はじめてアカスリを受けたのは多分18歳のときだった
あかを消しゴムのカスみたいに集めてどれくらい出るのだろうかという割としょうもない興味本位で受けてみようとしたのが始まりだった。
20分で3000円くらいだったので銭湯にきて3000円は高えなー、と思いながらもやってみることにした。
アカスリ師はいとうあさこみたいなおばちゃんで明るくて優しい感じだった。
このころは初心だったので股間はタオルできっちり隠していたし女の人相手だから当然なにかズボンを履くのだろうななどと考えていたら「じゃ手荷物は預かりますねー。」と股間を隠しているなけなしのタオルをいきなり取り上げられる形になって面食らった。
しかもそこの台に仰向けで寝てくださーい、と言われるのでどうしていいのかわからず萎縮して小さくなってるちんちんを必死に隠しながら台に横になる。
そのあとアカスリ師は自分のとは違う茶色いフェイスタオルをいちど洗面器みたいでざぶんと濡らしてそのままの流れで股間にあてがおうとする。
自分の手が股間にあって邪魔なので「手をどけてくださーい」と大きな声で股間とは違うあさっての方向をみながら言ったのがやけに印象に残っている。
にやけてるというか、不慣れな自分を笑ってるような少しばかにされてるような感じがした。