それは二〇一八年五月二日の午後のことでございました
世間は黄金週間とやらで浮かれ立ち、道ゆく人々の顔には心なしか弛みが見え申した
その日、我は東海道を上り、横浜駅の構内を抜けて、西口なる場所へと参りました
駅近くの交番、全身油按摩用の道具一式を携えて、少々早めに着いたことでございます
時刻は十四時を少し回った頃、電子的通信機器に『着きました』との連絡有
現れしは、愛媛は松山の地よりはるばる訪ねて来たという、二十一歳の女子にて候
小柄なり――されど只者ではござらぬ
身の丈は三尺八寸八部と申しておりましたが、ただちいさき人、というにはあまりに存在が艶やか
胸元など、目を奪われるふくらみを有し、腰のあたりも実に肉感的、絵に描いたような「出るとこ出とる」体つきと申せましょう
肌は白く、きめ細かく、初夏の陽射しのもとでもなお、翳りのような色香を漂わせておりました
面差しは、どこかしら有村架純のごとく、清楚の中にもどこか艶めきがある
これには我も、内心で小さく手を合わせたくなるような心持ちでございました
彼女は、"全身油按摩"なるものは初めてとのこと
されど、身を委ねることに恐れはなく、むしろ軽やかに靴を脱ぎ、そっと風呂場へと姿を消し申した
その間に我は、有線で静かな背景音楽を流し、温度をやや高めに設定し、按摩用油を湯煎にかけ、照明を落とし、施術の場を整え候
まるで茶の湯の準備のような心構えでございます
やがて風呂より現れし彼女は、布を巻いただけの軽装にて、頬をほんのり染めておりました
『ちょっと恥ずかしいけど、、、よろしくお願いします』
声はやや高く、しかし芯があり、目を逸らさぬ強さを湛えておりました
うつ伏せになった彼女の背に、まずは指圧
慣れぬ体にそっと圧をかけると、彼女は『んっ……』と小さく声をもらし、すぐに口を押さえました
『声、出ちゃうかも……』
これを聞いて、我は確信を持ちました
――この姫は、ただの清楚ではない
本性は、きっと奔放にして快楽に素直な娘と見受けました
按摩用油を温め、彼女の背中に滴らせ、掌で静かに広げていく
肩、腰、太腿へと、おいるは彼女の肌を伝い、部屋にはわずかに甘い香りが漂います
『気持ちいい……です こんなの初めて……すごく……』
そう言いながら、彼女の吐息はだんだんと熱を帯び、やがて布の下の肌も火照ってまいりました
「痛くない? 力、強すぎないかな?」
『ううん……気持ちいい……なんか、じんわりしてきました』
我は指圧よりゆるやかに、肩、背、腰を押しほぐし、
次第に太腿の内側、脚の付け根に近づくにつれ、彼女の呼吸が変わりはじめたり
『……んっ……あ、そこ……くすぐったいかも……』
ときおり身をよじり、声を漏らす様は、ただ愛らしく、また艶めかしく
我が指が滑らかに、そして熱を帯びて流れるたびに、
彼女の身体もまた、何かを受け容れるように、少しずつ緩み始めていた
そして、彼女が我に背を向けたまま、そっと言った
『……こっち、も……いいですか……?』
その声は、まこと儚く、されど明確なる意思を伴いており、我はただ一言、静かに頷いたなり
彼女は、その身を横たえるまま、我の手と舌とに身を委ね、欲望の波に飲まれ申した
『もう、ほしい…です ……挿れて、ほしい…です』
よきかなよきかな
私は彼女の両脚を拡げ、最初はゆっくりと、音を立てぬように差し入れたり
「痛くない?」
『ん……平気……』
やがて奥がとろけ、**ぬぷっ、ずちゅ……**と音が漏れるのであった
少しずつリズムを速めれば、肌が打ち合う音が混ざってゆく
ぱちゅっ、ぐちゅっ、ぱんっ――
彼女の声が震え出すたび、腰がさらに深く沈んだ
そのたび、彼女の声が高くなり、脚が震え、背が反り返った
最初は恥じらいと戸惑いに満ちていた彼女も、次第にその瞳は潤み、脚は絡まり、声は遠慮を失い、己の欲を隠さぬ様となってまいりました
『だめ……もうだめって言ってるのに……また……』
ゆるり、ぬぷっ……と腰を沈めれば、彼女の奥がぴくんと啼いた
『……っ、奥、すごい……』
『んっ……もっと、して……』
押し込むたびに、
ぐちゅっ、ずちゅっ、ぱちゅんっと、
湿った音が部屋に満ちる
一拍ずつ間を取ると、奥がきゅうと吸いついてきた
やがて熱が上がり、律動が変わり申した
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ――ずちゅっ、ずちゅずちゅっ
濡れた接合部が火照り、揺れ、彼女の肌に汗が浮かぶ
『あっ……そんなにしたら、声、出ちゃ……っ』
私の腰が激しさを増すたび、音もまた淫らに増幅し、
とぷんっ、ぱちゅっ、ぱんっ……
息も、音も、二人の体温も、すべてが溶け合うようであった
『やだ、またイッちゃう……なんで……?』
『あっ……もう……すご……だめ、かも……』
「まだ、終わりじゃないよ」
『んっ……んんっ、そんな、また……!』
ぱんっ、ぱんっ、ずちゅっ、ずちゅっ!
「……どうした、中が震えてるよ」
『やっ……激し、すぎ……!』
背中に汗が滲むほど、突き上げるたび、音はいやらしさを増した
彼女はただ受け入れ、そして我が律動に応え、
その度にその肌は汗ばんで、香り立ち、
小さな指先が敷き布団を掴んで離さぬさまは、
まこと、この世の何よりも美しく、また淫靡であった
四たび目を重ねた時には、すでに陽は暮れ、夜の帳が下りていました
「……マッサージしたのに、逆に疲れさせちゃったみたいだね」
『……うん。でも、気持ちよかったです。……あ、マッサージも、あっちも』
その言葉に、我が心は震え、
ああ、我はこの娘を、ただ抱いたのではなく、
交わりの先にある、何か深い部分に触れたのだと――
そう、思わずにはおれなんだ
この日を、我は忘れぬ
松山よりやってきた、うら若き佳人との、春のひと刻
その温もりと香りは、今なお、我が手のひらに残りておる
その若さ、柔らかさ、火照り、汗ばみ、すべてが生々しく、目の前にあるのに夢のよう
されど、これ以上を記せば、夢と現の境界があまりに曖昧になり申す
よって、このあたりで筆を控えさせていただき候