私はサイレンサー系にはあまり詳しくない。
ウェルロッドも名前を知っている程度。
実際に使った事はない。
「単発式か・・・」
「ママ、何かアイディアない?」
「うーん・・・」
美月と美空は組んで戦う。恐らく人間では勝てないレベル。
しかし分隊ぐらいの相手だと撃ち合いになれば負けるだろう。
映画のように両手で適当に構えて撃って勝つなんて事はあり得ない。
日本で大人数相手に戦ったがあれは敵が訓練不足だったから。        決して最強ではないのを忘れてはいけない。
隠密で殺傷していくのが基本。
だから消音兵器は二人が一番使う物だ。
「至近距離でほぼ無音で殺傷・・・クロスボウとかは?」
「ふむん・・・」
美空は腕を組んで考えている。
大昔から使われてきた兵器だ。
殺傷能力は銃に劣るが。
大型だし持ち運びに不便そう。
「やっぱりリニアナイフのがいいのかな・・・消耗品として使うかな」
「美空は何か思い付かなかった?」
美空は頭をポリポリして私を見た。
「うーん・・・どうもダメだった」
「ふむん・・そっか」
二人共M1911を使っている
45口径なので初速は遅めだからサイレンサーを付けたら9ミリより発砲音は控えめ。
だがデカイ音はする。

結局いいアイディアは浮かばず。
リニアナイフの新設計を作ってみると美空は研究室にこもってしまった。

美月はよく寝るな。
もう夕方なのに。
「美月、おきにゃさい!」
「んぁ・・まだねみゅぃ」
ほっぺをつねる。
「ぁぁ・・いたいよぉ」
「そろそろ起きようよ」
「んぅ・・わかった」
かなり遅めのご飯。
もちろんお粥。
ふーふーしてから食べさせる。
「おいしい・・・」
美月は文句を言わずに食べてくれる。
作った側としても嬉しい。全部食べれるようになったな。
「ごちそうさま」
「よしっ、いい子っ!」
ムギュッと抱き締める。
美月は少し抵抗するけどすぐに諦める。
「ねぇ・・・キスくらい・・いいでしょ?」
美月は少し考えてから微笑んだ。
「いいょ・・んっ」
許可がおりるなりすぐに唇を重ねる。
久しぶりのキス。
たまらない・・・。
このまま・・・。
「んぁ・・綾っ・・ダメ」
「なんで焦らすのよ・・」
私はムッとして美月を見つめる。
「ダメ・・・焦らすほうが綾のためになるから」
「もぉ・・・ばか」
そう言ってまた唇を重ねたもう離さないよ。
誓っても・・・。
絶対に離さないからね。




11/01/18 00:26 (ZKSymcV8)
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