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「いってきます」
「いってらっしゃい。今日は何時くらい?」 「いつもどおり6時には帰るよ」 「午前中は恵美子と買い物してくるから」 そんな普通の会話をして、アパートを出た。 だけど、僕はそのまま隣の空き部屋に入っていった。昨日、わざわざ大家に一日だけ貸してほしいと頼んで借りた。仕事は、有給まで使ってやすんだ。 僕の家は3LDKの302号室。借りたのは301号室。恵美子というのは、303号室に住んでる、今年32になる妻の由里香の同級生だ。 今日、妻の不倫相手がやってくるらしい。 妻が不倫をしているのを知ったのは1ヶ月前。メールの回数が増えた頃だ。誰とメールしてるの?と聞くと、決まって不愉快に恵美子の名前を出した。 それからはあまり聞かないことにしていたが、つい気になって、悪いとは思いながらも携帯を盗み見た。 そこには、メールで調教されている由里香の姿があった。 写真を添付された返信メールには、由里香のあられもない姿が写メで送られていた。 アソコのドアップや、アソコからゆで卵が出ているもの、ベランダで全裸のものや、きゅうりを上下の口でくわえているもの。 全部、この家で撮られていた。 長々と続くメールを全部見るかぎり、妻はどこかの出会い系サイトで知り合った誰かと、昼間から調教ごっこを楽しんでいたらしい。名前もわからない誰かと。メールの返信先アドレスは、電話帳に登録していないからか、英文が羅列してあっただけだった。 しかし、メールだけの関係から肉体の関係にまではまだ発展していなかった。 それでがまんしていてくれたら、私は別に目をつぶるつもりだった。 しかし、1週間前に来たメールが、私を愕然とさせた。 「由里香の調教も、そろそろ、飽きてきたよ。」 妻からの返信に目を疑った。 「おねがい、捨てないで・・・。何でもするから」 妻は、この会ったこともない調教師に骨の髄まで調教されていたのだ。 あとは、なだれこむようにあえる日にちの調整、場所まで指定していた。あろうことか、私が出勤中に自宅でまぐわうつもりなのだ。 「ダンナには、午前中は買い物にいくっていうから、外でもいいよ?」 「いや、由里香がいつもふしだらなことをしている場所がいい。」 そんな会話をされているとは知らないふりをして、この日を待った。そして彼らの計画どおり、妻は恵美子と買い物してくるからといい、私は間抜けなダンナを演じてみせた。 9時までは、洗濯や掃除をしている音がしていた。30分頃、303号室の主人が出勤していった。 10時、玄関が開く音がして、閉まる音がした。301の前を歩いた音がしなかったってことは、反対側にある非常階段から来たのか? 私は、身動きができなかった。 壁の一番薄いクローゼットに入る。ちょうどこの向こう側は、リビングのあたりだ。イスを引きずる音がする。誰か座るのだろうか。 「ガタンッ!」 びっくりした!イスが倒れた音だ。なんだ?何があったんだ? 「申し訳ございませんご主人様!二度と馴々しい真似はいたしません!」 どうやら、さっそくプレイにはいったみたいだ。写メで顔くらいあわせたことはあるだろうが、逢ったのは初めてのはずだ。なのに、家に入って3分以内に、もうあっちの世界に入り込んでいるのか? 「お願いします、頭から足を・・・。」 あ、頭を踏まれてるのか?土下座をさせられて、頭を踏み付けられてるのか? 「ご主人様の足、おいしいです」 ちがう、仰向けに転ばされて、顔面に足を乗せられてるんだ。で、足の裏とか舐めさせられて・・・。 正直、由里香と結婚したのは奇跡だった。あの社内でも1、2を争う可愛い人を射止めた自分が信じられなかったくらい。それくらいの美貌が、醜く歪んで足を舐めさせられてるなんて。 妻は、私がここで聞いていることを知らない。だが、私にまで聞こえるように、はっきりした声でしゃべる。調教師に躾けられたのか?しかし、調教師の声が聞こえない。よほど小さい声なんだろうか。 303号室にも聞こえてるのだろうか? 由里香と俺と恵美子は同じ会社に勤めていた。由里香と恵美子は同期入社の幼なじみで、私たちの結婚式にも来てくれた。 ふとした偶然で、新婚夫婦の私たちの隣に、私たちより半年後に結婚した恵美子夫婦が入居してきたときは、びっくりした。 家族付き合いしている仲ではあるが、妻の不倫中の声まで聞かれては、情けない。 「ぬ、脱ぎました」 え・・・。も、もう!? この壁の向こうに、一糸まとわぬ妻と調教師がいる。男と女が同じ空間にいて、脱いでいるなら、やるのは時間の問題・・・。 私は、クローゼットから出て玄関にいこうとした。 「はい、ゆで卵ときゅうりです。はい、首輪してきます」 ゆで卵?あぁ、またあの写真のように、不様に産卵させられるのか。 首輪?もう、ペット扱いされてるんだな・・・。 いろんなことが頭の中を飛びかう。もう、パンクしそうだ。 ゴトッ・・・。 床になにやら重たいものが落ちた音がした。 「え?今日はコレなんですか?」 ひどくびっくりしてる。なんだ?何を持ち込んだんだ? 「これ、吸盤なんですね。壁に当てるの?」 由里香の声が近づく。 ドンッ 耳を当ててる真横に衝撃がした。どうやら、壁に何かを当てたようだ。 「うわぁ、壁からおちんぽが生えたみたい」 何かのエロ本でみたな。吸盤が根本についてるバイブ・・・。 それが、いまこの真横に? 「あ・・・。入っちゃう・・・。」 そんな・・・。 「あぅ・・・。太い・・・。めりめりいっちゃう。もう、入らないです」 ビシッ 「ひいぃっ、待って、入れる、入れるから!うぐっ」 平手打ちでもされたのか?皮膚をうつ音がした。 「ね、根元、まて、は、はいりました」 かなり辛そうな声だ。 「うっ、あぅっ、うっ、うっ、いいっ、いいのっ」 断続的な喘ぎ声にかわる。自分で腰を動かしてるんだろう。 「ダンナのことは、いわないで」 俺か? 「いやっ、あっ、あぅっ、ば、バイブのほう、がっ、き、気持ちいいです!」 言わされてるんだ・・・。きっと・・・。 「あぁっ」 一際高く鳴いて、妻がイッた。妻のイク時の声だ。最近、聞いてない。 いかされた・・・。バイブとはいえ、私以外の男に、いいように弄ばれ、絶頂を迎えたのだ。 なのに、なんでだろう。私は、勃起している。 「見てください、由里香のおまんこに、卵が入りまーす」 ちょっとおどけたカンジで、普通じゃないことをしゃべりだす。 「いやっ、そっちの穴にいれないで!きゅうり食べれなくなっちゃう!」 「ベランダで、産卵します。」 二人が何をしているのかを想像するだけで、私の股間は痛いくらいにガチガチになる。 ベランダの窓が開く音がした。見てみたい。由里香が産卵するのを、俺も見たい。 しかし、窓を開けてベランダに出るのは、音がばれたらばれてしまう。 俺は、何やってるんだ?どこの誰ともわからない男にやられてしまうまえに、部屋に殴り込んで追い出すんじゃなかったのか?そのために、わざわざ部屋を借りて、昨日の夕方には金属バットまで買ってきたんじゃないか。 なんでこんなノゾキみたいなことをやってるんだよ。 勃起しているイチモツが、ズボンのチャックからはみ出している。パンツのなかにいれたままだと、痛かったからだ。 違うね。あいつらの行為を想像しながらシコりたかったんだろ? 二人の俺が葛藤する。 ベランダの窓が閉まる音がして二人の足音がリビングに帰ってきた。 「こう?」 何かの指示をされてる。 「あっ・・・。くぅぅっ・・・。入ってくる。もう無理無理無理!もう入らないですぅっ!」 あ・・・。まさか・・・。入れて・・・。 「くぅぅっ・・・。でちゃう、破裂しちゃう。おトイレにいかせて」 いや、ちがう、浣腸か? 「ここで?いやよ!」 ペシッ また叩かれてる。 「あぁっ・・・。もう、だめぇ、いやっ、お腹おさないでっ!」 ぶりゅっ・・・。びちゃびゃっ 爆発的なオナラみたいな音がして、バケツみたいな容器に汚物がはいる音が響く。 「ひどい・・・。ううっ」 人前で排泄させるなんて、この上ない屈辱だろう。私は、妻の放尿すらみたことがないのに・・・。 数分して、トイレを流す音とイスに座る音がした。 「いたい・・・。跡が残っちゃうよ」 なんのだろうか? 「動けないね・・・。あぁっ・・・。欲しいです」 とうとうか?イスに縛り付けられて、縄の跡が残るってことか?調教師に肉棒をねだるのか? 「ああっ!あ、、あふぅ・・・。」 入った・・・。 「いいの・・・。身動きできないまま、犯されちゃうの、ずっと想像してたの、ふといぃぃいっ・・・。」 ああ、、、やられてしまった・・・。 「いやぁ・・・。ごりごりしないでぇ!子宮口にあたるぅ・・・。」 調教師の亀頭が、浅目の由里香の性器をえぐっている。亀頭で、子宮口のコリコリしたところを、こねくりまわしている。 「だめぇ・・・。くりちゃん触らないで・・・。あぎぃぃっ!とって!いたい!ひぃぃ!」 なんだ!? 「洗濯ばさみ、とってぇっ!」 クリに洗濯ばさみを!? 「あ"ーっ!ごりごりきもぢいいっ"!あひぃぃっ!もっと!もっとぉっ!」 ぐぢゅぐぢゅという音が響く。こんなとこまで聞こえるなんて! 「いいっ!いくいくいぐぅっ!いっぢゃう"っ!」 最後のほうは、絶叫とイスがガタガタする音がまじって・・・。 壁一枚はさんだ反対側のクローゼットの中で、俺は惨めにその声にあわせて射精していた。 今までにないくらいに興奮し、勃起し、長い射精時間だった。まるで、溜まっていたすべての精液が出たんじゃないかと思うくらいに。 不意に意識を失い、虚無感が私を襲った。 気付いたときは、すでに4時だった。4時間近く寝ていたのか?最近、心労もあったしな・・・。あ!隣の状況は? 何も聞こえない。わずかに、テレビの音がする。 床に飛び散った精液が、渇いてこびりついていた。 隣に聞こえないようにドアを出て、大家に鍵を返しにいき、6時前に帰宅する。 「おかえりなさい。早かったのね」 「あ、あぁ。ちょっと早めの電車に乗れてね」 「お風呂わいてるよ」 いたって変わらない普段の会話。何事もなかったかのような会話。いつものように整頓されたリビング。 でも、ここで由里香は今日、知らない誰かと・・・。 そう思うと、風呂場で元気を取り戻したムスコがいきり立ってきた。
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2010/04/02 12:53:48(VbCU9wRt)
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